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学園編-魔王討伐
マナト
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「リザ……どうしたんだい……」
わたしは今、どんな顔をして彼女を見れているだろう……
「なに……気に入らない?」
そう、少し不機嫌に彼女は返してくる。
「マナトが好きになるかなって……大人っぽいのが好きなんでしょ?」
出会って数日……
彼女は化粧《かわりはてた》姿でわたしの前に現れる。
「いや……リザは若いし、素顔のままで十分素敵だと思うよ」
そうリザに告げる。
「嘘……いつも私のこと、自分の娘みたいに扱うじゃない……」
そう、不機嫌に彼女が返してくる。
「それは、そう……何度も説明している通り……わたしにはここに来る前に君くらいの年の娘が……」
そう、少し困ったように返す。
「ここじゃ……わたしと同い年なんだから……」
そうその言い訳を否定する。
「……どうして、そんなわたしを誘惑するようなことを?」
そう……返す。
「……私の言うことを聞かせる……」
そう、簡単に恐ろしいことを言ってのける。
「さっきだって……」
そう数時間前のことを……
・・・
「ねぇ……あいつらをやっつけて!殺さなくてもいいけど、半殺し程度にしてっ」
こっちの世界に召喚され、数日……
彼女はかなり大きな豪邸の娘のようだった。
羨ましくも、この異世界《せかい》は一夫多妻が許されているようで、
彼女はここの主人の多数いる妻のうちの一人の娘のようだが……
何故か彼女はその豪邸から離れた物置のような小屋で寝泊りしている……
聞けば、ここの主人が旅先で関係を持った女性との間にできた娘で、
母は、豪邸《ここ》に住むことを許されず……
娘だけは引き取られたが、主人は全く娘にかまうこともなく、
他の妻にその面倒を見るよう押し付けるが、
結果はこのような扱いになっている……ということだ。
そうして、彼女がひっそりと暮らしている中で……
豪邸の庭でどうどうと遊ぶ男の子……
同い年か少し上か……3名が騒いでいる。
そんな彼らに指を刺し私にそう命じた。
「あぁ……なに、リザじゃん……まだ家の周りうろついてたの?」
「さっさと出てけよっ迷惑なんだって!」
ケラケラと笑いながらそんなことを言っている。
「ねぇ……早く」
そう最初の命令をわたしに実行するように言う。
「早くも何も……」
能力《まりょく》のこともまだ……理解していない……
「なに……そいつ……」
男のひとりがマナトを見て……
「……あぁ、例の召喚石を使って呼び出したやつ?勝手に使って、めちゃくちゃ父さん怒ってたぜ?」
そう再びケラケラと笑っている。
「やっちまおうぜ、最近、能力《ちから》を振るう場所なくて、貯まってたんだよなぁ」
そう一人の男が言う。
「やめとけって、大事になったら事だろ」
そう……言葉では言うが、たいして止める素振りはない。
「いいって、悪いことしたんだろ?オシオキ必要だろ?」
そう手にはナイフがいつの間にか握られている。
振るわれるナイフに思わずリザが目を伏せるが……
それは彼女に届くことはなく……
その振り下ろされるナイフをかばうように差し出したわたしの左腕にナイフが突き刺さる。
「くっ……」
なるほど……
現世《ほんらい》なら、ナイフが突き刺さり左腕からは大量の血が出ているはずだが……
強い痛みと衝撃だけで、手からの出血は無い……
同時に……体内を流れる血流《まりょく》のようなものが減少した感じがする……
「えっ……なに、お前が変わりに相手するの?」
そう、ナイフを持った男がわたしを見る。
「でも……大丈夫?もう左腕使えないよ?」
そう男が不適に笑いながらわたしを見る。
その男に言われた通り、左腕がだらんと下がる……
びりびりと感覚がマヒしている……
痺れ毒のような効果があるのだろうか……
ゆっくりと周囲に目を送る……
何か武器になりそうなものを探す……
自家栽培のような畑に目がいく。
畑を耕すための道具、備中鍬《びっちゅうぐわ》が放置されている。
自由になる右手をその方向にかざす……
「あぁ?」
そこに居る、男3名とリザも含め驚いている。
いつの間にか、わたしの手にはその備中鍬が握られている……
「はは……何をどうしたかわかんねぇけど……備中鍬《そんなもの》でどうするつもりだよっ」
そう言う男に、武器《びっちゅうぐわ》を振るってみる。
身体にヒットするが……全く持って傷《ダメージ》になっていない……
現世の凶器も……この世界では意味をなさない……
重要なのは能力《まりょく》という訳か……
「……だったら……」
そう呟く。
備中鍬が青白く発光する……
再び武器《くわ》を相手に振るってみる……
「なっ!てぇ……」
それを受けた男がその一撃を痛がっている。
「調子に乗るなっ」
違う男の手には自分の体系くらいある大きな剣をいつの間にか手にしそれを振り回すように襲い掛かってくる。
それを鍬で受け止めるが、鍬が真っ二つに引き裂かれる。
「……終わりだっ」
そして、もう一人の男の手には拳銃が握られていて……
「俺の能力は100発100中っ」
