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第16話 我が家でお茶会?

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我が家でお茶会を主催することになった。

まだ、1ヶ月ある。招待状はこの前、紋章で書いたカリグラフィーの文字が気に入ったお母さま。私が招待状を書くのですか?そうですか。がんばります。

どういうコンセプトで主催しようか考えた。
アフタヌーンティースタンドがこの世界にはないので、それを作ろうかしら。小さいケーキをいくつものせ、小さいグラスに冷製パスタとスープなどよいかも。紅茶もフルーツなど入れたアイスティなど用意するのも良いだろうか。冷たいのばかりだとお腹壊すし、いろいろ考えていこう。また、厨房のみんなと話し合って、試作して決めていこう。

「お母さま、招待する人数は何人ぐらいですか」

「今回のダスティール侯爵夫人主催のお茶会は8人だったから、同じぐらいを計画するわ」

「わかりました、考えてみますね」

「アイリちゃん、ごめんなさいね、でも楽しみにしているわ」

「何、お茶会を計画するのか?では、私もお酒の試飲会をしようと思っているのだ。アイリー、おつまみを用意してほしい。招待するのは夫婦同じだから、夫婦でお茶会、お酒の試飲会をしようか」

「では、私も、私の友達と午前中勉強会と昼食、お茶会を一緒にしても良いですか」と兄。

「はぁ??みんな一緒?お兄さまの友達って、第二王子殿下はこないですよね?」

「たぶん来ないよ。公務とかあるだろうし、たぶんな」

「女性はいるのですか」

「いや、男ばかりだよ。勉強会もするし」

一大イベントじゃないか、これは。でも、ロベルト様も来るんだろう。謝る機会作ってくれるかなぁ、お兄さま。そういうところは頼むよ。料理とデザートなどは作るからね。

お母さまのお茶会はアフタヌーンティー形式。お父さまのはおつまみ形式。お兄さまのは、ジャンクフード形式で良いかな。男しか来ないのだから大丈夫だろう。

アフタヌーンティースタンド作りをまずは始めないと。

 執事のジェラードに、アフタヌーンティースタンドをドリガン親方に頼めるか聞いた。

「アフタヌーンティースタンド?ですか?」

「そうなの。アフタヌーンティースタンド。」

「わかりました。また、ドリガン親方のところへ一緒に行きますか?アイリ様」

「はい、また一緒に行きましょう」

「まずは旦那様に聞いて、許可が出れば一緒に行きましょう」

でも、ドリガン親方、アフタヌーンティースタンドなんて作ってくれるかしら。ハンバーグ作るためのミンサーは作ってもらったし、今度はワッフルサンド機も作ってほしいな。

「旦那様、アイリ様とドワーフのドリガンの鍛冶屋のところへまた行きたいのですか、お許しいただけますでしょうか」

「アイリがまた何か作ってもらおうとしているのか」

「はい、アイリ様が奥様のお茶会で使用するものを作ってほしいということです。また、アイリ様が直接お話しして説明していただく方が早いと思いまして」

「そうか、そうだ、今度はドリガン親方にお酒を持って行くように」

「かしこまりました」

また、いつメン、お兄さま、ジェラード、メイドのミリーと護衛騎士で、ドリガン親方のところへ行くことになった。

「アイリ、今度は何を作りに行くのだ」

「お兄さま、今日はありがとうございます。また一緒に行けることが嬉しいです。今日は、お母さまのお茶会で、アフタヌーンティースタンドや、料理に使う道具を作りたいのです。」

「アフタヌーンティースタンド?料理の道具?なんだ、それは。聞いたこともない」

「一応絵を描いてきたのでみてください、こんな感じです。このスタンドにお皿を乗せるのです。お皿には小さいケーキやサンドイッチを乗せて、選びながら食べるというものです」

「ほー、なるほど、お皿を3段にして、そこに小さいケーキやサンドイッチ。選ぶことが楽しいな。ワクワクするなぁ。この前にあるグラスみたいなのはなんだ?」

「グラスにはスパゲッティや冷製スープなどを一緒に並べようかと思います。」

「なるほど、甘いもの以外もあるのか。いいな、俺たちもこれやってみたいな」

「えー、これは女性にするのがいいのですよ。お兄さまたちはジャンクフードパーティでお願いします」

「ジャンクフードパーティって。この前のお昼の時のをまた食べられるのか。あれは美味かった。また、食べたいとみんな言っていたのだ。よし、俺たちはそれでいい」

「男性だけなのですよね。女性にとってあの食事は太りそうな食べ物ばかりだったので、男の人は、剣術や体術などからだをうごかすことが多いからあまり太らないかなぁと。」

「デザートも出してくれるのだろう」

「まぁ、楽しみにしていて」

そうこうしているうちに、ドワーフのドリガンの鍛冶屋に着いた。

「ドリガンいるかい、ドリガン、いるかー」

「おー、なんだ、また来たのか、ジェラード。おー、嬢ちゃんたち、久しぶりだな」

「お久しぶりです。ドリガン親方。また、道具を作ってほしくて伺いましたの。絵を描いてきたので見てください。お皿を持ってきたので、これがハマる形にしてください。お皿は持っていってください」

「また、アイリ嬢ちゃん、けったいなものを考えだしたな。お皿をはめるようなスタンドか。なるほど。ちょっと待っていろ。試作をちゃちゃと作ってくる」
と言って、奥に行ってしまった。しばらくして、ドリガン親方が裏から品物を持ってやってきた。

「こんな形で作ってみたがどうだ?」
まさしく思い描いていた形である。

「そう、こんな感じです。お皿も取り外しできますね。すごいこんな短時間で、思い描いていた状態が作れるなんて。あとは取手の部分や支える足の部分をおしゃれにしてください。足の部分を安定させるような形で(デザインを描いて渡した)、できれば、この軸を中心に折りたためるようにしていただきたい。」

「なるほど、この足なら安定させられる。そしてこの軸を中心に折りたたみ、おー、画期的な考えだな。ワッフル焼き器?挟むような形か。なるほど。よし、できたら、弟子が連絡をしに行くので、よろしく」

「では、お皿を何枚か置いておきます。別に割れても大丈夫なお皿なので気にしないでください」

「おうよ、任せとき」

「よろしくお願いします」
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