【R18】吾輩は気ままな猫である。〜気がついたら猫でしたが、とても悪くないです〜

しゅ

文字の大きさ
上 下
11 / 30

11

しおりを挟む









「ふふ。いつまでその理性が持ちますかね。」


会話の最後に、さも面白そうにいいやがった...........やめろよ。目下1番の困り事なんだぞ。







カリーが人間になっていくらか経った。



................察してくれ。俺の理性と欲望の闘いを。



カリーの見た目は大変な美少年だ。表情もくるくる変わるし、照れ屋で、慣れた相手には甘えん坊だ。素直に可愛いと思う。
身体だって、すべすべで真っ白な肌にピンクで瑞々しい乳首が映える。カリーのは、本当に同じ男か?と思うぐらいに可愛らしくそこについているんだ。



............なんでそんなにカリーの身体を知ってるかって?風呂だよ............。カリーは猫だったから、勿論風呂だってすべて受け身だ。まだ水への恐怖心が消えないからか、俺がカリーを洗っている間、カリーは裸のまま俺に縋り付いている。向かい合わせでだ。そんな状態で『んっ、きもちぃ~ご主人~』なんて言われてみろ。顔と要らん所に血が集まるから。毎日隠すのに必死なんだよ.........。



この前は髪についたゴミを軽い気持ちでとったら『お礼』として首元をれろ~っと舐め始められ.........。あぁ。わかってる。彼にとっては毛繕いのつもりなんだ。だが俺にとっては抜群に破壊力のある攻撃でだな............。



今もただ膝に大人しく座ってる訳では無い。首元に抱きつくように腕を回されている。................同じシャンプーを使っているはずなのに、何故こんなにいい匂いがするんだ。........だめだ。やめろ。俺を無自覚に誘惑するんじゃない。すぐに襲っちまうぞ馬鹿野郎。



............俺、男の子を好きになる趣味も、ましてや性的に食べたくなるような性癖も、持ち合わせてはいないはずだったんだがなぁ................。



あぁ............せめて成人(※15歳)を超えてから................い、いや、違う。まずは気持ちを通わせなくては........。カリーは無自覚だ。行動がまだ猫のままなのだ。



カリーは純粋に慕ってくれているだけ。まだ、まだ大丈夫。








............何事も、なければだが.....。









しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

恐怖症な王子は異世界から来た時雨に癒やされる

琴葉悠
BL
十六夜時雨は諸事情から橋の上から転落し、川に落ちた。 落ちた川から上がると見知らぬ場所にいて、そこで異世界に来た事を知らされる。 異世界人は良き知らせをもたらす事から王族が庇護する役割を担っており、時雨は庇護されることに。 そこで、検査すると、時雨はDomというダイナミクスの性の一つを持っていて──

猫の黒たんは騎士団長!?

ミクリ21
BL
ある日、青年はボロボロの黒猫を拾いました。 青年は猫に黒たんと名付け、可愛がりました。 だけどその猫は、実は………!?

魅了魔力ほぼゼロなインキュバスの俺ですが、魔族公爵に溺愛されています。

mana.
BL
魔界の生き物は産み落とされた時からある程度の魔力を備え、力のない者は自然淘汰されていく。 偶然魔獣の生体バランスの調整に来ていた公爵が俺を見つけて気紛れで拾われ生き延びた。 インキュバスで魅了の魔力がほぼない俺は、試験に落ちたものの剣の素質はあったので従者として屋敷に留まる事ができた。 ********************* 今回のお話は短編です。 剣術に長けると書きながら、お話には全く出てきません。 楽しんで読んで頂けると嬉しいです。

【完結】おじさんの私に最強魔術師が結婚を迫ってくるんですが

cyan
BL
魔力がないため不便ではあるものの、真面目に仕事をして過ごしていた私だったが、こんなおじさんのどこを気に入ったのか宮廷魔術師が私に結婚を迫ってきます。 戸惑いながら流されながら?愛を育みます。

捨て猫はエリート騎士に溺愛される

135
BL
絶賛反抗期中のヤンキーが異世界でエリート騎士に甘やかされて、飼い猫になる話。 目つきの悪い野良猫が飼い猫になって目きゅるんきゅるんの愛される存在になる感じで読んでください。 お話をうまく書けるようになったら続きを書いてみたいなって。 京也は総受け。

大魔法使いに生まれ変わったので森に引きこもります

かとらり。
BL
 前世でやっていたRPGの中ボスの大魔法使いに生まれ変わった僕。  勇者に倒されるのは嫌なので、大人しくアイテムを渡して帰ってもらい、塔に引きこもってセカンドライフを楽しむことにした。  風の噂で勇者が魔王を倒したことを聞いて安心していたら、森の中に小さな男の子が転がり込んでくる。  どうやらその子どもは勇者の子供らしく…

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

究極の雨男で疎まれていた俺ですが異世界では熱烈歓迎を受けています

まつぼっくり
BL
ずっとこの可笑しな体質が嫌だった。でも、いつかこの体質で救える命もあるんじゃないかと思っていた。 シリアスそうでシリアスではない 攻 異世界の虎さん✕ 受 究極の雨男 ムーンさんからの転載です

処理中です...