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第十九章
19-20悪魔神ヨハネス
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19-20悪魔神ヨハネス
天秤の女神アガシタ。
その女神は末娘で女神たちの争いをやめさせる為に天空の赤と青の月を欠いて誕生させた女神。
そして「裁きの剣」を持ち女神たちの中で最強を誇る。
「ゴォットレクイエムぅっ!!」
光り輝くその右手をアガシタ様は悪魔神ヨハネスの額にある宝珠に叩き込む。
ばんっ!
びきっ!
びきびきびきっ!!
『ぐわぁぁあああああぁぁぁぁっ!!』
「くぉおおおおおおぉぉぉっ!!」
その一撃は見事に決まり悪魔神ヨハネスの額の宝珠を砕く。
アガシタ様はめり込んだ拳を気合と共に更に押し込んでいく。
『ヨハネス様っ!』
『ヨハネス様!!』
悪魔融合したジェリーン達が慌ててそこへ飛び込む。
しかしアガシタ様の一撃は額の宝珠から体全身にひび割れを入れていきその巨体を激震する。
「アガシタ様っ!」
「ライム様下がってですわ! このぉっ! ですわっ!!」
あたしは動けないアガシタ様に殺到するジェリーン達を空間ごと捕縛する。
キンっ!
『何っ!?』
『どう言う事!?』
『ああっ! ヨハネス様がぁッ!!』
騒ぐジェリーン達七体の融合悪魔たち。
しかしあたしの力で一歩もアガシタ様たちには近づけない。
そしてアガシタ様はさらに力を振り絞りその右腕をめり込ませる!
「ここからいなくなれー!!」
『ぐぅぅっ、勝てると思うな、女神よ!!』
最後に悪魔神ヨハネスはそう叫ぶと巨大な体が音を立てて割れ始め崩れる。
びきびきびきっ!
ばきーんっ!!!!
「やったのっ!?」
崩れる悪魔神ヨハネスを見てライム様は叫ぶ。
だがっ!
ごばぁっ!
がっ!!
割れた額から悪魔王ヨハネスの手が飛び出てきてアガシタ様の首を掴む!?
「くっ!?」
『貴様の魂も一緒に連れて行く‥‥‥ アガシタぁっ!!』
なんてしぶとい!!
悪魔王ヨハネスは全身に傷を負いながらもそれでもアガシタ様の首を掴んで離さない。
そして悪魔王ヨハネスはその口を大きく開き今にもアガシタ様に噛みつこうとする。
『貴様の魂今ここで喰らってくれるわぁっ!!』
「アガシタ様ぁっ! いあやぁぁぁぁああああぁぁっ!!」
ライム様が悲鳴を上げる。
でもっ!
どすっ!
『何っ!?』
次の瞬間、悪魔王ヨハネスの胸にあたしが持つティアナの剣が後ろからその胸を貫く。
そしてその衝撃に掴んだアガシタ様の手が緩みアガシタ様は下へと落ちて行く。
あたしはそんなアガシタ様をライム様のもとに転送する。
そして。
「ヨハネス神父、終わりですわ。このティアナの剣を通して流れ込むみんなの思い、あなたを滅ぼしますわ!!」
『ぐっ! 剣を通して出る思い? そんなモノでこの私が倒せるものかぁッ!!』
尚も振り向きざまにあたしに攻撃を仕掛けようとする悪魔王ヨハネス。
しかしあたしはティアナの剣に力を込める。
「消えないさいですわ! ヨハネス神父!!」
『ぐるぅおぉおおおぉぉぉぉっ!!!!』
あたしは剣に力を込める。
『ぐぉおおおおぉぉっ! 動けっ 何故動かん!? 我が体よ!!』
「分からないでしょうですわ! 命を、魂を遊びにしている貴方には、この剣を通して出る力が! ですわ!!」
『ヨハネス様っ!』
『ヨハネス神父様ぁっ!』
あたしに空間事束縛されている悪魔融合したジェリーン達は自分の体が傷つく事もいとわずこちらに来ようとする。
「ジェリーン! やめなさいですわ!」
『駄目よ! ヨハネス様は私の!!』
