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変わっていく生き方
こんにちは?隠し部屋さん。
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『条件はな…(ごくり)お前のファーストキスをいただくことだぁ!』
(大変じゃ!あやつめ!)(うんうん)
(お主戻ってきていたのか。)(戻ってきてやりましたー。いーだ。)(主様の純白の危機です。)(ずるい。………僕は何を考えていたの…?)
ええ?ファ、ファーストキスですか?!
この可愛い男の子とわたくしがキ、キキキキキキキス?!キス……あのパパがわたくしにしてくれるおでこにチューの事ですよね?(心配は無用じゃったな。完全に誤解しているのじゃ。)
キスって言われると現実味が増して恥ずかしくなってきます。でもパパに愛されているとわかりますし。
(やれやれなのじゃ。あやつが言っておるのはきっと身内なんかの親しい間柄の者とする、手とかおでことかにするやつじゃなくて、唇と唇を重ねる方の…それに、キスよりチューのほうが言い方……)(うんうん)(同感です。)(ぼ、僕もそう思う、よ。)
でもファースト?
「すみません。ファーストキスはもう出来ません。わたくしはファーストキスを終えています。」
『なんだとっ!お前清楚そうに見えて処女では無い…?!』『いや、違うのじゃ。それはあり得ないのじゃ!ほら見ろ!』
「処…女?へっ?えっ?わたくしってその…初めてを終わらせたように見えるんですか…?」
顔が熱く感じます。きっとわたくしは真っ赤になっているんでしょう。……考えると恥です。余計恥ずかしいです。
『あぁ~確かにこれは処女だな。顔真っ赤だし。』
『言ったじゃろ。』
「や、やっぱ真っ赤になっているんですね。顔。」
そんな時です。その、本妖精?さんが口を開きました。
『まぁいい。お前、キスの意味くらいはわかるだろ。やってくれたら教えてやるよ。』
「ぅえ。え?わ、わかりました?」
『よし。(ニヤリ)』『い、行きますよ?』
本妖精?さんをわたくしの手にのせます。そうじゃないと高さが合いませんからね。
おでこに(ワクワク)(どぎまぎ)チューです。
「ちゅ。」『えっ。(マジ?)』(ほっ。よかったのじゃ。)(ふぅ。)(安堵しました。)(よ、よかったぁ~。)
なんでしょうか?リヤン達は何故か安堵したような様子で、本妖精?さんだけは愕然とした顔をしています。何なんでしょう。このカオスな雰囲気は。
「あの~。本妖精?さん。約束のキスしましたよ?お話聞かせてくださいな。」
『ぇえ。予想と違ったしなぁ。(こんな美少女にキスしてもらえるかともさ思ったのに。まぁ、『キス』はしてもらったけど。)』
「ぇぇ?!なにかお気に召さないことでも?」
な、何が悪かったのでしょうか?あわわ~どうしましょう。せっかく屋敷の過去について教えてもらえるチャンスだったのに、私の失敗のせいで…!
『いや別に教えてやらないってわけじゃないぞ?まぁ、お前にとってのキスだったんだから許してやるよ。教えてやる。』
「よ、良かったですぅ。」
『んじゃあ、場所移動しようぜ。ここじゃ目立ちすぎる。ついて来い。』
!てっきりここで話すのかと。……でも、お前にとってのキス?どういう意味でしょうか?『ぼーっとしてると見失うのじゃ。考え事はあとにすると良いぞ。』え?あ、そうですね。
わたくしたちは本妖精?さんの後をついていきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ついたのは5番の本棚です。ここをどうするのでしょうか?
『そこの棚の4段目の真ん中を5回ノックしながら【あけーまご】って唱えろ。』
「あけーまご、ですね。」
私は言われた通りに4段目の真ん中を5回ノックしながら
【あけーまご】
と、唱えました。すると、あらびっくり。本棚に薄っすらと扉が見えます。
『その扉、開いて中入れ。』
「は、はい。」
こんな幻影のような扉が本当に持てるのでしょうか。わたくしは恐る恐るドアノブに手を伸ばします。
「!」掴めました。おぉ。回せます。
「!開きました!」中には…入れる!
