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24話
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「あいつ……」
ヴィノスは頭を抱えたかった。アリアも同様に、飛び出していったミーシャを連れ戻したい気分だった。目を覚まして、ミーシャがいなくなって、そこで初めてヴィノスも居ることに気がついたアリア。先程から息が上手くいかない。
「……お嬢、さっきも言ったけど、息吐け。過呼吸起こすぞ。」
「そ…んな…こと…!」
「あるでしょ。そんな状態で何言ってんの。」
呆れたようにため息を着くヴィノス。けれど、頑なにアリアの傍によろうとしないのは自分に怯えてることを理解している上での行動だった。
「……俺、外でた方がいい?」
ヴィノスだって人間だ。いくら生まれてきたところが自己責任が基本の場所で、他人に係う暇がなかったとしても、恨みも何も無い相手に殺さないでと懇願されて平気な顔をしてられるほど太い神経はしていなかった。
しばらくしたらミーシャが食事を持ってくるだろう。その間に今の状態のアリアが倒れたり、危険な目にあうとは考えづらい。ならば、この状態のアリアを怯えさせるくらいならば自分は退室した方がいいと思ったのだ。
「……別に、退室しろと、言った覚えはないけれど……?」
けれどそれを許さなかったのはアリアだった。ここで退室させたら、ヴィノスの気分を害するのではと怯えた結果の判断だった。
「そもそも、なぜ、そんな考えに至るのかしら。訳が分からないわ。」
自分の寝言が聞かれているなんて露ほども知らないアリアは気丈に振舞おうとする。けれど、ヴィノスからしてみれば、そんなの子供が嘘をついているのと同じくらいにわかりやすい虚勢だった。
「お嬢が俺を怖がるから。」
「……っ!」
「お嬢俺にどんなイメージ持ってんだよ。何度も言ったけど、別に俺、進んで人殺すタイプじゃねーよ。」
確かに、ヴィノスのいたところでは進んで人を殺める人物がいた。人を殺めて金銭を奪うなんて常套手段だった。けれど、ヴィノスは誓って、アリアに拾われるまでに殺しに手を染めたことは無いし、拾われたあともそれをしたことは無いと言いきれる。
「しかも、お嬢を殺すなんてこと、さすがにしねーって…」
「……なんで、それを…」
「寝言で言ってた。」
信用出来ない。そうありありと顔に浮かばせたアリアがヴィノスを見つめる。一体何をそんなに自分を殺すのでは無いか、なんて荒唐無稽な憶測でそこまで怯えられるのか、ヴィノスは分からない。その正体不明の疑いを向けられることに、ヴィノスは段々と腹が立って来ていることを自覚した。
「何、お嬢は俺にどうして欲しいの。殺さないでっていうくらいには死にたくないんだろ?」
「…そんなの、殺さないで欲しいに決まってるじゃない。」
「じゃあそう素直に言えばいいじゃん。そしたら俺それに従うぜ?俺はお嬢の従者なんだから。」
ヴィノスの言い分に間違ったことは無いはずだ。ミーシャはともかく、ヴィノスはアリアが拾って、アリアが直々に雇った人間だ。専属云々を置いても、アリアがヴィノスの雇い主で、雇い主の命令以上に優先することはありはしないのだ。
「そういうもんだろ、従者って。」
「……だって貴方は、私がお金で雇った人間よ。…それ以上を出す者がいれば、簡単に鞍替えするじゃない。」
「そんなこと…ねーとは言いきれねぇな。」
「やっぱりそうなんじゃない!」
冗談半分のヴィノスの言葉にアリアが必死に叫ぶ。その目には涙が浮かび、先程以上に警戒と怯えを顕にしていた。
そこでやっと、ヴィノスはアリアに、そこまで断定付ける“何か”があるのを察した。けれどその何かが結局を持って分からないのだからどうしようもない。
「でも、お嬢以上のチップなんてそうそう出すやつ居ねぇって。お嬢は公爵令嬢だろ。それ以上を出すなんて王族ぐらいじゃねーと無理じゃん。」
「本当に王族が出したら?」
「は?…いやいや、王族が公爵令嬢殺す為に人雇うって前代未聞だろ。あるわけねぇって。」
「あるかもしれないじゃない。」
何を馬鹿なことを、とヴィノスは思う。けれど改めて考えてみれば、一人だけ、随分とアリアを嫌っている人間が王族にいることを思い出した。けれど、さすがに自分の将来の嫁を殺すのか、とも思う。
