ダンジョンマスターのお仕事

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突然の任命

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・・・そろそろ仕事探さないとなぁ
っと、思いながら既に3年かぁ・・・・
とりあえずトイレ行こ

「えっ?」
部屋の扉を開けるとそこは・・・
何処?・・・
後ろを見れば自分の汚部屋、前を見れば・・・此処、何処?
部屋の外が洞窟みたいなんだが。

自分の部屋は2階、今は・・・洞窟の中?
もう一度扉を閉めて開けなおしても・・・洞窟らしき中。

部屋のパソコンからはNetの音楽流れてる・・・
とりあえず周りを調べてみるか。

外に出てみて振り返ると壁というか石?に扉が付いてる。
それ以外は・・・洞窟?
部屋に戻って携帯を持ってきて懐中電灯アプリを開いて周りをもう一度確認。
ん~10m位のドーム型空間かなぁ
正面にも扉らしきもの発見!
これ、開けて大丈夫か?
まぁ、開けてみないと解らないか
ガチャ、っと開けてみた・・・んだが
洞窟?が続いてるだけか・・・
扉を閉めて戻ってきた。

「これって・・・もしかして、異世界転移ってやつか?」
「いやいやいや、ないでしょうwwww」

あっ、ネットでなんか出てないか?
Netニュースでなんか出てないかな?
・・・・・・なんもでてない。

「って言うか電源とか回線どうなってんだ?」
「まぁ、調べないと解んないだろうなぁ…どこから調べるか・・・か」

周りを見渡してみて・・・自分の部屋だよなぁ・・・ん?
枕元になんか玉みたいなのがある。
触ってみると頭の中にメッセージが・・・

「はぁ?」

原初の間
【地球で初めての迷宮】
現在地
【〒401-0300 山梨県南都留郡富士河口湖町精進】
【青木ヶ原樹海】
階層
【10】
現在生息生物
【ドラゴン】×1(ヒュドラ)
使用可能スキル
【言語理解】
【鑑定】
【転移】
【ドッペルゲンガー】
【迷宮解放】
現状・・・閉
【迷宮改装】
【迷宮増築】
【迷宮内生物生成】
・・・・・・・・・

「え~・・・・っと」
「どうすればいいんだろう?」

『マスター』

「!!!はいぃ!?」

『現状の確認を行います』

「は、はい!?」

『地球で初めての迷宮、所謂ダンジョンが生成されました』
『迷宮の主、ダンジョンマスターは現在貴方ただ一人です』

「あっ、はい・・・」

『迷宮を増やす事もできます。また、新たなマスターを生成する事もできますが』
『現状増やすリソースが足りません』
『リソースを増やす手段は迷宮内に生物を入れて生命の力を取り込む必要があります』

「えっ?それって、人を住まわせばいいって事?」

『それでも良いのですが手っ取り早い方法は生物の命そのものです』
『迷宮内で生物が死亡すればかなりのリソースが得られます』

「・・・まんまファンタジーのダンジョンかよ」

『ですので人を誘い殺してリソースを貯めて迷宮を育ててください』

「はい、いやです。」

『・・・・・・・』

「どうせいっちゅうねん、んなの嫌に決まってんだろうが。他に方法ないんかい、って言うか何で俺なんだよ!!!」

『選ばれたのは、単なる偶然です』

「で?なんで今更ダンジョンなんて地球にできたんだよ」

『現在地球の環境悪化とリソースが不足してきた為、新しい物質を生成する為に迷宮を作りました』

「誰がだよっ‼」

『地球がです』

「えっ?地球に意思ってあったの?」

『意思というか本能です』

「あ~、このまま行けば何時か滅びると?」

『そう考えて頂いてかまいません。所謂生存本能です』

「なるほど・・・で?どれだけダンジョン作ればいいの?」

『10年以内に地球上に100、20年以内に300ですね』

「!!! そんなに要るの!?」

『でなければ地球は崩壊します』

「まじかぁ・・・・」

一先ず玉から手を放して考えてみる・・・

これ、俺一人で考えても埒あかねぇなぁ・・・
とりま、今使える力でどうにか仲間増やさないと・・・
あっ、取り合えずトイレ行きたいんだった

玉に触れなおして

「で?今何ができるのかな?今トイレ行きたいんだが、作れるのか?」

『はい、現状のリソース量でこの空間を改装する事が出来ます』

「んじゃ、トイレと風呂と台所作ってくれる? あっ、後食料を保存できる所と食料も」

『了解しました。・・・・この国の標準的な物を作成しました。』

「えっ?もう出来たの?」

『はい、この空間でマスターが生活できるだけの物は作成しました』

「・・・ありがと」

トイレに駆け込み用を足した・・・んだが
「・・・標準的なぁ」
「家のより良いものつかってんじゃねぇかよ・・・」
「さて、どうしたもんかなぁ・・・」
「そういや、ヒュドラ居たな」
玉を触りながら
「・・・って言うか触らないと意思疎通できないのか?」

『いえ、普通に話しかけてもらえればお答えいたします』

「・・・そう」

『はい』

「んじゃ、このダンジョンにヒュドラ居るよね?」

『はい、ラスボスとして生存しています』

「ラスボスなのね・・・ははっ」
「それとは意思疎通できるのかな?」

『はい、普通に話しかければ大丈夫です。が』

「が?」

『強制的に召喚しましたので、どうなるか判りません』

「・・・俺と一緒か」
「こりゃ、怒って殺されるかもなぁ」

『可能性は高いですね』

「!!!そういや、ドッペルゲンガー居るじゃん?」

『居ますね』

「あれって、俺の意識を移せる奴なの?」

『そうです、マスターがこの迷宮から外に出るための影みたいなものですね』

「・・・ちょっと待とうか、それってもしかして俺本体は迷宮外に出れないって事じゃないよね?」

『いえ、外に本体は出れますが一定時間迷宮から離れると死亡します』

「それって、どれくらい?」

『現状の場合、24時間です』

「現状って事は増やせるの?」

『はい、リソースが増えればその分外に居れる時間が増えます』

「その場合リソースが減るって事?」

『はい』

「ダメじゃん!!!リソース増やすために頑張るのに俺が消費しちゃだめでしょう」

『その為のドッペルゲンガーですね』

「まぁ、ドッペルゲンガーで出ても変わらないか・・・」
「あっ、という事はヒュドラも現状リソース増やしてるのか?」

『はい、現在リソースを賄っているのはマスターとヒュドラです』

「あっ、俺もなのね」
「で、2人というか1人と1匹でどれだけのリソースを出してるの?」

『1日でマスターが100pt、ヒュドラが10000ptですね』

「・・・ヒュドラぱねぇ」
「人が一人入ったらどれ位?」

『標準の人が一人で1ptです』

「少なっ!!!」

『死亡で10ptです』

「それでも俺の10分の1かよ」
「ん?標準って事は以外の人も居るの?」

『はい、Lvが上がれば上がるほどリソースは増えます』

「Lvねぇ・・・まんまファンタジーだなぁ」
「ファンタジーなら魔法みたいなのも在るわけ?」

『はい、スキル等で使えます。が迷宮内のみ使用可能です』

「えっ?外出たら使えないの?」

『はい、マスター以外は使用不能です』

「・・・俺は使えるのね」

仕方ない、解らない事ばっかだけども取り合えずヒュドラに挨拶しとくか

「で?ドッペルゲンガーは何処に居るの?」

『今、呼び出します』
『これです』

「で、どうやるの?」

『接触で起動します』

「起動って・・・機械かよ」

『はい、生物機械(サイボーグ)です』

「・・・了解」

ふむ、ほんとに意識だけ・・・

「って俺本体倒れてるじゃねぇか!!!」
「頭打ってねぇだろうな・・・ったく」

本体抱えて布団の上に放り出して

「ヒュドラに挨拶行くか。」
「って言うか暗いから通路も部屋も明るくできるか?」

『賜りました・・・完了です』

「相変わらず早いな・・・ありがと」
「この玉って移動しても良いの?」

『はい、ダンジョン内なら何処でも大丈夫です』

「んじゃ、この部屋出たところに台座作って其処に移動してくれる?」

『はい、完了しました』

「うぃ・・・」

手ぶらってのもあれだな・・・

「すまん、シュークリームみたいな手土産っぽいの出せる?」

『はい』

箱が出てきた

「何個位入ってる?」

『12個入りです』

(たりっかなぁ~)
「ま、いっか。ありがと」

通路に繋がる扉を開いて・・・てくてくてくてく・・・

「・・・・・・・・・・どんだけながいんだよっ!!!」

『現状日本の単位で5㎞です』

「なげぇよ・・・短くできないの?」

『改装しますか?』

「うぃ、50mにして」

『完了しました』

振り向くとドアが在った
「・・・どうせなら後ろじゃなく前縮めてほしかった」
てくてくてくてく・・・・ガチャ
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