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4話
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「食事が終わったら図書館に行くわ。」
「了解。」
この学園の昼食は、国家が雇った一流のシェフ達が作る料理が無償に提供される。国やここに通う子供が通う貴族たちから多額の寄付が来ているからだ。もちろんだからと言って完璧に信用できないという者たちは自分の屋敷のシェフたちが作った弁当を持ってきているし、アリアたちのように普通に学食を利用しているものだっている。
「てか、本当に毎日図書館に通う気なんだな、お嬢。」
「当たり前でしょ。アリア・クラレンスとして申し分ない成績を残さなきゃいけないんだから。」
「そんな気を詰め過ぎたら肩がこるぜ?」
軽口をたたくヴィノスを睨みつける。しかし、相も変わらずヴィノスはヘラヘラとした笑みを携えていた。入学式から数日たった今、アリアも遡った時に慣れてきた。
食事が終わったら席を立ち、前回では全くと言っていいほど訪れなかった図書室に向かう。死なないためにアリアがまず一番に必要と考えたのは誰よりも優秀な学力だった。もとより記憶力のあるアリアは前回から成績は良かった。それでも、高い学力を持っていれば、今のリリーのように、何の後ろ盾もない状態でもある程度の保護を受けられる。
「貴方が昨日とけなかったところも一緒に確認するから。」
「げ、勘弁してくれよ。」
「何言ってるの。頭が悪くて困ることはあっても頭が良くて困ることはないわ。」
嫌そうな顔をするヴィノスを連れて行き図書館に向かう。図書館に入った時、最近では顔馴染となった司書に挨拶をすると、司書はどこか気まずそうな表情をして挨拶を返した。それに対して疑問を抱いたアリアが静かに図書館内を見渡す。すると、そこには二人で勉強をしているヴィルヘルムとリリーが見えた。
「お嬢…」
「別に、気にしないわ。」
少し席の離れたところに座り、ヴィノスに本を取ってこさせる。
アリアは静かに失敗したと思った。たしかに前回でも二人は度々一緒に勉強をしたり、出かけたりをして距離を縮めて行った。それを邪魔しようと画策をしていたけど、まさかこんな早くからしていたなんて思いもよらなかった。
「お嬢、顔色悪いぜ。」
「え、あぁ…いいえ、平気よ大丈夫。」
本を数冊持ってきて、席に戻ってきたヴィノスは、そのアリアの顔色の悪さにさすがに心配になって声をかける。
普段ならしない気遣いをするくらいに、アリアの顔色は悪かったのだ。
「リリー、ここはどうすればいいんだ?」
「そこはですね、この式をここに持ってきて…」
しかし、当事者である二人は、少し離れた席に座っているアリアに気づきすらしない。
静かな図書館では向こうの話は聞こえてくるのに、向こうはこちらを認識さえしないのだ。仮にもアリアは婚約者であるのに。
楽しげな二人に静かに視線を向けて、そしてアリアは確実に自分の胸中から
波が引くように何かが去っていくのを感じた。
「さぁ、勉強を始めるわよヴィノス。私達も負けてられないもの。」
「…あ、あぁ。わかった。」
切り替えるように声を上げ、ノートを開く。昨日のうちにまとめた国の歴史のページをヴィノスに渡し、アリアは自分が苦手な数学を解いていく。
所々つまづくところがあれば、それをヴィノスに持ってこさせた本を見て理解をする。
ヴィノスは数学が得意だから、隙を見て質問をしたりなど集中すれば、ヴィルヘルムとリリーの事など気にならなくなる。
「あらぁ、オズワルド殿下にリリーさんではありませんかぁ。こんなところでどうされたんですの?」
そんな静かな図書館に、似合わない声が響いた。
思わずノートから顔を上げてそちらを見ると、そこには1人の令嬢がヴィルヘルムたちのいる机の前に仁王立ちしている。
「誰っすか、あの令嬢。」
「……あの方はアムネジア様よ。一応、私が婚約者と決定する前は、同じ殿下の婚約者候補だったわ。」
遠慮のないヴィノスの無礼な態度に少し心配そうに辺りを見渡したアリアが、声を小さくしてヴィノスに伝える。
