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第十章
10-4見誤るもの
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10-4見誤るもの
首なし騎士のデュラハンをあっさりと倒したあたしたちはデュラハンの守ってた町へと入る。
「予想はしてたけど酷いものね。みんな消し炭になっている」
「主様の手を煩わせる必要がありますか? 奇麗に焼き払えばさっぱりします」
そう言ってコクはあたしの手を引っ張る。
「さあ、主様、リッチめを始末しに行きましょう!」
「コク、それはそうですがミグロさんたちが気になりますわ。あちらはどうなっているか」
こちらは圧倒的な力の差でデュラハンを制したがあちらの剣豪ソードスケルトンなる者がどれほどの者かは分からない。
ショーゴさんがついて行ったから何とかなるとは思うけどもしここでミグロさんがやられてしまっては意味が無い。
あたしはしばし考えてミグロさんたちの助太刀をしようと思った。
「コク、やはりミグロさんたちが気になりますわ。万が一にでもミグロさんに何か有ってはこの蜂起自体も意味が無くなってしまいますわ。あちらへ行きますわよ!」
コクは目をぱちくりして理解するのに時間を要したが「主様がそう言われるなら」と言ってあっさりとミグロさんたちが攻め込んでいる隣の町へと向かった。
* * * * *
隣町へはそれほどかからずに着いた。
そこは既に乱戦状態になていた。
「コク、クロさんやクロエさんにドラゴンブレスのような大技は使わないよう言い聞かせてですわ! あれは味方まで消し炭にしてしまいますわ!」
「わかっております、主様。クロ、クロエ各個で撃退。人間を巻き込まない様に注意しなさい」
「はっ、黒龍様!」
「面倒ですが黒龍様の命、分かりました!」
そう言ってクロさんとクロエさんは踊るように乱戦の中に入っていきゾンビやスケルトンと言ったアンデットたちを次々と再起不能にしていく。
「うひゃぁ、流石クロエ! ここでもあたしたち何もしなくてもいいかな?」
「そう言う訳にも行きませんよシェルさん、やっぱり数が多い! お姉さま注意してください!!」
そう言ってイオマは【防壁魔法】を展開した。
そこへ何処からともなく飛んできた矢が当たり弾かれる。
「スケルトンのくせに生意気に矢を放つなんて! 矢はこうやって放つものよ!!」
そう言いながらシェルは一度に三本の矢を放ちスケルトンたちを破壊する。
「どうよ! って、何あれ!? せっかく当てたのバラバラになったのが元に戻って行く!?」
そう、スケルトンたちはバラバラにされてもしばらくするとまた元通りに組みあがってしまう。
どうやらばらすだけではだめな様で骨自体を粉砕しなければいけないようだ。
「シェル、矢より精霊魔法で攻撃ですわ。 刃物や矢ではスケルトンの骨が粉砕できませんわ」
「わかった、炎の精霊よ、来て!」
そう言ってシェルは炎の精霊サラマンダーを呼び出してスケルトンたちをその炎で焼き尽くしていく。
あたしも【炎の矢】を全面的に展開して一気に放つ!
「一番仲間が不利な所ですわ‥‥‥ 当たれぇですわぁ!!」
あたしが放った百を超える【炎の矢】は乱戦の中も確実にスケルトンやゾンビたちを穿つ!
「おおっ! 増援だ!」
「魔術師が援護してくれるぞ!」
「あれは、エルハイミさん? 『育乳の魔女』が来てくれたぞ!!」
「あたしの胸も大きくしてもらえるの??」
ちょっとマテ、後ろの方!!
途中からあたしが援護で無く胸を大きくする事に期待されている!?
そんなあたしの不満もみんなのおかげでだんだんとこちらの方が有利になってくる。
あれだけいたゾンビやスケルトンの数が減ってきた!
