流されノンケサラリーマンが年下大学生にとろとろにされる話

えつこ

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2.にかいめ

5 *

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「あんまり締めないで」
「だって、舐めるからっ」
「ここは?開発してるの?」
 キヨは見せつけるように、麻琴の乳首を舐めた。舌先でぐにぐにと刺激し、甘噛みすると、麻琴は身じろいだ。未知の感覚に戸惑い、麻琴はふるふると首を横に振った。
「そんなとこ、いやや……」
 潤む瞳に見上げられ、今日はまだ一回も射精していないキヨは我慢の限界だった。
「ごめん、ちょっとイかせて」
「え、ちょっと、ひっ…、あ、ああっ」
 唐突に奥に突き入れられ、麻琴の足は空中を蹴った。キヨは射精したい一心で、腰を動かす。
「あっ、ああっ、キヨ、待って、っあ、あ……」
「やばい、ちんこ溶けそう」
「ひあっ、あ、あかんって、きもちいっ、ああっ」
 挿抽が繰り返され、たんたんと尻たぶと腰骨が当たる音が響く。二人は荒い息を吐きながら、手をぎゅっと握りあった。お互いに熱い視線を交わし合い、快楽に浸る。
「んぁっ、あ、イく、あぁっ、あ、あっ」
「俺も、っ、イくっ……」
「あ、いいっ、あ、イく、イくっ、っあああ!」
 キヨはばちゅんと奥に腰を叩きつけて、ゴムの中に射精した。腹の中でどくどくと脈打つ性器を感じながら、麻琴も白濁を吐き出す。
 キヨは麻琴の手を解放して、額に浮かぶ汗を拭った。そして、射精後の余韻に浸るように、ふぅと息を吐く。キヨの一挙一動を見上げていた麻琴は、かっこいいと改めて感じ入っていた。麻琴の視線を感じ、キヨはにっこりと笑いかける。
「麻琴、まだ足りないよね?」
 キヨは硬度を取り戻しつつある性器を、麻琴の奥に擦り付ける。麻琴は小さく喘いだ後、素直に頷いた。麻琴の腹の奥はきゅんきゅんと切なく、キヨを求めている。
 キヨは自身を抜き、ゴムを付け替えた。再び麻琴に挿入して、奥まで腰を進める。ある程度まで入ったところで、キヨは麻琴の背に手を回し、上半身を起こした。姿勢が急に変わったことで麻琴は慌てるが、抵抗する間もなく、対面座位の姿勢になる。自重でキヨ自身がぐぐぐと奥へと押し入ってくる。
「っあ、あ……この体勢、あか、んっ……」
「奥まで入るでしょ?」
 楽し気に笑うキヨに、麻琴は頷くことしかできなかった。はふはふと浅い呼吸を繰り返して、キヨ自身を受け入れる。
「麻琴、俺の肩につかまって、腰上げて」
 麻琴が両手をキヨの肩に置き、腰をあげると楔のように打ちこまれた性器がずるりと抜けていく。腹の中の喪失感に、麻琴は切なげな表情をする。その表情はキヨの興奮を助長させるだけだった。
「大丈夫、すぐ気持ちいいのあげるから」
 キヨはにこりと微笑んで、逃げられないように麻琴の腰を掴んだ。そして、麻琴の腰を引き下ろしながら、キヨは自らの腰を突き上げた。
「っあ、…キヨ、っ、あああっ……!」
 勢いよく突き入れられ、麻琴は後ろだけで達する。麻琴はびくびくと身体を震わせ、内壁はキヨ自身を搾り取るように蠢く。キヨは中の熱さに酔いしれながら、敏感な状態の麻琴の中を抉るように、もう一度腰を突き上げた。
「ひぁっ、っあ…ああっ!!」
 麻琴の背筋をびりりと快感が走り抜ける。連続で達した麻琴の視界は、ちかちかとスパークした。麻琴の手に力が入り、指がキヨの肩に食い込む。キヨは鈍痛に眉根を寄せたが、痛みすら興奮を煽る一因にしかならない。追い打ちをかけるように、キヨは連続的に腰を突き上げる。二人の動きにベッドがきしみ、肌同士が当たる音が部屋に響いた。
「イって、るからぁ、ああっ、あ」
「麻琴、気持ちいい?」
「わから、んっ、あ、あたま、おかしっ、なる」
 麻琴の身体は揺さぶられ、麻琴自身は先走りをぱたぱたと周囲に落とした。中イキばかりさせられ、射精できないのが辛い。麻琴は性器に刺激が欲しくて、キヨの鍛えられた腹に擦り付ける。汗ばんだ肌と濡れた性器が擦れ、ぬちぬちと鈍い水音を立てた。突然の麻琴の行為に、キヨはにやりと笑みがこぼれる。
「出したいんだ?」
「お願い、っ、あ、イかせてぇ、っ、あっ」
「ちんこ擦り付けるの、気持ちいい?」
「うん、きもちっ、っあ、いい」
 一生懸命に性器を擦り付ける麻琴の表情は恍惚として、瞳は情欲に染まっていた。前と後ろの両方の快感に、麻琴の思考は完全に蕩けている。腹にくすぐったさを感じながら、キヨは意地悪を思いつく。
「じゃあ、俺は動かなくてもいいよね?」
 キヨが腰の動きを止めると。麻琴は「なんで?」と泣きそうな顔をした。さながら与えられたおもちゃを取り上げられた子供のようだった。
「だって麻琴はちんこが気持ちいいんでしょ?」
「そうやけど、でも……」
 後ろでの快感を覚えてしまった麻琴は、物足りなさを感じていた。麻琴がねだるように中を意識的にきゅっと締めれば、キヨは眉をぴくりと動かす。その手には乗らないと、キヨは飄々と言葉を発する。
「麻琴、動いて欲しいなら、おねだりして」
「おねだり……?」
 首を傾げ、どうすればいいか考えた麻琴だが、わかるはずがない。けれど、しなければこのまま生殺しのままで、身体が辛いことはわかっていた。麻琴は覚悟を決めた。羞恥は欲望を前にして、とっくに消え去っていた。
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