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*陛下・王妃様の話
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「報告書が届いたか...。」
報告書を読み終えた陛下はため息をついた後、遠い目になりました。
それを見た王妃様が報告書を奪い、確認します。
「あらあら、テレシアちゃん楽しんでるのね。でも、テレシアちゃんの報告書には仕事内容しか書いてないのに、影から...テレシアちゃんが裏でどんな動きしたかっていう愚痴が凄いわね。はしゃいでるわー。」
「まぁ...そうだな...経費も渡したのに、自分で稼いだり自分のドレスを売った金があるからそんなに使ってないし...。
普段の完璧令嬢姿は辞めて、随分と自由に容赦なくやってるな。
影に守ってもらってるのは分かってるらしいが、テレシアが動きまくるから守りにくそうだ。」
「テレシアちゃん、こんな優秀なら影の一員になってもおかしくない動きですわね。
そして、踊り...過激な衣装...ハニートラップかしら?私も見たいわ!
ねぇ陛下、私もテレシアちゃんのとこに行って良いかしら?」
「王妃であるお前がいなくなったら私が寂しい。どうやら別部隊が動いているらしいから、きっとそれ経由で観れるだろう?」
「あら、そうね。楽しみにしておくわ。」
いまさらではありますが、陛下と王妃様はラブラブです。
執務室もそれぞれあるのですが、たまに王妃様が寂しいからと陛下の執務室に仕事を持って押し掛け、陛下の膝の上に無理矢理乗ったあと仕事を続けるということがたまに起こります。
王妃様はいま何処にいるカードを自分の執務室の机に置いてあり、王妃様を探しているなら執務室にいって確認した方が確実とも言われています。
一応、周りに迷惑を掛けているというのは分かっており、せめて何かが起こった際に探し回らなくって済むようにとの配慮しているようです。
ちなみに陛下の所を押し掛ける時のカードには
「♥️夫の膝の上♥️」
という可愛らしい文字で机に置いてあります。
陛下も押し掛けられることは大歓迎しており、その時は張り切って仕事を早く処理してくれるため、臣下達はたまに策を練って王妃様に来てもらうこともあるほどなのです。
と長々と説明しましたが、今現在のお二人は説明の通り、王妃様が陛下の膝の上に座って居られます。
「テレシアちゃんは踊り子しながら旅してる方がイキイキしてるのは...分かってるんだけど...立場があるから心苦しいわね。」
「そうだな。昔から決まってたとはいえ、ずっと縛られてるからな...。せめて旅してる時は楽しんでほしい。」
「お仕事頼んじゃってるけどね。」
「そうだな。でも、そうでないならきっと旅に出るのを諦めて言わなかっただろう。」
「そう...ね。私達の前ではやりたいことを望んでくれればできる限りしてあげるのに...。」
「生来の性格のせいか、甘えるのを苦手としているからな...。」
「幼い頃から大人っぽかったものね...。」
二人は見合わせてため息をつきました。
「とりあえず、見守るしかないわね。一番の悩みはアクセラントかしら...どうしますの?」
王妃様はこれまでを思い返して顔をしかめながら、誤魔化すように紅茶を飲みます。
「仕事を頼んだ私も悪いが、あれの動きかたが悪かった。赤の他人宣言されるほどにな。これで改善してくれればいいが...そうでないならやむを得ない結果になるだろう。
テレシアのことを好いているのはわかってはいるがな...。
そうなる可能性もあるから、覚悟しておいてくれ。」
陛下も困惑顔で王妃様の頭を撫でながら答えます。
王妃様は頭を撫でられながら、
「私達が動かなくっても、別部隊が動くと思いますわ。私達はそれを許可することと、最後を任せていただければ良いだけでしょう。
それに、覚悟なら昔から出来ていますわ。私は王妃なのだもの。」
と誇らしげに言い切りました。
そんな王妃様にキュンとしてしまった陛下は思わずギュウギュウに抱き締めてしまいました。
「陛下!お仕事中ですよ!」
「ああ、私が心配しすぎてしまった。許してくれ。それから今日は早く終わらせてゆっくり二人の時間をとろう。絶対だ。頑張る。」
「もう...仕方ない人ですわね。」
それから二人していつも以上に頑張り、二人きりの時間を過ごしたと側近達が噂していたそうです。
報告書を読み終えた陛下はため息をついた後、遠い目になりました。
それを見た王妃様が報告書を奪い、確認します。
「あらあら、テレシアちゃん楽しんでるのね。でも、テレシアちゃんの報告書には仕事内容しか書いてないのに、影から...テレシアちゃんが裏でどんな動きしたかっていう愚痴が凄いわね。はしゃいでるわー。」
「まぁ...そうだな...経費も渡したのに、自分で稼いだり自分のドレスを売った金があるからそんなに使ってないし...。
普段の完璧令嬢姿は辞めて、随分と自由に容赦なくやってるな。
影に守ってもらってるのは分かってるらしいが、テレシアが動きまくるから守りにくそうだ。」
「テレシアちゃん、こんな優秀なら影の一員になってもおかしくない動きですわね。
そして、踊り...過激な衣装...ハニートラップかしら?私も見たいわ!
