上 下
36 / 50
変わっていく生き方

突然の告知がありました。びっくり!

しおりを挟む
昼食を食べ終わったわたくしは先生に、勉強を学ぶ部屋へと向かいます。
先生には、花園から部屋に帰ったとき以来会っていないので、元気にしているでしょうか。
『きっとゲッソリ痩せているのじゃ。』
『僕は元気だと思う。』
『私はリヤン様に賛成です。』『僕も。』
『え~絶対元気だって!』『違うじゃろ!』
『じゃあ、リヤン様対ミュア様で賭けをしてみたらどうですか。』
『いいのぉ。』『えっ…』
『ホォ~お主大口叩いていたくせに賭けには出られないのかの?もしかして自信ないんじゃ…』
『そ、そんなことないもん。やるよ!賭け。💢』
『そのいきじゃ。(笑)』
『では、何をかけますか?』
『主、一日独占券はどうじゃ!』『いいね!』
『失礼ながら、それは賛成しかねます。リヤン様。私は賭けてないのに主様のそばを離れなければいけないのですか?』『僕も、それひどい…と思う。』
『バレたか…』
『バレたか…じゃありませんよ!故意ならばなおさらです!理不尽です。』『うんうん。』
『じぁのお…主の一番隣で寝られる券はどうじゃ?』
『いいね。』『それなら私も賛成です。』
『僕もいいよ。』
『それでの、負けた方は主から一番遠いところになるのじゃ!』『………いいよ。』
『いいですね!それ私達にも福があります!』
『嬉しい。』『決まりじゃな。』
な、なんか凄いことになりましたね。しかし、賭けの対象が私に関してって…もっといいことあったんじゃ…
まあ、素直に嬉しいのでそのまま受け取っておきましょう。
さて、部屋の前にやってきました。
ノックをします。「どうぞ。」
「失礼します。」
そこに居たのは茶色い髪を1つにまとめて、緑の優しげな目をした先生でした。少し疲れて痩せているようには見えますね。
『わらわの勝ちじゃな!』『ぐっ。』
「久しぶりですね。で、突然ですが、今日はお休みです。ユリアさんの勉強やマナーレベルに対抗できる内容を用意できていないので。」
「そ、そうですか…」
えっえっ!嘘ですか?…嘘じゃないですね。
ちょっと身勝手すぎません?
このあと何をすればいいのでしょう?
『魔法の練習…する…?』
!!ガレナ、ナイスな案ですね!それで行きましょう。『えへへ(*´ω`*)』
ってなりますかー!(ガーン)
確かに、魔法の練習はいい案ですけれど、(ほっ)突然過ぎます!まず、予習をなければならないのに。
今回もしっかり予習をしてきたのに、本題に入らなかったら、不完全な知識のまま放置されることになります。不確かなことを覚えて万が一間違っていたらどうするんですか?!本番でやり直しや言い訳はできませんよ?
「すみませんね。今度の授業で予習してきたところは確認しましょう。」
「っ!なんでわかったんですか?」
「ふふ。女の感♪」
凄いですね。それなら、安心?でしょう。
「では、失礼します。」「すみませんね」
先生とはそうして別れました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

では、魔法の練習をしましょう。
「ガレナ、教えてくれますか?」
『が、頑張るよ。』「はい!頑張ってくださいね。」
『まず、魔力を出してね、それをボールのように手のひらでまとめられるようにしてみて。』
「わかりました。」
出した魔力をボールの形にまとめる。
ぎゅって圧縮する感じでしょうか?
おそらく前前世くらいの知識の空気を閉じ込めて押すと小さくなるような感じで…

わたくしは手のひらに魔力を集めます。
だけど、ちょっとしたことですぐに乱れて失敗してしまいます。特に、心の乱れは魔力の乱れに直結しているように感じます。
あっ!考え事をしていたらまた失礼してしまいました。もう一回です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

