流されノンケサラリーマンが年下大学生にとろとろにされる話

えつこ

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1.はじめて

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「積極的な子ってすごく好き」
 キヨはいいこいいこするように、麻琴の頭を撫でた。普段仕事で上司に褒められることの少ない麻琴は、純粋に嬉しくて、頬を緩ませる。
 上半身を起こしたキヨは、身体をずらし、麻琴の両足を左右に開かせた。先走りや精液で濡れた後孔が現れる。窄まりの周囲を指で撫でると、麻琴は小さく喘ぎ、身体を震わせた。その反応を見て、キヨはにやりと笑う。
「ね、ここ使ったことあるでしょ」
 尋ねられた麻琴は返答に困った。いつだったか、元カノに尻で気持ちよくなれると教えてもらい、前立腺を開発していた時期があったのだ。あまりの快感に怖くなり、その彼女と別れてからは尻はいじっていない。キヨの手つきで、麻琴の身体はその快感を思い出した。
「答えてくれたら、イイところ、触ってあげる」
 キヨの細い指が、窄まりをゆるゆると撫でる。指先が少し入ったと思えば、すぐに出ていき、麻琴は切なげに息を吐いた。お預けを喰らわされて、麻琴はキヨに泣きつく。
「使ったことあるっ、から、中触ってっ」
「よく言えました」
 キヨは後孔へ指を一本挿れた。内壁を撫でるように指を抽挿して、次に指を二本に増やす。
「イイところ、どこ?教えて?」
「そんなん、っ、…わからん」
「うそ、知ってるくせに」
 中で動くキヨの指は、あえて前立腺を避けるように、肉壁や縁をやわやわと刺激するだけだ。じれったい感覚に麻琴の我慢はすぐに限界を迎える。
「もうちょっと、奥っ、ちんこの裏らへん」
「ここ?」
「そこ、ちゃうって…」
「じゃあ…、ここだ」
 散々焦らしていたキヨの指が、麻琴の前立腺を的確に捉える。こりこりと前立腺を捏ねられ、麻琴は腰が蕩けるような快感に、思わず嬌声が飛びだした。
「っああ!っあ、そこっ、そこぉ!」
「ここがどうしたの?」
「あかんって、気持ちいいからっ」
 快感のあまり、逃げようとする麻琴を意に介さず、キヨは前立腺を連続的に捏ね続けた。だらだらと先走りを流す麻琴自身だが、射精には至らない。キヨは寂し気に揺れる麻琴自身を優しく握り、上下に扱いた。
「ひっ、あぁっ、一緒にすんの、やめてっ…」
「気持ち良いくせに」
 麻琴の顔はすっかり蕩けている。はふはふと呼吸し、頬を上気させ、潤んだ瞳が求めるようにキヨを見つめる。拒否しているのは言葉だけで、快楽に落ちるのも時間の問題だ。
 ちょっと遊んで終わらせるつもりだったのに、麻琴が想像以上に淫らで、さらに後ろを開発済であることが、キヨを興奮させた。その証拠に、キヨ自身は痛いほど勃起している。早く突っ込みたいと思うが、相手が痛がるのは嫌なので、キヨはもう少し我慢することに決めた。獲物は時間をかけて味わいたい。
 キヨは麻琴から手を離すと、ベッドサイドの使い切りローションを一つ掴んだ。ピンク色の派手な袋を破り、ローションを手のひらに出す。体温で温めつつ、指に塗り付けた。後孔へ入れる指を三本に増やし、中を広げるように動かす。縁をなぞり、前立腺を捏ね、指を揃えて抽挿すると、ぐちゅぐちゅと淫らな音が部屋に響いた。
 徐々に後ろが広がっていく感覚に、麻琴はぎゅっと目を瞑った。自分の身体の癖に、受け入れる準備が整ってきていることに恥ずかしさを覚える。けれど、中の疼きはごまかせず、麻琴の腰は揺れた。
「ねぇ、麻琴、ここに俺の挿れて欲しい?」
 キヨの綺麗な顔に、いやらしい笑顔が浮かぶ。
 麻琴の視界には、完勃したキヨ自身が映った。先走りでぬらりと光り、血管が浮いた性器は太く、麻琴は思わず唾を飲みこむ。あんなもの入る気がしないという恐怖と、あれを挿入されたらどれほど気持ちいいんだろうという期待。麻琴は無自覚にきゅぅっと中を締めつけた。その反応にキヨは舌なめずりをする。あと一押しと、キヨは言葉を続けた。
「麻琴のここ、俺のちんこでずぽずぽしたら、すっごく気持ちいいと思うけどなぁ」
 三本の指が、浅く出し入れされ、麻琴の中を掻き混ぜる。指では届かない奥が欲しくなってきて、麻琴は熱い息を吐いた。
「奥まで挿れて、ごりごり抉ったら、何も考えられないくらい気持ちよくなれるのに」
 麻琴の瞳が色欲に揺れる。元々気持ちいいことが好きな麻琴だが、男に犯されるのはやはり抵抗があった。しかし、欲望の前に、抵抗は空しく崩れ去る。どうせ一度きりの相手なのだから、せいぜい気持ちよくしてもらえばいい。今日は全て流されることに決めたのだと、麻琴は考えることを放棄した。
「お願い、挿れて…」
 麻琴のか細い声に、キヨは首を横に振った。そんな言葉では楽しくないと、キヨはじっと麻琴を見つめる。麻琴は逡巡して、口をもごもごさせた。その間にキヨは自身にゴムを被せる。セーフティセックスがキヨのモットーだ。
「麻琴、おねだり、できるよね?」
 ゴムに包まれた亀頭を、麻琴の窄まりにあてる。入口をにちゅにちゅと擦りつければ、喜ぶように吸い付いてきた。キヨの動きに合わせて、ゆるゆると腰を動かす麻琴に、キヨはにやにやと笑いが止まらない。
 イケメンはにやついていてもかっこいいとぼんやり思いながら、麻琴は快感に飲まれていく。身体も性器も頭も熱く、早く射精したい、もっと気持ちよくなりたい。欲望のままに麻琴は言葉を発した。
「キヨのちんこ欲しい、っ俺の、中に挿れて、ずぽずぽって、気持ちよくしてっ…」
 麻琴は羞恥で肌がひりついた。驚きで目を見開いたキヨは前髪をかき上げ、ふっと笑った。
「麻琴、最高に可愛い。一緒に気持ちよくなろうね」
 キヨは言葉と同時に、麻琴の後孔へ亀頭を埋め込む。ぐいぐいと腰を押しつけ、えらが張ったカリをぐっぽりと突き入れた。熱い肉棒の侵入に、麻琴は目を見開いた。苦しさを覚えながら、浅い呼吸を続ける。
「キヨ、っおなか…苦しっ……」
 苦しいのはキヨも同じだった。ぎゅうぎゅうと締め付ける中に、キヨは眉をしかめる。もう少し解せばよかったと思ったが、もう遅い。熱く絡みついてくる肉壁の気持ちよさに、腰は止まらない。
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