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変わっていく生き方
【なりきり!密偵】です。後編
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まずは… 屋根裏に上る所からですね…ドキドキします。生まれて始めですよ!こんなに体を動かすのは。それにこんなに公爵令嬢らしくないことをしたのも。これが公にされればわたくしもアーベントロート家も凄い大変なことになるのは目に見えています。実際前の生でのわたくしは絶対にやりませんでしたもの。でも…たまにはこういう息抜きも大切だと、最近は感じるようになってきたんです。 楽しい は大切なんです。それにもともとアーベントロート家は騎士の家系ですから、少しのヤンチャなら大したことにはならないでしょう。まぁ、今回やるのは大したことじゃないんですけれど。なんの作もなく実行して落ちたりしたら…
考えただけで身が震えます。でも、わたくしにはとても頼りになる精霊様達がいるんです。たまには彼らの好意に甘えるのも悪くはないでしょう?
(もちろんじゃよ。むしろ毎日任せてほしいのじゃ。)(任せてくれていいのになぁ。僕、主好きだもん。)(僕が頼りになるって…!嬉しいなぁ。)(主様に忠誠を誓っている身ですし私も主様好きですし。毎日…いやずっとで構わないのですが…)
なんかちょっと恨みがまじい視線とちょっとかなしそうな視線とものすごく嬉しそうな視線と……………
ちょっと怖い視線を感じるのですが…
(な、なんでですかぁ!?)
まぁ、とにかくわたくしは彼らの好意を大事にしながらも、その思いに答えられる人になりたいんですよね。だから、任せっぱなしは嫌なんです。わたくしは素晴らしいと言える人間になりたいんです。そのためならどんなことにでも耐えます。たとえ…火の中水の中、台風の中、吹雪の中でも!
(なんていい子なんじゃ!目がうるうるするのじゃ…)(こーんないい子と契約できるなんて、僕って幸せものぉ!)(僕なんかのために…ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう……)(目から水が出ます。止まりません。どうしたら…!)
なんかまた変な空気が流れてきていますね…
さて、まずロープを…
『はいなのじゃ。』「ありがとう。」
引っ掛ける金具に…
『はいなのじゃ。』「ありがとう。」
結んで、ぐるぐる回してさっきルージュに開けてもらった穴に入れて奥で引っ掛けます。
「えいっ」
引っかかりました!一発です!すごくないですか?いんすとーるってすごいですね!
『えっへん』
そして身をかがめて音もなく走っていきます。
ササササ そして、地図の表示では先に滅多に人が入らない物置部屋があります。そこに降りて、そこの窓から隣の木に飛び移る。お、ここですね。ここで降ります。
確かに物置です。あそこには…私が小さい頃に大事にしていた熊のぬいぐるみ、金茶じゃないですか?!まだあったのですね!ん?これは…わたくしは部屋の隅に置いてある物置に埋もれて置かれているものに目が止まりました。これは…
絵?先生?
なんと物置に隠されるように仕舞われているのは先生の絵でした。今よりだいぶ若く見えますが。
え?!どういうことですか?なんで先生が…?
まさかパパの昔の想い人?!いや、でもパパは愛妻家です。母様をこよなく愛しているはずですし、他の女性の絵をおいておくとも思えません。では…
(お主、こういうことには鈍いのかと思っていたのじゃが…違ったのかのぉ?)
昔からのお友達なのですね!
(やっぱり鈍いのじゃ。)
そうだったんですね!さて、ちょっとした新発見があったところで、もとの目的に戻りましょう。
え~と窓は…ここですね!目の前に木もあります。窓を開けて…気に飛び移る。「できました!」
そしてミュアに飛んでいって窓を閉じてもらう。
『へへん まっかせて~!』
そしてこのすぐ先は森。あそこまで木々を飛び移って行きますよ!
「えいっ」「ほっ」「やぁ」
ε-(´∀`*)ホッ ちゃんと飛び移れました。
そしたらまた隣へ…
なれてくると意外とできますね。逆に楽しいです!あと一本です。えいやっ ここがベストですね。
持ってきた望遠鏡と…『任せるのじゃ!』
おぉ!耳がよく聞こえます。あっ エリナが転びました!エリナはしっかりしているんですけれど、時々ドジをするんですよね~。相変わらずです。
『どしんっ』って転んだ音が聞こえましたよ~。
屋敷から私のいるところまでは200メートルくらい離れているのに。すごいです。ここからパパ達のいる方を望遠鏡でみて…
『ユリナとソア…いや、ソラは見つかったか?』
『いえ、まだです。』
『そろそろ出陣したほうがいいかもな…もう日が沈む。全くソア…ソラと言うやつは…勝手に危険な目に合わせないでほしい。今頃…』
あっ、パパの顔が青くなりました。
『こんな冷静でいられる私が怖い…そんなことより、早く探さなければ…』
『団長、落ち着いてください。ソラ様も本当に危険だと思ったら、引き換えしてくれるでしょう。』
『あぁ、そうだな…』
なんかわたくしに関係しているようですね。早く屋敷に戻って安心させてあげなくては…密偵の任務も見事かんりょ…『まだじゃよ。誰にも見つからず、無事に帰れて初めて任務完了じゃ。気を抜くでない。』
そうですね。では…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうしてわたくしは無事に屋敷に戻ってきました!あとは着替えるだけです。さっさって着替えますよ。
念の為扉には鍵をかけて…
着替え終わりました。今回はルージュの上達の速さのおかげで15分で着替え終わりました!(祝)
さぁ、庭に出ましょう。
パパに安心して、笑ってほしいです。
さあ、行きますよ。
考えただけで身が震えます。でも、わたくしにはとても頼りになる精霊様達がいるんです。たまには彼らの好意に甘えるのも悪くはないでしょう?
(もちろんじゃよ。むしろ毎日任せてほしいのじゃ。)(任せてくれていいのになぁ。僕、主好きだもん。)(僕が頼りになるって…!嬉しいなぁ。)(主様に忠誠を誓っている身ですし私も主様好きですし。毎日…いやずっとで構わないのですが…)
なんかちょっと恨みがまじい視線とちょっとかなしそうな視線とものすごく嬉しそうな視線と……………
ちょっと怖い視線を感じるのですが…
(な、なんでですかぁ!?)
まぁ、とにかくわたくしは彼らの好意を大事にしながらも、その思いに答えられる人になりたいんですよね。だから、任せっぱなしは嫌なんです。わたくしは素晴らしいと言える人間になりたいんです。そのためならどんなことにでも耐えます。たとえ…火の中水の中、台風の中、吹雪の中でも!
(なんていい子なんじゃ!目がうるうるするのじゃ…)(こーんないい子と契約できるなんて、僕って幸せものぉ!)(僕なんかのために…ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう……)(目から水が出ます。止まりません。どうしたら…!)
なんかまた変な空気が流れてきていますね…
さて、まずロープを…
『はいなのじゃ。』「ありがとう。」
引っ掛ける金具に…
『はいなのじゃ。』「ありがとう。」
結んで、ぐるぐる回してさっきルージュに開けてもらった穴に入れて奥で引っ掛けます。
「えいっ」
引っかかりました!一発です!すごくないですか?いんすとーるってすごいですね!
『えっへん』
そして身をかがめて音もなく走っていきます。
ササササ そして、地図の表示では先に滅多に人が入らない物置部屋があります。そこに降りて、そこの窓から隣の木に飛び移る。お、ここですね。ここで降ります。
確かに物置です。あそこには…私が小さい頃に大事にしていた熊のぬいぐるみ、金茶じゃないですか?!まだあったのですね!ん?これは…わたくしは部屋の隅に置いてある物置に埋もれて置かれているものに目が止まりました。これは…
絵?先生?
なんと物置に隠されるように仕舞われているのは先生の絵でした。今よりだいぶ若く見えますが。
え?!どういうことですか?なんで先生が…?
まさかパパの昔の想い人?!いや、でもパパは愛妻家です。母様をこよなく愛しているはずですし、他の女性の絵をおいておくとも思えません。では…
(お主、こういうことには鈍いのかと思っていたのじゃが…違ったのかのぉ?)
昔からのお友達なのですね!
(やっぱり鈍いのじゃ。)
そうだったんですね!さて、ちょっとした新発見があったところで、もとの目的に戻りましょう。
え~と窓は…ここですね!目の前に木もあります。窓を開けて…気に飛び移る。「できました!」
そしてミュアに飛んでいって窓を閉じてもらう。
『へへん まっかせて~!』
そしてこのすぐ先は森。あそこまで木々を飛び移って行きますよ!
「えいっ」「ほっ」「やぁ」
ε-(´∀`*)ホッ ちゃんと飛び移れました。
そしたらまた隣へ…
なれてくると意外とできますね。逆に楽しいです!あと一本です。えいやっ ここがベストですね。
持ってきた望遠鏡と…『任せるのじゃ!』
おぉ!耳がよく聞こえます。あっ エリナが転びました!エリナはしっかりしているんですけれど、時々ドジをするんですよね~。相変わらずです。
『どしんっ』って転んだ音が聞こえましたよ~。
屋敷から私のいるところまでは200メートルくらい離れているのに。すごいです。ここからパパ達のいる方を望遠鏡でみて…
『ユリナとソア…いや、ソラは見つかったか?』
『いえ、まだです。』
『そろそろ出陣したほうがいいかもな…もう日が沈む。全くソア…ソラと言うやつは…勝手に危険な目に合わせないでほしい。今頃…』
あっ、パパの顔が青くなりました。
『こんな冷静でいられる私が怖い…そんなことより、早く探さなければ…』
『団長、落ち着いてください。ソラ様も本当に危険だと思ったら、引き換えしてくれるでしょう。』
『あぁ、そうだな…』
なんかわたくしに関係しているようですね。早く屋敷に戻って安心させてあげなくては…密偵の任務も見事かんりょ…『まだじゃよ。誰にも見つからず、無事に帰れて初めて任務完了じゃ。気を抜くでない。』
そうですね。では…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうしてわたくしは無事に屋敷に戻ってきました!あとは着替えるだけです。さっさって着替えますよ。
念の為扉には鍵をかけて…
着替え終わりました。今回はルージュの上達の速さのおかげで15分で着替え終わりました!(祝)
さぁ、庭に出ましょう。
パパに安心して、笑ってほしいです。
さあ、行きますよ。
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※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
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