ソウコの異世界散歩

DM.a

文字の大きさ
上 下
1 / 21

想造師

しおりを挟む
最近不思議な事が起こる。
それは寝てる時によく起こる、例えば寝てる時にトイレに行きたくなった。
自分が寝ている映像が頭に浮かぶ、トイレに行きたいので起きようとする、それを少し上から眺めてる所謂第三者目線。
で、想った様にその中の自分が起きだしてトイレに向かい下着を下してトイレに座る。
それを観て、不味いこれは夢の中で始めようとしている。
このままじゃ、オネショをしてしまう。20代半ばになってオネショなんて恥ずかしすぎる。
と想い目を開けると、実際にトイレに座っている状態だった。
初めての時は寝ぼけてるのか、と想い済ませて戻って寝たんだが。
それが頻繁に起こるようになった。
酷い時はその第三者目線で会社まで車に乗り職場の席で仕事まで始めていた。
はッとして手元に視線を向けると本当に仕事をしていた。
これは、夢遊病の一種なんじゃないかと病院に行ってみたが妄想病、所謂精神病なんじゃないかと言われた。
これが夢遊病で何時か事故など起こすんじゃないかと不安に駆られる日々が続いていく。

そんな状態が数か月続いた。
人間なれるものだ、今ではその状態で生活が成り立っている。
ようはゲーム画面の中で自分が想いのままに動いてるだけなのだ。
ただ、それが現実世界の中で成立しているのだ。
結構便利な事も有る、仕事してる時にふと後ろに気配を感じる、振り向くこともせず視点を変えるだけで自分の前方からの見た目に切り替わる。
セクハラ上司が私の肩に手を置こうとする瞬間手で振り払い振り向き。
「なんでしょう?」と声を掛ける事数回、気味悪がって寄り付かなくなった。
会社の中で私の事をゴル子と馬鹿な事を言う人が増えた。
失礼な一体どこの暗殺者だと言うのか。

そうこうしていると1年が過ぎた、最近はこの力?がバージョンアップした。
普通の目線と第三者目線が同時に見えるようになったと言うか頭の中に第三者目線がずっと浮かんでいる。
その目線も今迄は1m未満の距離だったのが10m位離れた状態でも見れるようになった。
最初この状態になった時は苦労した。
結局は第三者目線である程度動くことにした、それの方が安全だからだ。
例えば車に乗ってる時も危険予知が大幅に上がる。
後、人が家に来ても誰だか玄関に行く前にわかる。

それからまた1年が過ぎた自分ももう20台の半ばを過ぎた、家からは結婚はまだかと最速の電話が頻繁にかかってくる。
私は元から結婚をするつもりは無い、ある程度お金が貯まればお一人様の悠々自適の生活をしたいのだ。
最近は仕事も落ち着き残業も無く定時退社が殆どだ、時間を持て余し出したのでネット小説で暇をつぶしていた。
それが引き金だったのか、よく知らない森にいきなり飛んでる時がある。
最初は近くの山にでも入ったのかと想っていたが、どうやら異世界らしい。
何故そう想ったかと言うと、何度か森に入った時にスライムらしき存在を発見してしまった。
初めてそれを見た時は何かの樹液かと想って其処ら辺に落ちてる枝でつついてみると透けた水色のそいつがプルンと震えて枝を取り込んで消化してしまった。
私は考えた、これはどうすれば良いのだろう?
結論としては、現状維持。
だって、仕事しないと食べていけないじゃまいか。

異世界に行けるようになって数か月後、週末は異世界へ散策に行っている。
兎に角空気が美味しい、今の日本は空気が汚れてると実感した。
異世界に行く時は迷彩服に安全靴、武器は近所のDIYショップで大きめの鉈を買って装備している。
道なき道を切り開くのに重宝する、後は定番のゴブリンらしきモノが襲ってくるからだ。
股間を膨らませて襲い掛かってくるのだが、最初はその股間を見た時に想わず悲鳴を上げながら蹴ってしまった。
悶絶している隙に部屋に戻ってきたが、感触は今も記憶にある。ハッキリ言って気持ち悪い。
時間を掛け森を進んでいると街道と言うか土の道を見つけた。
まだ、町とか村は見つけて無いが地道に進んでいる。
会社が休みの日に朝から行って、昼ご飯は弁当を向こうで食べ夕方迄街道を進んで戻ってご飯、風呂と終わらせ就寝。
良い暇つぶしだ、あちらでは偶に空を恐竜みたいなのが飛んでたりする。
それを見ると何時も異世界だなぁ、と実感する。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話

白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。 世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。 その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。 裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。 だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。 そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!! 感想大歓迎です! ※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

異世界楽々通販サバイバル

shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。 近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。 そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。 そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。 しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。 「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...