21 / 50
はじめの一歩
堪忍袋の緒が切れました。
しおりを挟む
「さて、能力を確認しますか。」わたくしがそう言うと、どこからやってきたのでしょう。いえ、その前に聞きつけるの早すぎませんか?能力の最初の一言でやってくるって…
とにかく、確認しま…
『『『『契約した精霊の属性魔法が使える、それが(お主)(主)(主様)(僕の女神様)の新しい能力(なのじゃ)(なんだよお!)(なのです。)(…)』』』』
「精霊様に主などと呼ばれるのは変な気分ですね…(一人不思議なことを言っていらっしゃいましたが。)能力、豪華ですね。さっそく練習しましょう。」
本で読んだことがあります。確か、魔道士という役が唯一能力として魔法を使えて…魔法は習得しないと扱うことができないんでしたよね…5つの属性どれから練習しましょうか。
『わらわの属性は使い勝手がいいぞ!わらわの属性からやろうなのじゃ。』
必死のアピ-ルがやってきました。でも確かに無属性は使い勝手良さそうで…
『そうじゃろう、そうじゃろう えっへん』
『ちょっとまってよお。僕の水属性も便利だよお。生活面でも実用上でも。制御が難しいから、早めに習得したほうがいいよ!それに鍛えれば氷属性習得の近道にもなるんだよ!』
そうですね…一石二鳥が期待できます。
『失礼ながら火属性も生活面、実用上で便利です。それに高火力です。』
そうね火も大事ね。
『闇は、守りに特化している。目くらましとか…あと心が汚れている人わ見ることができる……
僕なんかがみんなの邪魔をしてごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…………』
わかりましたから。そんなに自分を傷つけないでください。見ているわたくしまで悲しくなってきます。
『っ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………』
「…教えてくれてありがとうございます。とても助かりましたよ?」
よしっ 決めました!、とその前に
「どうして皆さんそんなに必死にアピールするんですか?」
『言ってなかったかの?』「はい…」
『じつはの…』
話は、こんな感じでした。
昔々神々が世界を創る時、後の精霊の元祖といわれる9人の天使が世界創造の手助けをしたと言われています。天使ですから、当然神の使いです。
それぞれ、無から世界を創り出す時に手伝った天使、川や雨を創り出す時に手伝った天使。雪や氷を創り出す、寒い季節を創る、細かい作業をする時に手伝った天使、温かい季節を創り温める方法を創るのを手伝った天使、世界の発展の状況について知らせて回る手つだいをした天使、天候を創る手伝いをした天使、地を創る手伝いをした天使、昼間を創る手伝いをした天使、夜を創る手伝いをした天使と、役割が違っていました。そしてどれも大切な役割でした。世界を無事創り終わり、神々が生き物を生み出し終わった時9人の天使は力を使い果たし消えてしまったそうです。神々は彼らの消滅を悲しみ、残っていた彼らの力でそれぞれが貢献したことを属性としてそれぞれの神がそっくりの精霊達を創り出し一番力の弱い人間の助けとなるように、という大義名分のもと世にはなったそうです。
そしてその時の精霊の子孫が今わたくしの前にいる精霊達なのだそうです。
この話は一見アピールの話とは関係ないように聞こえますが、ちゃんと意味はここにあります。
注目すべきは
【それぞれの神がそっくりの精霊達を創り出し】
というところにあります。それぞれの神が ということは、9人の精霊が手伝った神に創ってもらったということなんです。自分が1番関わっていた、1番よく知っていて尊敬していた神々に自分だけ創ってもらったってことです。
ここまで言えば、理解できるでしょう。
精霊様たちは、わたくしを尊敬して、1番にかかわってほしかったってことですね。1番ということに意味があるそうです。嬉しいです。でも…
困りましたね…わたくし、皆さんに感謝しているのですが…
(わらわじゃろ?)キラキラの眼差しで見つめられても…(僕は主を信じる…!)そんなに信じてます的な眼差しで見つめられても…(主様の仰せのままに。でも…)こちらは少し控えめですね。だけど無言の圧を感じます。(きっと僕なんかが選ばれるわけない…)こっちは無意識に罪悪感を感じます…
