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23話
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お嬢が倒れた、ただそれだけの事で屋敷中が慌ただしくなっているこの状況を、ヴィノスは何処か他人事として眺めていた。
「ヴィノス!水を変えてきて。」
「へーへ。」
「ヴィノス!代わりのタオルをとってきて。」
「はいはい。」
しかし、ヴィノスはアリアの専属従者。こういった非常事態の時でも、アリアの部屋に出入りできる者は限られている。専属というのは、非常事態に主人の部屋に入る権限を持つものでもあるのだ。
アリアは専属を二人しかつけていない。体調にも気を使っていたアリアは、病に倒れるようなことがなかったから、今まではそれでよかったからこそ今回のような時はてんやわんやになってしまうのだ。
「……みー、しゃ…どこ…」
「お嬢様…ミーシャはお傍におりますよ。」
朝に眠ってから、1度も目を覚まさずに眠り続けるアリアは夢に酷く魘されていた。時折苦しそうに表情をゆがめ、何度もミーシャの名前を呼ぶ。その度にミーシャは傍に駆け寄って手を握り声をかけているのだ。
「ミーシャ、少しいいかしら。」
「は、はい!」
妙齢のメイドに呼ばれミーシャはアリアのことを心配そうにみながらも部屋から出ていく。恐らく薬の事だったり、食事の事だったりの話だろう。そういう管理は、ヴィノスはてんでダメなのでミーシャになってからは丸投げなのだ。
パタン、という乾いた音と共にしまった扉のせいで、先程まで慌ただしかったはずの空間が遮られ、ヴィノスの耳に響くのは苦しそうなアリアの吐息ばかりだった。
「お嬢って、俺にチップを渡そうとしてくる割に、俺に命令すること減ったよな。」
思えばミーシャを専属にし始めた頃からだ。もっと厳密に言えば、学園の入学式からだ。それまではあれが欲しい、これを取って来い、こうしろあぁしろと言ってきて、そんなに言うならチップを上げろ金をよこせ!とヴィノスが叫びたくなるほどに命令をしてきたのに。
「今だってミーシャばっかだしよぉ。」
別に、嫉妬している訳では無い。同性という点を鑑みれば頼りやすいだろうし、商家の娘のミーシャはヴィノスよりも貴族が知りたいであろう情報や商品を確かに持ってくるだろう。
ただそう、言うなれば気に食わないのだ。元々ヴィノスが専属になった時、専属候補の中にミーシャもいた。そして専属になりたがっていたミーシャからしてみればぽっと出のヴィノスに横取りされたミーシャはいつもヴィノスに噛み付いていた。
『アリア様にお仕えするのが夢だったのに!なんであんたなの!!』
『そりゃオジョウサマが選んだからだろ。』
『なんで!なんでなのぉ!ミーシャの方が優秀なのに!勉強もできるしマナーもちゃんとしてるのに!この泥棒猫!』
『泥棒猫の意味知ってっかー?そりゃ俺に言う言葉じゃねーよクソガキ。』
ヴィノスは自分の正確な年齢は知らない。けれどミーシャやアリアよりは上だと確信していた。自分がいたところでは味方など存在しないような場所、暴言も暴力も日常茶飯事。それを知らないような子供から何言われても気にしない。
けれど、最近のミーシャは同じ立場になったからか、ことある事にアリアの目につかないところでマウントを取ってくるのだ。さっきだって、ミーシャが呼ばれれば少し誇らしげにヴィノスを見てきた。それがなんだか気に食わないのだ。ヴィノスは負けるのがいやだし、自分が下な状況は金が絡まなければ気に食わないし、何より自分よりも上の身分の人間はそもそも嫌いなのだ。
「俺も頑張ってると思うぜ?お嬢~。」
最近のアリアは自分の働きに見合わないほどのチップを渡してくる。それはヴィノスにとっては有難くはあるが嬉しくは無いのだ。見合わない対価、過ぎた報酬は必ずそれに裏があって、そしてその裏は基本的に自分にとって良くないものだからだ。
ほんの少しのやり返しならいいだろう。アリアなら許してくれるだろう。その考えもあってか、人差し指でアリアの頬を続いてみる。そこから感じる熱はヴィノスに取って死の象徴だった。
「俺の目の前で死ぬなつった直後に死にかけるとか、お嬢も酷ぇよな。」
ヴィノスのいたところでは、病気にかかる=死だった。ここには主治医がいるから大丈夫だろうが、ヴィノスが素直に動いているのは、そこが理由でもある。
