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-monster children-
#18-monster children-
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ランチビュッフェの料理をうっかり腹十六分目まで堪能してしまい、時間いっぱいまで休んだものの未だはち切れんばかりに張っている胃の落ち着くまで少しばかり時間が欲しいとお願いして、今は別の階へ移動し屋内に置かれた椅子で食後の休憩タイムを取らせてもらっている。
ひとしきりの謝罪を述べ終えたところで桃からは何やってんだお前はと呆れられたが、最も迷惑を被っている宮比さんからは若い子がモリモリ食べる姿を観てるとこっちも元気になるから気にしないでと優しく許していただけた。
限界ギリギリの私をよそに二人は仲良く話し込んでいるが内容的にも肉体(胃の苦しさ)的にも話に入っていけない私は、母親にメールで今晩はご飯はいらない旨を伝えたのち、入り口が下を向かぬようひたすら空を見上げていた。
空が青い。
雲一つない蒼天から目がしょぼしょぼするほどの陽光が燦々と降り注ぎ、冬であっても無風の屋内で照らされ続けていれば身体がポカポカしてきて眠たくなってくる。
凭れるように浅く座ってもなお余裕があるほど深く柔らかいソファだが、これを無料の休憩場所として設置した駅の併設デパートには感謝状を贈ってやりたい。
おそらく今の私と同じ状況で寝てしまった者が過去に居たのだろう、ソファの横に仮眠はご遠慮くださいの立て札があるので眠らないよう頑張っているが、この心地よさに抗うのはなかなか至難の業だろう。
眠気から目を背ける為、今まで読んだことは無かったがスマホに勝手に届くニュース記事でも読むかと起動すると、トップに先週局所的に吹き荒れた突風についての記事が現れた。
昼過ぎに吹き荒れた突風の影響は、沿岸部へ波立った海水が二度三度押し寄せた程度で家屋や船舶への被害は報告されておらず人的被害も皆無だったものの、むしろこの風の発生源が妙だということで学者達の頭を悩ませているという記事のようだ。
寄せられた状況的に大阪湾のど真ん中からとしか思えない風向きで、気圧配置的にこのように局所的な突風が吹くことはそうそうなく、原因の究明に躍起になっているのだそうだ。
また一部からは丁度風が起こったと想定されている付近の空に突如赤い柱が現れたという証言も出ているそうだが、東西南北どの方角の定点カメラにもそのような物は記録されていない為、超広範囲で集団幻覚のような物が起きたのではないかということで気象系だけでなく脳科学の分野も賑わせているらしい。
伝説遺物の値段を相談する為に少年が地球儀に赤い楊枝を刺した事がドえらい事になっていて、真相を知ってはいるものの伝えた時の事を考えると気が滅入りになったので、スクロールして金星がどうだかという次のニュースの見出しが表示された瞬間にそっとタグを消してホーム画面に戻る。
遺物の価格決めの為にデモンストレーションしたなんて言っても信じて貰える訳がない。
確かに遺物は様々な効果を持っているらしいのだが、無限に塩や水の出る小瓶だとか重たさの感じない漬物石といった小物が多く、大きくても横になると一瞬で眠りに落ち寝ている間に万病を治癒するベッドといった程度が限度で、それ以上の物となるとそもそも遺物ではなく遺跡という形でしか聞いた事がない。
まして映像に残っていないとなると信じてもらうのは至難の業どころか十中八九無理だろう。
見なかったことにしよう、そう言い聞かせながら画面を真っ暗な待機モードへと切り替えそっとポケットに戻しておいた。
「そろそろ行きますか。」
努めて心を空っぽにし遠くの空を眺めているうちに胃が落ち着いてきたので、とっくの昔から何を話しているのか把握していない二人に声を掛けながら立ち上がった。
急な動作に胃が驚いているが、桃から私に視線を移した宮比さんから気遣いの言葉が掛けられる。
「助手さんが行けそうならいいけど、大丈夫?少し顔色まで悪くなっているような。」
「そうだぞマメ。もうちょい休んだ方が。」
「これは別件なので気にしないでください。むしろ体動かさないとストレスで頭が大変な事になりそうなので今すぐ行きましょう。」
エレベーターの前に移動し有無を言わせずボタンを押して何が何でも譲らないという意思に、後ろでなんだこいつと首をかしげているのが空気でわかったが無視して到着した箱に乗り込む。
難しい事を考えることが苦手で身体を動かすことで悩みが紛らう辺り、私は根っからの肉体派女子なのだろう。
宮比さんの自宅の、最寄り駅から少し北西に進んだ所にあるタワーマンションに到着し、先程よりも目に見えて口数の減った彼女から緊張が伝わってきていた。
オートロックを解除していざエレベーターに乗り込むと、その様子は更に酷くなり冷たい鉄籠の床にへたり込んでしまう。
「大丈夫ですか?いったん別の階層でおりましょう。」
「いいの、気にしないで。塵塚さんはそこまで危険じゃないって言ってたし、それがなくても何時までも逃げている訳にはいかないんだから。」