「このままミグロさんやショーゴさんと合流ですわ。コク、離れないで付いて来てくださいですわ」
「はいっ! 主様!!」
数だけは多いアンデットたちもだいぶ片付いてきて町の中心部に攻め込んでたミグロさんたちの本体にあたしたちは追い付いた。
「ミグロさん、助太刀に参りましたわ!」
「エルハイミさんか!? デュラハンはどうなった?」
本陣で指揮をとりながら近くのゾンビを切り捨てていたミグロさんはあたしたちに気付き少し驚いて聞いてきた。
ショーゴさんは異形の兜の戦士に変身してストライクモードになって先頭で切り進んでいる。
「コクたちが完膚なきまでに叩き潰しましたわ。 あちらの町は既に消滅しましたわ」
「流石は黒龍様たちだ。しかしこちらは予想以上に数が多い、なかなか前に進めない」
ミグロさんは状況をざっと説明してくれる。
相変わらずショーゴさんは先頭で大量のアンデットたちを処理しているけど数が多すぎてなかなか前に進めない。
そこへあたしが援護をしようとした時だった。
がきぃぃいいいぃぃんっ!
刃(やいば)と刃(やいば)が切り合う音がしてショーゴさんがこちらに弾き飛ばされてきた!?
「なっ!? ショーゴ殿!!!?」
ミグロさんが驚くその先にひと際大きく、そして鎧を身に着けたスケルトンが立っていた。
『久方に骨のあるやつが来たようだな? 立て、刀の錆にしてくれる』
そう言って両手に持つ刀をこちらに向ける。
その刀が途中から四本に増える。
そう、このスケルトンには腕が四本あるのだ、剣豪ソードスケルトンだ!
「油断した。しかし同じ手は二度と喰らわんぞ!」
ショーゴさんは立ち上がりながら異形のなぎなたソードを構える。
「ショーゴさん、気を付けてですわ!」
「主か? デュラハンはどうした?」
ショーゴさんは構えは崩さずあたしに聞いてきた。
「コクたちによって既に消滅させましたわ」
『ほう、デュラハンを滅したか? 面白い、しかし奴は死霊四天王で最弱。この俺をあやつと同じに考えてもらっては困るぞ』
そう言てしゃれこうべの頭をカタカタ鳴らし笑っているようだ。
「ならばこちらも本気で行くぞ!」
『来るがいい、相手をしてやる!』
ショーゴさんはソードスケルトンに切りかかる。
しかし刀二本でその斬撃を受け止められてすかさず残り二本の腕から刀を切り込む!
ショーゴさんは片手持ちになぎなたソードを変えその柄から出る小刀で一つ目の刀を受け止め、もう一本を腰から抜いた小刀で受け止める。
そして魔力で力を増幅した蹴りをその場で入れてソードスケルトンの鎧をへこます。
『うおっ!? なかなかやるな、これは楽しめそうだ。ゆくぞ!』
そう言って四本の腕を振って乱舞するかのように切り込んできた。
ショーゴさんはそれらをなぎなたソードと小刀で捌くが流石に相手の方が手数が多い!
いったん離れたショーゴさんに追い打ちでソードスケルトンが四本の刀を振るって迫りくる。
しかしショーゴさんは慌てず半歩踏み込んでなぎなたソードを一閃させる。
交差する二人。
そして二人同時に振り返った時にソードスケルトンの腕が一本切り落とされていた。
『なんだと!? いつの間に!!』
「貴様の動き、既に見切った!」
そう言ってショーゴさんはなぎなたソードを構える。
『おのれ、お遊びは終わりだ! 我が本当の力見せてやる!』
そう言ってソードスケルトンは雄たけびを上げた。
とたんに周りにいるスケルトンたちが集まってきてソードスケルトンに群がる。
それは複雑な組合をしながら大きな体を更に更に大きくしていく。
そして身の丈六、七メートルはあろう巨大な骨の塊で出来た化け物へと変貌した!