「王太子って、そんな度胸あるやつだっけ。」
「……あるわよ。きっと…」
ヴィノスにとって、王太子はよく分からない人間だった。ただ前までの自分の主が随分と王太子を気に入っていて、逆に王太子は主を鬱陶しがり、蛇蝎の如く嫌っているそれくらいの印象だった。
恋をしてバカになるアリアは理解できないし、けれど権力を持つアリアは都合のいい駒なのにそれを突っ撥ねる王太子も理解できない。結果ヴィノスの頭の中では、両方バカ。という結論に至っていた。
「さすがに、公爵の一人娘を殺すのが不利益になるってことくらい、あのバカでも理解出来んだろ。俺でもわかるぞ。」
「バっ…!?……いや確かに、冷静に考えてみればそうなのかしら…」
「ほら。お嬢も自分が変な事言ってるのくらい理解してんじゃん。てか、そもそもなんで俺雇うんだよ。王族ならそういう専門家いるだろ。」
「専門家…?暗殺部隊とかのこと?公表されてないけれどいるんじゃないかしら。」
確かに、どうして使わなかったのか、今となっては謎だけれど、謎なだけあってどうしてかアリアの頭の中で次から次へと疑問が湧いてくる。いくら殺さないと気がすまなかったからと言っても、わざわざヴィノスを雇った理由も分からない。
「な?俺が殺す理由ないだろ。」
「いいえ、じゃあ貴方が私を恨んでるとか。」
アリアの敵意は全てリリーに向いていた。周りの者たちから見放されるような程だったのなら、嫌われてもおかしくないことをしていたかもしれない。けれどアリアの問いにヴィノスはまた反論する。
「なんで恨むんだよ。お嬢のお陰でだいぶいい暮らししてるし、ただでさえ貰いすぎてて気持ち悪ぃのに、殺した方が後味悪ぃよ。」
アリアのチップを上げる作戦は意味があったらしい。ヴィノスは前回のようにアリアに対して軽蔑や見放すほどの落胆を感じていないし、寧ろ殺すことに対する罪悪感まで感じさせるほどになっていた。
「でも……でももしかしたらがあるでしょう?」
「…だー!もうめんどくせー。お嬢ってそんな疑い深かったっけ?大事な場面以外はもっと単純で馬鹿だったろ。」
最終的に折れたのはヴィノスだった。もとより理由の分からない疑いのせいでイライラしていたヴィノスだ。ここでアリアを殺す可能性がある、と認めてしまうことは、一種ヴィノスが負けてしまうような感覚に陥る。負けることが嫌なヴィノスは、最終的にうだうだ信頼を得ようとするよりも、もっと単純に強行突破することにした。
「分かったよ、いくら積まれても王太子からも、王族からも、他の貴族からも、お嬢を殺せって依頼は受けねぇよ。俺何でも屋じゃねーし。」
「え?」
「これは別に雇用関係抜きの約束。これでいいだろ?俺約束はした事ねーけど約束は守るタイプだよ。多分。」
アリアはヴィノスの言葉に目を白黒させる。混乱した表情を浮かべたままのアリアに対して、ヴィノスはまだ足りないのかと詰め寄る。
「…多分じゃ、足りない。」
「ワガママかよ。じゃあ絶対!これで満足かよ?」
「……えぇ…?」
ワガママはどっちだ、とアリアは言いたかった。けれど、もう強行突破を決め込んだヴィノスは引き下がる気がない。そして、前回ヴィノスと約束などしたことの無いアリアも、本当は裏切るのでは、なんて言うことも出来なかった。
「……本当に、殺さないの?」
「殺さない。」
「王太子からの依頼でも?」
「引き受ける理由がねぇ。」
いつの間にか、ヴィノスとアリアの距離は縮まっていて、扉の前にいたはずのヴィノスはベッドサイドまで来てアリアの顔を覗き込んでいた。
いつの間にか、アリア自身もヴィノスに対して怯えておらず、体の震えも、冷たさも、息苦しさも無くなっていた。残っているのは熱から来る体のだるさのみ。
「てか、人殺したら解雇ってお嬢が言ったんじゃん。」
「それは…わ、私を殺したらお金貰えなくなるわよ。って…でも、お金を貰って殺すなら意味無かったかしら。」
「これから先何年もお嬢に仕えるならその金額以上貰えんだろ。」
何を言ってもあれやこれや理由をつけてヴィノスを疑ってくるアリアに、頭を抱えざるを得ない。頭痛すら感じ始めるヴィノスを見て、やっとアリアも譲歩を見せた。
「……とりあえず、試用期間ってことで。」
「んなの、俺を雇った時でもなかったじゃん……分かったよ。」
渋々、けれどアリアがほんの少しだけ警戒を解いたのを確認したヴィノスが諦めたように息を吐く。そこでようやく、ミーシャが食事を持って入ってきた。
