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第十三章
13-9実家
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13-9実家
「陛下におかれましては御健勝の事とお慶び申し上げます」
あたしは謁見の間で跪きアコード陛下に頭を下げている。
「面をあげよエルハイミよ。よくぞ戻って来てくれた」
あたしは言われて顔をあげる。
そして現国王、アコード陛下を見る。
久しぶりに見るその顔はしわが増え、だいぶ白いものが増えていた。
「そなたの働きは既に聞いている。よくぞジュメルの野望を暴露し各国で阻止してくれた。もと連合軍の将軍であった私からも礼を言う、よくぞやってくれた」
「もったいなきお言葉です。陛下」
あたしはそう言ってもう一度頭を下げる。
「ティアナから話は聞いている。そなたの望み通り宿敵ジュメル殲滅の為連合軍への参加を認めよう」
「有りがたき幸せ、ご期待にお答えできますよう全力で対処いたします」
連合軍に参加する事はすんなりと認められた。
これでティアナと一緒にいられるしジュメルの連中も殲滅できる。
「今宵は偉大なる我が国の魔導士帰還を祝い宴を行う、皆の者用意を致せ!」
アコード様にそう言われこの場にいるもの全員が頭を下げ返答する。
あたしももう一度頭を下げこの謁見の間を後にするのだった。
* * * * *
「エルハイミ、これであなたは連合軍に所属する事が出来ます。今後は私の補佐としてよろしくお願いしますよ」
「勿論ですわ、ティアナ将軍。私にお任せくださいですわ」
本当はそのままティアナに抱き着きたいのだが流石にみんなの目の前ではできない。
セレとミアムには悪いけど今はあたしがいる限りティアナはあげないんだからね!
「そうするとあたしたちも今度は連合軍に所属って事になるのね? あたしたちって何すればいいのよ?」
シェルはそう言いながらティアナを見る。
つられイオマもコクもティアナを見る。
「あなたたちには基本本陣でエルハイミを守ってもらいたいのです。エルハイミは魔導士、後方支援が基本となりますがジュメルは魔怪人や融合魔怪人のほかキメラ部隊などの特殊なものを使ってきます。後方だからと言って必ず安全とは言えないのです」
ティアナのその説明にシェルたちは頷く。
あたしたちだってここに戻ってくるまでに何度ジュメルの連中にひどい目にあわされた事か。
しかしあたしたちが参戦すればジュメルだって今後は簡単には行かない。
あたしはティアナのあの騎士姿を思い出し、アンナさんの言葉も思い出していた。
―― あの機構は殿下の体にかなりの負担をかけているはずです ――
あたしの同調フルバーストにも引けを取らないあの力、確かに師匠さえも凌駕していた。
だからこそアンナさんの言う通りその負荷は普通じゃないはずだ。
あたしは思う、ティアナにもうあの力は使わせない。
そう強く思うのだった。
* * * * *
「しかしショーゴ殿は強い、よくぞ今の一撃をしのぎましたな!」
「いや、ロクドナル殿こそ流石だ。剣聖の名は伊達ではない。本気でやられていたらしのぎ切れなかった」
宴の後久しぶりに会ったロクドナルさんやサージ君たちと闘技場で模擬戦をしている。
本当はすぐにでも実家に行きたいのだが連合軍本体が後二、三日でガルザイルに着くとの事でそれまであたしたちは動けずこうしてガルザイルの知人に挨拶回りなどしている。
「人間のくせしてなかなかやりやがりますね、面白い。今度は私が行く出いやがります!」
「やめんかクロエ。我らがそうそう黒龍様のそばから離れその力を誇示することは成らんぞ」
最近出番がないクロエさんはコクの周りの事以外やる事が無いのでだいぶストレスが溜まっている様だ。
「クロエが本気出したらここ消し飛ぶじゃない。やめときなさいって」
「そうですよ、クロエさん。またコクちゃんに怒られますよ?」
「ううっ、黒龍様に怒られるのは勘弁でいやがります!」
なんか三人できゃいきゃい言っている。
「主様、そう言えば主様の旦那様はどうしたのです?」
「今は執務室で連合軍の今後の予算会計と戦力増強について資料作成をしていますわ」
その辺の事務処理が終わらないとあたしと一緒に実家に行けない。
本当はあたしも手伝ってちゃっちゃと終わらせたいのだが軍隊の運営についてはあたしは素人。
正直今は役に立たない。
「皆さん、飲み物を準備しました。あ、ロクドナルさんタオルです」
サージ君が甲斐甲斐しくもみんなに飲み物配ったりロクドナルさんの世話している。
そう言えばこの二人ってその後どうなったのかしら?
