84 / 89
第十六章
第84話第十六最終章16-1暴走
しおりを挟む16-1暴走
右腕にシャルの重さを感じながら俺は目を覚ます。
洞窟の中でまだ焚火がパチパチと音を立てているおかげで裸でも暖かい。
「うぅん……」
腕の中でシャルが目を覚ます。
もそっとかけられた毛布が持ち上がりシャルが起き上がる。
そして白い肌と薄い胸が見える。
「うぅぅぅん、ふわぁああぁぁ~…… あっ!//////」
起き上がり俺の腕の中で寝ていた事に気付いて真っ赤になりながら胸下を隠す為に毛布を引っ張る。
「あ、えっと、その……」
「おはようシャル。お前のお陰で命を取り留められた。ありがとう」
俺がそう言うと真っ赤だった顔が更に真赤になって耳まで赤くなりびくびくと動いている。
「あ、その、もう大丈夫?」
「ああ、お前のお陰でな。エルフの癒しを施してくれたんだろう? お前の請け負った背中の傷大丈夫か?」
エルフの癒しとは親しい仲の者が大けがなどしたときにその傷を治しながら自分が相手の負担を肩代わりするものだ。
今シャルの背中には剣で刺された傷が有る。
それは俺の背中に有った傷の半分近くを肩代わりして自身の身に受けているからだ。
大けがで致命傷の時などその傷を分け合って何とか命をつなぐ方法。
その昔ダークエルフのザシャにもしてもらった事が有るらしい。
「き、傷は大丈夫…… そ、その、私たち、し、しちゃたんだよね//////」
「嫌だったか?」
「そ、そうじゃないの! その、しちゃった後でこう言うのはなんだけどアイン、私はあなたの事が好き」
真剣なまなざしで俺を見る。
俺は起き上がりシャルを抱きしめる。
「分かっている。俺もお前の事が好きになっていたんだろうな……」
びくんっ!
シャルは俺がそう言うと思い切りビクつく。
そしておずおずと俺の背中に腕を回す。
「まったく…… 死んじゃうかと思ったのに私の初めて奪うくらい元気なんだから!」
「すまんな…… しかし、なんであんなことを?」
陽動で爆弾を爆発させてもらうだけでよかったはずなのにシャル自身がガレントの連中と戦っているとは思いもしなかった。
「だって、爆弾ってのはすぐに無くなっちゃうし砦に『鋼鉄の鎧騎士』たちが戻ったらアインが不利になるだろうって。だからあたしが少しでも足止めできればって……」
シャルはシャルなりに俺に加勢していたと言う事か。
確かにいくら【地槍】アーススパイクで門を閉ざしても「鋼鉄の鎧騎士」が数体来られれば破壊され砦の中に戻って来てしまう。
そうすればアルファードとの戦いにも支障が出るだろう。
俺は小さく笑ってシャルの髪の毛を撫でる。
「そうか、ありがとうな。おかげでアルファードを倒せた」
「うっ、か、感謝してよね!」
一瞬身体をこわばらせるもすぐにまた俺に寄りかかり回す腕に力が入る。
やれやれ、こんな俺でも森の妖精に魅入られてしまったか。
俺とシャルはもう一度顔を見合わせ口づけを交わすのだった。
* * * * *
「アイン、何処に向かう気なの?」
『とりあえずはボヘーミャに戻り、アインシュ商会に話をしてサージム大陸に戻ろうと思う。もうここにいる理由は無いからな』
いろいろと支度をしてから俺たちは「鋼鉄の鎧騎士」に乗ってボヘーミャに向かう。
シャルはまだ少し痛いとか言っているので俺が「鋼鉄の鎧騎士」で抱きかかえるかのようにして移動を始めると、最初からこうしてもらった方がよかったとか言っている。
俺は苦笑しながら何も言わず進むが、気持ちシャルが座り心地いいように抱き上げる腕を調節する。
「サージム大陸に戻ったらその後は?」