そう拳銃の引き金に手をかける……
右手を銃口に向ける……
そして、その銃弾は彼の能力を発動《じつげん》することなく……
わたしやリザの身体を外れ飛んでいく。
「あっ……なんで?」
そう不思議そうに男が困惑して言う。
「どーでもいい、こいつをぶっ潰す」
大剣を振り回す男がわたしの上空でその能力《たいけん》を振りかざす。
3人の男を見る……
この場で適正なのは……
自分の右手に収まったナイフを大剣を振りかざす男の腕に突き刺す。
「なっえぇ?」
痺れナイフを持っていた男が、いつの間にか自分の手に無い空の右手と、わたしの持つナイフを交互に見ている。
「くっ……」
右手の自由を失った大剣の男の手から能力が消滅する……
「……念動力、わたしの能力《ちから》です……」
形あるものを操ったり、魔力を与えたりできる……
ただ、自由にできるのはわたしの魔力にもよるのだろう……
それでも、女《かみ》に与えられた初期能力は、
それなりの魔力であったのだろう……
逃げ去るように立ち去る男たちを追うことなく見逃す。
「どうして……私は半殺しにしてって言ったのに……」
そう、彼らを見逃したことに不機嫌そうにリザが言う。
「……ぶっそうな事を言うもんじゃないよ……まぁ、彼らが懲りずにまたリザ、君に手をだすようなら、容赦しない……それでいいだろ?」
そうリザに言う。
「……どうして、私の言うことを聞かないの?」
そう面白くなさそうに……
「君は、わたしの妻でも恋人でもないだろ……」
まぁ、だったら言うことを聞く訳でもないのだが……
「だったら……私に恋をして……」
そうリザが言う。
「へ……」
思わずそんな声がでる……
「だから、君は……わたしの娘と……」
重ね合わせてしまう……
「私はマナトの娘《こども》じゃない……恋したっていいじゃない?」
そう言葉にする。
「いや……恋しろと言われても、わたしにも好みやらなにやら……」
言葉の整理が追いつかず適当な台詞を並べる。
「誤ってっ!!」
そんな急なリザの言葉に……
「へっ?」
そんな間抜けな言葉が漏れる。
「……マナト、そんな女を選り好みできるほどの男前でもない……私に謝って!」
そんな事を言われる。
「……ごめんなさい」
何故か素直に謝ってしまう。
「……じゃぁ、悪いと思うなら私の言うことを復唱して」
そう続けて言う……
「え……は、はい……」
思わず返す……
「わたし、マナトは……」
そうリザが言う。
「わ、わたし……マナトは……」
そう続く。
「……リザを愛し、今後はあなた様の言うことを何でも聞き入れます」
そうリザが言う。
「……リザを……ん、ちょ……」
彼女は結構とんでもない娘かもしれない……
・
・
「リザ……どうしたんだい……」
わたしは今、どんな顔をして彼女を見れているだろう……
「なに……気に入らない?」
そう、少し不機嫌に彼女は返してくる。
「マナトが好きになるかなって……大人っぽいのが好きなんでしょ?」
出会って数日……
彼女は化粧《かわりはてた》姿でわたしの前に現れる。
「いや……リザは若いし、素顔のままで十分素敵だと思うよ」
そうリザに告げる。
「嘘……いつも私のこと、自分の娘みたいに扱うじゃない……」
そう、不機嫌に彼女が返してくる。
「それは、そう……何度も説明している通り……わたしにはここに来る前に君くらいの年の娘が……」
そう、少し困ったように返す。
「ここじゃ……わたしと同い年なんだから……」
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そう……返す。
「……私の言うことを聞かせる……」
そう、簡単に恐ろしいことを言ってのける。
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彼女はかなり大きな豪邸の娘のようだった。
羨ましくも、この異世界《せかい》は一夫多妻が許されているようで、
彼女はここの主人の多数いる妻のうちの一人の娘のようだが……
何故か彼女はその豪邸から離れた物置のような小屋で寝泊りしている……
聞けば、ここの主人が旅先で関係を持った女性との間にできた娘で、
母は、豪邸《ここ》に住むことを許されず……
娘だけは引き取られたが、主人は全く娘にかまうこともなく、
他の妻にその面倒を見るよう押し付けるが、
結果はこのような扱いになっている……ということだ。
そうして、彼女がひっそりと暮らしている中で……
豪邸の庭でどうどうと遊ぶ男の子……
同い年か少し上か……3名が騒いでいる。
そんな彼らに指を刺し私にそう命じた。
「あぁ……なに、リザじゃん……まだ家の周りうろついてたの?」
「さっさと出てけよっ迷惑なんだって!」
ケラケラと笑いながらそんなことを言っている。
「ねぇ……早く」
そう最初の命令をわたしに実行するように言う。
「早くも何も……」
能力《まりょく》のこともまだ……理解していない……
「なに……そいつ……」
男のひとりがマナトを見て……
「……あぁ、例の召喚石を使って呼び出したやつ?勝手に使って、めちゃくちゃ父さん怒ってたぜ?」
そう再びケラケラと笑っている。
