随想

bily

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手当て 2012.10.24

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仕事はやはりストレス要因なんだろうな、通勤電車内、お腹がいたい。

自然とつり革と逆の手を当てお腹を温め、文字通り手当をしている私がいる。

至って原始的な方法であるが、腹痛に対しては比較的効果が高い気がする。


病は気からとは実に良く言ったものである。

転んだ子供に対して母親の手当に勝る処置はない。
小さい頃、ドジな私は良くひざを擦りむいた。
血が滲む膝だか、母の手が当てられると不思議と痛みが飛んだ。


単なるプラシボなのかもしれないが、東洋医学で言う気の存在とも近い気がする。

そんな魔法の手であったが、近年は少し冷たい。
いつも私より大きく、いつでも私より温かかったはずだが、いつからかそうでなくなった。

いつしかあの手自体が、私の手の届かないものになるのだろう。


やがて父になる私、世代を感じそう思う。


いたいのいたいの飛んでいけ

4月に生まれくる私の子、私と同じ様にこの魔法にかかるのだろうか。
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