256 / 610
第九章
9-28死者の軍団
しおりを挟む
9-28死者の軍団
あたしたちはイージム大陸最大の地下迷宮よりいよいよ地上へと出る事となった。
今までコクが使っていた転移魔法の出口には亡者の王リッチが張った結界により地上には出れないようになっている。
そこでもう一つのルートである各層の出入り口に仕掛けられたゲートを通って地上に出るのである。
「主様、申し訳ありませんが各階の登り口だけは歩く事となってしまいます」
「コク、それは構いませんわ」
あたしたちはそう言って各階のゲートを次々に通っていよいよ最後の出口にまで来る。
そしていよいよ地上へとたどり着く。
「うっはぁー―! やっと地上に出れたぁ!!」
「あ、まだ太陽があんな上に? お姉さま、今はお昼くらいですね?」
久々に見る太陽はさんさんと眩しく、地上の空気は清々しかったはずだ‥‥‥
何この異臭?
何か卵が腐ったような臭い‥‥‥
「主よ、下がってくれこいつらを一気に片付ける」
見るとショーゴさんが異形の兜に変身してアサルトモードになっている。
そしてシェルも火の融合魔晶石を弓に装着している。
あたしは視線を空から手前に持ってくる。
「お姉さま、こいつ等って‥‥‥」
「ええ、間違いないですわ、ゾンビの大軍ですわっ!」
「全く、久しぶりに地上に出てみればまたこいつ等ですか? 主様私が焼き払います。お下がりください」
あたしたちが構えるより早くコクが前に出て大きく息を吸い、その可愛らしい口から大量の炎を吐き出す!
哀れゾンビたちは一瞬にして焼き尽くされ跡形もない消し炭になった。
「す、すごいコクちゃん!!」
イオマはコクの吐くドラゴンブレスに驚いている。
コクはゾンビを焼く払うとあたしの方に向き直って嬉しそうに尻尾を振っている。
「よくやってくれました、コク。流石ですわ」
「主様、お役に立てて何よりです!」
さらに尻尾を振って喜んでいる。
仕方ないので頭をなでてやると胸の中に抱き着いてきた。
「主様ぁ~」
「まったく、コクは甘えん坊さんですわ」
「えへへへへ~」
可愛いのよね、どうしても。
「ううっ、お姉さまぁ~、コクちゃんうらやましすぎる!」
イオマが指くわえて涙目になっている。
「しかし、いきなりゾンビの大軍とはな」
ショーゴさんはそう言って周りを見る。
そう言えばこの出入り口ってどこらへんなのだろうか?
「ショーゴさん、イオマ、この出入り口はどのあたりですの?」
「ジマの国のすぐ近く、イザンカ王国だ。」
イザンカ王国と言えば最古の都市と言われている所。
魔法王ガーベルが初めて作った国家でその歴史はとても古い。
優秀な魔法使いたちを産出することでも有名だ。
「そう言えばあたしたちがこの迷宮に鉱石を取りに来た時にはゾンビなんていなかったのに‥‥‥」
イオマも思い出したかのように言う。
まさか亡者の軍団がイザンカにまで押し寄せて来ているのか?
あたしはそんな事を考えた。
しかし、まずはシェルに頼んでファイナス市長にあたしたちの無事を伝えねばならない。
「シェル、ファイナス市長に私たちの無事を伝えてくださいですわ。そしてティアナに私たちの事も伝えてもらえるようにお願いしてですわ」
「それがね、さっきから風の精霊を探しているのだけど全然いないのよ」
既にシェルは目をつむって精神集中して風の精霊を探していたようだ。
しかし風の精霊が全然いないとはどういう事だろう?
「主様、どうもここもリッチの結界に入っているようです。それもかなり強力な結界です」
コクも目をつむりいろいろを感じ取っているようだ。
しかしこんなに広大な所を結界で覆えるのだろうか?
あたしは同調をして感知魔法を発動させる。
するととんでもない事が感じ取れた。
「な、なんですのこれ!? 死霊、魑魅魍魎、不浄な者の反応だらけでは無いですの!」
あたしが感じたそれは周り中にアンデットモンスターの反応ばかりだった。
更にそれらがこの空間に渦巻いていてどうやらこの結界内に封じ込まれているようだ。
「お姉さま、とにかくユエバの町に行きましょう。ここからそう遠くはありません、あたしたちが冒険者登録した町です」
イオマは杖を握りながらそう言ってくる。
確かに一旦町に行って体制を整えたいし情報も欲しい。
「わかりましたわ、イオマそのユエバという町まで連れていってくださいですわ」
「はい、お姉さま」
そう言ってイオマはユエバの町にあたしたちを導く。
* * *
歩き出してしばらく、道のようなものが見えたころだった、あたしが念の為に発動しておいた感知魔法がそれを真っ先に見つける。
「イオマ、止まってくださいですわ」
「お姉さま?」
「主様、お気づきですか? 結界です」
コクはそう言って近くにあった小石を拾い上げ目の前に続く道に投げた。
すると小石は「ばちっ!」と音を立てて見えない壁にぶつかり転げ落ちる。
「結界ですね、それもかなり強力なものです」
コクはそう言ってあたしに振り向く。
今のを見てもかなり強力なのは分かる。
そうするとこの結界のせいで風の精霊も出入りできないのか?