「やっちまおうぜ、最近、能力《ちから》を振るう場所なくて、貯まってたんだよなぁ」
そう一人の男が言う。
「やめとけって、大事になったら事だろ」
そう……言葉では言うが、たいして止める素振りはない。
「いいって、悪いことしたんだろ?オシオキ必要だろ?」
そう手にはナイフがいつの間にか握られている。
振るわれるナイフに思わずリザが目を伏せるが……
それは彼女に届くことはなく……
その振り下ろされるナイフをかばうように差し出したわたしの左腕にナイフが突き刺さる。
「くっ……」
なるほど……
現世《ほんらい》なら、ナイフが突き刺さり左腕からは大量の血が出ているはずだが……
強い痛みと衝撃だけで、手からの出血は無い……
同時に……体内を流れる血流《まりょく》のようなものが減少した感じがする……
「えっ……なに、お前が変わりに相手するの?」
そう、ナイフを持った男がわたしを見る。
「でも……大丈夫?もう左腕使えないよ?」
そう男が不適に笑いながらわたしを見る。
その男に言われた通り、左腕がだらんと下がる……
びりびりと感覚がマヒしている……
痺れ毒のような効果があるのだろうか……
ゆっくりと周囲に目を送る……
何か武器になりそうなものを探す……
自家栽培のような畑に目がいく。
畑を耕すための道具、備中鍬《びっちゅうぐわ》が放置されている。
自由になる右手をその方向にかざす……
「あぁ?」
そこに居る、男3名とリザも含め驚いている。
いつの間にか、わたしの手にはその備中鍬が握られている……
「はは……何をどうしたかわかんねぇけど……備中鍬《そんなもの》でどうするつもりだよっ」
そう言う男に、武器《びっちゅうぐわ》を振るってみる。
身体にヒットするが……全く持って傷《ダメージ》になっていない……
現世の凶器も……この世界では意味をなさない……
重要なのは能力《まりょく》という訳か……
「……だったら……」
そう呟く。
備中鍬が青白く発光する……
再び武器《くわ》を相手に振るってみる……
「なっ!てぇ……」
それを受けた男がその一撃を痛がっている。
「調子に乗るなっ」
違う男の手には自分の体系くらいある大きな剣をいつの間にか手にしそれを振り回すように襲い掛かってくる。
それを鍬で受け止めるが、鍬が真っ二つに引き裂かれる。
「……終わりだっ」
そして、もう一人の男の手には拳銃が握られていて……
「俺の能力は100発100中っ」
そう拳銃の引き金に手をかける……
右手を銃口に向ける……
そして、その銃弾は彼の能力を発動《じつげん》することなく……
わたしやリザの身体を外れ飛んでいく。
「あっ……なんで?」
そう不思議そうに男が困惑して言う。
「どーでもいい、こいつをぶっ潰す」
大剣を振り回す男がわたしの上空でその能力《たいけん》を振りかざす。
3人の男を見る……
この場で適正なのは……
自分の右手に収まったナイフを大剣を振りかざす男の腕に突き刺す。
「なっえぇ?」
痺れナイフを持っていた男が、いつの間にか自分の手に無い空の右手と、わたしの持つナイフを交互に見ている。
「くっ……」
右手の自由を失った大剣の男の手から能力が消滅する……
「……念動力、わたしの能力《ちから》です……」
形あるものを操ったり、魔力を与えたりできる……
ただ、自由にできるのはわたしの魔力にもよるのだろう……
それでも、女《かみ》に与えられた初期能力は、
それなりの魔力であったのだろう……
逃げ去るように立ち去る男たちを追うことなく見逃す。
「どうして……私は半殺しにしてって言ったのに……」
そう、彼らを見逃したことに不機嫌そうにリザが言う。
「……ぶっそうな事を言うもんじゃないよ……まぁ、彼らが懲りずにまたリザ、君に手をだすようなら、容赦しない……それでいいだろ?」
そうリザに言う。
「……どうして、私の言うことを聞かないの?」
そう面白くなさそうに……
「君は、わたしの妻でも恋人でもないだろ……」
まぁ、だったら言うことを聞く訳でもないのだが……
「だったら……私に恋をして……」
そうリザが言う。
「へ……」
思わずそんな声がでる……
「だから、君は……わたしの娘と……」
重ね合わせてしまう……
「私はマナトの娘《こども》じゃない……恋したっていいじゃない?」
そう言葉にする。
「いや……恋しろと言われても、わたしにも好みやらなにやら……」
言葉の整理が追いつかず適当な台詞を並べる。
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そんな急なリザの言葉に……
「へっ?」
そんな間抜けな言葉が漏れる。
「……マナト、そんな女を選り好みできるほどの男前でもない……私に謝って!」
そんな事を言われる。
「……ごめんなさい」
何故か素直に謝ってしまう。
「……じゃぁ、悪いと思うなら私の言うことを復唱して」
そう続けて言う……
「え……は、はい……」
思わず返す……
「わたし、マナトは……」
そうリザが言う。
「わ、わたし……マナトは……」
そう続く。
「……リザを愛し、今後はあなた様の言うことを何でも聞き入れます」
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