『そうだな、イージム大陸のイザンカ王国に戻ろうと思う。あそこなら仕事が有るだろうし、この【鋼鉄の鎧騎士】を持っていても問題が無いからな』
この後ガレント王国は大騒ぎになるだろう。
普通に考えれば王位継承権を持つはずの第一王子がどこの馬の骨とも知らないやつに殺されたのだ。
自業自得とは言え国としてのメンツもある。
俺の事を探し回り復讐される可能性もある。
となればイザンカのような国に身を潜め傭兵家業をした方がいいだろう。
今後どうなるかは分からないがイザンカ王国とホリゾン公国はガレント王国と戦争状態になった。
世の中が落ち着き始めればまた和平の話も出るだろうがそれは俺の関する所じゃない。
シャルと共にイザンカで傭兵家業か。
悪くはないだろう。
「あれ? ねえアイン、この『鋼鉄の鎧騎士』の腕の外装、なんか壊れた所が少し元に戻っていない?」
『ん? そうか?? 素体はなんとも無いが外装はジュメルとか言う連中が作ったからな。エルフの長老たちの封印のお陰であの声にも抗えた。自己修復でもあるのかもしれない、この外装は特殊なのかもな。まあ、イザンカに戻ったら元の外装に戻すさ』
俺はそう言ってボヘーミャへと急ぐのだった。
* * * * *
「見えてきたわね、魔法学園ボヘーミャが」
シャルはそう言って俺の「鋼鉄の鎧騎士」の腕の上に立ち上がる。
あの後しばらくしてまだ少し違和感は有るけど痛みは引いたとか言っていた。
あまりにもにこやかに言うもんだからこちらの方が恥ずかしくなってくる。
しかし不思議なものだ。
あれだけギスギスしてた俺の心が今は軽い。
それはきっとこのエルフの少女のお陰なのだろう……
『さてと、一応は港に行ってこいつを置いてから学園長に報告くらいはしないとな。あれでも世話になったのは事実だしな』
「アインって変な所が律儀よね? でもそうね、そうしましょう」
俺とシャルはそう言いながらもうじきボヘーミャの街に入る所まで来ていた。
どくんっ!
―― チダ、チカラアルチダ!! モット、モットヨコセェッ!!!! ――
『なにっ!?』
それは唐突に俺の耳のすぐ横で聞こえた。
間違いない、あの声だ!
―― チダ、モットチヲヨコセッ!! ――
もう一度その声が聞こえた瞬間、体中に何かが巻き付くような感覚が有った。
俺は本能的にシャルを投げ飛ばしこの「鋼鉄の鎧騎士」から離れさせる。
ばっ!
「きゃっ! ちょっと何っ!?」
とんっ
いきなり投げ飛ばしたがシャルは難無く地面に降り立ち慌ててこちらを見る。
しかしその時にはすでに変化が始まっていた。
シャルを抱きかかえていた腕の外装がどんどんと膨らみ素体の腕を取り込み始めていた。
それはものすごい力で素体である「鋼鉄の鎧騎士」をも上回るような強さだった。
『シャル離れろ! あの声だ、【魔人】の声だ!!』
「ちょ、ちょっとどう言う事!? 長老たちの封印は完璧じゃなかったの!?」
シャルの言う通りエルフの長老たちの封印のお陰でこの呪いの外装は押さえられていたはずなのに、一体どう言う事だ!?
そう俺が思った時にこの「鋼鉄の鎧騎士」の腕が目に入る。
その腕は俺とシャルを抱きかかえ逃げ出した時に俺から流れ出る血を沢山浴びている。
『まさか俺の血が外装の封印を解いたのか!?』
その変化は腕からどんどんと体にまで伝わって来て程無くこの「鋼鉄の鎧騎士」全体を取り込む。
そしてその外観をあの「魔人」に変えて行く。
「くそっ! 『鋼鉄の鎧騎士』よ、このくそったれの外装を引っぺがせ!!」
俺は「鋼鉄の鎧騎士」の中で取り巻き来る何かに抗いながら体の周りに取り憑いている外装を引きはがそうと操作するが強力な力のせいでなかなか動きが取れない。
「こうなったら!!」
きんっ!
