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遙真side
小さな頃は天使のように可愛かった弟。黒の柔らかい髪に黒いうるうると大きな瞳。大好きな大好きな俺の弟。
そんな弟は、
ある日突然いなくなってしまった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
可愛い天使がいなくなって1年ほど。なにやら今日はやけに屋敷が騒がしい気がする。バタバタしているし、どこからか泣き声が..........
泣き声.........?
途端に可愛かった悠陽が思い出される。........いや、天使はもういない。期待するだけ無駄だ。アレは、変わってしまったんだ。
しばらくすると、父上が俺を訪ねてきた。
「遙真。我が家に天使が帰ってきたよ。」
は.........?
「いや、実際には違った。悠陽はずっと天使だったんだ。その天使を曇らせていたのは、私達だった.........。悠陽は、ずっと、さみしかったんだそうだ。『ぼくが、きらい?』と。泣いていてな?.........恐らくあのワガママは、防衛本能だったんじゃないかと思う。」
「ぼうえい、ほんのう?」
「自分を守るためにした行動、ということだよ。悠陽は私達に嫌われているかもしれないという事実に耐えられなかった。だから、ワガママになって、........自分を見てもらおうと、していたのかもしれない。...........そんなことにも気づけなかった。不甲斐ない、........私は父親失格だ。」
信じられないことが語られている。さみしかった?大好きな大好きな弟を、俺は、さみしがらせていた.......?
「俺達が、さみしがらせたせいなのに、そんな悠陽を、遠ざけた........?」
何か理由があるのかと、探ってはみたがわからなかったその気持ち。
1番大事であるはずの、コミュニケーション。これを軽んじた代償は、すべて、悠陽が抱えてしまっていたと、いうのか.....?
真っ暗闇に叩きつけられたような思いがした。
「.......私もお母様も、同じ気持ちだよ。この罪は消えない。消えないけれど、これから沢山愛してあげることは出来る。今までの分も、これからも。前以上に愛を伝えていこうな。」
「ッッ!! .............はいッ」
大好きな可愛い可愛い悠陽。
君は、俺を許してくれる?
小さな頃は天使のように可愛かった弟。黒の柔らかい髪に黒いうるうると大きな瞳。大好きな大好きな俺の弟。
そんな弟は、
ある日突然いなくなってしまった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
可愛い天使がいなくなって1年ほど。なにやら今日はやけに屋敷が騒がしい気がする。バタバタしているし、どこからか泣き声が..........
泣き声.........?
途端に可愛かった悠陽が思い出される。........いや、天使はもういない。期待するだけ無駄だ。アレは、変わってしまったんだ。
しばらくすると、父上が俺を訪ねてきた。
「遙真。我が家に天使が帰ってきたよ。」
は.........?
「いや、実際には違った。悠陽はずっと天使だったんだ。その天使を曇らせていたのは、私達だった.........。悠陽は、ずっと、さみしかったんだそうだ。『ぼくが、きらい?』と。泣いていてな?.........恐らくあのワガママは、防衛本能だったんじゃないかと思う。」
「ぼうえい、ほんのう?」
「自分を守るためにした行動、ということだよ。悠陽は私達に嫌われているかもしれないという事実に耐えられなかった。だから、ワガママになって、........自分を見てもらおうと、していたのかもしれない。...........そんなことにも気づけなかった。不甲斐ない、........私は父親失格だ。」
信じられないことが語られている。さみしかった?大好きな大好きな弟を、俺は、さみしがらせていた.......?
「俺達が、さみしがらせたせいなのに、そんな悠陽を、遠ざけた........?」
何か理由があるのかと、探ってはみたがわからなかったその気持ち。
1番大事であるはずの、コミュニケーション。これを軽んじた代償は、すべて、悠陽が抱えてしまっていたと、いうのか.....?
真っ暗闇に叩きつけられたような思いがした。
「.......私もお母様も、同じ気持ちだよ。この罪は消えない。消えないけれど、これから沢山愛してあげることは出来る。今までの分も、これからも。前以上に愛を伝えていこうな。」
「ッッ!! .............はいッ」
大好きな可愛い可愛い悠陽。
君は、俺を許してくれる?
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