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12話
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「お、おお、お嬢様!?い、いったい、一体何を!?」
「あら、口に出ていたかしら。」
「出てたかしら?じゃねーんだよお嬢。今自分が何言ったかわかってる?」
お茶のおかわりを入れようとしていたミーシャは顔を真っ青にし狼狽え、ティーポットを取り落としかける。それを反射的にフォローしたヴィノスは、混乱しながらも、思わずといったふうに手を当てるアリアに問いかけた。二人の反応は当然だ。決まっている時期王太子妃の立場を破棄するなんて、聞かれた時点で不敬罪に問われる可能性さえある。
そもそも、候補者の選定は7歳の時、そして確定したのは10歳の時だ。つまり、時期王太子妃としてアリアが教育を受けているのは既に5年の月日がかかっていて、その前から時期王太子妃となるのがほぼ確定していたアリアはそれよりも幼い時から、それに準ずる教育を受けていた。そもそも破棄なんて案が出ること事態間違っているのだ。
「でもよく考えてみて、もし殿下がリリー様に本気になってしまったら?その時邪魔なのは私だわ。なにか大きな罪を私が犯して、命を奪われてしまうかもしれないわね。」
実際、前の時の自分はそうだった。同じ失態を起こすつもりは無い。けれど、万が一ということがある。そう思うと怖くて怖くて仕方がないのだ。万が一、これが本当はただの夢で、自分の思うように行動できてると思い込んでいるだけで、いつか勝手に己の体が動いて同じ失態を起こしてしまったら、そんなことばかり考えては怯えている。
「それは、王太子がお嬢に濡れ衣着せた挙句に処刑するってこと?」
「そ、そんなこと!いくら王太子と言えど許されません!」
「…ちょっと待って何の話かしら。」
しかし、そんなアリアの心中を知らない二人は、少し湾曲して受け取る。アリアを思うミーシャは子猫のように威嚇をし始め、忠誠心の低いヴィノスでさえ、少し不機嫌そうに顔を顰めた。
「さすがに、濡れ衣なんて馬鹿なまねする訳ないでしょう…」
「じゃあお嬢が言葉通りなんか起こすってこと?クーデターとか?そんな度胸、お嬢にないでしょ。」
「え、いや…するわけもないし、確かにする度胸もないけれど…」
アリアが想像していたものの、斜め上を行く程の大罪を例に挙げられアリアは思わずくちごもる。よくよく考えて見れば、アリアがした事などせいぜい嫌がらせ程度。もちろんヴィノスに命令したものの中には命が危ぶまれるものもあったけれど、ヴィノスがしたことは判明していないのだからそれがアリアの罪状に反映されていた訳では無い。
ならなぜアリアは永久投獄なんて判決が下ったのか、それは王太子妃に納まったリリーに対する無礼という物にかこつけた邪魔者の排除だ。そうでなければ、命を奪われる、永久投獄なんて判決が下るのは、それこそクーデターなどを企てたり起こしたりしたものばかりだ。
「てか、そもそもいくら王太子があの女に本気になっても、せいぜいなれて妾だろ。正妻であるお嬢が邪魔でも、事を起こせば裁かれるのは女じゃねーの?貴族ってそういうもんだろ?」
「お嬢様がいるにも関わらず妾という点に物申したい気持ちもあるけど、確かにヴィノスの言うとおりですね。」
「なら心配いらなくね?」
間違っていない。間違っていないはずなのだ。アリアは二人の発言に、前回の自分の処遇があまりに異例であったことに気がついた。ただ異例だろうが例外だろうが存在したものは覆りはしない。どれだけありえないことでも、ありえてしまったのだから仕方ない。アリアはその可能性にこれから先、自分の死んだその日を生きて追い越すまで、怯え続けなければならないのだ。
「はぁ。仕方ねぇなぁ…」
どれだけヴィノスとミーシャが言葉を尽くしても、暗い表情をしているアリアに、ヴィノスは疲れたようにため息をつきながら、アリアの目の前に立つ。
「お嬢最近俺のわがまま聞いてくれるし、貰った分は仕事する。だから困った時は俺に言ってくれたら、やれる範囲で何とかしてやるよ。」
「え?」
「だから、王太子様のお気に入りとかになんかされそうになったら、助けてやるって言ってんの。」
流石にクーデターは無理だけどな!俺絶対に死にたくねぇし、と笑い飛ばしたヴィノスに、ミーシャがまた怒る。しかしアリアはそんなことを気にしていられる状態じゃなかった。
助けると言ったのだ。前回、自分の命を奪った男がだ。チップを与えれば命は救われるんじゃないか、どうにかなるんじゃないか、そんな淡い期待を抱いていたのは間違いがなかった。けれど自分のことを殺したヴィノスに、心の底では脅えていた。
