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懺悔
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情報収集がある程度終わったことですし、少しなにか飲み物と食べ物を...と思い、軽食等置いてある場所で少し留まります。
うーん、このクラッカーの上に野菜やバターやジャムなど様々あるのは美味しいですねー。種類あって楽しめますし。
こっちのは...お肉とお魚ですわね。お肉もお魚も一口サイズで食べられるようになってるのでお試し感覚でいけますわね。
果物は...あら、串に果物を1つずつ刺しているのですね。クリームやチョコがあるので、掬ってつけて食べても良いのですね。
お菓子やパン系も全て一口サイズでできています。小さくって可愛いですし、色んな味が楽しめるわね。
夜会後の執務室に、色んな種類を少しずつ夜食用に持ってきてもらうことになってます。お行儀悪いですが、メモしながら食べたいですしね。
ある程度お腹も溜まったので、また何処かに移動しましょう...と思ったら壁に当たりました。
こんなところに壁?と思って見上げたらルナディーク殿下でした。
ルナディーク殿下の表情は硬く、なにか決意したような顔をしています。
「ローゼリア様...少し...お話しする為に...来ていただきたいのですが...宜しいでしょうか?」
「...普段通りに口調も呼び名も戻して貰えたら、ついて行きますわ。」
普段と全く違うルナディーク殿下に戸惑いながらついていきます。
人気がない場所までエスコートされ、私はベンチに座らされましたが...ルナディーク殿下はベンチに座らずに、私の目の前で跪きました。
「ルナディーク殿下!?」
慌てて立ち上がろうとした私をルナディーク殿下が止めて、再びベンチに戻されました。
「ローゼ...そのままで聞いてほしい。今まで自分勝手に考えて、ローゼの気持ちを考えずに行動をしてきてしまった。本当に申し訳なかった。」
ルナディーク殿下は跪きながら深く頭を下げます。
「監禁しようとしたのも...ローゼに私を愛してほしくって...でも、愛して貰える自信がなくって...無理矢理でも気持ちを私に向けさせようとして暴走してしまった...。
もう、今までのような過ちをしないようにする。
もし、また過ちや不快な思いをしたら言ってくれ。今度はちゃんと聞こう。
私にしてほしいことがあれば、言ってほしい。私ができる限りやろう。
許してくれなんて言えないから...私のことを許さないでいてほしい。頼む。」
泣きそうな声で懺悔する殿下は、今にも消えてしまいそうな感じがする。
言い終えた後、ルナディーク殿下は私の手を取りキスをした。
「これからは、ローゼを守る紳士となれるよう努力する。だから...見捨てないでくれ...お願いだ...。」
私の手はルナディーク殿下の額に押し付けられた。
うーん、このクラッカーの上に野菜やバターやジャムなど様々あるのは美味しいですねー。種類あって楽しめますし。
こっちのは...お肉とお魚ですわね。お肉もお魚も一口サイズで食べられるようになってるのでお試し感覚でいけますわね。
果物は...あら、串に果物を1つずつ刺しているのですね。クリームやチョコがあるので、掬ってつけて食べても良いのですね。
お菓子やパン系も全て一口サイズでできています。小さくって可愛いですし、色んな味が楽しめるわね。
夜会後の執務室に、色んな種類を少しずつ夜食用に持ってきてもらうことになってます。お行儀悪いですが、メモしながら食べたいですしね。
ある程度お腹も溜まったので、また何処かに移動しましょう...と思ったら壁に当たりました。
こんなところに壁?と思って見上げたらルナディーク殿下でした。
ルナディーク殿下の表情は硬く、なにか決意したような顔をしています。
「ローゼリア様...少し...お話しする為に...来ていただきたいのですが...宜しいでしょうか?」
「...普段通りに口調も呼び名も戻して貰えたら、ついて行きますわ。」
普段と全く違うルナディーク殿下に戸惑いながらついていきます。
人気がない場所までエスコートされ、私はベンチに座らされましたが...ルナディーク殿下はベンチに座らずに、私の目の前で跪きました。
「ルナディーク殿下!?」
慌てて立ち上がろうとした私をルナディーク殿下が止めて、再びベンチに戻されました。
「ローゼ...そのままで聞いてほしい。今まで自分勝手に考えて、ローゼの気持ちを考えずに行動をしてきてしまった。本当に申し訳なかった。」
ルナディーク殿下は跪きながら深く頭を下げます。
「監禁しようとしたのも...ローゼに私を愛してほしくって...でも、愛して貰える自信がなくって...無理矢理でも気持ちを私に向けさせようとして暴走してしまった...。
もう、今までのような過ちをしないようにする。
もし、また過ちや不快な思いをしたら言ってくれ。今度はちゃんと聞こう。
私にしてほしいことがあれば、言ってほしい。私ができる限りやろう。
許してくれなんて言えないから...私のことを許さないでいてほしい。頼む。」
泣きそうな声で懺悔する殿下は、今にも消えてしまいそうな感じがする。
言い終えた後、ルナディーク殿下は私の手を取りキスをした。
「これからは、ローゼを守る紳士となれるよう努力する。だから...見捨てないでくれ...お願いだ...。」
私の手はルナディーク殿下の額に押し付けられた。
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