【R18】吾輩は気ままな猫である。〜気がついたら猫でしたが、とても悪くないです〜

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ﾃｼﾝｯ!ﾃｼﾝｯ!


機嫌が悪くてしっぽが床をたたく。相も変わらずご主人と追いかけっこ状態だ。ストレスが溜まってきた。なんだ。あっちがその気なら俺だってもういいもんな。


ﾃｼﾝｯ!ﾃｼﾝｯ!


めいどやシェフ、部下にまで魚クッキーをもらったりするが、俺の機嫌は治らないぞ。


ﾃｼﾝｯ!ﾃｼﾝｯ!


「おーーう！なんだ猫耳の坊主ぅ、しっぽがご機嫌ナナメだぞーーー？」

「！？！！？！！」


背後からいきなり話しかけられた。知らない声、知らない話し方。


だ、誰！！？！！？？！！！！！！


油断した！！！最近知らない奴なんていなかったから警戒を怠った！！！！！すぐに飛び退いて距離をとる。


「ｼｬｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ!!!!」

「おぅおぅ、いきなり声掛けてわーるかったって。俺はお前のご主人様の兄貴だよ。」

「ご主人の.....あにき？」

「そ。お兄様。」

「あ、兄！！！！？！？？！！！！！」


え、こいつ、ご主人の兄！！？！！！？！！！ご主人より濃い顔に髭、ガタイも倍か！？ってくらいあるこいつが！！？！！！？！！！な、なんだっけ、こういうやつ....................久々に過去の俺がうずく.........................んと、んと、んと.................



「あっ！！！！！！！！！！脳筋！！！！！！！！！！！！！」

「ぷっ！！！わっはっはっはっは！！！！！！難しー言葉知ってんなぁガキンチョ～！！！」


大きな声で笑いながら頭をわしゃわしゃしてくる。綺麗に整えてもらった毛並みが～～～！！！！！！！


「む～！！カリーガキンチョじゃないよ！！！もう大人だよ！！！！」


今の季節は俺の知ってる季節だから、もうだいたい1年経ってるはず。俺はもう人間でいえば大人なはずだ！！！！(※メイドさんが猫の本を持ってきて教えてくれた知識。)


「ほ～。じゃあそろそろ番を見つけなきゃなぁ？？」

「番................？」

「そう。好きな相手だったり、家族になりたい相手。あぁ、交尾をする相手か？」

「交尾....................好き........家族........」



番、番かぁ。と考えていた時、大声で俺を呼ぶご主人の声が聞こえた。



「カリー！！！！！！！！！」



ご主人！！！！！！！！


嬉しくて耳がピンと立つ。走ってくるご主人が見えてもっと嬉しくなる。


「ぷっ！！！わっはっはっはっは！！！！！！わかりやすいなーーガキンチョ！！！」


兄がなんかいってた気もするし、また頭をわしわしされていた気もするけど、ご主人がこっちに来るのを待っていた俺にはどうでもよかった。





番。番。俺の番は───────。