【本編完結】朝起きたら悪役令息になっていた俺についての話。

番外編

新年①

ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ........


「「「「新年、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」」」」


あけましておめでとうございます！
悠陽です！

流石にこの世界にも新年の概念はあったみたい。クリスマスはないのにね。変なの。(※宗教上の関係)


「今年もいい年にしようね、悠陽」

「ふんうん！ふんんんそうだね！」

「挨拶したらすぐ餅かぁ............」

「悠陽は甘い物と餅に目がないからな。ほら、喉に詰まらせるなよ。誰もとらないからゆっくり食え。」

「ふんうん！」


今はお餅を食べに学食に来てます。

もちもちびょ～んっ！もちもちもちもち
あ～お餅ってなんでこんなに美味しいんだろ。この世界にお餅やお団子があって本当によかった。

きな粉に磯辺、砂糖醤油にお雑煮おしるこ。大根おろしや餡子、納豆なんかも美味しいよね～♡ あ、くるみもおいしい！

幸せの味................


「はぁ～♡ 今日も美味しそうに食べるねぇ、悠陽～ 何個お餅なくなるかな？」

「..............このペースだと50いくかもね。」

「ﾓｷﾞｭﾓｷﾞｭﾓｷﾞｭﾓｷﾞｭ......ｺﾞｸﾝｯ ん？だって小さいよ？このお餅。」

みんなに分かりやすいように説明するなら、切り餅の1/3くらいの大きさかな？しかもつきたて！つきたてだよつきたて！！！


いくらでも入っちゃうよね～～♡♡♡


「............俺はお前の腹ん中にブラックホールがあるんじゃないかと疑ってる。」

「まぁ、幸せそうだしいいじゃない。ほら悠陽、きな粉つけたよ。はい、あーん。」

「ん、ぁ～ん♡ んむひぃ♡」

「あーほっぺいっぱいにして♡ ............俺も食べたいなぁ♡」

「んむ、快も食べよ？」

「ん～...........俺達が食べたいのは...........ねぇ悠陽、お餅そろそろおしまいにしない？」

「んぇ？」







┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈









ﾎﾟｽﾝｯ
ｷﾞｼ..........


「え、えと......あの.................」


「さぁ、悠陽♡ "姫はじめ"って、知ってる～？」

「し、しらない.........」

「ほぉ.......いいな。それはいい一年の始まりになりそうだ。」

「そうだねぇ、やっぱり一年の始まりは、ねぇ........？」

「や、あの、僕、お餅食べたばっか...........晃雅、風磨ぁ........吐きたくないから、快止めて............？」

「...................................................快。2時間待つぞ。」

「ええ！？もう俺腹ぺこなのに！？姫が目の前なのにはじめないの！？正気！？」

「啼かせたくはあるけど、泣かせたくはないから..............ね。悠陽、1回お昼寝しようか。寝正月もたまにはいいよね。」

「晃雅ぁ、風磨ぁ...........！」


ありがとう過ぎて2人に抱きつく。いっしょに寝よ。ぎゅーして寝よ。



「え、ちょ、悠陽？俺は？俺も一緒に.......え、ちょ、悠陽～～～～泣」