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リベート
23(side.シャーネ)
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決してマウントをとっている訳では無いが、私は魔術師としての腕ならかなりの使い手だ。Bランク認定され、自衛隊の魔術師団分隊長にまで上り詰めた。
今回のスタンピードは、かなり危険な任務だ。だからこそ、チームの団結力と思考力が問われる。グループを三つのチームに分け、各々で思考し、拙いながらも作戦を立たせる…。風魔法の「エアピック」で会話を傍聴し、それとなく助け舟を出して軌道修正する。面倒だが、必要な過程だ。
「その筈、何だけどねぇ…。」
現にaチームbチーム共に私が会話に割って入ってアドバイスした。申し訳ないが、あのまま彼らだけに作戦を立てさせていたらあっという間に守りが瓦解してしまうだろう。それ程お粗末なものだった。しかし、それも仕方の無いこと。経験も知識もないのだから。
だがしかし、cチームには一度も顔を出していない。理由は単純明快…必要ないからだ。
最初にツインテールの子が出した作戦は、他チーム同様お粗末なものだった。そこで私が割って入ろうとしたその時、あのメノウとか言う女の子が的確に指摘したのだ。そう、私と全く同じ意見を、だ。そればかりか、彼女は味方の得意分野を考慮しなくても良い、ベターな作戦を練り上げてしまった。そう、あれは、必要な属性を扱う人間ならば誰でも成し遂げられる作戦だった。一度にその人の特性を覚え、見極め、パズルを組み合わせるのは至難の業。流石にそこまでには至っていないものの、ほんの基本的な魔法だけを組み合わせることによってその欠点を補っている。
「…末恐ろしいわね。」
それに、彼女が使えると挙げた魔法はどれも中~上級魔法だ。他の皆には申し訳ないが、下級魔法を媒介にしたレベルの術よりもずっと実用的なのだ。あの子がそれを分かってるのか、それとも分かっていないのか…。後者ならば、誰かがその危険性を教えなければならない。しかしまだ動かない。まだ、見極めている最中なのだ。それに、あの子の魔力は…。
「それじゃあ、どのチームも作戦を練れた様だから、今日の所は解散で。明日もここに来ること。そして、ちゃんと必要なものを買っておくこと。戦闘中の補給物資もあるけど、そんなに数はないから出来るだけ自分で買っておきなさい。」
私がそう言うと、数がバラけて熱気が解放される。その中の赤茶色の髪を目で追いながら、今後のプランを頭の中で計算し始めた。
今回のスタンピードは、かなり危険な任務だ。だからこそ、チームの団結力と思考力が問われる。グループを三つのチームに分け、各々で思考し、拙いながらも作戦を立たせる…。風魔法の「エアピック」で会話を傍聴し、それとなく助け舟を出して軌道修正する。面倒だが、必要な過程だ。
「その筈、何だけどねぇ…。」
現にaチームbチーム共に私が会話に割って入ってアドバイスした。申し訳ないが、あのまま彼らだけに作戦を立てさせていたらあっという間に守りが瓦解してしまうだろう。それ程お粗末なものだった。しかし、それも仕方の無いこと。経験も知識もないのだから。
だがしかし、cチームには一度も顔を出していない。理由は単純明快…必要ないからだ。
最初にツインテールの子が出した作戦は、他チーム同様お粗末なものだった。そこで私が割って入ろうとしたその時、あのメノウとか言う女の子が的確に指摘したのだ。そう、私と全く同じ意見を、だ。そればかりか、彼女は味方の得意分野を考慮しなくても良い、ベターな作戦を練り上げてしまった。そう、あれは、必要な属性を扱う人間ならば誰でも成し遂げられる作戦だった。一度にその人の特性を覚え、見極め、パズルを組み合わせるのは至難の業。流石にそこまでには至っていないものの、ほんの基本的な魔法だけを組み合わせることによってその欠点を補っている。
「…末恐ろしいわね。」
それに、彼女が使えると挙げた魔法はどれも中~上級魔法だ。他の皆には申し訳ないが、下級魔法を媒介にしたレベルの術よりもずっと実用的なのだ。あの子がそれを分かってるのか、それとも分かっていないのか…。後者ならば、誰かがその危険性を教えなければならない。しかしまだ動かない。まだ、見極めている最中なのだ。それに、あの子の魔力は…。
「それじゃあ、どのチームも作戦を練れた様だから、今日の所は解散で。明日もここに来ること。そして、ちゃんと必要なものを買っておくこと。戦闘中の補給物資もあるけど、そんなに数はないから出来るだけ自分で買っておきなさい。」
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