「これも亡者の王リッチの仕業ですの?」
「主様、多分そうです」
コクは悔しそうな顔をしている。
「本来の私であればこの程度の結界は破れるのですが今の幼い体の私では無理です。すみません主様」
「仕方ありませんわ。しかしこれほど強力な結界、私の【解除魔法】でも無理そうですわね」
あたしは一応【解除魔法】を使ってみるモノのやはり解除がかかった部分がすぐに補強されてまた閉ざされてしまう。
いくらあたしの魔力が大きくてもこういった魔法は発動体や術者自体をどうにかしないとそうそう簡単には破れないのだ。
「しかし参ったな、そうするとここからは出れないと言う事か?」
ショーゴさんは腕を組んでため息をつく。
「他に方法は無いの?」
シェルはもう一度結界に石を投げるがコクの時と同じだった。
「ここまで強力な結界を作り上げ外界と隔てるとはいったい何を考えているのでしょうかしらですわ」
あたしが思案しているといきなり知らない声がかかってきた。
「それは結界内の人間を全てアンデットに変えその勢力で近隣諸国を滅ぼすためさ」
「誰?」
シェルは弓を向け、ショーゴさんも身構える。
コクはあたしの前に出てその声のした方を睨む。
見ると冒険者風の男女五人がそこにいた。
「あなたたちはですわ?」
「大量のゾンビ共が焼かれたから何事かと思って来てみたが、俺らは冒険者でミグロと言う。見たところあんたらは冒険者‥‥‥ とはちょっと違うようだな?」
ミグロと名乗ったその男性はあたしたちを見ながらショーゴさんを見て驚く。
「まさかショーゴ殿か、カナンテと共に始末されたと聞いていたが?」
「ミグロ‥‥‥ いや、ミナンテ様か!? 生きておられたのか!!」
どうやら知り合い?
ショーゴさんもミグロとか言う人の顔をまじまじと見てから驚く。
「生き恥を晒しております。ミナンテ様よくぞご無事で」
「十数年ぶりか、生き恥晒すは俺も同じだ、カナンテはどうした?」
「残念ながら……」
「そうか‥‥‥」
うーん、どうもショーゴさん関連の人でいろいろとあるみたいね?
「まあいい、それより付いて来てくれ俺たちのアジトに行こう。 もうじき亡者の騎士が様子を見に来るだろう、あれだけのゾンビが一瞬で焼き払われたのだから」
そう言ってミグロ、ミナンテと言う人はあたしたちにアジトに付いて来いと言う。
ショーゴさんは黙ってその後に続き始めた。
状況も分からないしショーゴさんの関係者だ。
あたしたちは彼らについて行く事にしたのだった。
あたしたちはイージム大陸最大の地下迷宮よりいよいよ地上へと出る事となった。
今までコクが使っていた転移魔法の出口には亡者の王リッチが張った結界により地上には出れないようになっている。
そこでもう一つのルートである各層の出入り口に仕掛けられたゲートを通って地上に出るのである。
「主様、申し訳ありませんが各階の登り口だけは歩く事となってしまいます」
「コク、それは構いませんわ」
あたしたちはそう言って各階のゲートを次々に通っていよいよ最後の出口にまで来る。
そしていよいよ地上へとたどり着く。
「うっはぁー―! やっと地上に出れたぁ!!」
「あ、まだ太陽があんな上に? お姉さま、今はお昼くらいですね?」
久々に見る太陽はさんさんと眩しく、地上の空気は清々しかったはずだ‥‥‥
何この異臭?
何か卵が腐ったような臭い‥‥‥
「主よ、下がってくれこいつらを一気に片付ける」
見るとショーゴさんが異形の兜に変身してアサルトモードになっている。
そしてシェルも火の融合魔晶石を弓に装着している。
あたしは視線を空から手前に持ってくる。
「お姉さま、こいつ等って‥‥‥」
「ええ、間違いないですわ、ゾンビの大軍ですわっ!」
「全く、久しぶりに地上に出てみればまたこいつ等ですか? 主様私が焼き払います。お下がりください」
あたしたちが構えるより早くコクが前に出て大きく息を吸い、その可愛らしい口から大量の炎を吐き出す!