だからこそアリアは、そんなヴィノスの言葉に恐怖した。
「…ヴィノス。そういえば、あなたに褒美を渡す約束があったわね。」
「ん?あー…そー、だったような?」
「新入生歓迎パーティにきちんと参加したら褒美を渡す約束だったでしょう?」
「あー!!そうだったそうだった!!なになに、いくらくれんの!?」
忘れていたのなら忘れさせたままにさせておけばよかったかもしれない。しかし、疲れきり消耗しきったアリアは、乱雑に自分のジュエリーボックスから、売り払っても問題のないものをいくつかバラバラと渡した。
「うぇ、お嬢?さすがにこれは多くね?」
「別にいいわ、山ほどあるし。でも直ぐに売り払っちゃダメよ?いざとなった時に、私からのチップとして売るの。」
「はぁ…?」
分からない。ヴィノスにどれだけの金銭を渡せば、彼の手に奪われた自分の命を買い戻せるのか、分からない。なら前払いとして、自分の渡せる、要らないものを売りつけよう。アリアは漠然とそう思った。
よく理解してないヴィノスをそのままに、今度はミーシャの方に視線を向ける。するとミーシャは、無自覚なのかヴィノスの両手に乗ったアクセサリーを羨ましげに見ている。その表情が素直な子供のようで、アリアはほんの少しその相好を崩す。
「ミーシャ。」
「は、はい!!」
「あなたはこっちね。」
そう言ってミーシャに渡したのは、前にヴィノスに渡したものと同じもの。金の台座と、ペリドットに入れられた金のクラレンスの家紋。アリアを示すブローチだった。それを手渡して、ポカンとするミーシャにアリアは笑いかける。
「奪われるようなことがあったら言いなさい。それは私の専属である、ヴィノスとミーシャにしか渡していないものだから。」
「えぇ!?そ、そんな大切なもの!!恐れ多いですよぉ…!」
「あら、私の専属である証よ。貰ってもらえないのは困るわ?」
クスクスと笑うアリアに、ミーシャは顔を青くしたり赤くしたりしながらも、大切そうにそのブローチを抱き込んだ。そして、胸元にそのブローチを飾る。
「よく似合っているわ。これからもよろしくね、私のミーシャ。」
その反対に、ミーシャは前回、己の手で解雇した人物だ。自分の死に関わっていないと言うだけで、安心ができる。まるで宝物を得たかのような笑顔を浮かべるミーシャを見ると、自分の人生を変えられている事が確認できたような気がした。
「あら、口に出ていたかしら。」
「出てたかしら?じゃねーんだよお嬢。今自分が何言ったかわかってる?」
お茶のおかわりを入れようとしていたミーシャは顔を真っ青にし狼狽え、ティーポットを取り落としかける。それを反射的にフォローしたヴィノスは、混乱しながらも、思わずといったふうに手を当てるアリアに問いかけた。二人の反応は当然だ。決まっている時期王太子妃の立場を破棄するなんて、聞かれた時点で不敬罪に問われる可能性さえある。
そもそも、候補者の選定は7歳の時、そして確定したのは10歳の時だ。つまり、時期王太子妃としてアリアが教育を受けているのは既に5年の月日がかかっていて、その前から時期王太子妃となるのがほぼ確定していたアリアはそれよりも幼い時から、それに準ずる教育を受けていた。そもそも破棄なんて案が出ること事態間違っているのだ。
「でもよく考えてみて、もし殿下がリリー様に本気になってしまったら?その時邪魔なのは私だわ。なにか大きな罪を私が犯して、命を奪われてしまうかもしれないわね。」
実際、前の時の自分はそうだった。同じ失態を起こすつもりは無い。けれど、万が一ということがある。そう思うと怖くて怖くて仕方がないのだ。万が一、これが本当はただの夢で、自分の思うように行動できてると思い込んでいるだけで、いつか勝手に己の体が動いて同じ失態を起こしてしまったら、そんなことばかり考えては怯えている。
「それは、王太子がお嬢に濡れ衣着せた挙句に処刑するってこと?」
「そ、そんなこと!いくら王太子と言えど許されません!」
「…ちょっと待って何の話かしら。」
しかし、そんなアリアの心中を知らない二人は、少し湾曲して受け取る。アリアを思うミーシャは子猫のように威嚇をし始め、忠誠心の低いヴィノスでさえ、少し不機嫌そうに顔を顰めた。
「さすがに、濡れ衣なんて馬鹿なまねする訳ないでしょう…」
「じゃあお嬢が言葉通りなんか起こすってこと?クーデターとか?そんな度胸、お嬢にないでしょ。」
「え、いや…するわけもないし、確かにする度胸もないけれど…」