ねぇ陛下、私もテレシアちゃんのとこに行って良いかしら?」
「王妃であるお前がいなくなったら私が寂しい。どうやら別部隊が動いているらしいから、きっとそれ経由で観れるだろう?」
「あら、そうね。楽しみにしておくわ。」
いまさらではありますが、陛下と王妃様はラブラブです。
執務室もそれぞれあるのですが、たまに王妃様が寂しいからと陛下の執務室に仕事を持って押し掛け、陛下の膝の上に無理矢理乗ったあと仕事を続けるということがたまに起こります。
王妃様はいま何処にいるカードを自分の執務室の机に置いてあり、王妃様を探しているなら執務室にいって確認した方が確実とも言われています。
一応、周りに迷惑を掛けているというのは分かっており、せめて何かが起こった際に探し回らなくって済むようにとの配慮しているようです。
ちなみに陛下の所を押し掛ける時のカードには
「♥️夫の膝の上♥️」
という可愛らしい文字で机に置いてあります。
陛下も押し掛けられることは大歓迎しており、その時は張り切って仕事を早く処理してくれるため、臣下達はたまに策を練って王妃様に来てもらうこともあるほどなのです。
と長々と説明しましたが、今現在のお二人は説明の通り、王妃様が陛下の膝の上に座って居られます。
「テレシアちゃんは踊り子しながら旅してる方がイキイキしてるのは...分かってるんだけど...立場があるから心苦しいわね。」
「そうだな。昔から決まってたとはいえ、ずっと縛られてるからな...。せめて旅してる時は楽しんでほしい。」
「お仕事頼んじゃってるけどね。」
「そうだな。でも、そうでないならきっと旅に出るのを諦めて言わなかっただろう。」
「そう...ね。私達の前ではやりたいことを望んでくれればできる限りしてあげるのに...。」
「生来の性格のせいか、甘えるのを苦手としているからな...。」
「幼い頃から大人っぽかったものね...。」
二人は見合わせてため息をつきました。
「とりあえず、見守るしかないわね。一番の悩みはアクセラントかしら...どうしますの?」
王妃様はこれまでを思い返して顔をしかめながら、誤魔化すように紅茶を飲みます。
「仕事を頼んだ私も悪いが、あれの動きかたが悪かった。赤の他人宣言されるほどにな。これで改善してくれればいいが...そうでないならやむを得ない結果になるだろう。
テレシアのことを好いているのはわかってはいるがな...。
そうなる可能性もあるから、覚悟しておいてくれ。」
陛下も困惑顔で王妃様の頭を撫でながら答えます。
王妃様は頭を撫でられながら、
「私達が動かなくっても、別部隊が動くと思いますわ。私達はそれを許可することと、最後を任せていただければ良いだけでしょう。
それに、覚悟なら昔から出来ていますわ。私は王妃なのだもの。」
と誇らしげに言い切りました。
そんな王妃様にキュンとしてしまった陛下は思わずギュウギュウに抱き締めてしまいました。
「陛下!お仕事中ですよ!」
「ああ、私が心配しすぎてしまった。許してくれ。それから今日は早く終わらせてゆっくり二人の時間をとろう。絶対だ。頑張る。」
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