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5.ごかいめ
7 *
しおりを挟むキヨは麻琴の膝裏に手を差し入れ、ぐっと膝を持ち上げる。濡れそぼった後孔を晒す体位は麻琴に羞恥を感じさせるが、それすら皮膚がひりつく快感に変換される。
「入れるね」
キヨはふぅと濡れた息を吐き、再び挿入した。すっかり熟れた後孔は、受け入れる器官に成り果て、すんなりとキヨ自身を飲みこんでいく。先ほどまで流れ出ていた精液が、性器で奥へと押し戻された。
「っ、あ……あつっ……んっ」
ぐぷぷと奥へと押し入ってくる感覚に、麻琴は浅い呼吸を繰り返す。結合部は粘膜同士が触れ合い、熱く溶けそうだった。キヨは麻琴の身体に凭れかかるように体重をかけ、腰を進める。亀頭がとんっと奥の壁に突き当たったところで、キヨは麻琴に尋ねた。
「麻琴、前に言ってた、奥の、もっと奥のこと、覚えてる?」
麻琴は頷いた。結腸のことは以前調べたので知識だけはあり、キヨにならと覚悟は決めていた。
「今、入れてもいい?」
キヨはぎゅ、ぎゅっと亀頭を奥の肉壁に押しつける。麻琴は一瞬迷ったが、男に二言はないと再び頷いた。しかし、身体は正直で、少し震える。それを察したキヨは、麻琴の頬に優しく触れた。キヨの手に自身の手を重ねた麻琴は、指を絡め、手を繋いだ。
キヨは麻琴と手を繋いだまま、腰を動かし始めた。奥をとんとんと小刻みに突き、さらに奥へと続く壁を開けようとする。
「この奥、開く感じわかる?」
「っあ、なんか、へんなっ、あ、感じっ」
麻琴は首を横に振りながらも、身体ではわかる感覚に戸惑っていた。キヨは麻琴の表情を伺いながら、肉壁へのノックを続け、タイミングを見計らい、勢いよくばちゅんと腰を叩きつけた。ぐぽっと奥が開く感覚に、麻琴は目を見開く。
「っあああ、っ、ああぅ、ひっ、ああああっ」
今まで一番奥と思っていた場所の、さらに奥を穿たれ、麻琴は一際大きく、甲高い声をあげる。呼吸をするために、はくはくと口を開き、浅い呼吸を繰り返す。内臓を圧迫する異物感があるのと同時に、腹をみっちりと満たされる快感に思考が熱く焼ききれる。キヨと繋いだ手をぎゅっと握ることで、麻琴は飛びそうな意識を保つ。しかし、結腸での快感が想像を絶するもので、これなら意識を飛ばしたほうが楽だとも思っていた。
「あっ、ひぁっ、あ、まって、イってる、のにっ、ああっ」
キヨの亀頭が結腸をぐぽぐぽと嬲り、麻琴は息も絶え絶えに喘ぐ。何度も絶頂を迎え、快感の波が止まらず、びくびくと身体を震わせた。麻琴の足先は空中を蹴り、開いた口からはよだれがこぼれる。自然と涙が溢れ、視界が歪んだ。麻琴は熱く蕩けた思考で、キヨに助けを求めたが、飛びだした言葉は意に反したものだった。
「キヨ、あ、おくっ、きもちいい、っあ」
「麻琴の奥、すごい、っ、吸いついてくる」
「ひぁっ、ぐぽぐぽっ、おかしっ、なる、あっ、あああ、っあ」
麻琴の結腸口は、キヨの亀頭をきゅきゅと締め付ける。麻琴の意志に関係なく生理的なものだったが、キヨは先端を吸いつかれる心地よさから、夢中で結腸を突いた。
「ああっ、あっ、ひぁっ、きもちっ、いいっ、あ、あっ」
「麻琴、ここに出すから」
「あっ、キヨ、ああっ、だしてっ、っ、ああっ、ああああっ!」
ぐぽぐぽと肉壁をこじ開け、最後にぐっぽりと亀頭をはめこみ、キヨは最奥に白濁を放った。精液を肉壁に塗り付けるように亀頭を擦り、満足そうに笑んだキヨは腰を引く。
麻琴は力なく薄い精液を吐きだす。後ろでの絶頂に、頭の中はふわふわして、無意識に射精している状態だった。ようやく腹の中の圧迫感がなくなり、麻琴は肩で呼吸を繰り返す。
「大丈夫?」
キヨは麻琴の涙とよだれを拭いながら尋ねた。ぐったりした麻琴はしばらく虚ろにキヨを見つめていたが、徐々に正気を取り戻す。
「大丈夫やけど、大丈夫ちゃう。頭おかしなるおもたわ」
「でも気持ちよかったでしょ?」
「まぁ、そやけど」
先ほどまで善がり狂っていたことを思い出し、麻琴は急に恥ずかしくなる。キヨの視線から逃れようと、麻琴が身体を動かすと、後孔からどろりと精液が流れ出る。その感覚に、麻琴はふるっと身体を震わせた。
「どんだけ中で出してんねん」
「ごめん。お風呂で掻き出そう」
キヨはふらつく麻琴に手を貸し、浴室へと向かった。
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