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21 本能の赴くままに
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強すぎる快感に耐え切れず、体をお義兄様から離そうとするけれど、両足の腿をがっちり抱え込まれているせいで、碌に動くこともできない。
敏感な花芽への愛撫が容赦なく続けれらる。
時には舌先でくすぐられ、かと思うと強く吸われ、キスをされるたびに狂いそうなほどの気持ち良さが花芽から溢れだす。
洪水のように濡れる蜜壺には、いつの間にかお義兄様の指が三本も出入りしていた。そこからの快感も合わさって、わたしはもう狂わんばかりに善がり喘いだ。
「あう……ああっ、あ……気持ちぃ、お義兄様、気持ちいいのぉ……あっん」
過ぎる快感のせいで涙がぼろぼろと流れる。
喘ぐあまり閉じる暇のない口端からは涎が零れ落ちて、それがわたしの喉を濡らした。
やがて耐え難いなにかが、可愛がられている花芽から吹き出しそうな感覚に襲われた。
「ああっ……あ……ぃやっ、なにかくるっ!」
「イきそうなのか? いいぞ、クリス、かわいいイき顔を俺に見せてくれ」
そう言ったお義兄様がカリッと花芽を甘噛みした瞬間、わたしの体でなにかが弾けた。
「ぃやあああぁ――――っ!!!!」
びくびくんっと大きく体が痙攣し、力が入った足がピンと突っ張った。
なにが起こったか分からなくて、でも信じられないくらい気持ち良くて、わたしは息を荒くしたまま放心した。体が熱く火照り、秘所からはトロトロと蜜が零れる。
その秘所に熱くて硬いモノが擦りつけられた。
え、と顔を上げたわたしの目に、着ていたはずの服を脱ぎ捨てたお義兄様の、引き締まった美しい裸体が映し出される。
「もう我慢できない。挿入れるぞ」
お義兄様が腰を押し進めた。そのたびに太くて熱いモノがわたしの中に埋められていく。痛みはあるものの、我慢できないほどではない。
「あ……う、ふぅ……んっ!」
やがて肉棒の先端が最奥に届き、お義兄様が動きを止めた。
ああ、やっと一つになれた。
そう思うと、たまらなく幸せな気持ちになれて勝手に涙が零れ落ちた。
「痛いか」
そう問われ、涙しながら首を横に振る。
「いえ、ただ嬉しくて……お義兄様、愛しています、ずっと好きでした」
「俺も初めて会った時からクリスが好きだ」
それが義妹としての「好き」だと分かっている。それでもわたしは嬉しかった。
その後は媚薬効果がかなりまわったのか、お義兄様は貪るようにわたしを荒々しく抱いた。本能に任せて激しく腰を振り、時には体位を変え、時には強く胸を吸いながらも夢中になってわたしの体を揺さぶり続けるその態度が、まるで心からわたしを欲しがっているかのように思えて、幸せすぎて涙を流しながら抱かれ続けた。
明け方近く。もう何度目か分からないお義兄様の白濁を体内に受け入れた時だった。
疲れ果てたせいと遅効性の睡眠薬が効いたせいで、お義兄様は気を失うようにベッドに倒れ込むと、そのまま深い眠りについた。
寝息をたてるお義兄様の頬にそっとキスをしてベッドから抜け出す。それから手際よくお義兄様の部屋からわたしの痕跡をすべて消しさると、足を忍ばせて静かに自室へと戻ったのだった。
すぐに用意していた質素な平民服に着替え、茶色のウィッグを付けて変装する。その上にフード付きのマントを纏って準備をすませると、屋敷をこっそり抜け出したのだった。
事前に書いておいた手紙は机の上に置いてきた。
「お父様、我儘をごめんなさい。お義兄様、どうか幸せになって下さいませ」
そう小さく呟いて一礼すると、生まれ育ったギレンセン侯爵邸に背を向けた。そして、まだ薄暗い町の中に姿を隠して消えたのだった。
敏感な花芽への愛撫が容赦なく続けれらる。
時には舌先でくすぐられ、かと思うと強く吸われ、キスをされるたびに狂いそうなほどの気持ち良さが花芽から溢れだす。
洪水のように濡れる蜜壺には、いつの間にかお義兄様の指が三本も出入りしていた。そこからの快感も合わさって、わたしはもう狂わんばかりに善がり喘いだ。
「あう……ああっ、あ……気持ちぃ、お義兄様、気持ちいいのぉ……あっん」
過ぎる快感のせいで涙がぼろぼろと流れる。
喘ぐあまり閉じる暇のない口端からは涎が零れ落ちて、それがわたしの喉を濡らした。
やがて耐え難いなにかが、可愛がられている花芽から吹き出しそうな感覚に襲われた。
「ああっ……あ……ぃやっ、なにかくるっ!」
「イきそうなのか? いいぞ、クリス、かわいいイき顔を俺に見せてくれ」
そう言ったお義兄様がカリッと花芽を甘噛みした瞬間、わたしの体でなにかが弾けた。
「ぃやあああぁ――――っ!!!!」
びくびくんっと大きく体が痙攣し、力が入った足がピンと突っ張った。
なにが起こったか分からなくて、でも信じられないくらい気持ち良くて、わたしは息を荒くしたまま放心した。体が熱く火照り、秘所からはトロトロと蜜が零れる。
その秘所に熱くて硬いモノが擦りつけられた。
え、と顔を上げたわたしの目に、着ていたはずの服を脱ぎ捨てたお義兄様の、引き締まった美しい裸体が映し出される。
「もう我慢できない。挿入れるぞ」
お義兄様が腰を押し進めた。そのたびに太くて熱いモノがわたしの中に埋められていく。痛みはあるものの、我慢できないほどではない。
「あ……う、ふぅ……んっ!」
やがて肉棒の先端が最奥に届き、お義兄様が動きを止めた。
ああ、やっと一つになれた。
そう思うと、たまらなく幸せな気持ちになれて勝手に涙が零れ落ちた。
「痛いか」
そう問われ、涙しながら首を横に振る。
「いえ、ただ嬉しくて……お義兄様、愛しています、ずっと好きでした」
「俺も初めて会った時からクリスが好きだ」
それが義妹としての「好き」だと分かっている。それでもわたしは嬉しかった。
その後は媚薬効果がかなりまわったのか、お義兄様は貪るようにわたしを荒々しく抱いた。本能に任せて激しく腰を振り、時には体位を変え、時には強く胸を吸いながらも夢中になってわたしの体を揺さぶり続けるその態度が、まるで心からわたしを欲しがっているかのように思えて、幸せすぎて涙を流しながら抱かれ続けた。
明け方近く。もう何度目か分からないお義兄様の白濁を体内に受け入れた時だった。
疲れ果てたせいと遅効性の睡眠薬が効いたせいで、お義兄様は気を失うようにベッドに倒れ込むと、そのまま深い眠りについた。
寝息をたてるお義兄様の頬にそっとキスをしてベッドから抜け出す。それから手際よくお義兄様の部屋からわたしの痕跡をすべて消しさると、足を忍ばせて静かに自室へと戻ったのだった。
すぐに用意していた質素な平民服に着替え、茶色のウィッグを付けて変装する。その上にフード付きのマントを纏って準備をすませると、屋敷をこっそり抜け出したのだった。
事前に書いておいた手紙は机の上に置いてきた。
「お父様、我儘をごめんなさい。お義兄様、どうか幸せになって下さいませ」
そう小さく呟いて一礼すると、生まれ育ったギレンセン侯爵邸に背を向けた。そして、まだ薄暗い町の中に姿を隠して消えたのだった。
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