彼女の様子にただ事ではないと寄り添う桃の言葉を跳ね除け、目的階に到着した電子音と共に開いたドアからよろよろと壁に手を付きながら外に出た彼女を放っておくわけにはいかず、後に続くように背を追った。
マンションなので当然だがものの数秒で彼女が借りている部屋の前へとたどり着いてしまう。
キーカードを握りしめて震える彼女の前に手を差し出し、白いを通り越して青くなった顔のまま此方に向けられた翡翠色の瞳に自分が代わりに開けますと視線で伝え右手を出すと、申し訳なさそうにカードを掌に預けられた。
「そうだ、昨日塵塚君からもらった布で耳を覆い隠すように目隠ししてください。」
「しゃがんでください。手伝います。」
私がポケットから黒い布を取り出して装着しながら言うと、宮比さんも鞄から模様の付いた緑色の布を真似をするように巻き始めたが、手が震えているせいで頭の後ろで中々結べずにいると桃が気を利かせて小さな手を出した。
あの坂で行ったように何度か瞬きをして徐々に明るくなる視界には、斜め下からの助け船に大人しく従い腰を屈めている宮比さんが浮かび上がる。
しっかり装着し彼女にも瞬きをするように指示すると、私の視界に映る宮比さんの目を覆う布がスッと消えて私と目があったのが伝わってきた。
遺物の効果が発揮されているのが確認できたのでカードキーをドアの前に翳すと、修学旅行で泊まった最新ホテルの鍵ようなカチャリという小さな音がし無事解錠されたことが伝わって来る。思ったより浅い角度で止まったドアノブを慎重に引くと何の変哲もない玄関が現れた。
昨日の話からするとドア越しに何かのぶつかる音がしていたとのことなので、玄関には内側ぶつけられた何かが落ちていなければおかしいのだが注意して観察してみてもそのような様子は微塵もない。
初めて来たときの相談通り何者かに片付けられた事を察し、万が一の時にすぐ逃げられるようドアストッパーで戸を固定しつつ私を先頭にして部屋内部へと進行を始める。
昼食を採りながら戦闘や脱出を考慮して靴は脱がず土足で上がる許可を取っていたので、若干の申し訳なさを覚えながらフローリングの廊下を潜行する。
打ち合わせた訳でもないのに誰一人口を開かず、抜き足差し足でトイレ、バスルームの順に中を確認してから前を通過し、キッチンと一緒くたになっているリビングダイニングへの扉を音を立てないようゆっくり開いて中を覗く。
人影がない事を確認してからも最悪を想定して後ろに続く二人をハンドサインで留め、息を殺しながら物音に最新の注意を払って部屋に入った。
ドアから死角になっており人が隠れられそうだった唯一の家具である真っ白なソファの裏を確認し、まず隠れられないであろう観葉植物の裏や冷蔵庫の中まで見て誰も潜んでいないことが確認できたので、つけっぱなしの床暖房から足の裏へほのかな温かみを感じながら窓へ近づきカーテンの隙間からベランダの無人を確認して小さく息を吐く。
窓硝子の向こうから梅田を俯瞰する絶景が目に飛び込んできたが今は堪能している場合ではない。
ここは地上56階で出入口は一つだけ。鍵を持たないであろう犯人が施錠するには内側から施錠したとしか考えられない上に、窓の向こうに見える景色からアニメの怪盗宜しく飛び降りて逃げたとは到底考えられない。
であれば犯人が隠れている可能性として最後に残っているのは、玄関から最も遠い宮比さんのベッドルームだ。
リビングのドアから此方を覗く二人に入って来てリビングの隅っこにいるよう合図し、彼女たちが配置に着いたのを確認してからベッドルームの引き戸に手を掛けた。
ひとしきりの謝罪を述べ終えたところで桃からは何やってんだお前はと呆れられたが、最も迷惑を被っている宮比さんからは若い子がモリモリ食べる姿を観てるとこっちも元気になるから気にしないでと優しく許していただけた。
限界ギリギリの私をよそに二人は仲良く話し込んでいるが内容的にも肉体(胃の苦しさ)的にも話に入っていけない私は、母親にメールで今晩はご飯はいらない旨を伝えたのち、入り口が下を向かぬようひたすら空を見上げていた。
空が青い。
雲一つない蒼天から目がしょぼしょぼするほどの陽光が燦々と降り注ぎ、冬であっても無風の屋内で照らされ続けていれば身体がポカポカしてきて眠たくなってくる。
凭れるように浅く座ってもなお余裕があるほど深く柔らかいソファだが、これを無料の休憩場所として設置した駅の併設デパートには感謝状を贈ってやりたい。
おそらく今の私と同じ状況で寝てしまった者が過去に居たのだろう、ソファの横に仮眠はご遠慮くださいの立て札があるので眠らないよう頑張っているが、この心地よさに抗うのはなかなか至難の業だろう。
眠気から目を背ける為、今まで読んだことは無かったがスマホに勝手に届くニュース記事でも読むかと起動すると、トップに先週局所的に吹き荒れた突風についての記事が現れた。
昼過ぎに吹き荒れた突風の影響は、沿岸部へ波立った海水が二度三度押し寄せた程度で家屋や船舶への被害は報告されておらず人的被害も皆無だったものの、むしろこの風の発生源が妙だということで学者達の頭を悩ませているという記事のようだ。
寄せられた状況的に大阪湾のど真ん中からとしか思えない風向きで、気圧配置的にこのように局所的な突風が吹くことはそうそうなく、原因の究明に躍起になっているのだそうだ。