『かっかっかっかっ、さあ続きを始めようか?』
巨大な骨の塊は四本の腕に骨で出来た刀を振るいショーゴさんに迫るのだった。
首なし騎士のデュラハンをあっさりと倒したあたしたちはデュラハンの守ってた町へと入る。
「予想はしてたけど酷いものね。みんな消し炭になっている」
「主様の手を煩わせる必要がありますか? 奇麗に焼き払えばさっぱりします」
そう言ってコクはあたしの手を引っ張る。
「さあ、主様、リッチめを始末しに行きましょう!」
「コク、それはそうですがミグロさんたちが気になりますわ。あちらはどうなっているか」
こちらは圧倒的な力の差でデュラハンを制したがあちらの剣豪ソードスケルトンなる者がどれほどの者かは分からない。
ショーゴさんがついて行ったから何とかなるとは思うけどもしここでミグロさんがやられてしまっては意味が無い。
あたしはしばし考えてミグロさんたちの助太刀をしようと思った。
「コク、やはりミグロさんたちが気になりますわ。万が一にでもミグロさんに何か有ってはこの蜂起自体も意味が無くなってしまいますわ。あちらへ行きますわよ!」
コクは目をぱちくりして理解するのに時間を要したが「主様がそう言われるなら」と言ってあっさりとミグロさんたちが攻め込んでいる隣の町へと向かった。
* * * * *
隣町へはそれほどかからずに着いた。
そこは既に乱戦状態になていた。
「コク、クロさんやクロエさんにドラゴンブレスのような大技は使わないよう言い聞かせてですわ! あれは味方まで消し炭にしてしまいますわ!」
「わかっております、主様。クロ、クロエ各個で撃退。人間を巻き込まない様に注意しなさい」
「はっ、黒龍様!」
「面倒ですが黒龍様の命、分かりました!」
そう言ってクロさんとクロエさんは踊るように乱戦の中に入っていきゾンビやスケルトンと言ったアンデットたちを次々と再起不能にしていく。
「うひゃぁ、流石クロエ! ここでもあたしたち何もしなくてもいいかな?」
「そう言う訳にも行きませんよシェルさん、やっぱり数が多い! お姉さま注意してください!!」
そう言ってイオマは【防壁魔法】を展開した。
そこへ何処からともなく飛んできた矢が当たり弾かれる。
「スケルトンのくせに生意気に矢を放つなんて! 矢はこうやって放つものよ!!」
そう言いながらシェルは一度に三本の矢を放ちスケルトンたちを破壊する。
「どうよ! って、何あれ!? せっかく当てたのバラバラになったのが元に戻って行く!?」
そう、スケルトンたちはバラバラにされてもしばらくするとまた元通りに組みあがってしまう。
どうやらばらすだけではだめな様で骨自体を粉砕しなければいけないようだ。
「シェル、矢より精霊魔法で攻撃ですわ。 刃物や矢ではスケルトンの骨が粉砕できませんわ」
「わかった、炎の精霊よ、来て!」
そう言ってシェルは炎の精霊サラマンダーを呼び出してスケルトンたちをその炎で焼き尽くしていく。
あたしも【炎の矢】を全面的に展開して一気に放つ!
「一番仲間が不利な所ですわ‥‥‥ 当たれぇですわぁ!!」
あたしが放った百を超える【炎の矢】は乱戦の中も確実にスケルトンやゾンビたちを穿つ!
「おおっ! 増援だ!」
「魔術師が援護してくれるぞ!」
「あれは、エルハイミさん? 『育乳の魔女』が来てくれたぞ!!」
「あたしの胸も大きくしてもらえるの??」
ちょっとマテ、後ろの方!!
途中からあたしが援護で無く胸を大きくする事に期待されている!?
そんなあたしの不満もみんなのおかげでだんだんとこちらの方が有利になってくる。
あれだけいたゾンビやスケルトンの数が減ってきた!