「…。…。っといいますか、皆さん自己中過ぎませんか!?正直言って、うざいです。自分の考えを押し付けようとしないでほしいです。わたくしが皆さんの誰か一人を選べると本気で思っているの?…ですか。」
ああ、久しぶりに怒りましたね。前の生のとき以来です。怒ると口調が変わってしまうこの癖、どうにかならないのでしょうか。でも、ボロが出ちゃったので、そのまま本気で怒っていいですよね。
「だいたい、今回は能力を何から練習するか、だったけど、その1番じゃなきゃいけないの?他の1番じゃダメなの?たとえば守備面で1番とか、攻撃面で1番とか。」
『『『『………』』』』
『すまなかったなのじゃ。確かに他の一番でもお主のためのことならば構わないのじゃ。(怖すぎなのじゃ。)』
「わかりました。では、今回は闇からにしようと思います。」
『なんで…』「それは…」
とにかく、確認しま…
『『『『契約した精霊の属性魔法が使える、それが(お主)(主)(主様)(僕の女神様)の新しい能力(なのじゃ)(なんだよお!)(なのです。)(…)』』』』
「精霊様に主などと呼ばれるのは変な気分ですね…(一人不思議なことを言っていらっしゃいましたが。)能力、豪華ですね。さっそく練習しましょう。」
本で読んだことがあります。確か、魔道士という役が唯一能力として魔法を使えて…魔法は習得しないと扱うことができないんでしたよね…5つの属性どれから練習しましょうか。
『わらわの属性は使い勝手がいいぞ!わらわの属性からやろうなのじゃ。』
必死のアピ-ルがやってきました。でも確かに無属性は使い勝手良さそうで…
『そうじゃろう、そうじゃろう えっへん』
『ちょっとまってよお。僕の水属性も便利だよお。生活面でも実用上でも。制御が難しいから、早めに習得したほうがいいよ!それに鍛えれば氷属性習得の近道にもなるんだよ!』
そうですね…一石二鳥が期待できます。
『失礼ながら火属性も生活面、実用上で便利です。それに高火力です。』
そうね火も大事ね。
『闇は、守りに特化している。目くらましとか…あと心が汚れている人わ見ることができる……
僕なんかがみんなの邪魔をしてごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…………』
わかりましたから。そんなに自分を傷つけないでください。見ているわたくしまで悲しくなってきます。
『っ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………』
「…教えてくれてありがとうございます。とても助かりましたよ?」
よしっ 決めました!、とその前に
「どうして皆さんそんなに必死にアピールするんですか?」
『言ってなかったかの?』「はい…」
『じつはの…』
話は、こんな感じでした。
昔々神々が世界を創る時、後の精霊の元祖といわれる9人の天使が世界創造の手助けをしたと言われています。天使ですから、当然神の使いです。
それぞれ、無から世界を創り出す時に手伝った天使、川や雨を創り出す時に手伝った天使。雪や氷を創り出す、寒い季節を創る、細かい作業をする時に手伝った天使、温かい季節を創り温める方法を創るのを手伝った天使、世界の発展の状況について知らせて回る手つだいをした天使、天候を創る手伝いをした天使、地を創る手伝いをした天使、昼間を創る手伝いをした天使、夜を創る手伝いをした天使と、役割が違っていました。そしてどれも大切な役割でした。世界を無事創り終わり、神々が生き物を生み出し終わった時9人の天使は力を使い果たし消えてしまったそうです。神々は彼らの消滅を悲しみ、残っていた彼らの力でそれぞれが貢献したことを属性としてそれぞれの神がそっくりの精霊達を創り出し一番力の弱い人間の助けとなるように、という大義名分のもと世にはなったそうです。
そしてその時の精霊の子孫が今わたくしの前にいる精霊達なのだそうです。
この話は一見アピールの話とは関係ないように聞こえますが、ちゃんと意味はここにあります。
注目すべきは
【それぞれの神がそっくりの精霊達を創り出し】