哀れゾンビたちは一瞬にして焼き尽くされ跡形もない消し炭になった。
「す、すごいコクちゃん!!」
イオマはコクの吐くドラゴンブレスに驚いている。
コクはゾンビを焼く払うとあたしの方に向き直って嬉しそうに尻尾を振っている。
「よくやってくれました、コク。流石ですわ」
「主様、お役に立てて何よりです!」
さらに尻尾を振って喜んでいる。
仕方ないので頭をなでてやると胸の中に抱き着いてきた。
「主様ぁ~」
「まったく、コクは甘えん坊さんですわ」
「えへへへへ~」
可愛いのよね、どうしても。
「ううっ、お姉さまぁ~、コクちゃんうらやましすぎる!」
イオマが指くわえて涙目になっている。
「しかし、いきなりゾンビの大軍とはな」
ショーゴさんはそう言って周りを見る。
そう言えばこの出入り口ってどこらへんなのだろうか?
「ショーゴさん、イオマ、この出入り口はどのあたりですの?」
「ジマの国のすぐ近く、イザンカ王国だ。」
イザンカ王国と言えば最古の都市と言われている所。
魔法王ガーベルが初めて作った国家でその歴史はとても古い。
優秀な魔法使いたちを産出することでも有名だ。
「そう言えばあたしたちがこの迷宮に鉱石を取りに来た時にはゾンビなんていなかったのに‥‥‥」
イオマも思い出したかのように言う。
まさか亡者の軍団がイザンカにまで押し寄せて来ているのか?
あたしはそんな事を考えた。
しかし、まずはシェルに頼んでファイナス市長にあたしたちの無事を伝えねばならない。
「シェル、ファイナス市長に私たちの無事を伝えてくださいですわ。そしてティアナに私たちの事も伝えてもらえるようにお願いしてですわ」
「それがね、さっきから風の精霊を探しているのだけど全然いないのよ」
既にシェルは目をつむって精神集中して風の精霊を探していたようだ。
しかし風の精霊が全然いないとはどういう事だろう?
「主様、どうもここもリッチの結界に入っているようです。それもかなり強力な結界です」
コクも目をつむりいろいろを感じ取っているようだ。
しかしこんなに広大な所を結界で覆えるのだろうか?
あたしは同調をして感知魔法を発動させる。
するととんでもない事が感じ取れた。
「な、なんですのこれ!? 死霊、魑魅魍魎、不浄な者の反応だらけでは無いですの!」
あたしが感じたそれは周り中にアンデットモンスターの反応ばかりだった。
更にそれらがこの空間に渦巻いていてどうやらこの結界内に封じ込まれているようだ。
「お姉さま、とにかくユエバの町に行きましょう。ここからそう遠くはありません、あたしたちが冒険者登録した町です」
イオマは杖を握りながらそう言ってくる。
確かに一旦町に行って体制を整えたいし情報も欲しい。
「わかりましたわ、イオマそのユエバという町まで連れていってくださいですわ」
「はい、お姉さま」
そう言ってイオマはユエバの町にあたしたちを導く。
* * *
歩き出してしばらく、道のようなものが見えたころだった、あたしが念の為に発動しておいた感知魔法がそれを真っ先に見つける。
「イオマ、止まってくださいですわ」
「お姉さま?」
「主様、お気づきですか? 結界です」
コクはそう言って近くにあった小石を拾い上げ目の前に続く道に投げた。
すると小石は「ばちっ!」と音を立てて見えない壁にぶつかり転げ落ちる。
「結界ですね、それもかなり強力なものです」
コクはそう言ってあたしに振り向く。
今のを見てもかなり強力なのは分かる。
そうするとこの結界のせいで風の精霊も出入りできないのか?