非常に興味があるわ。
「皆さん、ここにいらしたのですね。良かったもう私はボヘーミャに戻らなくてはならないので。ルイズ、皆さんにご挨拶ですよ?」
アンナさんがこちらにルイズちゃんを抱っこしてやって来た。
宮廷魔術師でありながらボヘーミャでいろいろを研究するアンナさん。
連合軍にもこのガレントにも強力な魔道具の提供をしている。
「ルイズ殿もしばらく見ない間に大きくなられたな? だんだんとアンナ殿に似てきましたな」
ロクドナルさんはそう言ってルイズちゃんを覗き込む。
今は大人しく寝ているので可愛らしい寝姿が見れる。
子供かぁ‥‥‥
あたしもティアナの子供が欲しいけどそう言った魔道はまだ見つかっていない。
ママンたちに孫の顔見せられるのはまだまだ先かぁ。
あたしもルイズちゃんを見せてもらってからアンナさんはボヘーミャに戻って行った。
* * * * *
「これですべて良しと」
「お疲れさまでしたわティアナ」
ティアナは昨日到着した連合軍に指示をし、大臣たちとも話をして予定表を渡し拠点であるここガルザイルで軍隊の立て直しを始めた。
これで当面は大丈夫だろう。
あたしたちはその間にあたしの実家とティナの町に行く事にしている。
「しかしエルハイミの実家かぁ、やっぱり緊張するわね」
「何を言ってますのティアナ。私の旦那様としてしっかりしてもらわないと困りますわよ?」
「分かってるって、お義父様たちへの土産も準備したしね」
そう言いながらティアナはあたしの後ろに来て後ろから抱きしめてくれる。
そして耳元でささやく。
「今度こそエルハイミを守り抜くってお義父様たちにも言うから安心しなさい。もう二度とエルハイミを離さないから」
「ティアナぁ‥‥‥」
あたしはうっとりをしながらティアナを振り返る。
そこには凛々しいティアナの顔が有る。
あたしは目をつむりティアナを待つ。
『はいはい、相変わらずね! 全くエルハイミも戻ってきたら相変わらず、いえ、今まで以上に盛っちゃって!! 夜になるまで待ちなさいって、まだ真昼間なんだから!!』
シコちゃんが割って入る。
ちっ、せっかく好い所だったのに‥‥‥
『それよりどうなのエルハイミ? ティアナの呪いは解けそう?』
「いえ、この呪いはむしろそのままでお願いしますわ!!」
ティアナはとある事で呪いがかかっている。
しかしこの呪い自体は特に害も無くむしろ重宝している。
この呪いを研究すればもっと有効活用できる気もする。
唯一弊害が有るのはティアナが精神的に不安定になり易いと言う事だ。
まあ、あたしがいれば問題は無いけど。
「それよりシコちゃん、この呪いの元となったそのジュメルの女神官てその後どうなったのですの?」
「あいつは逃がしてしまったのよ、犠牲を出してまであのダークエルフが邪魔をするから」
ティアナは悔しそうにそう言う。
『おかげでアイミも修理が必要になっちゃったんだけどね。でも多分向こうも被害が大きいしミハイン王国もこれで安心でしょう』
ティアナは半年以上前ウェージム大陸最西端にあるミハイン王国でジュメルと戦っていた。
そこではジュメルの巧みな罠によってかなりの苦戦と被害を出したがティアナがアイミとあの騎士の力を使って最終的には撃退をしたがその折にアイミが損傷してしまった。
そしてティアナもその時に呪いを掛けられてしまったのだった。
「ですのでとりあえずは私の実家に行って私が無事に元気だと言うのを見せないといけませんわ」
『そうね、ユリシアもあなたの顔を見れば元気が出るでしょう』
ママンはあの戦場であたしが失踪した事を聞いて気絶した。
その後ふさぎ込んでいて終戦後は実家に引きこもっていたらしい。
あたしの生存が判明して今はだいぶ回復したと聞くけどやっぱり実の親、気にはなるわよ?
