流されノンケサラリーマンが年下大学生にとろとろにされる話

えつこ

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2.にかいめ

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 麻琴は腰をあげて、キヨ自身をゆっくりと抜く。そして、キヨから身体を離し、ベッドへと仰向けに寝転がった。キヨの視線が痛いほど刺さるのを感じながら、麻琴は両足を開く。勃ちあがった麻琴自身が揺れ、先走りが会陰を伝う。後孔が見えるように両手で双丘をかきわけた麻琴は、吐息混じりでねだった。
「キヨのちんこ、欲しい……、奥までハメて、っ、ずぽずぽって、気持ちよくして……」
 麻琴の頬は火照り、蕩けた瞳でキヨを見つめた。くぱぁとあいた後孔は、濡れそぼり、ひくひくと誘うように蠢く。キヨはごくりと唾を飲みこむ。頭の中は一気に熱くなり、キヨ自身にぐんと熱が集まる。
「ほんと、麻琴ってタチ悪い」
 嘆くような言葉とは裏腹に、キヨはにやりと笑い、獰猛な肉食獣のような瞳で麻琴を見つめた。キヨは麻琴に覆いかぶさり、怒張した自身を一気に突き入れる。麻琴の肉壁は待ってましたと言わんばかりに、キヨ自身に熱く絡みついた。キヨの亀頭が奥に当たると、麻琴は幸せそうに顔を蕩けさせる。
「動く?」
「まだ、このまま、抜かんといて」
「可愛いこと言わないでよ」
 年上のくせに、甘えたで、お人好しで、可愛くて腹が立つとキヨは苦笑する。麻琴の言うことを聞いてやりたかったが、キヨは我慢の限界だった。ゆっくりと腰を引き、勢いよく突き入れる。キヨは麻琴の前立腺を圧し潰すように抽挿を繰り返し、同時に麻琴自身を性器を扱いた。
「いっしょ、あかんっ、あ、あっ、きもちいっ」
「麻琴、気持ちいい?」
「うん、いい、あ、きもちいっ」
「ちんこと後ろ、どっちがいい?」
「どっちもぉ、いい、あっ、イくっ…あ、っ、イっ、ひあああっ」
 麻琴はびくんと身体を撓らせ、キヨの手に薄い精液を吐き出した。ようやく射精できたことで、解放感が麻琴の全身に広がる。しかし、麻琴が余韻に浸る間はなかった。
「ごめん、もうちょっと、だから」
 キヨは麻琴自身から手を離し、麻琴の太ももと腰を支え、抽挿を続ける。
「イってる、ぁ、あ、止まれ、って、ああっ」
 キヨが腰を突き入れる度、麻琴自身が揺れ、ぴゅ、ぴゅと残った精液を吐き出す。達したばかりの身体に快感を刻みつけられ、麻琴は嬌声を上げるしかできなかった。開いた唇にから覗く舌が卑猥で、キヨは吸いこまれるよう口づけた。
「んんっ、んぅ、っ、はっ、ん」
 呼吸を奪われるように唇や舌をしゃぶられ、麻琴の口からは唾液が垂れる。与えられる快感と酸素不足が相まって、麻琴の思考は熱く霞む。キヨとのキスに夢中になった麻琴は、もっととねだるようにキヨの身体に腕を回した。二人の身体は近くなり、鼓動は呼応して速くなる。
麻琴の可愛い行為に応え、キヨは麻琴を腕の中に閉じ込めるように抱きしめた。キヨの中の独占欲が膨らんでいく。名残惜しく麻琴の唇を離したキヨは、唇が触れあう距離で囁く。
「麻琴、俺以外とセックスしないで」
 優しい口調に反し、キヨは連続で腰を叩きこむ。キヨにしては珍しく、本能に近い状態でのセックスで、まるで麻琴の身体に自分とのセックスを刻みつけようとするかのようだ。
 キヨの腕の中で逃げ場がない麻琴は、キヨの欲望を受け入れ、快感に蕩けていく。麻琴は何も考えられず、ただ快感を享受するのに精一杯だった。後孔はすっかり熟れて、キヨの性器を美味しそうに貪っている。先ほど射精したばかりの麻琴自身は、再び硬度を取り戻し、力なく先走りや精液を漏らしていた。ぱんぱんと皮膚同士が当たる音が鳴り、ベッドがきしみ続ける。
「しない、っ、からぁ、あっ、キヨだけっ」
「約束、ね」
「うん、ぁ、わかっ、あ、キヨもっ、あっ」
「なに?」
「キヨもっ、俺以外と、あっ、セックス、せんといてっ」
 思わぬ麻琴の言葉に、ぞわぞわとキヨの全身に興奮が走り抜ける。キヨは自然と頬が緩んだ。肯定の変わりに、喘ぎ声を漏らす麻琴に口づけ、奥に突き入れた。ぎゅうぎゅうと締め付けてくる麻琴の中に、絶頂が近いことをキヨは察する。中をこじ開けるように、性器を突き入れ、前立腺や奥を蹂躙する。
「んんっ、っ、んううっ、ん、んっ」
 麻琴の喘ぎ声はキヨに飲みこまれる。呼吸の苦しさすら快感にすり替わり、麻琴はとろりと表情を蕩けさせた。キヨは腰の動きを緩めることなく、麻琴を絶頂へと追いやる。
「んん、っ、はっ、んんんぅ、ぅ、んんっ、っ……!!」
 麻琴はキスをされたまま、前と後ろの両方で達した。薄い精液が麻琴の腹を汚す。
 根元から先端までを麻琴の肉壁に搾り取られ、キヨは数回のストロークの後、ゴムの中に射精した。射精の間も、余韻に浸るように、麻琴の口内を味わう。ようやく唇が離れたときは、唾液の糸が二人を繋いだ。
 キヨは麻琴から性器を抜き、麻琴の横に仰向けに倒れこんだ。二人とも息が荒く、呼吸を整える。
「もう動かれへん」
「俺も」
 天井を見上げながら、二人は苦笑した。しばらく経った後、キヨは麻琴の方へと身体を傾ける。麻琴の汗ばんだ頬に優しく触れると、麻琴はくすぐったさに目を細めた。
「麻琴、遠慮なく声出すようになったよね」
「そのほうが気持ちええから」
 あっけらかんと言い放つ麻琴に、キヨは吹きだす。笑われたことで麻琴はむっとした。
「そもそもキヨが声だせって言ったんやん。きもかったらやめるけど」
「だめ。声出してくれた方が嬉しいし、興奮するから」
「ほんま変態やな」
「麻琴だって」
 二人の視線が交わり、どちらからともなくキスをした。ついばむようなキスは、徐々に深くなっていく。唇が離れると、麻琴はふぅっと熱い息を吐き、物欲しそうにキヨを見つめた。麻琴からの視線を受けたキヨは、ぐっと我慢する。
「ほら、シャワー浴びて寝よう」
 キヨはベッドから起き上がり、麻琴を連れて浴室へと向かった。イライラする性器に、次に麻琴に会えるまでセックスを我慢できるだろうか、とキヨは不安に思った。





2.にかいめ  終
次回更新未定です。
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