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しおりを挟むそれから晃雅とのお茶会が生活に組み込まれるようになった。週一くらいの頻度なんだけど、僕が比賀家にお呼ばれして、なんだか高そうなお菓子やらケーキやらをあーんされる。そんなお茶会。
はじめの頃はやっぱりビクビクしてたんだけど、晃雅が僕を見つめる目が優しいことに気づいたり、やっぱりお菓子は美味しかったりで3回目くらいには馴染んだ。晃雅、いい奴!
基本僕に食べさせてくるけど、たまに不意打ちであーんすると反応が面白くて好き。
晃雅の御家族にもなんだか可愛がられてるし大丈夫でしょう!(ドヤァ)
(お茶会に行った時にお会いしたらだいたい頭を撫でられるから、多分だけどね。)
風磨の家にもお呼ばれするようになった。なんだかお父様がよく舌打ちしてるけどそっとしておいている。.......多分、風磨からの申し出は断れたけど、ご当主様からの申し出は断れなかったんだろうなぁ。あ、美桜家も上位の家門です。比賀家程ではないけどね。久住宮家は上の下、くらいかな?
風磨からはスキンシップが増えた気がする。会ってまずぎゅーってされて、手を繋がれてエスコート。あれ、僕女の子だったっけ?まぁいっか。
そして、あの晃雅と出会ったパーティから僕の社交はスタートしたわけですが、基本晃雅がいるパーティにしか出なくてよかったです。絶対裏で何かしてると思います。思うけど晃雅が(だいたい風磨もいる)いる方が安心なので、否やはありません。
晃雅と風磨がパーティで会うと、挨拶はしてるけど、僕のわからない裏の意味や棘がぶつかりあってる気がします。俊太的には『知らぬが仏』なのでスルーです。
そして魔法はもう死ぬ気で練習した。家族に今だに毎日すりすりされるし、膝抱っこもされてるくらい愛されてるけど、強制力が怖いと俊太が言っている。
拘束魔法、治癒魔法、防御魔法、スキルもあるけど解除魔法、攻撃(脅し)魔法だってある程度習得したんだ!
魔力上げればこっちのもんじゃい!!と思って、家族や先生に隠れて猛特訓した。魔力切れギリギリで睡眠(失神とも言うけどね)をとれば、総魔力量が上がる。これはゲームの知識。実は今日まで週に4回くらいは夜に魔力切れ→睡眠を繰り返してた。
段々魔力量が上がると魔力切れまで魔法を使うのが大変で.......。魔力消費量が高いハイヒールを庭のお花を花瓶にさしたものにかけてた。お花にハイヒールをかけ続けると霊薬の元になるんだね..........。僕知らなかったよ........。部屋にはひっそりと大量にその植物があるんだけど........。
ま、まぁ?『備えあれば憂いなし』って誰かが言ってたし?
恐らく僕の魔法力はこの国でもトップクラス、いや。多分頭おかしいくらいだと思う。まぁ隠蔽魔法で隠すけどね!!!!!!!嫌だよ目をつけられたくないもん!!!!!別に悪用する訳じゃないしさ!!!何より無事に学園を卒業するための入学準備みたいなものなんだ。無事に卒業出来さえすれば強制力の心配もない。この魔法力で治療院を開いたっていいもんね。
僕、結構な頻度で教会に祈りに行ってるんだけど、『学園を卒業するまでは自分の身を守るためにこの魔法力とスキルを使用させてください!御守りなの!!別に使わなくていいなら使わない!!卒業したら多少減らしていいからぁぁぁぁ』って必死にお願いしてる。今だに取り上げられてないから大丈夫なんだと思う。
世界にはパワーバランスってのがあるからさ。普通の人達の生活に便利+αが1とすると、僕1000くらい。ね?あほでしょ?力つけすぎちゃった。
それくらい怖かったんだもん!!!
そんなこんなで僕も15歳。(16歳の年!)ついに華本学園に入学です......!
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