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昔話

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可愛いお姫様は思いました。
わたくしは本当に1人なのかしら、と。

不意に、そう、次女とふたりで花をつみに出かけた、花かんむりを作る時に思いました。
なぜそう思ったのかは分かりません。
ですが、可愛いお姫様は思ったのです。
わたくしは、もう1人いると。
生憎次女は可愛いお姫様の様子に気づきません。
可愛いお姫様は花かんむりを作り続けました。

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