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ベルティーアは珍しく緊張していた。
乙女ゲームの舞台となる王立魔道アカデミーに入学して、あっと言う間に一年が過ぎた。
この一年は実に平穏で穏やかな日々の連続だった。
イルミナートとの婚約が決まって以来、ベルティーアはほぼ毎日王宮に上がって妃教育を受けていた。そのせいでベルティーアには友人が少ない。仕方のないことだとは分かっているが、前世の記憶持ちであるベルティーアにとって、それはとても寂しいことだった。
それがアカデミーに入学してから友人をたくさん持てた。そのほとんどが王太子の側近候補とされる令息たちの婚約者である。つまりこのベルティーアのお友達グループには、悪役令嬢ばかりがいるということになる。
いずれこの中の誰かが泣くことになる。ベルティ―アが泣くことは確定している。ヒロインがどの攻略対象を選んでも、ベルティーアだけは必ず貴族籍を剥奪されて国外に追放されるのだから仕方がない。
だったら、とベルティーアは思う。ヒロインが選ぶのはイルミナートであればいい。そうすれば、少なくとも他の令嬢が泣かなくて済む。理不尽な目に合うのは自分だけで十分だった。
友人になってみて分かったことだが、どの悪役令嬢も良い子たちばかりだ。貴族令嬢としての自分の存在意義や価値について、しっかりとした筋を一本、自分の中に持っている素晴らしい淑女ばかりである。
もしもヒロインに選ばれたのがイルミナートではなかった場合、婚約を解消される令嬢の将来について、できるかぎりの支援をしようとベルティーアは思った。自分も罰を受ける身なので、たいしたことはできないかもしれない。けれど、どんな小さなことでもいいから、必ず手を貸そうと決めていた。
そうこうしている内に月日は流れ、あっと言う間に一年が過ぎ去った。そして今日は、ヒロインが編入してくる新年度第一日目なのである。
ベルティーアたちの学年にはクラスが三つある。成績順に分けられているのだが、ヒロインは成績には関係なく、すべての攻略対象キャラが揃っているAクラスに編入してくる。その理由は、実は国からの命令に関係していた。
珍しい光属性持ちの魔法使いは、どの国でも喉から手が出るほど欲しい希少な存在である。この国でもヒロインがアカデミーを卒業した後は、王宮の専属魔術師として召し抱え、魔塔に所属させるつもりでいるらしい。
しかし、最終的にどこに就職するかの決定権は本人にある。気付かない内に横槍を入れられ、他国から掻っ攫われることのないよう見張りつつ、親睦を深め、魔塔へ就職したくなるように気持ちを促す。
攻略対象たちは皆、ヒロインが魔塔への就職を望むように、上手く誘導しろと父親を通じて王家からの命令を受けている。だからこそ全員がAクラスの生徒であり、ヒロインはここに入れられることになるわけだ。
まあとにかく新年度初日。
緊張のあまり朝早く登校したベルティーアは、ヒロインであるフローラが現れるのを今か今かと待ち続けた。
どうせなら仲良くなりないと思う。フローラがキッカケで国外に追放されるのだとしても、それを決めるのはイルミナートである。フローラに罪はない。フローラはただ、素敵な男性に恋をするだけなのだから。
ベルティーアが恐れているのは、だからフローラではない。フローラが現れたことで、イルミナートが心変わりすることが怖いのだ。
フローラにはむしろ好感を持っている。ゲームのプレイヤーだった時は、フローラは自分の分身だった。フローラはとても優しくて、気が利いて、思いやりがあって、とても無邪気な良い子だった。
だからベルティーアは、フローラに会える日をとても楽しみにしていた。彼女と友達になろうと思っていたのだ。
それなのに、どうしてだろう。待っても待ってもフローラは現れない。