「お嬢様。お食事のご用意が済みました。」
ヴィノスは頭を抱えたかった。アリアも同様に、飛び出していったミーシャを連れ戻したい気分だった。目を覚まして、ミーシャがいなくなって、そこで初めてヴィノスも居ることに気がついたアリア。先程から息が上手くいかない。
「……お嬢、さっきも言ったけど、息吐け。過呼吸起こすぞ。」
「そ…んな…こと…!」
「あるでしょ。そんな状態で何言ってんの。」
呆れたようにため息を着くヴィノス。けれど、頑なにアリアの傍によろうとしないのは自分に怯えてることを理解している上での行動だった。
「……俺、外でた方がいい?」
ヴィノスだって人間だ。いくら生まれてきたところが自己責任が基本の場所で、他人に係う暇がなかったとしても、恨みも何も無い相手に殺さないでと懇願されて平気な顔をしてられるほど太い神経はしていなかった。
しばらくしたらミーシャが食事を持ってくるだろう。その間に今の状態のアリアが倒れたり、危険な目にあうとは考えづらい。ならば、この状態のアリアを怯えさせるくらいならば自分は退室した方がいいと思ったのだ。
「……別に、退室しろと、言った覚えはないけれど……?」
けれどそれを許さなかったのはアリアだった。ここで退室させたら、ヴィノスの気分を害するのではと怯えた結果の判断だった。
「そもそも、なぜ、そんな考えに至るのかしら。訳が分からないわ。」
自分の寝言が聞かれているなんて露ほども知らないアリアは気丈に振舞おうとする。けれど、ヴィノスからしてみれば、そんなの子供が嘘をついているのと同じくらいにわかりやすい虚勢だった。
「お嬢が俺を怖がるから。」
「……っ!」
「お嬢俺にどんなイメージ持ってんだよ。何度も言ったけど、別に俺、進んで人殺すタイプじゃねーよ。」
確かに、ヴィノスのいたところでは進んで人を殺める人物がいた。人を殺めて金銭を奪うなんて常套手段だった。けれど、ヴィノスは誓って、アリアに拾われるまでに殺しに手を染めたことは無いし、拾われたあともそれをしたことは無いと言いきれる。
「しかも、お嬢を殺すなんてこと、さすがにしねーって…」
「……なんで、それを…」
「寝言で言ってた。」
信用出来ない。そうありありと顔に浮かばせたアリアがヴィノスを見つめる。一体何をそんなに自分を殺すのでは無いか、なんて荒唐無稽な憶測でそこまで怯えられるのか、ヴィノスは分からない。その正体不明の疑いを向けられることに、ヴィノスは段々と腹が立って来ていることを自覚した。
「何、お嬢は俺にどうして欲しいの。殺さないでっていうくらいには死にたくないんだろ?」
「…そんなの、殺さないで欲しいに決まってるじゃない。」
「じゃあそう素直に言えばいいじゃん。そしたら俺それに従うぜ?俺はお嬢の従者なんだから。」
ヴィノスの言い分に間違ったことは無いはずだ。ミーシャはともかく、ヴィノスはアリアが拾って、アリアが直々に雇った人間だ。専属云々を置いても、アリアがヴィノスの雇い主で、雇い主の命令以上に優先することはありはしないのだ。
「そういうもんだろ、従者って。」
「……だって貴方は、私がお金で雇った人間よ。…それ以上を出す者がいれば、簡単に鞍替えするじゃない。」
「そんなこと…ねーとは言いきれねぇな。」
「やっぱりそうなんじゃない!」
冗談半分のヴィノスの言葉にアリアが必死に叫ぶ。その目には涙が浮かび、先程以上に警戒と怯えを顕にしていた。
そこでやっと、ヴィノスはアリアに、そこまで断定付ける“何か”があるのを察した。けれどその何かが結局を持って分からないのだからどうしようもない。
「でも、お嬢以上のチップなんてそうそう出すやつ居ねぇって。お嬢は公爵令嬢だろ。それ以上を出すなんて王族ぐらいじゃねーと無理じゃん。」
「本当に王族が出したら?」
「は?…いやいや、王族が公爵令嬢殺す為に人雇うって前代未聞だろ。あるわけねぇって。」
「あるかもしれないじゃない。」
何を馬鹿なことを、とヴィノスは思う。けれど改めて考えてみれば、一人だけ、随分とアリアを嫌っている人間が王族にいることを思い出した。けれど、さすがに自分の将来の嫁を殺すのか、とも思う。
「王太子って、そんな度胸あるやつだっけ。」
「……あるわよ。きっと…」
ヴィノスにとって、王太子はよく分からない人間だった。ただ前までの自分の主が随分と王太子を気に入っていて、逆に王太子は主を鬱陶しがり、蛇蝎の如く嫌っているそれくらいの印象だった。
恋をしてバカになるアリアは理解できないし、けれど権力を持つアリアは都合のいい駒なのにそれを突っ撥ねる王太子も理解できない。結果ヴィノスの頭の中では、両方バカ。という結論に至っていた。
「さすがに、公爵の一人娘を殺すのが不利益になるってことくらい、あのバカでも理解出来んだろ。俺でもわかるぞ。」
「バっ…!?……いや確かに、冷静に考えてみればそうなのかしら…」
「ほら。お嬢も自分が変な事言ってるのくらい理解してんじゃん。てか、そもそもなんで俺雇うんだよ。王族ならそういう専門家いるだろ。」
「専門家…?暗殺部隊とかのこと?公表されてないけれどいるんじゃないかしら。」
確かに、どうして使わなかったのか、今となっては謎だけれど、謎なだけあってどうしてかアリアの頭の中で次から次へと疑問が湧いてくる。いくら殺さないと気がすまなかったからと言っても、わざわざヴィノスを雇った理由も分からない。
「な?俺が殺す理由ないだろ。」
「いいえ、じゃあ貴方が私を恨んでるとか。」
アリアの敵意は全てリリーに向いていた。周りの者たちから見放されるような程だったのなら、嫌われてもおかしくないことをしていたかもしれない。けれどアリアの問いにヴィノスはまた反論する。
「なんで恨むんだよ。お嬢のお陰でだいぶいい暮らししてるし、ただでさえ貰いすぎてて気持ち悪ぃのに、殺した方が後味悪ぃよ。」
アリアのチップを上げる作戦は意味があったらしい。ヴィノスは前回のようにアリアに対して軽蔑や見放すほどの落胆を感じていないし、寧ろ殺すことに対する罪悪感まで感じさせるほどになっていた。
「でも……でももしかしたらがあるでしょう?」
「…だー!もうめんどくせー。お嬢ってそんな疑い深かったっけ?大事な場面以外はもっと単純で馬鹿だったろ。」
最終的に折れたのはヴィノスだった。もとより理由の分からない疑いのせいでイライラしていたヴィノスだ。ここでアリアを殺す可能性がある、と認めてしまうことは、一種ヴィノスが負けてしまうような感覚に陥る。負けることが嫌なヴィノスは、最終的にうだうだ信頼を得ようとするよりも、もっと単純に強行突破することにした。
「分かったよ、いくら積まれても王太子からも、王族からも、他の貴族からも、お嬢を殺せって依頼は受けねぇよ。俺何でも屋じゃねーし。」
「え?」
「これは別に雇用関係抜きの約束。これでいいだろ?俺約束はした事ねーけど約束は守るタイプだよ。多分。」
アリアはヴィノスの言葉に目を白黒させる。混乱した表情を浮かべたままのアリアに対して、ヴィノスはまだ足りないのかと詰め寄る。
「…多分じゃ、足りない。」
「ワガママかよ。じゃあ絶対!これで満足かよ?」
「……えぇ…?」
ワガママはどっちだ、とアリアは言いたかった。けれど、もう強行突破を決め込んだヴィノスは引き下がる気がない。そして、前回ヴィノスと約束などしたことの無いアリアも、本当は裏切るのでは、なんて言うことも出来なかった。
「……本当に、殺さないの?」
「殺さない。」
「王太子からの依頼でも?」
「引き受ける理由がねぇ。」
いつの間にか、ヴィノスとアリアの距離は縮まっていて、扉の前にいたはずのヴィノスはベッドサイドまで来てアリアの顔を覗き込んでいた。
いつの間にか、アリア自身もヴィノスに対して怯えておらず、体の震えも、冷たさも、息苦しさも無くなっていた。残っているのは熱から来る体のだるさのみ。
「てか、人殺したら解雇ってお嬢が言ったんじゃん。」
「それは…わ、私を殺したらお金貰えなくなるわよ。って…でも、お金を貰って殺すなら意味無かったかしら。」
「これから先何年もお嬢に仕えるならその金額以上貰えんだろ。」
何を言ってもあれやこれや理由をつけてヴィノスを疑ってくるアリアに、頭を抱えざるを得ない。頭痛すら感じ始めるヴィノスを見て、やっとアリアも譲歩を見せた。
「……とりあえず、試用期間ってことで。」
「んなの、俺を雇った時でもなかったじゃん……分かったよ。」
渋々、けれどアリアがほんの少しだけ警戒を解いたのを確認したヴィノスが諦めたように息を吐く。そこでようやく、ミーシャが食事を持って入ってきた。
「お嬢様。お食事のご用意が済みました。」
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