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第十二話:マリアーナの気持ち
しおりを挟むソリオン様主催のお茶会は何やらただならぬ雰囲気で終わった。
そして今日からまたいつも通りの学園生活が始まるのだが‥‥‥
「あなたたち、マリアーナさんに何か御用でして?」
「ひっ!? ラグレス侯爵のパンデューラ様!?」
「な、なんでもありませんわ。私用事を思い出しましたわ、失礼いたしますわ!」
「わ、私も。ごめんあそばせ!!」
教室に行って見るとマリアーナがいじめられていてそれを助け出そうとする私より先にパンデューラが他の令嬢たちを追い払う。
「マリアーナさん、大丈夫ですの?」
「あ、あの、パンデューラ様、ありがとうございます‥‥‥」
「おーっほっほっほっほっ、いいのよ。何か困った事が有ったら私に相談するが良いですわ!」
高飛車にマリアーナにそう言う。
マリアーナは困惑した表情で愛想笑いをしてから私の所へとくる。
「リリアーヌ様! おはようございます!!」
「御機嫌よう、マリアーナ」
私が挨拶するとものすごくいい笑顔で笑ってくれる。
それがまたたまらなく可愛い。
「あの、私、リリアーヌ様だけですからね。私、リリアーヌ様がいいんです!」
はしっ!
ええぇっ!?
マ、マリアーヌがやたらと積極的に私に抱き着いてくれる!?
ふにっ
ああっ!
膨らみかけも当たって、もう、もう私ぃっ!!
ぷちん
ぶはっ!
「きゃーっ! リリアーヌ様ぁっ!! か、【回復魔法】!!」
朝からご褒美であまりに興奮して鼻血を吹き出す私。
でもマリアーナは私を慕ってくれているみたい。
もうそれだけで今日はどんな事が有っても良い日になりそう。
向こうで悔しがるパンデューラを他所に私は鼻血で汚れたままの手でマリアーナと手を取るのだった。
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