なのでとにかく一旦実家に戻らなきゃならない。
今回はだいぶ大所帯になるけど。
あたしはあの懐かしい実家を思い浮かべるのだった。
「陛下におかれましては御健勝の事とお慶び申し上げます」
あたしは謁見の間で跪きアコード陛下に頭を下げている。
「面をあげよエルハイミよ。よくぞ戻って来てくれた」
あたしは言われて顔をあげる。
そして現国王、アコード陛下を見る。
久しぶりに見るその顔はしわが増え、だいぶ白いものが増えていた。
「そなたの働きは既に聞いている。よくぞジュメルの野望を暴露し各国で阻止してくれた。もと連合軍の将軍であった私からも礼を言う、よくぞやってくれた」
「もったいなきお言葉です。陛下」
あたしはそう言ってもう一度頭を下げる。
「ティアナから話は聞いている。そなたの望み通り宿敵ジュメル殲滅の為連合軍への参加を認めよう」
「有りがたき幸せ、ご期待にお答えできますよう全力で対処いたします」
連合軍に参加する事はすんなりと認められた。
これでティアナと一緒にいられるしジュメルの連中も殲滅できる。
「今宵は偉大なる我が国の魔導士帰還を祝い宴を行う、皆の者用意を致せ!」
アコード様にそう言われこの場にいるもの全員が頭を下げ返答する。
あたしももう一度頭を下げこの謁見の間を後にするのだった。
* * * * *
「エルハイミ、これであなたは連合軍に所属する事が出来ます。今後は私の補佐としてよろしくお願いしますよ」
「勿論ですわ、ティアナ将軍。私にお任せくださいですわ」
本当はそのままティアナに抱き着きたいのだが流石にみんなの目の前ではできない。
セレとミアムには悪いけど今はあたしがいる限りティアナはあげないんだからね!
「そうするとあたしたちも今度は連合軍に所属って事になるのね? あたしたちって何すればいいのよ?」
シェルはそう言いながらティアナを見る。
つられイオマもコクもティアナを見る。
「あなたたちには基本本陣でエルハイミを守ってもらいたいのです。エルハイミは魔導士、後方支援が基本となりますがジュメルは魔怪人や融合魔怪人のほかキメラ部隊などの特殊なものを使ってきます。後方だからと言って必ず安全とは言えないのです」
ティアナのその説明にシェルたちは頷く。
あたしたちだってここに戻ってくるまでに何度ジュメルの連中にひどい目にあわされた事か。
しかしあたしたちが参戦すればジュメルだって今後は簡単には行かない。
あたしはティアナのあの騎士姿を思い出し、アンナさんの言葉も思い出していた。
―― あの機構は殿下の体にかなりの負担をかけているはずです ――
あたしの同調フルバーストにも引けを取らないあの力、確かに師匠さえも凌駕していた。
だからこそアンナさんの言う通りその負荷は普通じゃないはずだ。
あたしは思う、ティアナにもうあの力は使わせない。
そう強く思うのだった。
* * * * *
「しかしショーゴ殿は強い、よくぞ今の一撃をしのぎましたな!」
「いや、ロクドナル殿こそ流石だ。剣聖の名は伊達ではない。本気でやられていたらしのぎ切れなかった」
宴の後久しぶりに会ったロクドナルさんやサージ君たちと闘技場で模擬戦をしている。
本当はすぐにでも実家に行きたいのだが連合軍本体が後二、三日でガルザイルに着くとの事でそれまであたしたちは動けずこうしてガルザイルの知人に挨拶回りなどしている。
「人間のくせしてなかなかやりやがりますね、面白い。今度は私が行く出いやがります!」
「やめんかクロエ。我らがそうそう黒龍様のそばから離れその力を誇示することは成らんぞ」
最近出番がないクロエさんはコクの周りの事以外やる事が無いのでだいぶストレスが溜まっている様だ。
「クロエが本気出したらここ消し飛ぶじゃない。やめときなさいって」
「そうですよ、クロエさん。またコクちゃんに怒られますよ?」
「ううっ、黒龍様に怒られるのは勘弁でいやがります!」
なんか三人できゃいきゃい言っている。
「主様、そう言えば主様の旦那様はどうしたのです?」
「今は執務室で連合軍の今後の予算会計と戦力増強について資料作成をしていますわ」
その辺の事務処理が終わらないとあたしと一緒に実家に行けない。
本当はあたしも手伝ってちゃっちゃと終わらせたいのだが軍隊の運営についてはあたしは素人。
正直今は役に立たない。
「皆さん、飲み物を準備しました。あ、ロクドナルさんタオルです」
サージ君が甲斐甲斐しくもみんなに飲み物配ったりロクドナルさんの世話している。
そう言えばこの二人ってその後どうなったのかしら?
