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第2章
呼んでいる声がする(第2章)その8 まりもの店主
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「懐かしいな。」
店主は、またもや遠い瞳をした。。
その間に、瑠子と猫男は店内見て歩いた。
「これにしようかな。」
猫男はカップラーメンを手に取った
「それ、おいしいよね。」
「辛くて、良いよね。」
そんな会話をしていると、店主が
「前の住民も良くカップラーメンを買ったな。」
と言った。
「そうですか。あのその方はどんな人?」
猫男はお菓子コーナに移動して言った。
「うーん、怪しい感じの、こう髪の長い。」
「その人今は、何処に?」
「わからないんだよ。突然いなくなったんでね。
ほら、あの人年輩の留萌さんが教えてくれたんだ。
あの人が急に引っ越して行ってしまった事を。いやーショックだったよ。」
「そういえば、瑠子ちゃんに雰囲気が似てるかな。」
どうせ、あたしは怪しいですよと瑠子は思った。
「そうなんだ、瑠子ちゃん独特の雰囲気あるからな。」
と猫男まで言い出したのでたまらず瑠子は言った
「帰りますよ。」
「あ、待って。」
と、彼は辛いカップラーメンと缶ビールを掴んだ。
「はい、お会計ね
店主は、にこにこしながら、
「いいね、若いって。」
と何処かで聞いた事の有る台詞を言った
瑠子はそんな台詞を聞くと
本当にそうなのかなと思ってしまう。
猫の秀子ちゃんに挨拶をするとまりもを出た
「あの人なんだかアパートの事詳しそうだね
「ほんと。」
「でも、留萌さんて長く住んでいるんだね。今度聞いてみようかな、面白い話が聞けそうだよね。」
瑠子は頷いた。
それから、坂の途中の街頭の下に集まっている猫達に街頭の隅の草原の鉄の箱の中に隠してある猫ご飯を出して上げた
「これよく紛失しないですよね。」
「不思議にね。」
猫男はひょうひょうと言った。
黒猫が瑠子の足元に頭をこすりつける
「くろ~。」
そう言って頭をなでた
「あ、俺のつけた名前呼んでくれるんだ。」
「単純なんで、覚えやすいから。」
「だよね。」
と、なぜか自慢気だった。
瑠子は猫達を見ると思う、猫達もこんな寒い中頑張っているんだ
自分も頑張らなくてはと、
と、ぼーと考えると猫男は言った
「瑠子ちゃんて時々何考えてるかわからない目をしてるよね。」
それには、黙っていられなかった。
「あなたこそ、わからない。」
ぽつりと言った。
「そうかな。」
その時、厳しい北風が吹き抜けて来た
瑠子は背を丸めた。
「寒。帰ろうか。」
頷くと瑠子は、瑠子は黒と茶の頭を撫でた。
寒さの中、これから何処にこの子達は帰るのだろうか。
瑠子はそう思いながら猫の側を離れた。
震えながら猫男と並んで坂を登って行く。
その時まりもの店主の言葉を思い出した
今住んでいるイエローハウスの住人もいつかいなくなるのだろうか
そして、また新たな住人がこの坂を登るのかもしれない
冬の凍る様な空気は時を越えわかり得ない未来へと思いを馳せた。
つづく
読んでいただいてありがとうございます
店主は、またもや遠い瞳をした。。
その間に、瑠子と猫男は店内見て歩いた。
「これにしようかな。」
猫男はカップラーメンを手に取った
「それ、おいしいよね。」
「辛くて、良いよね。」
そんな会話をしていると、店主が
「前の住民も良くカップラーメンを買ったな。」
と言った。
「そうですか。あのその方はどんな人?」
猫男はお菓子コーナに移動して言った。
「うーん、怪しい感じの、こう髪の長い。」
「その人今は、何処に?」
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ほら、あの人年輩の留萌さんが教えてくれたんだ。
あの人が急に引っ越して行ってしまった事を。いやーショックだったよ。」
「そういえば、瑠子ちゃんに雰囲気が似てるかな。」
どうせ、あたしは怪しいですよと瑠子は思った。
「そうなんだ、瑠子ちゃん独特の雰囲気あるからな。」
と猫男まで言い出したのでたまらず瑠子は言った
「帰りますよ。」
「あ、待って。」
と、彼は辛いカップラーメンと缶ビールを掴んだ。
「はい、お会計ね
店主は、にこにこしながら、
「いいね、若いって。」
と何処かで聞いた事の有る台詞を言った
瑠子はそんな台詞を聞くと
本当にそうなのかなと思ってしまう。
猫の秀子ちゃんに挨拶をするとまりもを出た
「あの人なんだかアパートの事詳しそうだね
「ほんと。」
「でも、留萌さんて長く住んでいるんだね。今度聞いてみようかな、面白い話が聞けそうだよね。」
瑠子は頷いた。
それから、坂の途中の街頭の下に集まっている猫達に街頭の隅の草原の鉄の箱の中に隠してある猫ご飯を出して上げた
「これよく紛失しないですよね。」
「不思議にね。」
猫男はひょうひょうと言った。
黒猫が瑠子の足元に頭をこすりつける
「くろ~。」
そう言って頭をなでた
「あ、俺のつけた名前呼んでくれるんだ。」
「単純なんで、覚えやすいから。」
「だよね。」
と、なぜか自慢気だった。
瑠子は猫達を見ると思う、猫達もこんな寒い中頑張っているんだ
自分も頑張らなくてはと、
と、ぼーと考えると猫男は言った
「瑠子ちゃんて時々何考えてるかわからない目をしてるよね。」
それには、黙っていられなかった。
「あなたこそ、わからない。」
ぽつりと言った。
「そうかな。」
その時、厳しい北風が吹き抜けて来た
瑠子は背を丸めた。
「寒。帰ろうか。」
頷くと瑠子は、瑠子は黒と茶の頭を撫でた。
寒さの中、これから何処にこの子達は帰るのだろうか。
瑠子はそう思いながら猫の側を離れた。
震えながら猫男と並んで坂を登って行く。
その時まりもの店主の言葉を思い出した
今住んでいるイエローハウスの住人もいつかいなくなるのだろうか
そして、また新たな住人がこの坂を登るのかもしれない
冬の凍る様な空気は時を越えわかり得ない未来へと思いを馳せた。
つづく
読んでいただいてありがとうございます
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