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断罪の公爵令嬢
可愛いリューネ様
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「お嬢様、起きてください朝ですよ。」
エリナの声…しかし…
「あと、5分…」
もう少し、もう少しだけ寝かせてはくれないのでしょうか?わたくしはとても眠いのです。
「お嬢様っ!今日は旦那さまとの訓練の日ですよ。午後からはリューネ様とのお茶会です。暇なんてないんですよ!今日は忙しい日です!」
……そうですよね…わかってますよ。でも、眠いのです。でも、リューネ様とのお茶会はとても楽しみですので、遅れたくありません。でも…眠いのです。
それに、今はベットが広いですし。リヤン達は散歩でいないんです。
リヤンたちと一緒にいるのはたしかにいいんですけれど、ベットが狭くなるんですよね。まぁ、元々かなり大きなベットですから、みんなで寝れるわけですが。
そして、朝になるとリヤン達はバレないように散歩に行くんです。重さとかでベットが凹んで見えますからね。
さて、二度寝を…
「お嬢様!起きてください。」
その言葉とともに掛け布団を取られて…
「寒いです。酷いです。」
「お嬢様が悪いんですよ。」
目は覚めました。嫌というほどに。
そして朝食を取ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さあ!リューネ様とのお茶会の時間になりましたよ!待ってました!楽しみです!手紙の書きぶりやわたくしへの気遣いから、リューネ様が悪い人でないのはわかっているんです。それに、あの手紙には媚を売る貴族や利用しようとする貴族の書く内容じゃありません。前の生でそういうのをたくさん見てきたわたくしにはわかるんです。逆に彼女ほど正確のいい人のほうが助けないですけど。
エリナと護衛を何人かつけて馬車でいざ!出発です。あぁ、わくわくします。リューネ様が本当にいい人かもわかりますし。でも多分確実にツンデレなんですよね。
友達になれたらいいです。いえ、友達になります。リューネ様は、その性格から悪く見られがちな方だと思うのです。実際わたくしも最初はわりと最初は悪印象を受けました。
強気な顔立ちなのも原因の一つでしょうか?
キリッとした美人ですからね。ちょっときつそうには見える?かもしれません。
将来は絶世の美女ですよ。
そんなことを考えていると、時間はあっという間に過ぎるものです。もともと近い、というのもありますけれどね。
ついたお屋敷は息を呑む美しさでした。
真っ白なお屋敷です。屋根は美しい青で、白とよくあっています。そして、小さめの真っ赤な薔薇のアーチがよく映えます。小さめであまり主張しすぎていないところが、お屋敷の美しさを更に引き立てています。
「ようこそ!ふん、来てくれるのが当たり前だけれど。」
「はい。今日はお招きいただきありがとうございます。」
「おだてても何も出ないわよ!」
そう言いながらも嬉しそうに少し広角を上げて、気づいては下げるを繰り返しているリューネ様。
なんというか…
「可愛いですね。」
「へっ!!な、何をおっしゃっていますの?」
「あっ!口に出てしまいましたわ。でも、本心ですわよ?」
「そ、そうでしょう?このドレスのリボンは全て家の領地で取れるシルクでできているのよ。ドレス自体も家の領地でしか取れない特注品なのよ。」
あら?ごまかされてしまったような気がしなくもありませんが…
「そうですわね!シルクがうるさすぎない感じにちょうどよくアクセントになっているわ。それに黒と水色をコンセプトにしたドレス、リューネ様によく似合いますわ。」
リューネ様は金髪青目なんです。
もう、お人魚あさんみたいに整った顔立ちで、少しキツめなところがまたいいです。大人っぽく見えます。
「ありがとう…ですわ。」
ふふ。ほら。ちゃんとお礼を言ってくれます。
「いえいえ。」
「こほん、早速お茶会ををしますわよ!」
「えぇ。」
用意された席はまあ、とても頑張って用意したことがわかる代物でした。傷も汚れも何一つついていなくて…
リューネ様は心配そうにわたくしを見ていました。きっと頑張って用意したものなのでしょう。
「すごく素敵なティーセットですわね…思わずため息が出そうですわ。」
「ふ、ふん。わたくしの家ならこれくらい当然よ。」
そんなこんなで楽しくリューネ様とのお茶会をしました。
だんだん私に対しての態度がほぐれてきました。
「ユリア様のドレスも素敵ですね…近に銀の刺繍がとても映えます。ユリア様の銀髪とよくあっていますわね。まあ、私もそれと同じくらい綺麗ですけれど。」
「ありがとうございますわ。今日のために作った特注品ですの。」
「まぁ!私のお茶会のために…?うれし…くないわよ。」
こんな感じで。きっと嬉しいんでしょうね。そう思いたいです。ツンデレなのは確実ですね。もう、すごく可愛いです。
「リューネ様、お友達になりませんか?」
こういうのは唐突に言うと、駄目なのかもしれませんが…
「いいの…?っ!いいわよ!」
「ふふ。今日からよろしくお願いしますわ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気づけばもうあたりは薄暗くなっていて…
すっかり話し込んでしまいました。お友達というのはとてもいいですね。心から許し合える仲に慣れたと思います。お互い友達は初めてでしょうから尚更。
とてもほっこりしたお茶会でした。
「では、そろそろおいとましますわね。」
「えぇ、さようなら。てがみ、また送ってあげてもいいわよ。」
「ふふ。是非。」