アリアが想像していたものの、斜め上を行く程の大罪を例に挙げられアリアは思わずくちごもる。よくよく考えて見れば、アリアがした事などせいぜい嫌がらせ程度。もちろんヴィノスに命令したものの中には命が危ぶまれるものもあったけれど、ヴィノスがしたことは判明していないのだからそれがアリアの罪状に反映されていた訳では無い。
ならなぜアリアは永久投獄なんて判決が下ったのか、それは王太子妃に納まったリリーに対する無礼という物にかこつけた邪魔者の排除だ。そうでなければ、命を奪われる、永久投獄なんて判決が下るのは、それこそクーデターなどを企てたり起こしたりしたものばかりだ。
「てか、そもそもいくら王太子があの女に本気になっても、せいぜいなれて妾だろ。正妻であるお嬢が邪魔でも、事を起こせば裁かれるのは女じゃねーの?貴族ってそういうもんだろ?」
「お嬢様がいるにも関わらず妾という点に物申したい気持ちもあるけど、確かにヴィノスの言うとおりですね。」
「なら心配いらなくね?」
間違っていない。間違っていないはずなのだ。アリアは二人の発言に、前回の自分の処遇があまりに異例であったことに気がついた。ただ異例だろうが例外だろうが存在したものは覆りはしない。どれだけありえないことでも、ありえてしまったのだから仕方ない。アリアはその可能性にこれから先、自分の死んだその日を生きて追い越すまで、怯え続けなければならないのだ。
「はぁ。仕方ねぇなぁ…」
どれだけヴィノスとミーシャが言葉を尽くしても、暗い表情をしているアリアに、ヴィノスは疲れたようにため息をつきながら、アリアの目の前に立つ。
「お嬢最近俺のわがまま聞いてくれるし、貰った分は仕事する。だから困った時は俺に言ってくれたら、やれる範囲で何とかしてやるよ。」
「え?」
「だから、王太子様のお気に入りとかになんかされそうになったら、助けてやるって言ってんの。」
流石にクーデターは無理だけどな!俺絶対に死にたくねぇし、と笑い飛ばしたヴィノスに、ミーシャがまた怒る。しかしアリアはそんなことを気にしていられる状態じゃなかった。
助けると言ったのだ。前回、自分の命を奪った男がだ。チップを与えれば命は救われるんじゃないか、どうにかなるんじゃないか、そんな淡い期待を抱いていたのは間違いがなかった。けれど自分のことを殺したヴィノスに、心の底では脅えていた。
だからこそアリアは、そんなヴィノスの言葉に恐怖した。
「…ヴィノス。そういえば、あなたに褒美を渡す約束があったわね。」
「ん?あー…そー、だったような?」
「新入生歓迎パーティにきちんと参加したら褒美を渡す約束だったでしょう?」
「あー!!そうだったそうだった!!なになに、いくらくれんの!?」
忘れていたのなら忘れさせたままにさせておけばよかったかもしれない。しかし、疲れきり消耗しきったアリアは、乱雑に自分のジュエリーボックスから、売り払っても問題のないものをいくつかバラバラと渡した。
「うぇ、お嬢?さすがにこれは多くね?」
「別にいいわ、山ほどあるし。でも直ぐに売り払っちゃダメよ?いざとなった時に、私からのチップとして売るの。」
「はぁ…?」
分からない。ヴィノスにどれだけの金銭を渡せば、彼の手に奪われた自分の命を買い戻せるのか、分からない。なら前払いとして、自分の渡せる、要らないものを売りつけよう。アリアは漠然とそう思った。
よく理解してないヴィノスをそのままに、今度はミーシャの方に視線を向ける。するとミーシャは、無自覚なのかヴィノスの両手に乗ったアクセサリーを羨ましげに見ている。その表情が素直な子供のようで、アリアはほんの少しその相好を崩す。
「ミーシャ。」
「は、はい!!」
「あなたはこっちね。」
そう言ってミーシャに渡したのは、前にヴィノスに渡したものと同じもの。金の台座と、ペリドットに入れられた金のクラレンスの家紋。アリアを示すブローチだった。それを手渡して、ポカンとするミーシャにアリアは笑いかける。
「奪われるようなことがあったら言いなさい。それは私の専属である、ヴィノスとミーシャにしか渡していないものだから。」
「えぇ!?そ、そんな大切なもの!!恐れ多いですよぉ…!」
「あら、私の専属である証よ。貰ってもらえないのは困るわ?」
クスクスと笑うアリアに、ミーシャは顔を青くしたり赤くしたりしながらも、大切そうにそのブローチを抱き込んだ。そして、胸元にそのブローチを飾る。
「よく似合っているわ。これからもよろしくね、私のミーシャ。」
その反対に、ミーシャは前回、己の手で解雇した人物だ。自分の死に関わっていないと言うだけで、安心ができる。まるで宝物を得たかのような笑顔を浮かべるミーシャを見ると、自分の人生を変えられている事が確認できたような気がした。
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