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第一章Hello日本デース

1-9(木)水着はスク水デース

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 ふっふっふっ、今朝はもう起きた。
 目覚ましが鳴る前に目を覚ましリンダが襲撃する前にもう着替えた。

 何時までもリンダに体を好い様にもてあそばれる私じゃないわよ!!



 ‥‥‥午前六時にもう少しでなるけど来ない?

 いつもなら六時前にやって来ていきなりベッドに入られ服に手を突っ込まれ豊胸マッサージを受けるのだけど、今朝は来ない?


 私は気になってリンダの部屋に行ってみる。

 そしていつものお返しとばかりにそうっと忍び込もうとしたのだけど‥‥‥


 かちゃっ!


 「リンダ朝よっ! さあ起きなさぁぃ‥‥‥」

 「OH-!由紀恵おはよーデース!」

 部屋に乱入した私はそこで固まった。
 リンダがちょうどそのでかい胸を紺色のスクール水着に押し込んでいたのだった!!


 「リ、リンダ、何その水着?」

 「今日は学校でプールある聞きましたデース。私楽しみデース。オーストラリア今水不足でプール禁止デース!」


 いや、学校の授業で今日からプール開きってのは知ってるけど、何故スク水?
 支給された水着は競泳用の物みたいなデザインのはずなのに?

 私は何とか収まったリンダの胸元を見る。
 そしてそこにブルマの時と同じくひらがなで「りんだ」と書かれ名前がゆがんでいる事に気付く。


 また紫乃か‥‥‥

 何故紫乃はこうも偏ったものをリンダに教え込むのだろう?


 「リンダ、ちゃんと学校指定の水着じゃ無いと‥‥‥」

 「でもあれ胸小さいデース。きついデース」


 くっ! 
 このお化けおっぱいめっ!!
 またか?
 またきついのか!?

 私なんて内緒でパッド入れているってのに!!


 はぁはぁ。


 なんで朝から疲れる羽目になるのよ!?

 私はもう何も言う気力がなくなってリビングへと降りて行くのだった。


 * * * * *


 「おはよう、由紀恵ちゃん、リンダちゃん、友ちゃん~」

 「おはよう、ねえ紫乃。紫乃でしょリンダにスク水渡したの?」

 「うんそうだよ~。リンダちゃん是非とも着てみたいって言ってたからね~」

 やっぱり紫乃だったか。
 リンダは支給された指定の水着がサイズが合わないと言う事で体育の先生経由で変えてもらうらしいけど今日のプールはあのスク水となるのかぁ‥‥‥


 全く、誰得なのよ!?


 金髪碧眼の美少女で白人なのに小柄、そして巨乳!
 確かに私が男だったら放って置けないかもしれないけど、せっかくのスタイルを何故スク水!?
 しかもお約束のひらがな名前付きで!?


 私がそんなこと思っていたら学校の校門の前に高橋静恵と下僕その一事太田剛志が待っていた。


 「おはよう長澤君! 今日からプール開きだね?」

 「はいはい、高橋先輩、朝から凶器をちらつかせてお兄ちゃんを誘惑しないでください!」


 「いやぁ、今日は楽しみだよなぁ! 毎年この時が生きてるって実感できるもんな、友也もそう思うだろ!?」


 「お・お・た・せ・ん・ぱ・いぃ~」


 私はにっこりと下僕その一に笑いかける。
 するとすぐさま下僕その一は脂汗を流しながらその場に土下座する。

 「はははぁっ! 失礼いたしました由紀恵さまぁっ! 私つい嬉しくて舞い上がってしまいましたぁっ!!」

 全く、こんなのがお兄ちゃんの親友やってるからお兄ちゃんがおっぱい星人となってしまうのよ!
 お兄ちゃんは妹の胸で我慢しなきゃならないんだからね!!


 「そっかぁ、今日からプール開きだっけ‥‥‥」


 今気付いたお兄ちゃんは何となく嬉しそうにしている。
 私はお兄ちゃんの腕をつねる。


 「いてっ! 由紀恵何するんだよ!?」

 「もう、私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!? だめだからね! エッチなこと考えちゃ!!」


 「静恵、友也おっぱい好きですかデース?」

 「あら、おはよリンダ。そうだよ、長澤君はおっぱい好きのおっぱい星人なんだよ」

 「OH-! おっぱい星人聞いた事ありますデース!」

 いやいや、朝から何言ってんのよ。
 確かにお兄ちゃんはおっぱい星人だけど、今は妹の胸で我慢しなきゃダメなんだよ!?


 私はお兄ちゃんの腕にしがみついてから校舎へと引きずっていくのだった。


 * * * * *


 「とうとうプールの時間デース! 私今日ずっと楽しみだったデース!!」

 プールの更衣室に向かいながらリンダははしゃいでいる。
 
 「そうだねぇ~いよいよ今年もプールだねぇ~。高校のプールって初めてだからちょっと楽しみだね~」

 紫乃もそう言いながら着替えを持って更衣室へ行く。

 リンダは既に服の下に朝から水着を着ているから後は脱ぐだけ。
 全く、小学生じゃあるまいし。

 そんな事を思いながら着替えをしているといきなりリンダが後ろから襲ってきてぁ!?