手紙のやり取りの約束もして、すごく嬉しいです。
とても素敵な午後でした。
エリナの声…しかし…
「あと、5分…」
もう少し、もう少しだけ寝かせてはくれないのでしょうか?わたくしはとても眠いのです。
「お嬢様っ!今日は旦那さまとの訓練の日ですよ。午後からはリューネ様とのお茶会です。暇なんてないんですよ!今日は忙しい日です!」
……そうですよね…わかってますよ。でも、眠いのです。でも、リューネ様とのお茶会はとても楽しみですので、遅れたくありません。でも…眠いのです。
それに、今はベットが広いですし。リヤン達は散歩でいないんです。
リヤンたちと一緒にいるのはたしかにいいんですけれど、ベットが狭くなるんですよね。まぁ、元々かなり大きなベットですから、みんなで寝れるわけですが。
そして、朝になるとリヤン達はバレないように散歩に行くんです。重さとかでベットが凹んで見えますからね。
さて、二度寝を…
「お嬢様!起きてください。」
その言葉とともに掛け布団を取られて…
「寒いです。酷いです。」
「お嬢様が悪いんですよ。」
目は覚めました。嫌というほどに。
そして朝食を取ります。
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さあ!リューネ様とのお茶会の時間になりましたよ!待ってました!楽しみです!手紙の書きぶりやわたくしへの気遣いから、リューネ様が悪い人でないのはわかっているんです。それに、あの手紙には媚を売る貴族や利用しようとする貴族の書く内容じゃありません。前の生でそういうのをたくさん見てきたわたくしにはわかるんです。逆に彼女ほど正確のいい人のほうが助けないですけど。
エリナと護衛を何人かつけて馬車でいざ!出発です。あぁ、わくわくします。リューネ様が本当にいい人かもわかりますし。でも多分確実にツンデレなんですよね。
友達になれたらいいです。いえ、友達になります。リューネ様は、その性格から悪く見られがちな方だと思うのです。実際わたくしも最初はわりと最初は悪印象を受けました。
強気な顔立ちなのも原因の一つでしょうか?
キリッとした美人ですからね。ちょっときつそうには見える?かもしれません。
将来は絶世の美女ですよ。
そんなことを考えていると、時間はあっという間に過ぎるものです。もともと近い、というのもありますけれどね。
ついたお屋敷は息を呑む美しさでした。
真っ白なお屋敷です。屋根は美しい青で、白とよくあっています。そして、小さめの真っ赤な薔薇のアーチがよく映えます。小さめであまり主張しすぎていないところが、お屋敷の美しさを更に引き立てています。
「ようこそ!ふん、来てくれるのが当たり前だけれど。」
「はい。今日はお招きいただきありがとうございます。」
「おだてても何も出ないわよ!」
そう言いながらも嬉しそうに少し広角を上げて、気づいては下げるを繰り返しているリューネ様。
なんというか…
「可愛いですね。」
「へっ!!な、何をおっしゃっていますの?」
「あっ!口に出てしまいましたわ。でも、本心ですわよ?」
「そ、そうでしょう?このドレスのリボンは全て家の領地で取れるシルクでできているのよ。ドレス自体も家の領地でしか取れない特注品なのよ。」
あら?ごまかされてしまったような気がしなくもありませんが…
「そうですわね!シルクがうるさすぎない感じにちょうどよくアクセントになっているわ。それに黒と水色をコンセプトにしたドレス、リューネ様によく似合いますわ。」
リューネ様は金髪青目なんです。
もう、お人魚あさんみたいに整った顔立ちで、少しキツめなところがまたいいです。大人っぽく見えます。
「ありがとう…ですわ。」
ふふ。ほら。ちゃんとお礼を言ってくれます。
「いえいえ。」
「こほん、早速お茶会ををしますわよ!」
「えぇ。」
用意された席はまあ、とても頑張って用意したことがわかる代物でした。傷も汚れも何一つついていなくて…
リューネ様は心配そうにわたくしを見ていました。きっと頑張って用意したものなのでしょう。
「すごく素敵なティーセットですわね…思わずため息が出そうですわ。」
「ふ、ふん。わたくしの家ならこれくらい当然よ。」
そんなこんなで楽しくリューネ様とのお茶会をしました。
だんだん私に対しての態度がほぐれてきました。
「ユリア様のドレスも素敵ですね…近に銀の刺繍がとても映えます。ユリア様の銀髪とよくあっていますわね。まあ、私もそれと同じくらい綺麗ですけれど。」
「ありがとうございますわ。今日のために作った特注品ですの。」
「まぁ!私のお茶会のために…?うれし…くないわよ。」
こんな感じで。きっと嬉しいんでしょうね。そう思いたいです。ツンデレなのは確実ですね。もう、すごく可愛いです。
「リューネ様、お友達になりませんか?」
こういうのは唐突に言うと、駄目なのかもしれませんが…
「いいの…?っ!いいわよ!」
「ふふ。今日からよろしくお願いしますわ。」
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気づけばもうあたりは薄暗くなっていて…
すっかり話し込んでしまいました。お友達というのはとてもいいですね。心から許し合える仲に慣れたと思います。お互い友達は初めてでしょうから尚更。
とてもほっこりしたお茶会でした。
「では、そろそろおいとましますわね。」
「えぇ、さようなら。てがみ、また送ってあげてもいいわよ。」
「ふふ。是非。」
手紙のやり取りの約束もして、すごく嬉しいです。
とても素敵な午後でした。
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