というところにあります。それぞれの神が ということは、9人の精霊が手伝った神に創ってもらったということなんです。自分が1番関わっていた、1番よく知っていて尊敬していた神々に自分だけ創ってもらったってことです。
ここまで言えば、理解できるでしょう。
精霊様たちは、わたくしを尊敬して、1番にかかわってほしかったってことですね。1番ということに意味があるそうです。嬉しいです。でも…
困りましたね…わたくし、皆さんに感謝しているのですが…
(わらわじゃろ?)キラキラの眼差しで見つめられても…(僕は主を信じる…!)そんなに信じてます的な眼差しで見つめられても…(主様の仰せのままに。でも…)こちらは少し控えめですね。だけど無言の圧を感じます。(きっと僕なんかが選ばれるわけない…)こっちは無意識に罪悪感を感じます…
「…。…。っといいますか、皆さん自己中過ぎませんか!?正直言って、うざいです。自分の考えを押し付けようとしないでほしいです。わたくしが皆さんの誰か一人を選べると本気で思っているの?…ですか。」
ああ、久しぶりに怒りましたね。前の生のとき以来です。怒ると口調が変わってしまうこの癖、どうにかならないのでしょうか。でも、ボロが出ちゃったので、そのまま本気で怒っていいですよね。
「だいたい、今回は能力を何から練習するか、だったけど、その1番じゃなきゃいけないの?他の1番じゃダメなの?たとえば守備面で1番とか、攻撃面で1番とか。」
『『『『………』』』』
『すまなかったなのじゃ。確かに他の一番でもお主のためのことならば構わないのじゃ。(怖すぎなのじゃ。)』
「わかりました。では、今回は闇からにしようと思います。」
『なんで…』「それは…」
7
お気に入りに追加
2,621
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
【完結】どうして殺されたのですか?貴方達の愛はもう要りません
たろ
恋愛
処刑されたエリーゼ。
何もしていないのに冤罪で……
死んだと思ったら6歳に戻った。
さっき処刑されたばかりなので、悔しさも怖さも痛さも残ったまま巻き戻った。
絶対に許さない!
今更わたしに優しくしても遅い!
恨みしかない、父親と殿下!
絶対に復讐してやる!
★設定はかなりゆるめです
★あまりシリアスではありません
★よくある話を書いてみたかったんです!!
王妃から夜伽を命じられたメイドのささやかな復讐
当麻月菜
恋愛
没落した貴族令嬢という過去を隠して、ロッタは王宮でメイドとして日々業務に勤しむ毎日。
でもある日、子宝に恵まれない王妃のマルガリータから国王との夜伽を命じられてしまう。
その理由は、ロッタとマルガリータの髪と目の色が同じという至極単純なもの。
ただし、夜伽を務めてもらうが側室として召し上げることは無い。所謂、使い捨ての世継ぎ製造機になれと言われたのだ。
馬鹿馬鹿しい話であるが、これは王命─── 断れば即、極刑。逃げても、極刑。
途方に暮れたロッタだけれど、そこに友人のアサギが現れて、この危機を切り抜けるとんでもない策を教えてくれるのだが……。
浮気中の婚約者が私には塩対応なので塩対応返しすることにした
今川幸乃
恋愛
スターリッジ王国の貴族学園に通うリアナにはクリフというスポーツ万能の婚約者がいた。
リアナはクリフのことが好きで彼のために料理を作ったり勉強を教えたりと様々な親切をするが、クリフは当然の顔をしているだけで、まともに感謝もしない。
しかも彼はエルマという他の女子と仲良くしている。
もやもやが募るもののリアナはその気持ちをどうしていいか分からなかった。
そんな時、クリフが放課後もエルマとこっそり二人で会っていたことが分かる。
それを知ったリアナはこれまでクリフが自分にしていたように塩対応しようと決意した。
少しの間クリフはリアナと楽しく過ごそうとするが、やがて試験や宿題など様々な問題が起こる。
そこでようやくクリフは自分がいかにリアナに助けられていたかを実感するが、その時にはすでに遅かった。
※4/15日分の更新は抜けていた8話目「浮気」の更新にします。話の流れに差し障りが出てしまい申し訳ありません。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる