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本編の裏での別のお話。
04
しおりを挟むピールをお供えした後、俺は懺悔をすると共に、今までの事を振り返っていた。
ギルと行った場所、話したこと、笑顔、怒った顔........悲しそうな、顔。
幸せな日々も、今日で終わり。
思わず涙が溢れそうになる。泣かない。泣けない。すべて自業自得だから。
泣きそうになるのを堪えていると、いきなり強い風が吹いた。と、思ったら、目の前には神獣様がいらっしゃっていた。
1日に2度もお目にかかれるなんて........。
よっぽどお怒りなんだ...........。
「ほぉ.........。よく熟れた、いいピールだ。」
「し、神獣様.........!!こ、この度は、大変、申し訳ございませんでした........。森の外で懺悔する許可を頂きたく.......」
懺悔する許可さえ、貰えないかもしれない。そうなったら........そうだなぁ、ギルに、終わらせてもらえないかなぁ...............なんて、迷惑だな。
「あー、よいよい。懺悔など要らん。」
...........やっぱり。
「その代わり、我からの罰を受けてもらおう。」
..........罰?
「どんな罰ですか.....!?」
罰を受ける俺よりも焦るギル。
........本当に、良い奴だよなぁ。
「まぁ、聞け。ギルとやら。そんな怖い顔をしていては、可愛い兎に逃げられるぞ?............よし、フェンとやら。貴様には罰として、貴様の『男としての生殖能力を奪い、代わりに女としての生殖能力を授けよう。』」
.............は?
え、神獣様の仰っていること、2割もわからなかった。え、え?何?どういうこと?
「姿形は変わっておらん。臓器だけ少し変化したがな。..........せいぜい、お互い自分の気持ちを素直に伝えるんだな。」
「は!!!神獣様、一生信仰させていただきます!!!!!!」
「また、ピールを供えてくれればよい。」
「は!!!」
え、待って。俺が理解出来ていない間にギルが神獣様とやり取りしてるし、神獣様去って行かれたんだけど。
「え、え??ギル.......どういうこと?俺わかってないんだけど.......何がなんだって......?」
「うん。フェン、大丈夫。とりあえず俺達の部屋に戻ろう?ゆっくり説明してやるから。」
「う、うん........。」
明らかに機嫌が良くなったギルに手を引かれ、俺達はゆっくりと部屋に戻った。
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