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04 妖精の愛し子の幸せ(完)
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レイチェルとエックハルトとの婚約解消は、カーリントン伯爵の効率の良い立ち回りと迅速な事務手続きにより、あっと言う間に成立した。
とはいえ、レイチェルがすっきりと晴れ晴れとした気持ちでいたかというと、それは違う。
もうエックハルトに対して未練なんて欠片も残っていない。
それでも、エックハルトはレイチェルの初恋の人だった。
本気で好きになった初めての人だった。
そんな相手に嘘を吐かれて騙されて、挙句の果てに浮気までされて婚約解消したのだから、レイチェルの心がズタズタに傷ついたのも仕方のないことだろう。
しかし、そんな心の傷も、日々の暮らしの中で少しずつ薄れていった。
傷心のレイチェルにティモがずっと寄り添い、慰め、元気づけてくれたからだ。
そもそもが薬草作りという共通の趣味もあって仲が良かった二人である。
エックハルトとの婚約が解消されて後、心配するティモがいつもレイチェルと一緒にいて、気遣い、温かくケアし続けたことで、二人の仲は急速に深まっていった。
その結果、二人の間に甘い空気が流れるようになったのは、当然の流れと言えるだろう。
ティモがレイチェルにはっきりと言葉で告白したのは、悪臭騒ぎがあってから一ヵ月が過ぎた頃だ。
「レイチェル、僕は君が好きだ」
「テ、ティモ……」
「婚約が解消されたばかりの君にこんなことを言うのは、傷心に付け込むようで卑劣だってことは分かってる。でも、今言わないと誰かに君をとられてしまうかもしれない。それは嫌だから、まだ早いと分かっていながら言わずにいられなかった。レイチェル、どうか結婚を前提に僕と付き合って下さい」
右手を差し出して深々と頭を下げるティモを前に、レイチェルは頬を染めて嬉しいと思いながらも、すぐに是の返事ができなかった。
「わ、わたしでいいの? だってわたし、侯爵家の令息に婚約を解消された傷物なのよ? 見た目だってモッサリしていて可愛くないし、特別な才能もなにもない。こんなわたしが相手だと、ティモが恥をかくことになっちゃう。や、やっぱりダメよ!」
「恥なんてかくもんか。レイチェル、君はとっても素敵だ。薬師としても優秀だし、困っている人を助けたいと願う優しい気持ちにを持っている。そいういうところに僕は惹かれたんだ。薬を一生懸命に作る姿はとても輝いているし、上手く薬ができた時に見せる笑顔はとても可愛らしいと僕は思う」
賞賛の嵐に、レイチェルは真っ赤になって俯いてしまう。
逆にティモは少し悲しそうな顔をした。
「それとも、やっぱり僕なんかじゃ嫌かな? 僕は田舎に小さな領地しか持っていない貧乏男爵家の嫡子だし、名門伯爵家のレイチェルには、本当は僕なんて不釣り合いだもんね。分不相応かな、やっぱり」
ハッとレイチェルは顔を上げた。
慌てて首を横に振る。
「ちっ、違うわ、ティモ。そんなこと思ってない!」
「うん、レイチェルがそんな考えをする人じゃないって、ちゃんと分かってる。仮にレイチェルがそう思っていたとしても、それでも僕は君を諦められないんだ。レイチェル、君が好きだ。一生君を愛するし、幸せにする努力を続けることだけは約束する。だから、どうか僕と結婚してくれませんか。お願いします」
「ティモ、わたし……」
気が付けば、レイチェルはティモの手を両手で握りしめていた。
美しい空色の瞳に涙をいっぱいに浮かべながら、レイチェルは訊く。
「わたしでいいの? 本当に?」
「レイチェルがいいんだよ。レイチェルじゃなきゃ嫌なんだ」
「嬉しい……」
二人は幸せそうに微笑み合った。
三日後、レイチェルとティモの婚約が結ばれた。
異例とも言えるほど手続きが早く済んだのは、王家が二人の婚約の後ろ盾となったからだ。
婚約成立の前日、王城へと呼び出したカーリントン伯爵に、国王はこのように言った。
「ここしばらくの天候不順は、ヒューゲル侯爵家の令息が行ったレイチェル嬢への仕打ちに妖精たちが怒っているからだろう。必要ならばヒューゲル侯爵家は潰す。妖精たちの怒りが収まるよう、レイチェル嬢には手を貸して欲しい」
それを伝えられたレイチェルは、父親に笑顔でこう答えた。
「陛下からエックハルト様への罰はいらないわ。だってもう妖精たちが色々と勝手にやってしまっているし。あれで十分よ。それに、今のわたしはとても幸せだもの。他の人の不幸なんて望まないわ」
元々レイチェルという人間は、多くの妖精たちが愛でずにはいられないほど清らかな魂の持ち主である。
素直で前向きで、人を恨んだり憎んだりすることが得意ではない。
エックハルトのことでさえ、もう許してやってくれと妖精たちにお願いしているくらいだ。
(いくらなんでも、鼻毛とハゲと悪臭を抱えたまま生きるのはかわいそうだわ。ねえ、もう許してあげて)
『ええーっ』
『レイチェルは優し過ぎる!』
『そうよそうよ。もっとひどい罰を与えてもいいくらいなのに!』
(そんなこと言わないで。ね、お願い)
『まったくもう、レイチェルったらホントに良い子なんだからぁ』
『そういうところが好きなんだけどね』
『分かった。季節が二回移り変わったら許してあげるー』
(ありがとう!)
『今度の人は大丈夫?』
『レイチェルを大切にしてくれそう?』
『大丈夫じゃない? だってあの子は普通の人間にしては綺麗な魂をしているし』
『うんうん、レイチェルとお似合いね』
(うん、わたしティモのことが大好き。だからこれからはお洒落も頑張ってみようと思ってるの。だって、ティモにもっともっと好きになってもらいたいから!)
カーリントン伯爵夫人や姉に教わって、レイチェルは髪型や服装、アクセサリーなどのお洒落に気を使うようになった。
日に日に見違えるように美しくなっていくレイチェルに、ティモは顔を真っ赤にして言うそうである。
「近頃のレイチェルは眩しいほど美しいね。でも、以前のレイチェルも今のレイチェルも、どちらのレイチェルも素敵だよ。どんなレイチェルでも僕は好きだ」
この人とならきっと幸せになれる。
愛おしくてたまらないと視線で語るティモを前に、レイチェルは胸をときめかせながらそう思うのだった。
数ヵ月後、学園を卒業すると同時に、レイチェルとティモはフライターク男爵領で結婚式をあげた。
自然豊かなフライターク領には王都よりも多くの妖精たちが住んでいて、レイチェルは領民たちからだけでなく、妖精たちからも大歓迎を受けることになった。
その後、フライターク男爵領は目覚ましい発展を遂げることなる。
レイチェルが住むことになったおかげで妖精たちが大いにはりきり、天候が安定して豊作に恵まれる年が続いたからだ。
また、領内で希少価値の高い薬草の栽培に成功したおかげで、レイチェルとティモは効果の高い新薬をいくつも開発することができた。
新薬の需要は国内外含めて非常に高く、フライターク領は年を追うごとに豊かになっていった。
私生活においては、二人の間には二男一女が生まれ、幸せな家庭を築いたという。
もちろん夫婦仲は生涯良好で、年老いてからも「よっ、オシドリ夫婦!」と声をかけられては嬉しそうに微笑み合う二人の姿が、いつも領民たちの心をほっこりさせていたらしい。
***
一方、鼻毛が伸びていた時期に廃嫡されたエックハルトは、シャルロッテからも捨てられて、その後は学園に戻らずにヒューゲル侯爵家の領地に引き籠ることになった。
噂によると、鼻毛が伸びたり前髪が抜けたり体臭が濃くなる奇病は半年ほどで治ったが、人に対して不誠実だったり傲慢な態度をとるとすぐに再発してしまうという。
そのせいなのかどうなのか、その後のエックハルトは優しく親切で思いやりに溢れた領主代行として働き、領民たちに親しまれる立派な為政者となったようだ。
気立ての良い素朴な平民女性と結婚して、それなりに幸せな人生を送ったとか送らなかったとか……まあ、あくまで噂話なので、本当かどうかは分からない。
シャルロッテのその後は、何人かの貴族令息に粉をかけたが誰にも相手にされず、婚約者が決まらないまま学園を卒業することになった。
その後のことは本人が消息不明なために詳しいことはなにも分からないが、噂さえ上がってこないあたり、お察し、といったところだろうか。
end
とはいえ、レイチェルがすっきりと晴れ晴れとした気持ちでいたかというと、それは違う。
もうエックハルトに対して未練なんて欠片も残っていない。
それでも、エックハルトはレイチェルの初恋の人だった。
本気で好きになった初めての人だった。
そんな相手に嘘を吐かれて騙されて、挙句の果てに浮気までされて婚約解消したのだから、レイチェルの心がズタズタに傷ついたのも仕方のないことだろう。
しかし、そんな心の傷も、日々の暮らしの中で少しずつ薄れていった。
傷心のレイチェルにティモがずっと寄り添い、慰め、元気づけてくれたからだ。
そもそもが薬草作りという共通の趣味もあって仲が良かった二人である。
エックハルトとの婚約が解消されて後、心配するティモがいつもレイチェルと一緒にいて、気遣い、温かくケアし続けたことで、二人の仲は急速に深まっていった。
その結果、二人の間に甘い空気が流れるようになったのは、当然の流れと言えるだろう。
ティモがレイチェルにはっきりと言葉で告白したのは、悪臭騒ぎがあってから一ヵ月が過ぎた頃だ。
「レイチェル、僕は君が好きだ」
「テ、ティモ……」
「婚約が解消されたばかりの君にこんなことを言うのは、傷心に付け込むようで卑劣だってことは分かってる。でも、今言わないと誰かに君をとられてしまうかもしれない。それは嫌だから、まだ早いと分かっていながら言わずにいられなかった。レイチェル、どうか結婚を前提に僕と付き合って下さい」
右手を差し出して深々と頭を下げるティモを前に、レイチェルは頬を染めて嬉しいと思いながらも、すぐに是の返事ができなかった。
「わ、わたしでいいの? だってわたし、侯爵家の令息に婚約を解消された傷物なのよ? 見た目だってモッサリしていて可愛くないし、特別な才能もなにもない。こんなわたしが相手だと、ティモが恥をかくことになっちゃう。や、やっぱりダメよ!」
「恥なんてかくもんか。レイチェル、君はとっても素敵だ。薬師としても優秀だし、困っている人を助けたいと願う優しい気持ちにを持っている。そいういうところに僕は惹かれたんだ。薬を一生懸命に作る姿はとても輝いているし、上手く薬ができた時に見せる笑顔はとても可愛らしいと僕は思う」
賞賛の嵐に、レイチェルは真っ赤になって俯いてしまう。
逆にティモは少し悲しそうな顔をした。
「それとも、やっぱり僕なんかじゃ嫌かな? 僕は田舎に小さな領地しか持っていない貧乏男爵家の嫡子だし、名門伯爵家のレイチェルには、本当は僕なんて不釣り合いだもんね。分不相応かな、やっぱり」
ハッとレイチェルは顔を上げた。
慌てて首を横に振る。
「ちっ、違うわ、ティモ。そんなこと思ってない!」
「うん、レイチェルがそんな考えをする人じゃないって、ちゃんと分かってる。仮にレイチェルがそう思っていたとしても、それでも僕は君を諦められないんだ。レイチェル、君が好きだ。一生君を愛するし、幸せにする努力を続けることだけは約束する。だから、どうか僕と結婚してくれませんか。お願いします」
「ティモ、わたし……」
気が付けば、レイチェルはティモの手を両手で握りしめていた。
美しい空色の瞳に涙をいっぱいに浮かべながら、レイチェルは訊く。
「わたしでいいの? 本当に?」
「レイチェルがいいんだよ。レイチェルじゃなきゃ嫌なんだ」
「嬉しい……」
二人は幸せそうに微笑み合った。
三日後、レイチェルとティモの婚約が結ばれた。
異例とも言えるほど手続きが早く済んだのは、王家が二人の婚約の後ろ盾となったからだ。
婚約成立の前日、王城へと呼び出したカーリントン伯爵に、国王はこのように言った。
「ここしばらくの天候不順は、ヒューゲル侯爵家の令息が行ったレイチェル嬢への仕打ちに妖精たちが怒っているからだろう。必要ならばヒューゲル侯爵家は潰す。妖精たちの怒りが収まるよう、レイチェル嬢には手を貸して欲しい」
それを伝えられたレイチェルは、父親に笑顔でこう答えた。
「陛下からエックハルト様への罰はいらないわ。だってもう妖精たちが色々と勝手にやってしまっているし。あれで十分よ。それに、今のわたしはとても幸せだもの。他の人の不幸なんて望まないわ」
元々レイチェルという人間は、多くの妖精たちが愛でずにはいられないほど清らかな魂の持ち主である。
素直で前向きで、人を恨んだり憎んだりすることが得意ではない。
エックハルトのことでさえ、もう許してやってくれと妖精たちにお願いしているくらいだ。
(いくらなんでも、鼻毛とハゲと悪臭を抱えたまま生きるのはかわいそうだわ。ねえ、もう許してあげて)
『ええーっ』
『レイチェルは優し過ぎる!』
『そうよそうよ。もっとひどい罰を与えてもいいくらいなのに!』
(そんなこと言わないで。ね、お願い)
『まったくもう、レイチェルったらホントに良い子なんだからぁ』
『そういうところが好きなんだけどね』
『分かった。季節が二回移り変わったら許してあげるー』
(ありがとう!)
『今度の人は大丈夫?』
『レイチェルを大切にしてくれそう?』
『大丈夫じゃない? だってあの子は普通の人間にしては綺麗な魂をしているし』
『うんうん、レイチェルとお似合いね』
(うん、わたしティモのことが大好き。だからこれからはお洒落も頑張ってみようと思ってるの。だって、ティモにもっともっと好きになってもらいたいから!)
カーリントン伯爵夫人や姉に教わって、レイチェルは髪型や服装、アクセサリーなどのお洒落に気を使うようになった。
日に日に見違えるように美しくなっていくレイチェルに、ティモは顔を真っ赤にして言うそうである。
「近頃のレイチェルは眩しいほど美しいね。でも、以前のレイチェルも今のレイチェルも、どちらのレイチェルも素敵だよ。どんなレイチェルでも僕は好きだ」
この人とならきっと幸せになれる。
愛おしくてたまらないと視線で語るティモを前に、レイチェルは胸をときめかせながらそう思うのだった。
数ヵ月後、学園を卒業すると同時に、レイチェルとティモはフライターク男爵領で結婚式をあげた。
自然豊かなフライターク領には王都よりも多くの妖精たちが住んでいて、レイチェルは領民たちからだけでなく、妖精たちからも大歓迎を受けることになった。
その後、フライターク男爵領は目覚ましい発展を遂げることなる。
レイチェルが住むことになったおかげで妖精たちが大いにはりきり、天候が安定して豊作に恵まれる年が続いたからだ。
また、領内で希少価値の高い薬草の栽培に成功したおかげで、レイチェルとティモは効果の高い新薬をいくつも開発することができた。
新薬の需要は国内外含めて非常に高く、フライターク領は年を追うごとに豊かになっていった。
私生活においては、二人の間には二男一女が生まれ、幸せな家庭を築いたという。
もちろん夫婦仲は生涯良好で、年老いてからも「よっ、オシドリ夫婦!」と声をかけられては嬉しそうに微笑み合う二人の姿が、いつも領民たちの心をほっこりさせていたらしい。
***
一方、鼻毛が伸びていた時期に廃嫡されたエックハルトは、シャルロッテからも捨てられて、その後は学園に戻らずにヒューゲル侯爵家の領地に引き籠ることになった。
噂によると、鼻毛が伸びたり前髪が抜けたり体臭が濃くなる奇病は半年ほどで治ったが、人に対して不誠実だったり傲慢な態度をとるとすぐに再発してしまうという。
そのせいなのかどうなのか、その後のエックハルトは優しく親切で思いやりに溢れた領主代行として働き、領民たちに親しまれる立派な為政者となったようだ。
気立ての良い素朴な平民女性と結婚して、それなりに幸せな人生を送ったとか送らなかったとか……まあ、あくまで噂話なので、本当かどうかは分からない。
シャルロッテのその後は、何人かの貴族令息に粉をかけたが誰にも相手にされず、婚約者が決まらないまま学園を卒業することになった。
その後のことは本人が消息不明なために詳しいことはなにも分からないが、噂さえ上がってこないあたり、お察し、といったところだろうか。
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