嫌な予感がした。フローラは心優しい少女であることは勿論のこと、見た目も最高に可愛いのだ。肩までのピンクブロンドの髪ふわふわで、瞳は温かみを感じさせる薄い茶色だ。顔のパーツすべてが綺麗に整っているだけでなく、その配置が神がかり的に素晴らしい。町で見かけたら無意識に目が追ってしまうほどのとびきりの美少女、それがフローラなのである。
もしかして、彼女のあまりの美少女っぷりに、アカデミーに来る途中で悪い奴らにでも目を付けられ、攫われてしまったんじゃないだろうか。そんな怖い想像をベルティーアはしてしまった。
だって、あり得ない話ではない。
フローラが引き取られたのは男爵家で、それほど裕福な家ではない。きっと乗り合い馬車を使ってアカデミーに登校しようとしたに違いない。となると、馬車の停留所からアカデミー正門までは歩くことになる。
初日から遅刻しないために、早朝の人気のない時間帯にフローラが通学したとすれば、誰にも気づかれずに悪漢に連れ去られてしまった可能性もあるのでは……。
ベルティーアは突然、青い顔をして勢いよく立ち上がった。淑女にあるまじきその行動に、クラス中の視線が集まる。
「どうかしたか、カモカルディ嬢?」
担任教師から訝しげに問われたが、ベルティーアは何と答えたらいいのか分からなかった。
「だって、あの、フローラさんが……今日から編入予定のはずのフローラさんがいらっしゃってません。もう始業時間なのに来ないなんて、おかしいですわ。だって、ヒロインなんですのよ。も、もしかして、なにか悪い事でも起きたのではないでしょうか。だとしたら大変です。わたくしとても心配で、だから、その……っ!!」
ベルティーアにしては珍しい挙動不審なその態度に、イルミナートがすぐさま歩み寄った。
「ティア、どうした? 大丈夫か?」
「殿下。だってフローラさんが来ていません。こんなのおかしいです! だって、今日から来るはずですのよ? だってゲームが開始されるのですから!!」
「落ち着いて」
「でも、だってっ!!」
「フローラ嬢のことなら心配はいらない。保護してあるから」
「保護?!」
それを聞いたベルティーアの妄想が炸裂する。
保護だなんて、どういうことだろう。やはりひどい目に合って、それを誰かに助けられたりしたのだろうか。そのままどこかに匿われていたりとか? どうしよう、彼女は本当に無事なのだろうか。保護の意味は? ひどい怪我をしていたりはしないだろうか。え、保護って誰が? もしかして殿下が? もしかして、それが殿下とヒロインの出会いのシーン? いや、あれ、二人の出会いはそんなのじゃなかったはずだけど。
心配だしワケが分からないし、混乱とパニックのあまり、ベルティーアは吐き気までしてきてしまった。
ふらりとよろけたベルティーアの腰にイルミナートが腕を回し、その細い身体をしっかりと支えた。
「大丈夫か?」
「は、はい。わたくしのことよりフローラさんのことです。彼女は無事ですか? なにがあったのです?!」
「ふぅ、まったく、こんなことなら、もっと早く君に報告しておくべきだった。まさか、これほど彼女のことを心配するとは思わなかったものだから」
「え?」
イルミナートの呟きを耳にしたベルティーアは、怪訝な顔をした。
「殿下、今のは一体どういう――――」
「ともかく、ティアの心配を取り除くことにする。今から彼女に会いに行こう」
そう言うと、イルミナートは担任に体調不良で早退すると伝えたかと思うと、ベルティーアを連れて足早に教室を出た。待機させていた王族用の馬車に二人で乗り込むと、御者に行先を告げてすぐに馬車を走らせる。
どこに向かっているのだろう。ベルティーアがそう思っていると、そう時間がかからず馬車が止まった。ドアを開けると、そこは王都にある一番大きな神殿の前だった。
「行こう、ティア。この奥にフローラ嬢がいる」
「え? は、はい!」
「歩きながら、これまでの経緯を説明する」
そう言って話し始めたイルミナートの話に、ベルティーアは黙って耳を傾けたのだった。
乙女ゲームの舞台となる王立魔道アカデミーに入学して、あっと言う間に一年が過ぎた。
この一年は実に平穏で穏やかな日々の連続だった。
イルミナートとの婚約が決まって以来、ベルティーアはほぼ毎日王宮に上がって妃教育を受けていた。そのせいでベルティーアには友人が少ない。仕方のないことだとは分かっているが、前世の記憶持ちであるベルティーアにとって、それはとても寂しいことだった。
それがアカデミーに入学してから友人をたくさん持てた。そのほとんどが王太子の側近候補とされる令息たちの婚約者である。つまりこのベルティーアのお友達グループには、悪役令嬢ばかりがいるということになる。
いずれこの中の誰かが泣くことになる。ベルティ―アが泣くことは確定している。ヒロインがどの攻略対象を選んでも、ベルティーアだけは必ず貴族籍を剥奪されて国外に追放されるのだから仕方がない。
だったら、とベルティーアは思う。ヒロインが選ぶのはイルミナートであればいい。そうすれば、少なくとも他の令嬢が泣かなくて済む。理不尽な目に合うのは自分だけで十分だった。
友人になってみて分かったことだが、どの悪役令嬢も良い子たちばかりだ。貴族令嬢としての自分の存在意義や価値について、しっかりとした筋を一本、自分の中に持っている素晴らしい淑女ばかりである。
もしもヒロインに選ばれたのがイルミナートではなかった場合、婚約を解消される令嬢の将来について、できるかぎりの支援をしようとベルティーアは思った。自分も罰を受ける身なので、たいしたことはできないかもしれない。けれど、どんな小さなことでもいいから、必ず手を貸そうと決めていた。
そうこうしている内に月日は流れ、あっと言う間に一年が過ぎ去った。そして今日は、ヒロインが編入してくる新年度第一日目なのである。
ベルティーアたちの学年にはクラスが三つある。成績順に分けられているのだが、ヒロインは成績には関係なく、すべての攻略対象キャラが揃っているAクラスに編入してくる。その理由は、実は国からの命令に関係していた。
珍しい光属性持ちの魔法使いは、どの国でも喉から手が出るほど欲しい希少な存在である。この国でもヒロインがアカデミーを卒業した後は、王宮の専属魔術師として召し抱え、魔塔に所属させるつもりでいるらしい。
しかし、最終的にどこに就職するかの決定権は本人にある。気付かない内に横槍を入れられ、他国から掻っ攫われることのないよう見張りつつ、親睦を深め、魔塔へ就職したくなるように気持ちを促す。
攻略対象たちは皆、ヒロインが魔塔への就職を望むように、上手く誘導しろと父親を通じて王家からの命令を受けている。だからこそ全員がAクラスの生徒であり、ヒロインはここに入れられることになるわけだ。
まあとにかく新年度初日。
緊張のあまり朝早く登校したベルティーアは、ヒロインであるフローラが現れるのを今か今かと待ち続けた。
どうせなら仲良くなりないと思う。フローラがキッカケで国外に追放されるのだとしても、それを決めるのはイルミナートである。フローラに罪はない。フローラはただ、素敵な男性に恋をするだけなのだから。
ベルティーアが恐れているのは、だからフローラではない。フローラが現れたことで、イルミナートが心変わりすることが怖いのだ。
フローラにはむしろ好感を持っている。ゲームのプレイヤーだった時は、フローラは自分の分身だった。フローラはとても優しくて、気が利いて、思いやりがあって、とても無邪気な良い子だった。
だからベルティーアは、フローラに会える日をとても楽しみにしていた。彼女と友達になろうと思っていたのだ。
それなのに、どうしてだろう。待っても待ってもフローラは現れない。
