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34話
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「これはまた…凄いところね。」
「お、お嬢様、本当によろしいのですか?体調が悪くなるようでしたらすぐにでも…」
「いえ、いいわ。来たいと言ったのはこちらだもの。」
工房、その言葉から何かしらものを作っている場所なのは理解していたアリアだが、大きな工房の中に扉のついていない小さな部屋が行き来しやすいように区分けされているだけのそこは、まるでアリアがよく食べるチョコレートのボックスのような形をしている。
そんな一つ一つの部屋は、向こうでは木を切り、向こうでは石を削り、向こうでは鉄を熱していた。ここは主に大きなもの、柱だったり看板だったりそういった力が必要になってくる大工や鍛冶屋が作業場として使っている場所らしい。
「おが屑に砂埃、挙句の果てにはガタイのいい男どものむさくるしさ。こりゃお嬢にはちときついんじゃねーの。」
「ヴィノスが手伝ってくれてもいいのよ?」
ミーシャが軽口を叩きながらも一部屋一部屋を回っていき、そこの監督をしているものに話を聞いて行く。メモをとって後々報告書にまとめるのだそうだ。
「エドに話を聞きたいのだけれど。」
「あいつなら奥で柱に細工を掘ってるよ。なんでも学園でいいものを見たそうだ。」
「へぇ、そうなの。」
工房のものたちと会話するミーシャはいつもよりも肩の力を抜いていて、気楽に話していた。互いに信頼関係がある上での会話であると理解し、自分が得られないその立場を羨むようにアリアが眺める。
「おやっさーん、飯~。ってあれ、ミシャさん。」
「お、噂をすれば腕白息子が出てきたぞ。」
「久しぶりね、エド。今回工房の視察なんだけど、あなたが最近売り出し始めたものについて少し話を聞いてもいい?」
「あー、もうそんな時期かよ。」
のそり、と奥から出てきたのは灰色の粉にまみれたエドだった。面倒くさそうにミーシャに対して何か話している間、気がついたようにアリアと目を合わせそしてぴしりと体を固めた。
「…ミシャさん。なんでお嬢様がいんだよ。」
「え?あぁ、お嬢様が見学したいそうなの。話す機会なんて無いかもしれないけれど、失礼のないようにね。」
ミーシャとエドは幼い頃からの顔見知りだ。父親同士は上司と部下で、その延長線からか小さい頃から姉貴分としてミーシャはエドの面倒を見ていた。その反動というように友人であるリリーの兄貴分面をするようになったのだ。
「……えー。」
ミーシャがアリアに対して並々ならぬ思いを抱いているのは知っている。けれどエドは工房におりてくるアリアの噂話と、学校内で広まる噂話と、そして最近の少しの邂逅でしか彼女のことを知らない。
結果彼女に着いたイメージはわがままで腹黒な面倒くさそうなお嬢様だ。だからこそ、急に来て仲良くしろと言われても、邪魔しに来たようにしか思えない。
「帰せば?こんな汚いところお嬢様にはきついだろ。」
「お嬢様のたってのご希望よ。それにこの後はメアのところに行くの。」
「姐さんの所まで…まぁドレスなら興味あんのか。」
早く行けよ、という言外の言葉を無視してミーシャは仕事を早く終わらせようと次の部屋へと姿を消す。けれどそれについて行くと思われたアリアはじっとエドのことを見たままその場から動かなかった。
「……あーの、早くついてかねーとはぐれる、っすけど。」
「お構いなく、お付きがいるので。」
「どこに、っすか?」
取ってつけたような敬語で話してくるのに違和感を覚えながらもアリアはヴィノスがいるから問題ないと返す。けれどその後帰ってきたエドの言葉に驚き後ろを見る。
するとそこには確かにいたはずのヴィノスの姿が既に無くなっていた。いつからいなくなっていたのか、見当すらつかない。
「な、……本当に減給してあげましょうかしら。」
「……なんで、ミシャさんについてかなかった、んだよ。」
もうエドは諦めたのか、少し考える素振りをしたあと砕けた言葉を続ける。頭を抱えるアリアはその返答について困っていた。
正直今回はドレスは目的として二の次だった。アリアは今目の前にいるこのエドという人物にお願いと、そして質問があったのだ。面識は前回ぶつかった時の一回のみで、正直無いに等しい上に、衝動に近いこの行動に計画性などあるはずもなく、人との円滑なコミュニケーションに自信の無いアリアは出方を失っていたのだ。
「その…話がありまして…あなたに。」
「俺に?前ぶつかったことなら謝ったけど。」
「別に、嫌味を言いに来た訳ではありませんわ。その、お願いがあるのです。」
「お願い?」
エドは訝しみながら首を傾げる。無表情にも近いするどい眼光と、ヴィノスよりも大柄なその体躯はアリアが前にしたことも無い相手だ。それに怯みながらも堂々と背筋を伸ばし要件を伝える。
「リリー・フローレスと仲が良いのなら、私に近づかないように進言していただきたいのです。」
「は?」
「正直困っておりますの。一体どういうつもりで話しかけてくるのか…そのせいで殿下にも睨まれてしまっているのですわ。」
今回、ヴィルヘルムからの敵意は明らかにとばっちりだ。別にアリアにとって、ヴィルヘルムとリリーがどうこうなろうが知ったことではない。けれど、リリーが近づいてくるせいでアリアの命が危険にさらされるのであればそれは話が違ってくるのだ。
「俺がリリーに?」
「えぇ。」
「王太子と近づくな、じゃなくて、あんたにちかづくなと?」
「えぇそうよ。なにかおかしなところがありまして?」
こてん、と首をかしげるアリアに対してエドは全部だと言い返しかける。けれどふとアリアの言葉にひっかかりを覚えた。
「殿下に睨まれる?」
「…えぇ。リリー様が私に話しかけてくる度に、酷く鋭い目を向けてこられるのですわ。貴族として、これ以上の恐怖はありませんことよ。」
エドの工房は城下でなかなかの大きさを誇っているとはいえ、直接貴族がやってくるような場所ではない。これがドレス工房等となってくれば話が変わってくるが、ここはもっぱら土木と鍛冶だった。だからなのか、アリアは監視の目がないこの場所で散々文句を吐露していく。
「リリー様と仲が良いのでしょう?殿下とリリー様はお付き合いされているのでしょうか。ならば私は喜んで身を引きましょう。」
「冗談じゃねぇ、誰があんな陰湿男とリリーが付き合うか。」
「え、あ、あら…違うの?」
てっきりそうだという言質が手に入ると思ったのだが、アリアの期待は簡単に裏切られる。むしろ、今度はどれだけリリーがヴィルヘルムに嬲られているかをエドが語り始める。
「だからあんたにはとっとと旦那の回収を…」
「ちょ、ちょっと待ちなさい。私だってもうあの人と結婚するつもりなんてないのよ!?」
「は?あんたは公爵令嬢だろ。ちゃんと収まるとこにおさまれよ。」
「嫌よ怖いもの。」
せっかく手に入れた2週目だ。今回は必ず生き延びる。そう決めたアリアにとって、ヴィルヘルムとの結婚は何よりもの弊害だ。誰が好き好んで自分を殺そうとする人物の隣にいようと思うだろうか。
「お嬢様~、お待たせしてしまい申し訳ございません!次はメアのドレス工房に…どうされました?」
「い、いえ。なんでもないわ。とりあえずお願いするわよ。絶対だからね。」
ミーシャがタイミングよく帰ってきたことをいいことに、アリアは自分の押し付けたいものだけを押し付けて工房から足早に立ち去る。外に出て馬車の傍に行けば、その影に隠れるようにしてサボるヴィノスがいた。
「ヴィノス!あなたは一体何をしているの!?自分の仕事を理解しているの!?」
「あーうるせうるせ。無事だったからいいじゃねぇか。」
どうやらアリアから離れここにずっと居たらしいヴィノスにミーシャが叫ぶ。たしかに無事だったけれど、そういうことでは無いのだ。専属執事、そういう立場にありながらヴィノスはアリアの護衛も兼ねている。護衛が護衛対象から離れるなど前代未聞なのだから。
気疲れしたような表情を浮かべるアリアを先に馬車に乗せて、同乗するミーシャとヴィノスも入る。窓から一瞬、こちらを見つめてくるエドが見えた気がしたが、アリアは直ぐに知らないフリをした。