「ま、返ってこねーのに言っても仕方ねーよな。」
ミーシャの手つきを真似て、既にぬるくなったタオルを水に浸して絞る。それをまた同じところに戻せば、桶の水は簡単に温くなる。大体二三回変えた時に変えろとミーシャに言われていた。
そろそろ替えて来た方がいいかとヴィノスが部屋を出ようとすると、アリアの息が一瞬止まったように引きつった。
「……まだ魘されてんのな。」
熱が出ると悪夢を見る。それはミーシャが言ってた言葉だ。確かに、ヴィノスも過去、体調がおかしくなった時、世界が悪夢のように歪んでいたように思う。けれど、アリアの悪夢はどこかそれとは違う危険があった。
起こさなければ死んでしまうのではないか、そう思うほどにヴィノスには苦しそうに見えるのだ。
「お嬢、息吐け。そのまま止めてたら死ぬぞ。」
聞こえているか分からないけれど、ヴィノスはそう呼びかける。ミーシャが朝からずっとそうしていたから、真似ただけだった。ミーシャが大丈夫、良くなる、苦しいですよね、頑張れ、そう呼びかけるから、無駄だとわかっていても、看病の仕方を知らないヴィノスは真似ることしか出来ない。
「ヴィ…ノス…?」
「あれ、お嬢起きた?」
ぼんやりと瞳を開けて、何処か焦点のあっていない視線のままヴィノスの名を呼ぶアリア。起きたのなら薬飲ませればいいのか?と、ミーシャが部屋に用意しておいた薬を取ろうとするが、アリアが更に紡いだ言葉にヴィノスは動きを止めた。
「ころさ……ない、で…」
「……は?」
はっきりと聞き取れた言葉に思わず振り向く。けれど続く言葉は言葉になっていないものばかりで、けれどやはりなにかに異様に怯えるアリア。これも、悪夢を見ているからなのか。けれど嫌な予感がしたヴィノスは容赦なく扉に向かって叫ぶ。
「おいミーシャ!いんだろ!戻ってこい!!」
「はいぃ!!?」
ヴィノスの大声に怯えた様子のミーシャが大急ぎで戻ってくる。しかしその時には現実と悪夢の区別のつかないアリアが悲鳴をあげていた。
「お嬢様!!」
ミーシャが大急ぎで駆け寄るのを確認して、ヴィノスはアリアから距離をとる。悪夢のせいかどうかは分からないが、自分に怯えているのなら、と考えた行動だ。
「いやぁぁぁぁ!!!」
まるで断末魔のような悲鳴とともに飛び起きたアリアを、ヴィノスは少し離れたところから眺めることしか出来なかった。
「ヴィノス!水を変えてきて。」
「へーへ。」
「ヴィノス!代わりのタオルをとってきて。」
「はいはい。」
しかし、ヴィノスはアリアの専属従者。こういった非常事態の時でも、アリアの部屋に出入りできる者は限られている。専属というのは、非常事態に主人の部屋に入る権限を持つものでもあるのだ。
アリアは専属を二人しかつけていない。体調にも気を使っていたアリアは、病に倒れるようなことがなかったから、今まではそれでよかったからこそ今回のような時はてんやわんやになってしまうのだ。
「……みー、しゃ…どこ…」
「お嬢様…ミーシャはお傍におりますよ。」
朝に眠ってから、1度も目を覚まさずに眠り続けるアリアは夢に酷く魘されていた。時折苦しそうに表情をゆがめ、何度もミーシャの名前を呼ぶ。その度にミーシャは傍に駆け寄って手を握り声をかけているのだ。
「ミーシャ、少しいいかしら。」
「は、はい!」
妙齢のメイドに呼ばれミーシャはアリアのことを心配そうにみながらも部屋から出ていく。恐らく薬の事だったり、食事の事だったりの話だろう。そういう管理は、ヴィノスはてんでダメなのでミーシャになってからは丸投げなのだ。
パタン、という乾いた音と共にしまった扉のせいで、先程まで慌ただしかったはずの空間が遮られ、ヴィノスの耳に響くのは苦しそうなアリアの吐息ばかりだった。
「お嬢って、俺にチップを渡そうとしてくる割に、俺に命令すること減ったよな。」
思えばミーシャを専属にし始めた頃からだ。もっと厳密に言えば、学園の入学式からだ。それまではあれが欲しい、これを取って来い、こうしろあぁしろと言ってきて、そんなに言うならチップを上げろ金をよこせ!とヴィノスが叫びたくなるほどに命令をしてきたのに。
「今だってミーシャばっかだしよぉ。」
別に、嫉妬している訳では無い。同性という点を鑑みれば頼りやすいだろうし、商家の娘のミーシャはヴィノスよりも貴族が知りたいであろう情報や商品を確かに持ってくるだろう。