『ほぅ。よくできた仕掛けじゃの。』
恐る恐る足を進めれば…!
「入れました!」『よし、んじゃあ、みんな入ったら今度はドアノブの下についている鍵穴に向かって
【しまれ~まご】って唱えろ。』
「わかりました。皆さん入りましたか?」
『OKなのじゃ。』『だいじょーぶだよー。』『入れました。』『は、入れたよ?』
「それなら大丈夫ですね!」
わたくしは鍵穴に向かって
【しまれ~まご】と、唱えました。
すると今度は見えていたはずの扉が再び見えなくなりました。
『これはまた、鍵穴に向かって、あけーまごって唱えれば扉見えるからな。開けたい時はあけーまご。閉じたいときはしまれ~まごだ。』
ほうほう。そうなのですね。でも、
「ここは一体どこですか?」
『ここは俺、4代目アーベントロート公爵家当主の隠し部屋だ!』
わたくしは驚きで口があきそうになりました。慌てて手で口を抑えましたが、同様を隠し通せてはいなかったでしょう。
こほん。つまり、この本妖精は4代目、と言うことになるのですか。リヤン、あっていますか?
『あぁ、間違いないのじゃ。こやつは4代目じゃ。』
『よっ!久しぶりだなぁ!無の精霊王様!』
「でも、どうしてこのような姿に?」
『実はなぁ…「ごくり」死んだら魂だけの存在になってて暇だったからこいつに許可とって乗り移った!』
魂だけの存在…。そんな事があるんですね。しかも許可をとってでも、本妖精の体を乗っ取った…!凄いです。魔物で似たような特性を持ったやつがいましたね。ゴースト系の魔物で…取り憑く奴…
(怖がられるのか?)
「す、す、すすすすす凄いですねぇ!」
(なんか嬉しい。)(心配無用だったのう。笑)(💢)
「でも、聞いたところによりますと、ここは隠し部屋なのですよね。私なんかに教えてよかったんですか?」
『俺はな、お前の周りに精霊が沢山いて、みんなと契約できる事から心の清らかさを見極めたんだよ。精霊の特徴は知っているからな。それと、あんなに人と関わりを持とうとしなかった無の精霊王様が、こんなに好いているやつだからな。』
「え?リヤンが人と関わりを持とうとしなかった?」
『こんの性悪小僧!』『ざまぁ。』
「え~と?お二人は中がよろしくないのですか?」
『『勿論(じゃ!)(だ!)』』
「そ、そうなのですか。」
でも、嬉しいですね。わたくしが、4代目様に認められるのは。
『じゃあ、時間がないから今日はお前の質問に1つだけ答えてやる。ちなみに、この部屋にあるものはお前だったら好きに見ていーぞ!ただし持ち込み禁止だ!
あと、いつでも好きなときに来ていーぞ!普段はここにいるからな。』
「本当ですか!嬉しいです。ありがとうございます!」
こんなに気さくな方とは。なんか条件は…あ、キスがありましたね。でも本当にこれだけでいいのでしょうか。今度来るとき、なにかお土産を持って行きましょう。
『何を聞くんだ?』
何を、ですか。………
「1つ質問なんですけれど、いいですか?」
『いいぞ!』
「教えてもらった事って他の人に話しても…?」
『身内ならいーぞ!身内以外は、やめておいたほうがいいだろう。』
きっと何か理由があるんでしょうね。はい、ここ大事なんですよ!深く聞かないのも、貴族令嬢の基本です。
『お前、女としてよくできているな。訓練すれば力もつくし、女としても申し分ない教養を身につけている。凄いな。』
「ありがとうございます。」
ほら!そうでしょう?深く聞かないの、大事なんですよ!
さて、何を聞きましょうか。身内に話せるとなると…やはりアレですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「では…」
『お!決まったか?』
「はい。」『言ってみろ。』
「……行方不明ですけれど、母様の使っていた部屋の地下室のことを聞いてもよろしいですか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回はちょっと長めです!更新がギリッギリになってしまいましたが…
本当にすいません!