魂の奥底からその力を引き出す。
そしてあふれ出て来る魔力を背中の連結型魔晶石核に注ぎ込み、共鳴をさせて腰部の魔晶石核も稼働させる。
途端にこのオリジナルの「鋼鉄の鎧騎士」はその真なる力を発揮して通常の「鋼鉄の鎧騎士」をはるかにしのぐパワーを発揮する。
―― ソレヲマッテイタ! ソノチカラスベテトリコンデクレルワ!! ――
「何っ!?」
耳元でその声が聞こえたと思った瞬間、俺の身体から魔力が、いや、魂が吸い取られるような感じがした。
「アインっ! アイン―っ!!」
足元でシャルが叫んでいる。
まずい、このままではシャルまで巻き込んでしまう。
俺は残る理性と力を振り絞りよろよろと街から離れるのだった。
右腕にシャルの重さを感じながら俺は目を覚ます。
洞窟の中でまだ焚火がパチパチと音を立てているおかげで裸でも暖かい。
「うぅん……」
腕の中でシャルが目を覚ます。
もそっとかけられた毛布が持ち上がりシャルが起き上がる。
そして白い肌と薄い胸が見える。
「うぅぅぅん、ふわぁああぁぁ~…… あっ!//////」
起き上がり俺の腕の中で寝ていた事に気付いて真っ赤になりながら胸下を隠す為に毛布を引っ張る。
「あ、えっと、その……」
「おはようシャル。お前のお陰で命を取り留められた。ありがとう」
俺がそう言うと真っ赤だった顔が更に真赤になって耳まで赤くなりびくびくと動いている。
「あ、その、もう大丈夫?」
「ああ、お前のお陰でな。エルフの癒しを施してくれたんだろう? お前の請け負った背中の傷大丈夫か?」
エルフの癒しとは親しい仲の者が大けがなどしたときにその傷を治しながら自分が相手の負担を肩代わりするものだ。
今シャルの背中には剣で刺された傷が有る。
それは俺の背中に有った傷の半分近くを肩代わりして自身の身に受けているからだ。
大けがで致命傷の時などその傷を分け合って何とか命をつなぐ方法。
その昔ダークエルフのザシャにもしてもらった事が有るらしい。
「き、傷は大丈夫…… そ、その、私たち、し、しちゃたんだよね//////」
「嫌だったか?」
「そ、そうじゃないの! その、しちゃった後でこう言うのはなんだけどアイン、私はあなたの事が好き」
真剣なまなざしで俺を見る。
俺は起き上がりシャルを抱きしめる。
「分かっている。俺もお前の事が好きになっていたんだろうな……」
びくんっ!
シャルは俺がそう言うと思い切りビクつく。
そしておずおずと俺の背中に腕を回す。
「まったく…… 死んじゃうかと思ったのに私の初めて奪うくらい元気なんだから!」
「すまんな…… しかし、なんであんなことを?」
陽動で爆弾を爆発させてもらうだけでよかったはずなのにシャル自身がガレントの連中と戦っているとは思いもしなかった。
「だって、爆弾ってのはすぐに無くなっちゃうし砦に『鋼鉄の鎧騎士』たちが戻ったらアインが不利になるだろうって。だからあたしが少しでも足止めできればって……」
シャルはシャルなりに俺に加勢していたと言う事か。
確かにいくら【地槍】アーススパイクで門を閉ざしても「鋼鉄の鎧騎士」が数体来られれば破壊され砦の中に戻って来てしまう。
そうすればアルファードとの戦いにも支障が出るだろう。
俺は小さく笑ってシャルの髪の毛を撫でる。
「そうか、ありがとうな。おかげでアルファードを倒せた」
「うっ、か、感謝してよね!」
一瞬身体をこわばらせるもすぐにまた俺に寄りかかり回す腕に力が入る。
やれやれ、こんな俺でも森の妖精に魅入られてしまったか。
俺とシャルはもう一度顔を見合わせ口づけを交わすのだった。
* * * * *
「アイン、何処に向かう気なの?」
『とりあえずはボヘーミャに戻り、アインシュ商会に話をしてサージム大陸に戻ろうと思う。もうここにいる理由は無いからな』
いろいろと支度をしてから俺たちは「鋼鉄の鎧騎士」に乗ってボヘーミャに向かう。
シャルはまだ少し痛いとか言っているので俺が「鋼鉄の鎧騎士」で抱きかかえるかのようにして移動を始めると、最初からこうしてもらった方がよかったとか言っている。
俺は苦笑しながら何も言わず進むが、気持ちシャルが座り心地いいように抱き上げる腕を調節する。
「サージム大陸に戻ったらその後は?」
『そうだな、イージム大陸のイザンカ王国に戻ろうと思う。あそこなら仕事が有るだろうし、この【鋼鉄の鎧騎士】を持っていても問題が無いからな』