「何故そう感情だけで考えるのですの? それでは疲れるばかりですわ! 目を凝らしてよく見てみなさいですわ! ここにいるのは本当にあなたが愛した人ですの!? よく見なさいですわ!!」
そう言いながらあたしはジェリーン達をいったん空間事分解してそして再構成して元の人間と悪魔とに分解して悪魔だけを消し去る。
「見てごらんなさいですわ。ここにいるのは人にあらず、ただ一人の狂った悪魔ですわ! あなたたちをまっとうに受け入れなどしない存在ですわ!!」
光り輝き元の人の姿に戻ったジェリーン達。
そして今気が付いたかのようにあたしが胸を貫くそのヨハネス神父を見る。
「ひっ!?」
「なっ!?」
「そんなっ! あ、あれがヨハネス神父様!?」
「嫌ぁっ!」
「そんな馬鹿な‥‥‥ あれは私が愛したヨハネスじゃないっ!」
「そんな‥‥‥ そんなっ! ヨハネス神父様はっ!?」
人の姿に戻ったユミル、フェル、フィジー、メル、テルモ、更にダークエルフのザシャも今のヨハネス神父の本当の姿を見て驚く。
そしてもちろんジェリーンも‥‥‥
『ぐぉおおおおぉぉっ! お前たちその魂を寄こしなさい! もう一度、もう一度この体を再生させるのです!!』
「消えなさいですわ! ヨハネス神父、いえ、悪魔の王よ!! ですわっ!!」
ざしゅっ!!
あたしは更にティアナの剣に力を込めヨハネス神父の、そして悪魔王の魂を切り裂く。
「ぐるぅあぁぁわぁぁあああぁぁぁぁっ!」
『ぶろぐろぉぉおぉあぁぁああああぁっ!!』
二つの何とも不快な断末魔を叫びながら悪魔王ヨハネスはその姿を灰に化しさらさらと崩れていき消えてなくなる。
がらがらがらがら‥‥‥
悪魔神ヨハネスだったそれも同じく崩れていきそして塵となって消えていく。
空中にただ一人あたしはティアナの剣を持って浮かんでいる。
「ティアナ、やりましたわ。あのヨハネス神父を倒しましたわ‥‥‥ あなたの仇は取りましたわよ!」
あたしはそう言ってティアナの剣を一振りしてから腰のポーチにしまいそしてみんなの元へと戻っていくのだった。
天秤の女神アガシタ。
その女神は末娘で女神たちの争いをやめさせる為に天空の赤と青の月を欠いて誕生させた女神。
そして「裁きの剣」を持ち女神たちの中で最強を誇る。
「ゴォットレクイエムぅっ!!」
光り輝くその右手をアガシタ様は悪魔神ヨハネスの額にある宝珠に叩き込む。
ばんっ!
びきっ!
びきびきびきっ!!
『ぐわぁぁあああああぁぁぁぁっ!!』
「くぉおおおおおおぉぉぉっ!!」
その一撃は見事に決まり悪魔神ヨハネスの額の宝珠を砕く。
アガシタ様はめり込んだ拳を気合と共に更に押し込んでいく。
『ヨハネス様っ!』
『ヨハネス様!!』
悪魔融合したジェリーン達が慌ててそこへ飛び込む。
しかしアガシタ様の一撃は額の宝珠から体全身にひび割れを入れていきその巨体を激震する。
「アガシタ様っ!」
「ライム様下がってですわ! このぉっ! ですわっ!!」
あたしは動けないアガシタ様に殺到するジェリーン達を空間ごと捕縛する。
キンっ!
『何っ!?』
『どう言う事!?』
『ああっ! ヨハネス様がぁッ!!』
騒ぐジェリーン達七体の融合悪魔たち。
しかしあたしの力で一歩もアガシタ様たちには近づけない。
そしてアガシタ様はさらに力を振り絞りその右腕をめり込ませる!
「ここからいなくなれー!!」
『ぐぅぅっ、勝てると思うな、女神よ!!』
最後に悪魔神ヨハネスはそう叫ぶと巨大な体が音を立てて割れ始め崩れる。
びきびきびきっ!
ばきーんっ!!!!
「やったのっ!?」
崩れる悪魔神ヨハネスを見てライム様は叫ぶ。
だがっ!
ごばぁっ!
がっ!!
割れた額から悪魔王ヨハネスの手が飛び出てきてアガシタ様の首を掴む!?
「くっ!?」
『貴様の魂も一緒に連れて行く‥‥‥ アガシタぁっ!!』
なんてしぶとい!!