 「そう言えば今日の分のマッサージまだデース! 今ここでするデース!!」

 「えっ!? ちょっ、リンダ駄目だって、みんなが見てるってばっ!!」

 「問答無用、天地無用デース!」


 そう言ってタオルで隠していた胸を露出させマッサージをしてくる。

 途端に周りがざわつくも誰も助けてくれない。
 それどころか興味深そうな目の色してみんな静観し始める。


 「ごくっ、長澤さんやっぱりそう言う関係‥‥‥」

 「ああっ! リンダさんテクニシャンっ!!」

 「あ、あれはまずいわね、あんなことまでされたらやばすぎるわよ」


 ふにふにふにふにっ!


 「だ、駄目よぉ、やめてリンダぁ、駄目ッ、駄目なのぉっ!!」

 「あ~由紀恵ちゃんほんとにリンダちゃんに豊胸マッサージされているんだぁ~。でも由紀恵ちゃんの胸って今のままでも可愛いのに~」


 こら紫乃、他のみんなには豊胸マッサージって事は伏せてあるのにぃっ!!


 「さあ仕上げデース! 由紀恵何時もこれ好きデース!!」

 そう言って敏感な所をつまむリンダ。

 「くひぃいいいぃぃんっ!!」

 哀れ私はみんなの前で悲鳴を上げるのだった。


 * * * * * 
 
   
 「ふえぇぇぇぇぇんっ! もうお嫁に行けなぁいぃぃっ!!」

 みんなの前でさらし者にされた私は紫乃に泣きついていた。

 「どうしたデース? 由紀恵お腹痛いデースか?」


 「誰のせいよっ!!」


 きっとリンダを睨む私。


 「由紀恵ちゃん大丈夫~?」

 「大丈夫じゃない! みんなにあんな恥ずかしいところ見られた!! もうお嫁に行けないっ!」

 「それなら大丈夫だよ、私が由紀恵ちゃんをお嫁さんにもらってあげるよ~」


 いや紫乃にもらってもらっても困るんですけど‥‥‥



 「長澤さんって、そう言う人だったのね‥‥‥」

 「大丈夫ですよ、長澤さん。良いもの見せていただきました。スキンシップですよ、スキンシップ」

 「そうそう、スキンシップ。リンダちゃん、後でその辺をもっと詳しく‥‥‥」


 こらそこ!
 いや、お前ら全員ちょっと屋上来いやぁっ!!


 紫乃に泣きついていた私は思わずみんなに向かって中指を立ててしまいそうになった。



 「はいはい~、みんな準備できたぁ~? あら? アンダーソンさん、また指定以外の恰好だけど‥‥‥ 外人にスク水何て誰得なのよ?」


 いや、先生突っ込む所そこじゃないから、違うから!!


 「またまた渡された服小さいデース」

 「あら、またサイズが合わなかったの? うーん、まあアンダーソンさんのその体形じゃ仕方ないか。しっかしスク水とは懐かしい」

 体育の先生はそう言って昔を懐かしんでいる。
 昭和の人ってこう言うのが好きなのだろうか?

 「ま、いいか。それじゃ準備運動してから往復一回、そしたらあとは自由時間で今日は良いよ~。じゃあ始めるわよ~」

 先生はそう言ってから点呼して準備運動を始めさせる。
 そして一人ずつ水を浴びさせて準備をさせるのだけど‥‥‥

 「あれ? リンダどうしたの?」

 リンダは準備運動してからそのままプールの端に立ったまま入ろうとしない。

 「うーん、困りましたデース。私泳げないデース」

 「はぁっ!?」

 「オーストラリア水泳の授業無いデース。泳げるの海に近い場所に人だけデース」

 それを聞いた先生は何処からかビート版を持ち出しリンダに渡す。
 
 「じゃ、バタ足から行ってみましょうか? 長澤さん教えてやってね」

 「えっ!? わ、私がですかぁ?」
 
 「バタ足は誰でも教えられるからね~。出来たらその後は先生が教えてあげるから」

 そう言ってプールフェンスの端に行く。


 「こらっ! あんたたち授業はどうしたの!?」


 ガサガサっ!


 先生がそう言うと茂みが動いて数人の男子生徒が!?


 「い、いやぁ~」

 「は、はははははっ」

 「リンダちゃん、ナイス!」

 「ありがたやありがたや~」


 こ、こいつら‥‥‥
 まさかリンダの水着姿見たくて抜け出してきたか?


 「ほらそっちのも!」

 私があきれていると先生は別の方にも行ってそう言う。


 ガサガサガサっ!!


 そしてまたまた出てくる男子ども‥‥‥


 ってぇっ!!!?


 「いやぁ、眼福眼福! 友也もそう思うよなっ!?」

 「え、えーとぉ‥‥‥」

 「お、お兄ちゃぁんっ!!!!」

 下僕その一に連れられてお兄ちゃんまで覗きに来ている!?


 「OH-!友也デース! 見に来たデースか? 友也になら後で家でじっくり見せてもいいデース!」

 「なっ!? ダメぇっ! もう、お兄ちゃんのおっぱい星人っ! バカぁっ!!」



 初夏のプール開きに私の叫びがこだまするのであった。

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