これからもどうぞ、よろしくお願いします!
感想、励みになるのでぜひ!
お気に入りよろしくお願いします。
(大変じゃ!あやつめ!)(うんうん)
(お主戻ってきていたのか。)(戻ってきてやりましたー。いーだ。)(主様の純白の危機です。)(ずるい。………僕は何を考えていたの…?)
ええ?ファ、ファーストキスですか?!
この可愛い男の子とわたくしがキ、キキキキキキキス?!キス……あのパパがわたくしにしてくれるおでこにチューの事ですよね?(心配は無用じゃったな。完全に誤解しているのじゃ。)
キスって言われると現実味が増して恥ずかしくなってきます。でもパパに愛されているとわかりますし。
(やれやれなのじゃ。あやつが言っておるのはきっと身内なんかの親しい間柄の者とする、手とかおでことかにするやつじゃなくて、唇と唇を重ねる方の…それに、キスよりチューのほうが言い方……)(うんうん)(同感です。)(ぼ、僕もそう思う、よ。)
でもファースト?
「すみません。ファーストキスはもう出来ません。わたくしはファーストキスを終えています。」
『なんだとっ!お前清楚そうに見えて処女では無い…?!』『いや、違うのじゃ。それはあり得ないのじゃ!ほら見ろ!』
「処…女?へっ?えっ?わたくしってその…初めてを終わらせたように見えるんですか…?」
顔が熱く感じます。きっとわたくしは真っ赤になっているんでしょう。……考えると恥です。余計恥ずかしいです。
『あぁ~確かにこれは処女だな。顔真っ赤だし。』
『言ったじゃろ。』
「や、やっぱ真っ赤になっているんですね。顔。」
そんな時です。その、本妖精?さんが口を開きました。
『まぁいい。お前、キスの意味くらいはわかるだろ。やってくれたら教えてやるよ。』
「ぅえ。え?わ、わかりました?」
『よし。(ニヤリ)』『い、行きますよ?』
本妖精?さんをわたくしの手にのせます。そうじゃないと高さが合いませんからね。
おでこに(ワクワク)(どぎまぎ)チューです。
「ちゅ。」『えっ。(マジ?)』(ほっ。よかったのじゃ。)(ふぅ。)(安堵しました。)(よ、よかったぁ~。)
なんでしょうか?リヤン達は何故か安堵したような様子で、本妖精?さんだけは愕然とした顔をしています。何なんでしょう。このカオスな雰囲気は。
「あの~。本妖精?さん。約束のキスしましたよ?お話聞かせてくださいな。」
『ぇえ。予想と違ったしなぁ。(こんな美少女にキスしてもらえるかともさ思ったのに。まぁ、『キス』はしてもらったけど。)』
「ぇぇ?!なにかお気に召さないことでも?」
な、何が悪かったのでしょうか?あわわ~どうしましょう。せっかく屋敷の過去について教えてもらえるチャンスだったのに、私の失敗のせいで…!
『いや別に教えてやらないってわけじゃないぞ?まぁ、お前にとってのキスだったんだから許してやるよ。教えてやる。』
「よ、良かったですぅ。」
『んじゃあ、場所移動しようぜ。ここじゃ目立ちすぎる。ついて来い。』
!てっきりここで話すのかと。……でも、お前にとってのキス?どういう意味でしょうか?『ぼーっとしてると見失うのじゃ。考え事はあとにすると良いぞ。』え?あ、そうですね。
わたくしたちは本妖精?さんの後をついていきます。
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ついたのは5番の本棚です。ここをどうするのでしょうか?
『そこの棚の4段目の真ん中を5回ノックしながら【あけーまご】って唱えろ。』
「あけーまご、ですね。」
私は言われた通りに4段目の真ん中を5回ノックしながら
【あけーまご】
と、唱えました。すると、あらびっくり。本棚に薄っすらと扉が見えます。
『その扉、開いて中入れ。』
「は、はい。」
こんな幻影のような扉が本当に持てるのでしょうか。わたくしは恐る恐るドアノブに手を伸ばします。
「!」掴めました。おぉ。回せます。
「!開きました!」中には…入れる!