非常に興味があるわ。
「皆さん、ここにいらしたのですね。良かったもう私はボヘーミャに戻らなくてはならないので。ルイズ、皆さんにご挨拶ですよ?」
アンナさんがこちらにルイズちゃんを抱っこしてやって来た。
宮廷魔術師でありながらボヘーミャでいろいろを研究するアンナさん。
連合軍にもこのガレントにも強力な魔道具の提供をしている。
「ルイズ殿もしばらく見ない間に大きくなられたな? だんだんとアンナ殿に似てきましたな」
ロクドナルさんはそう言ってルイズちゃんを覗き込む。
今は大人しく寝ているので可愛らしい寝姿が見れる。
子供かぁ‥‥‥
あたしもティアナの子供が欲しいけどそう言った魔道はまだ見つかっていない。
ママンたちに孫の顔見せられるのはまだまだ先かぁ。
あたしもルイズちゃんを見せてもらってからアンナさんはボヘーミャに戻って行った。
* * * * *
「これですべて良しと」
「お疲れさまでしたわティアナ」
ティアナは昨日到着した連合軍に指示をし、大臣たちとも話をして予定表を渡し拠点であるここガルザイルで軍隊の立て直しを始めた。
これで当面は大丈夫だろう。
あたしたちはその間にあたしの実家とティナの町に行く事にしている。
「しかしエルハイミの実家かぁ、やっぱり緊張するわね」
「何を言ってますのティアナ。私の旦那様としてしっかりしてもらわないと困りますわよ?」
「分かってるって、お義父様たちへの土産も準備したしね」
そう言いながらティアナはあたしの後ろに来て後ろから抱きしめてくれる。
そして耳元でささやく。
「今度こそエルハイミを守り抜くってお義父様たちにも言うから安心しなさい。もう二度とエルハイミを離さないから」
「ティアナぁ‥‥‥」
あたしはうっとりをしながらティアナを振り返る。
そこには凛々しいティアナの顔が有る。
あたしは目をつむりティアナを待つ。
『はいはい、相変わらずね! 全くエルハイミも戻ってきたら相変わらず、いえ、今まで以上に盛っちゃって!! 夜になるまで待ちなさいって、まだ真昼間なんだから!!』
シコちゃんが割って入る。
ちっ、せっかく好い所だったのに‥‥‥
『それよりどうなのエルハイミ? ティアナの呪いは解けそう?』
「いえ、この呪いはむしろそのままでお願いしますわ!!」
ティアナはとある事で呪いがかかっている。
しかしこの呪い自体は特に害も無くむしろ重宝している。
この呪いを研究すればもっと有効活用できる気もする。
唯一弊害が有るのはティアナが精神的に不安定になり易いと言う事だ。
まあ、あたしがいれば問題は無いけど。
「それよりシコちゃん、この呪いの元となったそのジュメルの女神官てその後どうなったのですの?」
「あいつは逃がしてしまったのよ、犠牲を出してまであのダークエルフが邪魔をするから」
ティアナは悔しそうにそう言う。
『おかげでアイミも修理が必要になっちゃったんだけどね。でも多分向こうも被害が大きいしミハイン王国もこれで安心でしょう』
ティアナは半年以上前ウェージム大陸最西端にあるミハイン王国でジュメルと戦っていた。
そこではジュメルの巧みな罠によってかなりの苦戦と被害を出したがティアナがアイミとあの騎士の力を使って最終的には撃退をしたがその折にアイミが損傷してしまった。
そしてティアナもその時に呪いを掛けられてしまったのだった。
「ですのでとりあえずは私の実家に行って私が無事に元気だと言うのを見せないといけませんわ」
『そうね、ユリシアもあなたの顔を見れば元気が出るでしょう』
ママンはあの戦場であたしが失踪した事を聞いて気絶した。
その後ふさぎ込んでいて終戦後は実家に引きこもっていたらしい。
あたしの生存が判明して今はだいぶ回復したと聞くけどやっぱり実の親、気にはなるわよ?
なのでとにかく一旦実家に戻らなきゃならない。
今回はだいぶ大所帯になるけど。
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