「これも亡者の王リッチの仕業ですの?」
「主様、多分そうです」
コクは悔しそうな顔をしている。
「本来の私であればこの程度の結界は破れるのですが今の幼い体の私では無理です。すみません主様」
「仕方ありませんわ。しかしこれほど強力な結界、私の【解除魔法】でも無理そうですわね」
あたしは一応【解除魔法】を使ってみるモノのやはり解除がかかった部分がすぐに補強されてまた閉ざされてしまう。
いくらあたしの魔力が大きくてもこういった魔法は発動体や術者自体をどうにかしないとそうそう簡単には破れないのだ。
「しかし参ったな、そうするとここからは出れないと言う事か?」
ショーゴさんは腕を組んでため息をつく。
「他に方法は無いの?」
シェルはもう一度結界に石を投げるがコクの時と同じだった。
「ここまで強力な結界を作り上げ外界と隔てるとはいったい何を考えているのでしょうかしらですわ」
あたしが思案しているといきなり知らない声がかかってきた。
「それは結界内の人間を全てアンデットに変えその勢力で近隣諸国を滅ぼすためさ」
「誰?」
シェルは弓を向け、ショーゴさんも身構える。
コクはあたしの前に出てその声のした方を睨む。
見ると冒険者風の男女五人がそこにいた。
「あなたたちはですわ?」
「大量のゾンビ共が焼かれたから何事かと思って来てみたが、俺らは冒険者でミグロと言う。見たところあんたらは冒険者‥‥‥ とはちょっと違うようだな?」
ミグロと名乗ったその男性はあたしたちを見ながらショーゴさんを見て驚く。
「まさかショーゴ殿か、カナンテと共に始末されたと聞いていたが?」
「ミグロ‥‥‥ いや、ミナンテ様か!? 生きておられたのか!!」
どうやら知り合い?
ショーゴさんもミグロとか言う人の顔をまじまじと見てから驚く。
「生き恥を晒しております。ミナンテ様よくぞご無事で」
「十数年ぶりか、生き恥晒すは俺も同じだ、カナンテはどうした?」
「残念ながら……」
「そうか‥‥‥」
うーん、どうもショーゴさん関連の人でいろいろとあるみたいね?
「まあいい、それより付いて来てくれ俺たちのアジトに行こう。 もうじき亡者の騎士が様子を見に来るだろう、あれだけのゾンビが一瞬で焼き払われたのだから」
そう言ってミグロ、ミナンテと言う人はあたしたちにアジトに付いて来いと言う。
ショーゴさんは黙ってその後に続き始めた。
状況も分からないしショーゴさんの関係者だ。
あたしたちは彼らについて行く事にしたのだった。
0
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
おばあちゃんが孫とVRmmoをしてみた
もらわれっこ
ファンタジー
孫にせがまれて親の代わりに一緒にログイン、のんびりしてます
初めてなのでのんびり書きます
1話1話短いです
お気に入り 4 百人突破!ありがとうございます
国を建て直す前に自分を建て直したいんだが! ~何かが足りない異世界転生~
猫村慎之介
ファンタジー
オンラインゲームをプレイしながら寝落ちした佐藤綾人は
気が付くと全く知らない場所で
同じオンラインゲームプレイヤーであり親友である柳原雅也と共に目覚めた。
そこは剣と魔法が支配する幻想世界。
見た事もない生物や、文化が根付く国。
しかもオンラインゲームのスキルが何故か使用でき
身体能力は異常なまでに強化され
物理法則を無視した伝説級の武器や防具、道具が現れる。
だがそんな事は割とどうでも良かった。
何より異変が起きていたのは、自分自身。
二人は使っていたキャラクターのアバターデータまで引き継いでいたのだ。
一人は幼精。
一人は猫女。
何も分からないまま異世界に飛ばされ
性転換どころか種族まで転換されてしまった二人は
勢いで滅亡寸前の帝国の立て直しを依頼される。
引き受けたものの、帝国は予想以上に滅亡しそうだった。
「これ詰んでるかなぁ」
「詰んでるっしょ」
強力な力を得た代償に
大事なモノを失ってしまった転生者が織りなす
何かとままならないまま
チートで無茶苦茶する異世界転生ファンタジー開幕。
名前を書くとお漏らしさせることが出来るノートを拾ったのでイジメてくる女子に復讐します。ついでにアイドルとかも漏らさせてやりたい放題します
カルラ アンジェリ
ファンタジー
平凡な高校生暁 大地は陰キャな性格も手伝って女子からイジメられていた。
そんな毎日に鬱憤が溜まっていたが相手が女子では暴力でやり返すことも出来ず苦しんでいた大地はある日一冊のノートを拾う。
それはお漏らしノートという物でこれに名前を書くと対象を自在にお漏らしさせることが出来るというのだ。
これを使い主人公はいじめっ子女子たちに復讐を開始する。
更にそれがきっかけで元からあったお漏らしフェチの素養は高まりアイドルも漏らさせていきやりたい放題することに。
ネット上ではこの怪事件が何らかの超常現象の力と話題になりそれを失禁王から略してシンと呼び一部から奉られることになる。
しかしその変態行為を許さない美少女名探偵が現れシンの正体を暴くことを誓い……
これはそんな一人の変態男と美少女名探偵の頭脳戦とお漏らしを楽しむ物語。
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~
夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。
そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。
召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。
だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。
多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。
それを知ったユウリは逃亡。
しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。
そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。
【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。
チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。
その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。
※TS要素があります(主人公)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる