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第8話 乃愛② side乃愛
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乃愛は今日もチュイッターにて
『今日もスキピがかっこよすぎてやばい♡明日はお家デート♡』
投稿するとすぐにたくさんの反応が来る
『スキピっていつも言ってるあの人だよね!きゃーっ♡頑張って』
『のっちゃんさんの恋が実りますように』
チュイッター名のっちゃん。フォロワー2千人
このように乃愛の事を応援してくれる人たちがネットにはたくさんいる
もちろんこのことは亮君も麗奈ねえも知らない
さて、明日は亮君とのお家デートだし今日はもう寝ないと
そう思って、寝ようとした時スマホに一件の通知が届いた
さやかちゃんだ!
さやかちゃんとは乃愛がチュイッターを始めたばかりの頃に出来た友達で、話を聞くところさやかちゃんには彼氏がいるらしく、亮君との恋愛についてアドバイスをくれたりするいわば乃愛にとっての恋愛の師匠だ
『お家デートってまじ!?ちょーチャンスじゃん!』
さやかちゃんも乃愛の恋愛を応援してくれる一人だ
『私が絶対墜とすテク教えてあげよっか?』
『ほんとに!?教えてほしいな……』
『じゃあ通話かけるね!」
それからさやかちゃんに絶対墜とすテクとやらを教えてもらい、一部過激すぎて乃愛にはできないこともあったけど、教えてもらったことは確かに!って思うものが多く実用的だった
さやかちゃんとの通話が終わるとすでに時刻は深夜になっており、眠気に襲われながらも
これなら亮君も私の事意識してくれるかな……
なんて考えながら乃愛は夢に落ちた
乃愛が初めて亮君と話したのは小学3年生の時、クラスの人にいじめられて学校を休んでいた時の事だ
麗奈ねえはもう誰もいじめてこないよ、と言ってくれるが乃愛はその言葉を中々信じられなかった
そんな朝だった
乃愛はいつも通りリビングのソファーの上で絵本を読んでいると
「今日も行かないの?」
麗奈ねえは学校に行く前になると最近は毎日心配そうな声でそう聞いてくる
「うん」
「そう……」
そうして麗奈ねえは家を出てくのだがそれから少しすると玄関の方で扉が開く音が聞こえた
忘れ物でもしたのかな?
そう思っていると麗奈ねえがリビングにやってきた
「え?」
でもその隣には私の知らない男子がいた
「同じクラスの盛岡亮なんだけど。よろしく!えっと、乃愛ちゃん?」
なんて自己紹介されたが、乃愛は麗奈ねえが男子を家に連れてきたことの方が驚いていてあんまり頭に入って来てなかった
「麗奈ねえが男子を……?どういう事……」
「あのね亮は、最近できた友達なの!だから乃愛とも仲良くなってほしくて」
「なんで?」
「亮は優しいし、私たちの事守ってくれるから」
麗奈ねえがいう事だから本当なんだと思うけど、知り合ったばかりの男子を乃愛はなかなか信じられず、その時は家にいきなり入ってきたのも気に食わなかったのか
「乃愛はこの人の事知らないし!二人で仲良くしてればいいじゃん!」
そう言ってしまった
男子も麗奈ねえもまさかこんなことを言われるとは思ってなかったらしく二人ともぽかんとしていた
私はその場にいたたまれなくなり2階に逃げてしまった
やってしまった。麗奈ねえの友達なのにあんなこと言うなんて、あの男子にも麗奈ねえにも申し訳ないなと思いつつも、あの男子はもう来ないと思うし謝れないな、なんて思っていると、その男子は夕方になるとまた家にやってきた
その時は一人で映画を観てた時だった
「おっ!映画見てんじゃん俺も見ていい?」
家に入ってくると、私が何か言うよりも早く乃愛の横に来て一緒に観始めたのだ
乃愛は最初こそ彼の事が気になったが彼も映画を観始めたら静かで、乃愛もいつかしか画面に集中していた
映画が終わると彼は
「面白かったなー!てかもうこんな時間じゃん。また来るわじゃあなー」
そう乃愛と麗奈ねえに言うとさっさと帰ってしまった
「……あっ」
結局彼とは話せずに、なんだか乃愛は寂しい気分になっていた
「別に悪い奴じゃなかったでしょ?」
そう得意げに言う麗奈ねえをみて乃愛も彼と向き合ってみたくなった
彼は次の日もやってきた
「乃愛ちゃんもその漫画見てんだ!俺も好きだぞー」
「私はこのキャラが好き」
「そいつかっこいいよな!……ってやっと話してくれた!」
そう言う亮はほんとに嬉しそうで、乃愛もなんだかおもしろくなって笑った
それから一週間、彼は毎日家にやってきて、その頃にはすっかり乃愛は亮に懐いていた
乃愛は二人が帰ってくると笑顔で
「麗奈ねえ、亮にいおかえり!!」
「これが妹か……」
「あっ!亮には乃愛はあげないからね!」
「ねえ、今日はみんなで何して遊ぶ?」
そんな日々が続くうちに乃愛は家に誰もいない時間が寂しく、苦痛に感じてきていた
そして
「今日は私も行く」
「えっ!本当に!?」
乃愛がそう言うと麗奈ねえはすごくびっくりしてて、集合場所へ行くと亮君はすごく喜んでいた
それからはいじめられることもなく麗奈ねえと亮君と一緒に楽しい学校生活を過ごした
亮君と出会ったのはこんな話
でも乃愛が亮君に恋をするのはもうちょっと先の話
『今日もスキピがかっこよすぎてやばい♡明日はお家デート♡』
投稿するとすぐにたくさんの反応が来る
『スキピっていつも言ってるあの人だよね!きゃーっ♡頑張って』
『のっちゃんさんの恋が実りますように』
チュイッター名のっちゃん。フォロワー2千人
このように乃愛の事を応援してくれる人たちがネットにはたくさんいる
もちろんこのことは亮君も麗奈ねえも知らない
さて、明日は亮君とのお家デートだし今日はもう寝ないと
そう思って、寝ようとした時スマホに一件の通知が届いた
さやかちゃんだ!
さやかちゃんとは乃愛がチュイッターを始めたばかりの頃に出来た友達で、話を聞くところさやかちゃんには彼氏がいるらしく、亮君との恋愛についてアドバイスをくれたりするいわば乃愛にとっての恋愛の師匠だ
『お家デートってまじ!?ちょーチャンスじゃん!』
さやかちゃんも乃愛の恋愛を応援してくれる一人だ
『私が絶対墜とすテク教えてあげよっか?』
『ほんとに!?教えてほしいな……』
『じゃあ通話かけるね!」
それからさやかちゃんに絶対墜とすテクとやらを教えてもらい、一部過激すぎて乃愛にはできないこともあったけど、教えてもらったことは確かに!って思うものが多く実用的だった
さやかちゃんとの通話が終わるとすでに時刻は深夜になっており、眠気に襲われながらも
これなら亮君も私の事意識してくれるかな……
なんて考えながら乃愛は夢に落ちた
乃愛が初めて亮君と話したのは小学3年生の時、クラスの人にいじめられて学校を休んでいた時の事だ
麗奈ねえはもう誰もいじめてこないよ、と言ってくれるが乃愛はその言葉を中々信じられなかった
そんな朝だった
乃愛はいつも通りリビングのソファーの上で絵本を読んでいると
「今日も行かないの?」
麗奈ねえは学校に行く前になると最近は毎日心配そうな声でそう聞いてくる
「うん」
「そう……」
そうして麗奈ねえは家を出てくのだがそれから少しすると玄関の方で扉が開く音が聞こえた
忘れ物でもしたのかな?
そう思っていると麗奈ねえがリビングにやってきた
「え?」
でもその隣には私の知らない男子がいた
「同じクラスの盛岡亮なんだけど。よろしく!えっと、乃愛ちゃん?」
なんて自己紹介されたが、乃愛は麗奈ねえが男子を家に連れてきたことの方が驚いていてあんまり頭に入って来てなかった
「麗奈ねえが男子を……?どういう事……」
「あのね亮は、最近できた友達なの!だから乃愛とも仲良くなってほしくて」
「なんで?」
「亮は優しいし、私たちの事守ってくれるから」
麗奈ねえがいう事だから本当なんだと思うけど、知り合ったばかりの男子を乃愛はなかなか信じられず、その時は家にいきなり入ってきたのも気に食わなかったのか
「乃愛はこの人の事知らないし!二人で仲良くしてればいいじゃん!」
そう言ってしまった
男子も麗奈ねえもまさかこんなことを言われるとは思ってなかったらしく二人ともぽかんとしていた
私はその場にいたたまれなくなり2階に逃げてしまった
やってしまった。麗奈ねえの友達なのにあんなこと言うなんて、あの男子にも麗奈ねえにも申し訳ないなと思いつつも、あの男子はもう来ないと思うし謝れないな、なんて思っていると、その男子は夕方になるとまた家にやってきた
その時は一人で映画を観てた時だった
「おっ!映画見てんじゃん俺も見ていい?」
家に入ってくると、私が何か言うよりも早く乃愛の横に来て一緒に観始めたのだ
乃愛は最初こそ彼の事が気になったが彼も映画を観始めたら静かで、乃愛もいつかしか画面に集中していた
映画が終わると彼は
「面白かったなー!てかもうこんな時間じゃん。また来るわじゃあなー」
そう乃愛と麗奈ねえに言うとさっさと帰ってしまった
「……あっ」
結局彼とは話せずに、なんだか乃愛は寂しい気分になっていた
「別に悪い奴じゃなかったでしょ?」
そう得意げに言う麗奈ねえをみて乃愛も彼と向き合ってみたくなった
彼は次の日もやってきた
「乃愛ちゃんもその漫画見てんだ!俺も好きだぞー」
「私はこのキャラが好き」
「そいつかっこいいよな!……ってやっと話してくれた!」
そう言う亮はほんとに嬉しそうで、乃愛もなんだかおもしろくなって笑った
それから一週間、彼は毎日家にやってきて、その頃にはすっかり乃愛は亮に懐いていた
乃愛は二人が帰ってくると笑顔で
「麗奈ねえ、亮にいおかえり!!」
「これが妹か……」
「あっ!亮には乃愛はあげないからね!」
「ねえ、今日はみんなで何して遊ぶ?」
そんな日々が続くうちに乃愛は家に誰もいない時間が寂しく、苦痛に感じてきていた
そして
「今日は私も行く」
「えっ!本当に!?」
乃愛がそう言うと麗奈ねえはすごくびっくりしてて、集合場所へ行くと亮君はすごく喜んでいた
それからはいじめられることもなく麗奈ねえと亮君と一緒に楽しい学校生活を過ごした
亮君と出会ったのはこんな話
でも乃愛が亮君に恋をするのはもうちょっと先の話
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