嫌な予感がした。フローラは心優しい少女であることは勿論のこと、見た目も最高に可愛いのだ。肩までのピンクブロンドの髪ふわふわで、瞳は温かみを感じさせる薄い茶色だ。顔のパーツすべてが綺麗に整っているだけでなく、その配置が神がかり的に素晴らしい。町で見かけたら無意識に目が追ってしまうほどのとびきりの美少女、それがフローラなのである。
もしかして、彼女のあまりの美少女っぷりに、アカデミーに来る途中で悪い奴らにでも目を付けられ、攫われてしまったんじゃないだろうか。そんな怖い想像をベルティーアはしてしまった。
だって、あり得ない話ではない。
フローラが引き取られたのは男爵家で、それほど裕福な家ではない。きっと乗り合い馬車を使ってアカデミーに登校しようとしたに違いない。となると、馬車の停留所からアカデミー正門までは歩くことになる。
初日から遅刻しないために、早朝の人気のない時間帯にフローラが通学したとすれば、誰にも気づかれずに悪漢に連れ去られてしまった可能性もあるのでは……。
ベルティーアは突然、青い顔をして勢いよく立ち上がった。淑女にあるまじきその行動に、クラス中の視線が集まる。
「どうかしたか、カモカルディ嬢?」
担任教師から訝しげに問われたが、ベルティーアは何と答えたらいいのか分からなかった。
「だって、あの、フローラさんが……今日から編入予定のはずのフローラさんがいらっしゃってません。もう始業時間なのに来ないなんて、おかしいですわ。だって、ヒロインなんですのよ。も、もしかして、なにか悪い事でも起きたのではないでしょうか。だとしたら大変です。わたくしとても心配で、だから、その……っ!!」
ベルティーアにしては珍しい挙動不審なその態度に、イルミナートがすぐさま歩み寄った。
「ティア、どうした? 大丈夫か?」
「殿下。だってフローラさんが来ていません。こんなのおかしいです! だって、今日から来るはずですのよ? だってゲームが開始されるのですから!!」
「落ち着いて」
「でも、だってっ!!」
「フローラ嬢のことなら心配はいらない。保護してあるから」
「保護?!」
それを聞いたベルティーアの妄想が炸裂する。
保護だなんて、どういうことだろう。やはりひどい目に合って、それを誰かに助けられたりしたのだろうか。そのままどこかに匿われていたりとか? どうしよう、彼女は本当に無事なのだろうか。保護の意味は? ひどい怪我をしていたりはしないだろうか。え、保護って誰が? もしかして殿下が? もしかして、それが殿下とヒロインの出会いのシーン? いや、あれ、二人の出会いはそんなのじゃなかったはずだけど。
心配だしワケが分からないし、混乱とパニックのあまり、ベルティーアは吐き気までしてきてしまった。
ふらりとよろけたベルティーアの腰にイルミナートが腕を回し、その細い身体をしっかりと支えた。
「大丈夫か?」
「は、はい。わたくしのことよりフローラさんのことです。彼女は無事ですか? なにがあったのです?!」
「ふぅ、まったく、こんなことなら、もっと早く君に報告しておくべきだった。まさか、これほど彼女のことを心配するとは思わなかったものだから」
「え?」
イルミナートの呟きを耳にしたベルティーアは、怪訝な顔をした。
「殿下、今のは一体どういう――――」
「ともかく、ティアの心配を取り除くことにする。今から彼女に会いに行こう」
そう言うと、イルミナートは担任に体調不良で早退すると伝えたかと思うと、ベルティーアを連れて足早に教室を出た。待機させていた王族用の馬車に二人で乗り込むと、御者に行先を告げてすぐに馬車を走らせる。
どこに向かっているのだろう。ベルティーアがそう思っていると、そう時間がかからず馬車が止まった。ドアを開けると、そこは王都にある一番大きな神殿の前だった。
「行こう、ティア。この奥にフローラ嬢がいる」
「え? は、はい!」
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