また一部からは丁度風が起こったと想定されている付近の空に突如赤い柱が現れたという証言も出ているそうだが、東西南北どの方角の定点カメラにもそのような物は記録されていない為、超広範囲で集団幻覚のような物が起きたのではないかということで気象系だけでなく脳科学の分野も賑わせているらしい。
伝説遺物の値段を相談する為に少年が地球儀に赤い楊枝を刺した事がドえらい事になっていて、真相を知ってはいるものの伝えた時の事を考えると気が滅入りになったので、スクロールして金星がどうだかという次のニュースの見出しが表示された瞬間にそっとタグを消してホーム画面に戻る。
遺物の価格決めの為にデモンストレーションしたなんて言っても信じて貰える訳がない。
確かに遺物は様々な効果を持っているらしいのだが、無限に塩や水の出る小瓶だとか重たさの感じない漬物石といった小物が多く、大きくても横になると一瞬で眠りに落ち寝ている間に万病を治癒するベッドといった程度が限度で、それ以上の物となるとそもそも遺物ではなく遺跡という形でしか聞いた事がない。
まして映像に残っていないとなると信じてもらうのは至難の業どころか十中八九無理だろう。
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「助手さんが行けそうならいいけど、大丈夫?少し顔色まで悪くなっているような。」
「そうだぞマメ。もうちょい休んだ方が。」
「これは別件なので気にしないでください。むしろ体動かさないとストレスで頭が大変な事になりそうなので今すぐ行きましょう。」
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宮比さんの自宅の、最寄り駅から少し北西に進んだ所にあるタワーマンションに到着し、先程よりも目に見えて口数の減った彼女から緊張が伝わってきていた。
オートロックを解除していざエレベーターに乗り込むと、その様子は更に酷くなり冷たい鉄籠の床にへたり込んでしまう。
「大丈夫ですか?いったん別の階層でおりましょう。」
「いいの、気にしないで。塵塚さんはそこまで危険じゃないって言ってたし、それがなくても何時までも逃げている訳にはいかないんだから。」
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マンションなので当然だがものの数秒で彼女が借りている部屋の前へとたどり着いてしまう。
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「そうだ、昨日塵塚君からもらった布で耳を覆い隠すように目隠ししてください。」
「しゃがんでください。手伝います。」
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あの坂で行ったように何度か瞬きをして徐々に明るくなる視界には、斜め下からの助け船に大人しく従い腰を屈めている宮比さんが浮かび上がる。
しっかり装着し彼女にも瞬きをするように指示すると、私の視界に映る宮比さんの目を覆う布がスッと消えて私と目があったのが伝わってきた。
遺物の効果が発揮されているのが確認できたのでカードキーをドアの前に翳すと、修学旅行で泊まった最新ホテルの鍵ようなカチャリという小さな音がし無事解錠されたことが伝わって来る。思ったより浅い角度で止まったドアノブを慎重に引くと何の変哲もない玄関が現れた。
昨日の話からするとドア越しに何かのぶつかる音がしていたとのことなので、玄関には内側ぶつけられた何かが落ちていなければおかしいのだが注意して観察してみてもそのような様子は微塵もない。
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打ち合わせた訳でもないのに誰一人口を開かず、抜き足差し足でトイレ、バスルームの順に中を確認してから前を通過し、キッチンと一緒くたになっているリビングダイニングへの扉を音を立てないようゆっくり開いて中を覗く。
人影がない事を確認してからも最悪を想定して後ろに続く二人をハンドサインで留め、息を殺しながら物音に最新の注意を払って部屋に入った。
ドアから死角になっており人が隠れられそうだった唯一の家具である真っ白なソファの裏を確認し、まず隠れられないであろう観葉植物の裏や冷蔵庫の中まで見て誰も潜んでいないことが確認できたので、つけっぱなしの床暖房から足の裏へほのかな温かみを感じながら窓へ近づきカーテンの隙間からベランダの無人を確認して小さく息を吐く。
窓硝子の向こうから梅田を俯瞰する絶景が目に飛び込んできたが今は堪能している場合ではない。
ここは地上56階で出入口は一つだけ。鍵を持たないであろう犯人が施錠するには内側から施錠したとしか考えられない上に、窓の向こうに見える景色からアニメの怪盗宜しく飛び降りて逃げたとは到底考えられない。
であれば犯人が隠れている可能性として最後に残っているのは、玄関から最も遠い宮比さんのベッドルームだ。
リビングのドアから此方を覗く二人に入って来てリビングの隅っこにいるよう合図し、彼女たちが配置に着いたのを確認してからベッドルームの引き戸に手を掛けた。
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