ただそう、言うなれば気に食わないのだ。元々ヴィノスが専属になった時、専属候補の中にミーシャもいた。そして専属になりたがっていたミーシャからしてみればぽっと出のヴィノスに横取りされたミーシャはいつもヴィノスに噛み付いていた。
『アリア様にお仕えするのが夢だったのに!なんであんたなの!!』
『そりゃオジョウサマが選んだからだろ。』
『なんで!なんでなのぉ!ミーシャの方が優秀なのに!勉強もできるしマナーもちゃんとしてるのに!この泥棒猫!』
『泥棒猫の意味知ってっかー?そりゃ俺に言う言葉じゃねーよクソガキ。』
ヴィノスは自分の正確な年齢は知らない。けれどミーシャやアリアよりは上だと確信していた。自分がいたところでは味方など存在しないような場所、暴言も暴力も日常茶飯事。それを知らないような子供から何言われても気にしない。
けれど、最近のミーシャは同じ立場になったからか、ことある事にアリアの目につかないところでマウントを取ってくるのだ。さっきだって、ミーシャが呼ばれれば少し誇らしげにヴィノスを見てきた。それがなんだか気に食わないのだ。ヴィノスは負けるのがいやだし、自分が下な状況は金が絡まなければ気に食わないし、何より自分よりも上の身分の人間はそもそも嫌いなのだ。
「俺も頑張ってると思うぜ?お嬢~。」
最近のアリアは自分の働きに見合わないほどのチップを渡してくる。それはヴィノスにとっては有難くはあるが嬉しくは無いのだ。見合わない対価、過ぎた報酬は必ずそれに裏があって、そしてその裏は基本的に自分にとって良くないものだからだ。
ほんの少しのやり返しならいいだろう。アリアなら許してくれるだろう。その考えもあってか、人差し指でアリアの頬を続いてみる。そこから感じる熱はヴィノスに取って死の象徴だった。
「俺の目の前で死ぬなつった直後に死にかけるとか、お嬢も酷ぇよな。」
ヴィノスのいたところでは、病気にかかる=死だった。ここには主治医がいるから大丈夫だろうが、ヴィノスが素直に動いているのは、そこが理由でもある。
「ま、返ってこねーのに言っても仕方ねーよな。」
ミーシャの手つきを真似て、既にぬるくなったタオルを水に浸して絞る。それをまた同じところに戻せば、桶の水は簡単に温くなる。大体二三回変えた時に変えろとミーシャに言われていた。
そろそろ替えて来た方がいいかとヴィノスが部屋を出ようとすると、アリアの息が一瞬止まったように引きつった。
「……まだ魘されてんのな。」
熱が出ると悪夢を見る。それはミーシャが言ってた言葉だ。確かに、ヴィノスも過去、体調がおかしくなった時、世界が悪夢のように歪んでいたように思う。けれど、アリアの悪夢はどこかそれとは違う危険があった。
起こさなければ死んでしまうのではないか、そう思うほどにヴィノスには苦しそうに見えるのだ。
「お嬢、息吐け。そのまま止めてたら死ぬぞ。」
聞こえているか分からないけれど、ヴィノスはそう呼びかける。ミーシャが朝からずっとそうしていたから、真似ただけだった。ミーシャが大丈夫、良くなる、苦しいですよね、頑張れ、そう呼びかけるから、無駄だとわかっていても、看病の仕方を知らないヴィノスは真似ることしか出来ない。
「ヴィ…ノス…?」
「あれ、お嬢起きた?」
ぼんやりと瞳を開けて、何処か焦点のあっていない視線のままヴィノスの名を呼ぶアリア。起きたのなら薬飲ませればいいのか?と、ミーシャが部屋に用意しておいた薬を取ろうとするが、アリアが更に紡いだ言葉にヴィノスは動きを止めた。
「ころさ……ない、で…」
「……は?」
はっきりと聞き取れた言葉に思わず振り向く。けれど続く言葉は言葉になっていないものばかりで、けれどやはりなにかに異様に怯えるアリア。これも、悪夢を見ているからなのか。けれど嫌な予感がしたヴィノスは容赦なく扉に向かって叫ぶ。
「おいミーシャ!いんだろ!戻ってこい!!」
「はいぃ!!?」
ヴィノスの大声に怯えた様子のミーシャが大急ぎで戻ってくる。しかしその時には現実と悪夢の区別のつかないアリアが悲鳴をあげていた。
「お嬢様!!」
ミーシャが大急ぎで駆け寄るのを確認して、ヴィノスはアリアから距離をとる。悪夢のせいかどうかは分からないが、自分に怯えているのなら、と考えた行動だ。
「いやぁぁぁぁ!!!」
まるで断末魔のような悲鳴とともに飛び起きたアリアを、ヴィノスは少し離れたところから眺めることしか出来なかった。
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