『ほぅ。よくできた仕掛けじゃの。』
恐る恐る足を進めれば…!
「入れました!」『よし、んじゃあ、みんな入ったら今度はドアノブの下についている鍵穴に向かって
【しまれ~まご】って唱えろ。』
「わかりました。皆さん入りましたか?」
『OKなのじゃ。』『だいじょーぶだよー。』『入れました。』『は、入れたよ?』
「それなら大丈夫ですね!」
わたくしは鍵穴に向かって
【しまれ~まご】と、唱えました。
すると今度は見えていたはずの扉が再び見えなくなりました。
『これはまた、鍵穴に向かって、あけーまごって唱えれば扉見えるからな。開けたい時はあけーまご。閉じたいときはしまれ~まごだ。』
ほうほう。そうなのですね。でも、
「ここは一体どこですか?」
『ここは俺、4代目アーベントロート公爵家当主の隠し部屋だ!』
わたくしは驚きで口があきそうになりました。慌てて手で口を抑えましたが、同様を隠し通せてはいなかったでしょう。
こほん。つまり、この本妖精は4代目、と言うことになるのですか。リヤン、あっていますか?
『あぁ、間違いないのじゃ。こやつは4代目じゃ。』
『よっ!久しぶりだなぁ!無の精霊王様!』
「でも、どうしてこのような姿に?」
『実はなぁ…「ごくり」死んだら魂だけの存在になってて暇だったからこいつに許可とって乗り移った!』
魂だけの存在…。そんな事があるんですね。しかも許可をとってでも、本妖精の体を乗っ取った…!凄いです。魔物で似たような特性を持ったやつがいましたね。ゴースト系の魔物で…取り憑く奴…
(怖がられるのか?)
「す、す、すすすすす凄いですねぇ!」
(なんか嬉しい。)(心配無用だったのう。笑)(💢)
「でも、聞いたところによりますと、ここは隠し部屋なのですよね。私なんかに教えてよかったんですか?」
『俺はな、お前の周りに精霊が沢山いて、みんなと契約できる事から心の清らかさを見極めたんだよ。精霊の特徴は知っているからな。それと、あんなに人と関わりを持とうとしなかった無の精霊王様が、こんなに好いているやつだからな。』
「え?リヤンが人と関わりを持とうとしなかった?」
『こんの性悪小僧!』『ざまぁ。』
「え~と?お二人は中がよろしくないのですか?」
『『勿論(じゃ!)(だ!)』』
「そ、そうなのですか。」
でも、嬉しいですね。わたくしが、4代目様に認められるのは。
『じゃあ、時間がないから今日はお前の質問に1つだけ答えてやる。ちなみに、この部屋にあるものはお前だったら好きに見ていーぞ!ただし持ち込み禁止だ!
あと、いつでも好きなときに来ていーぞ!普段はここにいるからな。』
「本当ですか!嬉しいです。ありがとうございます!」
こんなに気さくな方とは。なんか条件は…あ、キスがありましたね。でも本当にこれだけでいいのでしょうか。今度来るとき、なにかお土産を持って行きましょう。
『何を聞くんだ?』
何を、ですか。………
「1つ質問なんですけれど、いいですか?」
『いいぞ!』
「教えてもらった事って他の人に話しても…?」
『身内ならいーぞ!身内以外は、やめておいたほうがいいだろう。』
きっと何か理由があるんでしょうね。はい、ここ大事なんですよ!深く聞かないのも、貴族令嬢の基本です。
『お前、女としてよくできているな。訓練すれば力もつくし、女としても申し分ない教養を身につけている。凄いな。』
「ありがとうございます。」
ほら!そうでしょう?深く聞かないの、大事なんですよ!
さて、何を聞きましょうか。身内に話せるとなると…やはりアレですね。
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「では…」
『お!決まったか?』
「はい。」『言ってみろ。』
「……行方不明ですけれど、母様の使っていた部屋の地下室のことを聞いてもよろしいですか?」
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