「このままミグロさんやショーゴさんと合流ですわ。コク、離れないで付いて来てくださいですわ」
「はいっ! 主様!!」
数だけは多いアンデットたちもだいぶ片付いてきて町の中心部に攻め込んでたミグロさんたちの本体にあたしたちは追い付いた。
「ミグロさん、助太刀に参りましたわ!」
「エルハイミさんか!? デュラハンはどうなった?」
本陣で指揮をとりながら近くのゾンビを切り捨てていたミグロさんはあたしたちに気付き少し驚いて聞いてきた。
ショーゴさんは異形の兜の戦士に変身してストライクモードになって先頭で切り進んでいる。
「コクたちが完膚なきまでに叩き潰しましたわ。 あちらの町は既に消滅しましたわ」
「流石は黒龍様たちだ。しかしこちらは予想以上に数が多い、なかなか前に進めない」
ミグロさんは状況をざっと説明してくれる。
相変わらずショーゴさんは先頭で大量のアンデットたちを処理しているけど数が多すぎてなかなか前に進めない。
そこへあたしが援護をしようとした時だった。
がきぃぃいいいぃぃんっ!
刃(やいば)と刃(やいば)が切り合う音がしてショーゴさんがこちらに弾き飛ばされてきた!?
「なっ!? ショーゴ殿!!!?」
ミグロさんが驚くその先にひと際大きく、そして鎧を身に着けたスケルトンが立っていた。
『久方に骨のあるやつが来たようだな? 立て、刀の錆にしてくれる』
そう言って両手に持つ刀をこちらに向ける。
その刀が途中から四本に増える。
そう、このスケルトンには腕が四本あるのだ、剣豪ソードスケルトンだ!
「油断した。しかし同じ手は二度と喰らわんぞ!」
ショーゴさんは立ち上がりながら異形のなぎなたソードを構える。
「ショーゴさん、気を付けてですわ!」
「主か? デュラハンはどうした?」
ショーゴさんは構えは崩さずあたしに聞いてきた。
「コクたちによって既に消滅させましたわ」
『ほう、デュラハンを滅したか? 面白い、しかし奴は死霊四天王で最弱。この俺をあやつと同じに考えてもらっては困るぞ』
そう言てしゃれこうべの頭をカタカタ鳴らし笑っているようだ。
「ならばこちらも本気で行くぞ!」
『来るがいい、相手をしてやる!』
ショーゴさんはソードスケルトンに切りかかる。
しかし刀二本でその斬撃を受け止められてすかさず残り二本の腕から刀を切り込む!
ショーゴさんは片手持ちになぎなたソードを変えその柄から出る小刀で一つ目の刀を受け止め、もう一本を腰から抜いた小刀で受け止める。
そして魔力で力を増幅した蹴りをその場で入れてソードスケルトンの鎧をへこます。
『うおっ!? なかなかやるな、これは楽しめそうだ。ゆくぞ!』
そう言って四本の腕を振って乱舞するかのように切り込んできた。
ショーゴさんはそれらをなぎなたソードと小刀で捌くが流石に相手の方が手数が多い!
いったん離れたショーゴさんに追い打ちでソードスケルトンが四本の刀を振るって迫りくる。
しかしショーゴさんは慌てず半歩踏み込んでなぎなたソードを一閃させる。
交差する二人。
そして二人同時に振り返った時にソードスケルトンの腕が一本切り落とされていた。
『なんだと!? いつの間に!!』
「貴様の動き、既に見切った!」
そう言ってショーゴさんはなぎなたソードを構える。
『おのれ、お遊びは終わりだ! 我が本当の力見せてやる!』
そう言ってソードスケルトンは雄たけびを上げた。
とたんに周りにいるスケルトンたちが集まってきてソードスケルトンに群がる。
それは複雑な組合をしながら大きな体を更に更に大きくしていく。
そして身の丈六、七メートルはあろう巨大な骨の塊で出来た化け物へと変貌した!
『かっかっかっかっ、さあ続きを始めようか?』
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