この後ガレント王国は大騒ぎになるだろう。
普通に考えれば王位継承権を持つはずの第一王子がどこの馬の骨とも知らないやつに殺されたのだ。
自業自得とは言え国としてのメンツもある。
俺の事を探し回り復讐される可能性もある。
となればイザンカのような国に身を潜め傭兵家業をした方がいいだろう。
今後どうなるかは分からないがイザンカ王国とホリゾン公国はガレント王国と戦争状態になった。
世の中が落ち着き始めればまた和平の話も出るだろうがそれは俺の関する所じゃない。
シャルと共にイザンカで傭兵家業か。
悪くはないだろう。
「あれ? ねえアイン、この『鋼鉄の鎧騎士』の腕の外装、なんか壊れた所が少し元に戻っていない?」
『ん? そうか?? 素体はなんとも無いが外装はジュメルとか言う連中が作ったからな。エルフの長老たちの封印のお陰であの声にも抗えた。自己修復でもあるのかもしれない、この外装は特殊なのかもな。まあ、イザンカに戻ったら元の外装に戻すさ』
俺はそう言ってボヘーミャへと急ぐのだった。
* * * * *
「見えてきたわね、魔法学園ボヘーミャが」
シャルはそう言って俺の「鋼鉄の鎧騎士」の腕の上に立ち上がる。
あの後しばらくしてまだ少し違和感は有るけど痛みは引いたとか言っていた。
あまりにもにこやかに言うもんだからこちらの方が恥ずかしくなってくる。
しかし不思議なものだ。
あれだけギスギスしてた俺の心が今は軽い。
それはきっとこのエルフの少女のお陰なのだろう……
『さてと、一応は港に行ってこいつを置いてから学園長に報告くらいはしないとな。あれでも世話になったのは事実だしな』
「アインって変な所が律儀よね? でもそうね、そうしましょう」
俺とシャルはそう言いながらもうじきボヘーミャの街に入る所まで来ていた。
どくんっ!
―― チダ、チカラアルチダ!! モット、モットヨコセェッ!!!! ――
『なにっ!?』
それは唐突に俺の耳のすぐ横で聞こえた。
間違いない、あの声だ!
―― チダ、モットチヲヨコセッ!! ――
もう一度その声が聞こえた瞬間、体中に何かが巻き付くような感覚が有った。
俺は本能的にシャルを投げ飛ばしこの「鋼鉄の鎧騎士」から離れさせる。
ばっ!
「きゃっ! ちょっと何っ!?」
とんっ
いきなり投げ飛ばしたがシャルは難無く地面に降り立ち慌ててこちらを見る。
しかしその時にはすでに変化が始まっていた。
シャルを抱きかかえていた腕の外装がどんどんと膨らみ素体の腕を取り込み始めていた。
それはものすごい力で素体である「鋼鉄の鎧騎士」をも上回るような強さだった。
『シャル離れろ! あの声だ、【魔人】の声だ!!』
「ちょ、ちょっとどう言う事!? 長老たちの封印は完璧じゃなかったの!?」
シャルの言う通りエルフの長老たちの封印のお陰でこの呪いの外装は押さえられていたはずなのに、一体どう言う事だ!?
そう俺が思った時にこの「鋼鉄の鎧騎士」の腕が目に入る。
その腕は俺とシャルを抱きかかえ逃げ出した時に俺から流れ出る血を沢山浴びている。
『まさか俺の血が外装の封印を解いたのか!?』
その変化は腕からどんどんと体にまで伝わって来て程無くこの「鋼鉄の鎧騎士」全体を取り込む。
そしてその外観をあの「魔人」に変えて行く。
「くそっ! 『鋼鉄の鎧騎士』よ、このくそったれの外装を引っぺがせ!!」
俺は「鋼鉄の鎧騎士」の中で取り巻き来る何かに抗いながら体の周りに取り憑いている外装を引きはがそうと操作するが強力な力のせいでなかなか動きが取れない。
「こうなったら!!」
きんっ!
魂の奥底からその力を引き出す。
そしてあふれ出て来る魔力を背中の連結型魔晶石核に注ぎ込み、共鳴をさせて腰部の魔晶石核も稼働させる。
途端にこのオリジナルの「鋼鉄の鎧騎士」はその真なる力を発揮して通常の「鋼鉄の鎧騎士」をはるかにしのぐパワーを発揮する。
―― ソレヲマッテイタ! ソノチカラスベテトリコンデクレルワ!! ――
「何っ!?」
耳元でその声が聞こえたと思った瞬間、俺の身体から魔力が、いや、魂が吸い取られるような感じがした。
「アインっ! アイン―っ!!」
足元でシャルが叫んでいる。
まずい、このままではシャルまで巻き込んでしまう。
俺は残る理性と力を振り絞りよろよろと街から離れるのだった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる