43 / 52
追加話(⑤ルート後の話)
後日談Part1・おまけと後書き。
しおりを挟む*おまけ*
《風磨と快にくじ引き作成を任せた晃雅視点》
「よぉ、赤坂。お前も撮影会の参加希望者か。」
「やぁ、比賀。勿論だよ!!何のために君達がいない時を狙って悠陽くんに会いに行ったと思ってるの?」
「「悠陽の写真を撮るため。」だよ?隠し撮りは俺の主義に反するが、あんな最高な被写体ないからね。だからお願いしに行ったんだけど........。」
「俺達がいない時を狙ったのが仇となったな。さて、今回の件の罰として、お前の『この撮影会への参加をかけたくじを引く権利』を剥奪する。」
「は!!??!?だっ、だってお前!!今回が最初で最後の合法的に写真を撮れる場にするつもりだろ!?!??」
「おう、よくわかってるじゃねぇか。そうじゃなきゃ罰にならねーだろ。俺達の大事な嫁にこれだけの心労を与えたんだ。これくらいで許されることを逆に跪いて感謝しろ。」
「そ、そうだけど.....ッ!!!そうだけどぉ......ッ!!!う.....うわぁぁぁぁぁぁぁん泣」
赤坂は一見クールに見えるがただのカメラ馬鹿だからな。悪いヤツじゃないし、普段は害にはならないヤツなんだが.......。今回ばかりはやらかしてくれたな。
まぁ、俺たちにとっても悠陽にとっても結果オーライにするつもりだし、大きな問題にはならないが..........。悠陽を驚かせ、慌てさせた責任はとってもらわなきゃ困る。写真馬鹿にとって1番重い罰だ。せいぜい後悔するんだな。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
数ヶ月後、社交の場でステータスとなった悠陽の写真。カメラ馬鹿なのに撮れなかったことで弱りきった赤坂を俺が見兼ねた振りをしてソロで1枚だけ撮らせてやることになるのだが...........。まぁ、それは深く言わなくてもいいよな。
「本当にあいつ、カメラの腕だけはピカイチだよな........。あー......。俺の嫁、最高に可愛い。」
『今回の詫び』として焼き増ししてもらったその写真は、そっと俺の机に飾られた。
——————————
作者です。
お久しぶりでございます。
今回は自分の人気を自覚していたようで自覚していなかった悠陽と、悠陽の失敗をすべて結果オーライにし、美味しく頂く3人のお話でした。
『ケッ。リア充爆発しろ。』とみんなに思われていると誤解していた悠陽ですが、実際には『羨ましすぎて直視できない。』『現実を受け止めたくない。』『みんなの悠陽くんだったのに......絶対適わないじゃん......。』というのが正解です。
赤坂くん。
青の髪、紫の瞳のクールな見た目の男子生徒です。この子はアカンサスをモデルとしています。花言葉は芸術、技巧です。
カメラ馬鹿、つまり芸術家肌の男の子でした。悠陽に近づく『虫』ではありますが、芸術的な興味しか持っていないので1番安心な男の子でもあります。あ、ちなみにこの子は長男です。可愛い女の子の婚約者もおります。
実は赤坂は晃雅の従兄弟です。芸術一家なのでそんなに高位の家ではありません(影響力は大きくない)が、幼い頃から遊んでいました。(高位の家の令息ではないので悠陽は知らなかったんですね。ガッテン)
血相を変えて赤坂が晃雅の部屋に飛び込んできたとき、すべてを察した晃雅は今回のすべての計画を頭の中で構築しました。
罰として赤坂に悠陽の写真を数ヶ月撮らせず、温情として撮らせてあげた、気合の入った最高の1枚は、今回の詫び&礼として秘密裏に焼き増しさせ、自分のものにする。という所まで折り込み済みです。
今回の話の主人公は悠陽であって、悠陽ではなかった、という事ですね。
完全に晃雅が好きな作者の趣味です。はい。
さて、いかがでしたでしょうか。
プレイ内容がどんどん.......。
ダメな方、本当にごめんなさい。
リクエストや感想などございましたらコメント頂けますと嬉しいです。
それでは。
作者。
23
お気に入りに追加
3,190
あなたにおすすめの小説


性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。
あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。
だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。
よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。
弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。
そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。
どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。
俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。
そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。
◎1話完結型になります

悪役令嬢のモブ兄に転生したら、攻略対象から溺愛されてしまいました
藍沢真啓/庚あき
BL
俺──ルシアン・イベリスは学園の卒業パーティで起こった、妹ルシアが我が国の王子で婚約者で友人でもあるジュリアンから断罪される光景を見て思い出す。
(あ、これ乙女ゲームの悪役令嬢断罪シーンだ)と。
ちなみに、普通だったら攻略対象の立ち位置にあるべき筈なのに、予算の関係かモブ兄の俺。
しかし、うちの可愛い妹は、ゲームとは別の展開をして、会場から立ち去るのを追いかけようとしたら、攻略対象の一人で親友のリュカ・チューベローズに引き止められ、そして……。
気づけば、親友にでろっでろに溺愛されてしまったモブ兄の運命は──
異世界転生ラブラブコメディです。
ご都合主義な展開が多いので、苦手な方はお気を付けください。


【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。

究極の雨男で疎まれていた俺ですが異世界では熱烈歓迎を受けています
まつぼっくり
BL
ずっとこの可笑しな体質が嫌だった。でも、いつかこの体質で救える命もあるんじゃないかと思っていた。
シリアスそうでシリアスではない
攻 異世界の虎さん✕ 受 究極の雨男
ムーンさんからの転載です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる