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26話
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「リリー、今日も共に勉強しないか?」
「…ヴィルヘルム殿下。え、えぇ、勉強ですね、もちろん構いませんよ!」
「何度も言っただろう。僕は君と仲良くなりたいんだ、敬語も敬称も必要ない。」
「仲良くして頂けるのは嬉しいですけど、流石にそこまでは出来ませんよ。」
アリアが熱を出し学園を休んだ日、リリーはアリアの心配ばかりをしていた。元よりクラスで浮いていたリリーに話しかける者はいないし、逆にリリーが話しかけられる者も居ない。しかし、ぼんやりと手元の問題集を解き続けるリリーに話しかける例外が、一名だけ存在した。
「貴族の堅苦しいマナーを守ろうとするリリーも素敵だけど、距離を感じて嫌なんだよ。」
「でも殿下にはアリア様がいるでしょう?アリア様のご友人の方も心配してるし、何よりもアリア様に不安を感じて欲しくありませんから!」
「……アリアね。」
ヴィルヘルムは、学園の入学式の日に知り合った、リリーの一番最初の友人とも呼べる人間だ。その正体が王太子であるということを知った時は恐慄いたが、身分関係なく仲良くしたいという言葉を信じ、その関係を継続している。
「さ!勉強に移りましょう!…あ!先生が言ってた本を見てみたかったんだ。私取ってきますね!」
「そうか。なら共に行こう。」
「いいえ!私だけで大丈夫です!殿下はここで待っててください。」
図書館に来たリリーは、不審に思われないような回答をして、隣に座ろうとしたヴィルヘルムから離れ、本棚の奥に向かう。本を見繕い座ったのは、ヴィルヘルムの向かいの席だ。
ヴィルヘルムとの距離を考えずに居られたのも、歓迎パーティの時までだ。あの日、控え室でアリアとアムネジアの話を扉越しに聞いたあの日、リリーは自分が一体何をしでかしたのかを理解した。それからは、彼との距離を気をつけて、周りの目を気にするようになった。
すると、今まで見えてこなかったものが見えてきた。周りの令嬢たちは自分が庶民の出であること以上に、ヴィルヘルムと共にいることに対して反感を抱いていた。そして、当然その筆頭はアリアだと思っていたのだ。
『勘違いであろうとなかろうと、このノートの持ち主は間違いなくリリー様で、ノートの状態がこうなった時点でリリー様は被害者ですわ。』
けれど、リリーのノートを使い物になら無くなったあの日、アリアはリリーの味方をした。客観的に見た公正な判断だとしても、結果的にアリアは身分を度外視した判断を下した。誰よりもリリーの被害者であるはずのアリアは、そこに囚われずリリーを助けてくれたのだ。
「殿下…?勉強の方は?」
「ん?あぁ、今やるよ。けど、少し休憩をね。」
だと言うのに、ヴィルヘルムはそんなアリアの魅力に見向きもしなかった。今も、向かいに座ったリリーの横髪に指を絡めたり、ペンを握ってない方の手の甲に触れたりと、まるで恋人のようにリリーに触れてくるのだ。
リリーはそれを、断りきれなかった。相手が王太子ということもあるが、何よりもリリーが自分の周りにある大きすぎる障害に気づくまでに、二人は想いを紡ぎすぎたのだ。
リリーは元来頭は良いが夢見がちな少女であった。憧れの学園に入り、素敵な男子生徒と知り合った。そんな相手は国の王子様で、そのアメジストの瞳に宿る感情は蕩けそうなほどに熱い。絵本の様な展開に、想いを抱くなという方が無理だったのだ。
「あ、あの…ヴィルヘルム、殿下…?」
「何?リリー。」
今だって、甘い声で名前を呼ばれる。それに前までは胸を高鳴らせられたのに、今はこれを他に聞かれたらという危機感がリリーの心臓を締め付けるのだ。
断りたい。自分を助けてくれた彼女に誠実でありたい。そう思うのに目の前の彼から逃げる方法も思いつかない。ここで彼を拒絶して、今後夢見た学園生活が気まずくなるのも、ましてや退学なんてことになるのも嫌だった。けれどアリアとは仲良くなりたい。そんな強欲な自分にリリー自身が戸惑い、そして身動きが取れなくなったのだ。
「ここはすごく落ち着くよね。このまま、時が止まればいいのにね。」
「……そう、ですね。」
結局今日も、上手い返しが思いつかず、苦し紛れの抵抗として、手を繋ごうとしてくるヴィルヘルムの手を避けてリリーはインク壺に手を伸ばす。
「そういえば、この前城下に視察に行った時に、リリーが美味しいと言っていた串焼きを食べたよ。初めて食べたけど、あれは美味しかったね。」
「気に入ってくれたようで嬉しいです。」
「フルーツも好きだと言っていたね。今度一緒に食べに行こう。いいお店があるんだ。」
少しずつでいい、少しずつでいいからどうにか彼と距離を取りたい。そう思うリリーを知ってか知らずか、ヴィルヘルムは周りの目を気にせずに話しかけてくる。時にデートのお誘い、時に食事、そして時には贈り物。そんな数多のアプローチに、リリーは徐々に罪悪感に苛まれるようになった。
「あぁそうだ、リリー。君にこれをあげたかったんだ。」
「……これ、は?」
「君の髪は美しいからね。きっと銀色が似合うと思ったんだ。」
ヴィルヘルムから差し出された上等な箱に入っていたのは美しい銀の百合が掘られた髪飾りだった。パーティの時に贈られたようなドレスに合わせた大きく派手なものではなく、小さく、控えめなそれは普段使いを想定して選んだのだろう。
つけてあげる、という言葉と共にリリーの許可すら得ずに髪に触れそれをつける。嫌だと言ってしまうのは簡単だ。けれどその髪飾りの重みに頭を押さえ付けられ、その手を振り払うことすら止められてしまう。
「嬉しいです…大切にしますね。」
「気に入ってくれてよかった。」
リリーの気持ちを疑いもしないヴィルヘルムは、見惚れるほどに美しい笑みを浮かべながら、やっと勉強を始める。
誰もその空間に苦言を呈さない。婚約者であるアリアが黙っているせいで、誰もヴィルヘルムに物申すことが出来ないのだ。けれど、ここは学園の図書館である。人の目など、掃いて捨てるほどある。それに気づいたリリーは、御手洗の振りをして席を外し、傷をつけないように髪飾りを取り、箱へと戻した。
「外してしまったのかい?」
「ヴィルヘルム殿下からの贈り物に、汚れや傷を付けたくないのです。」
「君は本当にいじらしいね。そんなもので良ければ、また贈るよ。」
リリーの心に、深い鎖が巻きついているような感覚だった。
「…ヴィルヘルム殿下。え、えぇ、勉強ですね、もちろん構いませんよ!」
「何度も言っただろう。僕は君と仲良くなりたいんだ、敬語も敬称も必要ない。」
「仲良くして頂けるのは嬉しいですけど、流石にそこまでは出来ませんよ。」
アリアが熱を出し学園を休んだ日、リリーはアリアの心配ばかりをしていた。元よりクラスで浮いていたリリーに話しかける者はいないし、逆にリリーが話しかけられる者も居ない。しかし、ぼんやりと手元の問題集を解き続けるリリーに話しかける例外が、一名だけ存在した。
「貴族の堅苦しいマナーを守ろうとするリリーも素敵だけど、距離を感じて嫌なんだよ。」
「でも殿下にはアリア様がいるでしょう?アリア様のご友人の方も心配してるし、何よりもアリア様に不安を感じて欲しくありませんから!」
「……アリアね。」
ヴィルヘルムは、学園の入学式の日に知り合った、リリーの一番最初の友人とも呼べる人間だ。その正体が王太子であるということを知った時は恐慄いたが、身分関係なく仲良くしたいという言葉を信じ、その関係を継続している。
「さ!勉強に移りましょう!…あ!先生が言ってた本を見てみたかったんだ。私取ってきますね!」
「そうか。なら共に行こう。」
「いいえ!私だけで大丈夫です!殿下はここで待っててください。」
図書館に来たリリーは、不審に思われないような回答をして、隣に座ろうとしたヴィルヘルムから離れ、本棚の奥に向かう。本を見繕い座ったのは、ヴィルヘルムの向かいの席だ。
ヴィルヘルムとの距離を考えずに居られたのも、歓迎パーティの時までだ。あの日、控え室でアリアとアムネジアの話を扉越しに聞いたあの日、リリーは自分が一体何をしでかしたのかを理解した。それからは、彼との距離を気をつけて、周りの目を気にするようになった。
すると、今まで見えてこなかったものが見えてきた。周りの令嬢たちは自分が庶民の出であること以上に、ヴィルヘルムと共にいることに対して反感を抱いていた。そして、当然その筆頭はアリアだと思っていたのだ。
『勘違いであろうとなかろうと、このノートの持ち主は間違いなくリリー様で、ノートの状態がこうなった時点でリリー様は被害者ですわ。』
けれど、リリーのノートを使い物になら無くなったあの日、アリアはリリーの味方をした。客観的に見た公正な判断だとしても、結果的にアリアは身分を度外視した判断を下した。誰よりもリリーの被害者であるはずのアリアは、そこに囚われずリリーを助けてくれたのだ。
「殿下…?勉強の方は?」
「ん?あぁ、今やるよ。けど、少し休憩をね。」
だと言うのに、ヴィルヘルムはそんなアリアの魅力に見向きもしなかった。今も、向かいに座ったリリーの横髪に指を絡めたり、ペンを握ってない方の手の甲に触れたりと、まるで恋人のようにリリーに触れてくるのだ。
リリーはそれを、断りきれなかった。相手が王太子ということもあるが、何よりもリリーが自分の周りにある大きすぎる障害に気づくまでに、二人は想いを紡ぎすぎたのだ。
リリーは元来頭は良いが夢見がちな少女であった。憧れの学園に入り、素敵な男子生徒と知り合った。そんな相手は国の王子様で、そのアメジストの瞳に宿る感情は蕩けそうなほどに熱い。絵本の様な展開に、想いを抱くなという方が無理だったのだ。
「あ、あの…ヴィルヘルム、殿下…?」
「何?リリー。」
今だって、甘い声で名前を呼ばれる。それに前までは胸を高鳴らせられたのに、今はこれを他に聞かれたらという危機感がリリーの心臓を締め付けるのだ。
断りたい。自分を助けてくれた彼女に誠実でありたい。そう思うのに目の前の彼から逃げる方法も思いつかない。ここで彼を拒絶して、今後夢見た学園生活が気まずくなるのも、ましてや退学なんてことになるのも嫌だった。けれどアリアとは仲良くなりたい。そんな強欲な自分にリリー自身が戸惑い、そして身動きが取れなくなったのだ。
「ここはすごく落ち着くよね。このまま、時が止まればいいのにね。」
「……そう、ですね。」
結局今日も、上手い返しが思いつかず、苦し紛れの抵抗として、手を繋ごうとしてくるヴィルヘルムの手を避けてリリーはインク壺に手を伸ばす。
「そういえば、この前城下に視察に行った時に、リリーが美味しいと言っていた串焼きを食べたよ。初めて食べたけど、あれは美味しかったね。」
「気に入ってくれたようで嬉しいです。」
「フルーツも好きだと言っていたね。今度一緒に食べに行こう。いいお店があるんだ。」
少しずつでいい、少しずつでいいからどうにか彼と距離を取りたい。そう思うリリーを知ってか知らずか、ヴィルヘルムは周りの目を気にせずに話しかけてくる。時にデートのお誘い、時に食事、そして時には贈り物。そんな数多のアプローチに、リリーは徐々に罪悪感に苛まれるようになった。
「あぁそうだ、リリー。君にこれをあげたかったんだ。」
「……これ、は?」
「君の髪は美しいからね。きっと銀色が似合うと思ったんだ。」
ヴィルヘルムから差し出された上等な箱に入っていたのは美しい銀の百合が掘られた髪飾りだった。パーティの時に贈られたようなドレスに合わせた大きく派手なものではなく、小さく、控えめなそれは普段使いを想定して選んだのだろう。
つけてあげる、という言葉と共にリリーの許可すら得ずに髪に触れそれをつける。嫌だと言ってしまうのは簡単だ。けれどその髪飾りの重みに頭を押さえ付けられ、その手を振り払うことすら止められてしまう。
「嬉しいです…大切にしますね。」
「気に入ってくれてよかった。」
リリーの気持ちを疑いもしないヴィルヘルムは、見惚れるほどに美しい笑みを浮かべながら、やっと勉強を始める。
誰もその空間に苦言を呈さない。婚約者であるアリアが黙っているせいで、誰もヴィルヘルムに物申すことが出来ないのだ。けれど、ここは学園の図書館である。人の目など、掃いて捨てるほどある。それに気づいたリリーは、御手洗の振りをして席を外し、傷をつけないように髪飾りを取り、箱へと戻した。
「外してしまったのかい?」
「ヴィルヘルム殿下からの贈り物に、汚れや傷を付けたくないのです。」
「君は本当にいじらしいね。そんなもので良ければ、また贈るよ。」
リリーの心に、深い鎖が巻きついているような感覚だった。
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