できた!「できましたよ!ガレナ!」
『す、すごいね。数日はかかると思っていたのにまさか4時間でマスターするなんて…』
『でも少し休むのじゃ。』
そうですね。言われたとおりです。
少しフラフラします。体調管理も大事ですから、今日はこの辺にしておきましょう。ちょうどきりも良いですし。
「部屋に帰りましょう。」『そうじゃな。』
「ところでなんですけれど…」『なんじゃ?』
「ミュアとルージュの声も姿も見当たらないのですが…」
そう、賭けに負けたところからわたくしが魔法の練習のためにちょっと目を話したら、いなくなっていたんですよね。気づいたのはついさっきでしたけれど。そういえば…って感じで思い出しました。心配です。
『見つけたかの…?』『リヤン、バレたね。』
『実はのぉ、ミュアが賭けに負けたのに罰を嫌がったんじゃ。じゃから…』「だから…?」
『ふっとばしてやったのじゃ。起きなかったときと同じように。』
『うん。音も、なくふっとば、されてたよ…』
「凄いですね…」
『それでの、ルージュはその後片付けに行ったのじゃ。』『うんうん。』
……ルージュ、ご愁傷さまです。わたくしはなにもしてあげられませんが…
そんなこんなで部屋に付きました。このあと夕食ですね。今度こそパパに会えるといいです。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!

ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、 1年以内に妊娠そして出産。 跡継ぎを産んで女主人以上の 役割を果たしていたし、 円満だと思っていた。 夫の本音を聞くまでは。 そして息子が他人に思えた。 いてもいなくてもいい存在?萎んだ花? 分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。 * 作り話です * 完結保証付き * 暇つぶしにどうぞ

【短編】悪役令嬢と蔑まれた私は史上最高の遺書を書く

とによ
恋愛
婚約破棄され、悪役令嬢と呼ばれ、いじめを受け。 まさに不幸の役満を食らった私――ハンナ・オスカリウスは、自殺することを決意する。 しかし、このままただで死ぬのは嫌だ。なにか私が生きていたという爪痕を残したい。 なら、史上最高に素晴らしい出来の遺書を書いて、自殺してやろう! そう思った私は全身全霊で遺書を書いて、私の通っている魔法学園へと自殺しに向かった。 しかし、そこで謎の美男子に見つかってしまい、しまいには遺書すら読まれてしまう。 すると彼に 「こんな遺書じゃダメだね」 「こんなものじゃ、誰の記憶にも残らないよ」 と思いっきりダメ出しをされてしまった。 それにショックを受けていると、彼はこう提案してくる。 「君の遺書を最高のものにしてみせる。その代わり、僕の研究を手伝ってほしいんだ」 これは頭のネジが飛んでいる彼について行った結果、彼と共に歴史に名を残してしまう。 そんなお話。

【完結】愛も信頼も壊れて消えた

miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」 王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。 無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。 だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。 婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。 私は彼の事が好きだった。 優しい人だと思っていた。 だけど───。 彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。 ※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?

氷雨そら
恋愛
 結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。  そしておそらく旦那様は理解した。  私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。  ――――でも、それだって理由はある。  前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。  しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。 「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。  そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。  お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!  かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。  小説家になろうにも掲載しています。

あなたが望んだ、ただそれだけ

cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。 国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。 カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。 王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。 失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。 公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。 逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。  心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。 ※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。 ※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。 ※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……

希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。 幼馴染に婚約者を奪われたのだ。 レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。 「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」 「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」 誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。 けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。 レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。 心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。 強く気高く冷酷に。 裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。 ☆完結しました。ありがとうございました!☆ (ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在)) (ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9)) (ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在)) (ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))

くだらない結婚はもう終わりにしましょう

杉本凪咲
恋愛
夫の隣には私ではない女性。 妻である私を除け者にして、彼は違う女性を選んだ。 くだらない結婚に終わりを告げるべく、私は行動を起こす。

側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。

とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」 成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。 「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」 ********************************************        ATTENTION ******************************************** *世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。 *いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。 *R-15は保険です。

処理中です...