「お、お嬢様、本当によろしいのですか?体調が悪くなるようでしたらすぐにでも…」
「いえ、いいわ。来たいと言ったのはこちらだもの。」
工房、その言葉から何かしらものを作っている場所なのは理解していたアリアだが、大きな工房の中に扉のついていない小さな部屋が行き来しやすいように区分けされているだけのそこは、まるでアリアがよく食べるチョコレートのボックスのような形をしている。
そんな一つ一つの部屋は、向こうでは木を切り、向こうでは石を削り、向こうでは鉄を熱していた。ここは主に大きなもの、柱だったり看板だったりそういった力が必要になってくる大工や鍛冶屋が作業場として使っている場所らしい。
「おが屑に砂埃、挙句の果てにはガタイのいい男どものむさくるしさ。こりゃお嬢にはちときついんじゃねーの。」
「ヴィノスが手伝ってくれてもいいのよ?」
ミーシャが軽口を叩きながらも一部屋一部屋を回っていき、そこの監督をしているものに話を聞いて行く。メモをとって後々報告書にまとめるのだそうだ。
「エドに話を聞きたいのだけれど。」
「あいつなら奥で柱に細工を掘ってるよ。なんでも学園でいいものを見たそうだ。」
「へぇ、そうなの。」
工房のものたちと会話するミーシャはいつもよりも肩の力を抜いていて、気楽に話していた。互いに信頼関係がある上での会話であると理解し、自分が得られないその立場を羨むようにアリアが眺める。
「おやっさーん、飯~。ってあれ、ミシャさん。」
「お、噂をすれば腕白息子が出てきたぞ。」
「久しぶりね、エド。今回工房の視察なんだけど、あなたが最近売り出し始めたものについて少し話を聞いてもいい?」
「あー、もうそんな時期かよ。」
のそり、と奥から出てきたのは灰色の粉にまみれたエドだった。面倒くさそうにミーシャに対して何か話している間、気がついたようにアリアと目を合わせそしてぴしりと体を固めた。
「…ミシャさん。なんでお嬢様がいんだよ。」
「え?あぁ、お嬢様が見学したいそうなの。話す機会なんて無いかもしれないけれど、失礼のないようにね。」
ミーシャとエドは幼い頃からの顔見知りだ。父親同士は上司と部下で、その延長線からか小さい頃から姉貴分としてミーシャはエドの面倒を見ていた。その反動というように友人であるリリーの兄貴分面をするようになったのだ。
「……えー。」
ミーシャがアリアに対して並々ならぬ思いを抱いているのは知っている。けれどエドは工房におりてくるアリアの噂話と、学校内で広まる噂話と、そして最近の少しの邂逅でしか彼女のことを知らない。
結果彼女に着いたイメージはわがままで腹黒な面倒くさそうなお嬢様だ。だからこそ、急に来て仲良くしろと言われても、邪魔しに来たようにしか思えない。
「帰せば?こんな汚いところお嬢様にはきついだろ。」
「お嬢様のたってのご希望よ。それにこの後はメアのところに行くの。」
「姐さんの所まで…まぁドレスなら興味あんのか。」
早く行けよ、という言外の言葉を無視してミーシャは仕事を早く終わらせようと次の部屋へと姿を消す。けれどそれについて行くと思われたアリアはじっとエドのことを見たままその場から動かなかった。
「……あーの、早くついてかねーとはぐれる、っすけど。」
「お構いなく、お付きがいるので。」
「どこに、っすか?」
取ってつけたような敬語で話してくるのに違和感を覚えながらもアリアはヴィノスがいるから問題ないと返す。けれどその後帰ってきたエドの言葉に驚き後ろを見る。
するとそこには確かにいたはずのヴィノスの姿が既に無くなっていた。いつからいなくなっていたのか、見当すらつかない。
「な、……本当に減給してあげましょうかしら。」
「……なんで、ミシャさんについてかなかった、んだよ。」
もうエドは諦めたのか、少し考える素振りをしたあと砕けた言葉を続ける。頭を抱えるアリアはその返答について困っていた。
正直今回はドレスは目的として二の次だった。アリアは今目の前にいるこのエドという人物にお願いと、そして質問があったのだ。面識は前回ぶつかった時の一回のみで、正直無いに等しい上に、衝動に近いこの行動に計画性などあるはずもなく、人との円滑なコミュニケーションに自信の無いアリアは出方を失っていたのだ。
「その…話がありまして…あなたに。」
「俺に?前ぶつかったことなら謝ったけど。」
「別に、嫌味を言いに来た訳ではありませんわ。その、お願いがあるのです。」
「お願い?」
エドは訝しみながら首を傾げる。無表情にも近いするどい眼光と、ヴィノスよりも大柄なその体躯はアリアが前にしたことも無い相手だ。それに怯みながらも堂々と背筋を伸ばし要件を伝える。
「リリー・フローレスと仲が良いのなら、私に近づかないように進言していただきたいのです。」
「は?」
「正直困っておりますの。一体どういうつもりで話しかけてくるのか…そのせいで殿下にも睨まれてしまっているのですわ。」
今回、ヴィルヘルムからの敵意は明らかにとばっちりだ。別にアリアにとって、ヴィルヘルムとリリーがどうこうなろうが知ったことではない。けれど、リリーが近づいてくるせいでアリアの命が危険にさらされるのであればそれは話が違ってくるのだ。
「俺がリリーに?」
「えぇ。」
「王太子と近づくな、じゃなくて、あんたにちかづくなと?」
「えぇそうよ。なにかおかしなところがありまして?」
こてん、と首をかしげるアリアに対してエドは全部だと言い返しかける。けれどふとアリアの言葉にひっかかりを覚えた。
「殿下に睨まれる?」
「…えぇ。リリー様が私に話しかけてくる度に、酷く鋭い目を向けてこられるのですわ。貴族として、これ以上の恐怖はありませんことよ。」
エドの工房は城下でなかなかの大きさを誇っているとはいえ、直接貴族がやってくるような場所ではない。これがドレス工房等となってくれば話が変わってくるが、ここはもっぱら土木と鍛冶だった。だからなのか、アリアは監視の目がないこの場所で散々文句を吐露していく。
「リリー様と仲が良いのでしょう?殿下とリリー様はお付き合いされているのでしょうか。ならば私は喜んで身を引きましょう。」
「冗談じゃねぇ、誰があんな陰湿男とリリーが付き合うか。」
「え、あ、あら…違うの?」
てっきりそうだという言質が手に入ると思ったのだが、アリアの期待は簡単に裏切られる。むしろ、今度はどれだけリリーがヴィルヘルムに嬲られているかをエドが語り始める。
「だからあんたにはとっとと旦那の回収を…」
「ちょ、ちょっと待ちなさい。私だってもうあの人と結婚するつもりなんてないのよ!?」
「は?あんたは公爵令嬢だろ。ちゃんと収まるとこにおさまれよ。」
「嫌よ怖いもの。」
せっかく手に入れた2週目だ。今回は必ず生き延びる。そう決めたアリアにとって、ヴィルヘルムとの結婚は何よりもの弊害だ。誰が好き好んで自分を殺そうとする人物の隣にいようと思うだろうか。
「お嬢様~、お待たせしてしまい申し訳ございません!次はメアのドレス工房に…どうされました?」
「い、いえ。なんでもないわ。とりあえずお願いするわよ。絶対だからね。」
ミーシャがタイミングよく帰ってきたことをいいことに、アリアは自分の押し付けたいものだけを押し付けて工房から足早に立ち去る。外に出て馬車の傍に行けば、その影に隠れるようにしてサボるヴィノスがいた。
「ヴィノス!あなたは一体何をしているの!?自分の仕事を理解しているの!?」
「あーうるせうるせ。無事だったからいいじゃねぇか。」
どうやらアリアから離れここにずっと居たらしいヴィノスにミーシャが叫ぶ。たしかに無事だったけれど、そういうことでは無いのだ。専属執事、そういう立場にありながらヴィノスはアリアの護衛も兼ねている。護衛が護衛対象から離れるなど前代未聞なのだから。
気疲れしたような表情を浮かべるアリアを先に馬車に乗せて、同乗するミーシャとヴィノスも入る。窓から一瞬、こちらを見つめてくるエドが見えた気がしたが、アリアは直ぐに知らないフリをした。
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