悪魔王ヨハネスは全身に傷を負いながらもそれでもアガシタ様の首を掴んで離さない。
そして悪魔王ヨハネスはその口を大きく開き今にもアガシタ様に噛みつこうとする。
『貴様の魂今ここで喰らってくれるわぁっ!!』
「アガシタ様ぁっ! いあやぁぁぁぁああああぁぁっ!!」
ライム様が悲鳴を上げる。
でもっ!
どすっ!
『何っ!?』
次の瞬間、悪魔王ヨハネスの胸にあたしが持つティアナの剣が後ろからその胸を貫く。
そしてその衝撃に掴んだアガシタ様の手が緩みアガシタ様は下へと落ちて行く。
あたしはそんなアガシタ様をライム様のもとに転送する。
そして。
「ヨハネス神父、終わりですわ。このティアナの剣を通して流れ込むみんなの思い、あなたを滅ぼしますわ!!」
『ぐっ! 剣を通して出る思い? そんなモノでこの私が倒せるものかぁッ!!』
尚も振り向きざまにあたしに攻撃を仕掛けようとする悪魔王ヨハネス。
しかしあたしはティアナの剣に力を込める。
「消えないさいですわ! ヨハネス神父!!」
『ぐるぅおぉおおおぉぉぉぉっ!!!!』
あたしは剣に力を込める。
『ぐぉおおおおぉぉっ! 動けっ 何故動かん!? 我が体よ!!』
「分からないでしょうですわ! 命を、魂を遊びにしている貴方には、この剣を通して出る力が! ですわ!!」
『ヨハネス様っ!』
『ヨハネス神父様ぁっ!』
あたしに空間事束縛されている悪魔融合したジェリーン達は自分の体が傷つく事もいとわずこちらに来ようとする。
「ジェリーン! やめなさいですわ!」
『駄目よ! ヨハネス様は私の!!』
「何故そう感情だけで考えるのですの? それでは疲れるばかりですわ! 目を凝らしてよく見てみなさいですわ! ここにいるのは本当にあなたが愛した人ですの!? よく見なさいですわ!!」
そう言いながらあたしはジェリーン達をいったん空間事分解してそして再構成して元の人間と悪魔とに分解して悪魔だけを消し去る。
「見てごらんなさいですわ。ここにいるのは人にあらず、ただ一人の狂った悪魔ですわ! あなたたちをまっとうに受け入れなどしない存在ですわ!!」
光り輝き元の人の姿に戻ったジェリーン達。
そして今気が付いたかのようにあたしが胸を貫くそのヨハネス神父を見る。
「ひっ!?」
「なっ!?」
「そんなっ! あ、あれがヨハネス神父様!?」
「嫌ぁっ!」
「そんな馬鹿な‥‥‥ あれは私が愛したヨハネスじゃないっ!」
「そんな‥‥‥ そんなっ! ヨハネス神父様はっ!?」
人の姿に戻ったユミル、フェル、フィジー、メル、テルモ、更にダークエルフのザシャも今のヨハネス神父の本当の姿を見て驚く。
そしてもちろんジェリーンも‥‥‥
『ぐぉおおおおぉぉっ! お前たちその魂を寄こしなさい! もう一度、もう一度この体を再生させるのです!!』
「消えなさいですわ! ヨハネス神父、いえ、悪魔の王よ!! ですわっ!!」
ざしゅっ!!
あたしは更にティアナの剣に力を込めヨハネス神父の、そして悪魔王の魂を切り裂く。
「ぐるぅあぁぁわぁぁあああぁぁぁぁっ!」
『ぶろぐろぉぉおぉあぁぁああああぁっ!!』
二つの何とも不快な断末魔を叫びながら悪魔王ヨハネスはその姿を灰に化しさらさらと崩れていき消えてなくなる。
がらがらがらがら‥‥‥
悪魔神ヨハネスだったそれも同じく崩れていきそして塵となって消えていく。
空中にただ一人あたしはティアナの剣を持って浮かんでいる。
「ティアナ、やりましたわ。あのヨハネス神父を倒しましたわ‥‥‥ あなたの仇は取りましたわよ!」
あたしはそう言ってティアナの剣を一振りしてから腰のポーチにしまいそしてみんなの元へと戻っていくのだった。
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