彼女、アムネジア・カトリーヌはアリアの記憶にも比較的強く残っていた。婚約者が決定したあとも、真摯にヴィルヘルムのことを愛し、想っていたからだ。
当時のアリアからしてみると冗談では無かったのだが、ことある事にアリアやリリーにも突っかかっていたのは今回も同じようである。
その証拠に、今だってこれみよがしにチラチラとアリアの方を伺っている。
「えっと…」
「カトリーヌ嬢、これはただ首席のリリーに勉強を教わっていただけで、特に深い意味もない。」
「あらそうでしたの。申し訳ございません殿下。少し気になってしまいまして。」
アムネジアの高圧的な態度に怖気付いていたリリーのフォローをヴィルヘルムは買って出た。
アリアは、何となく今目線の先で行われてるこのいざこざに既視感を感じて、過去の自分がしたことながらはしたないと後悔していた。
「あれ、止めなくていいのか?」
「知らないわよ。勝手にやってることでしょ。私には関係ないわ。」
その後悔のせいで関係の無いヴィノスにムキになって反応してしまう。しかし、ヴィノスはそんなアリアの反応よりも、王太子関連なのに、アリアが手を出そうとしないことに違和感を感じていた。
「え、お嬢マジで言ってんの?婚約者である王太子様が、お嬢の与り知らぬところで、お嬢じゃない女二人に取り合われてるのに?」
「しつこいわね。関係ないって言ってるでしょ?……でも、ここじゃもう落ち着いて勉強は出来ないわね。」
アムネジアの乱入により、完全に集中が途切れ、婚約者を差し置いた痴話喧嘩に周りの注目も集まってきている。
その上、いつアリアがそれに交じるのかと言う視線まで来ているのだ。
「ヴィノス、この本の貸出手続きしてきて頂戴。もう戻るわ。」
「……わかった。」
あまりに王太子に無関心なアリアの様子を訝しげに見ながらも、ヴィノスは本をカウンターに持っていく。
それを待たずに、好奇の眼差しを振り切るようにアリアは図書室を後にしようとする。
「あら、アリア様じゃありませんの。」
すると、それを許さないというかのように、アムネジアがアリアを呼び止める。
無視するわけにもいかず、出て行こうとしていた体制のままアムネジアの方を見る。アムネジアの表情はどこか勝気でいて、余裕が見える。まるで今気づきました、というようなその反応にアリアも微笑みのみを返す。
「…アリア?」
「どうかされました?アムネジア様。申し訳ないのだけれど、私もう行かなくてはならないの。」
「あらまぁ、もう行ってしまうの?せっかくなのだからもう少しお話しいたしましょう?」
逆に王太子は、本当に今アリアの存在に気が付いたらしい。それだけリリーとの勉強会に夢中になっていたのだろう。そして、アムネジアの返しにどうしようかとまた思考を巡らせていると、ちょうどいいところでヴィノスが本を持って隣に並んだ。ちょうどいいタイミングだった、とアイコンタクトをする。
「あら、ここは図書館だわ。本を読む場所でお話というのも無粋だわ。また今度、我が家でお茶会を開くので、ぜひいらしてくださいまし。」
「そ、そうですわね…ぜひ。」
王太子の方には視線を一回も送らず、アリアは微笑みを浮かべたまま図書室から出ていく。その反応に、何かを感じたヴィノスは王太子とアリアを見比べて立ち去った。
「了解。」
この学園の昼食は、国家が雇った一流のシェフ達が作る料理が無償に提供される。国やここに通う子供が通う貴族たちから多額の寄付が来ているからだ。もちろんだからと言って完璧に信用できないという者たちは自分の屋敷のシェフたちが作った弁当を持ってきているし、アリアたちのように普通に学食を利用しているものだっている。
「てか、本当に毎日図書館に通う気なんだな、お嬢。」
「当たり前でしょ。アリア・クラレンスとして申し分ない成績を残さなきゃいけないんだから。」
「そんな気を詰め過ぎたら肩がこるぜ?」
軽口をたたくヴィノスを睨みつける。しかし、相も変わらずヴィノスはヘラヘラとした笑みを携えていた。入学式から数日たった今、アリアも遡った時に慣れてきた。
食事が終わったら席を立ち、前回では全くと言っていいほど訪れなかった図書室に向かう。死なないためにアリアがまず一番に必要と考えたのは誰よりも優秀な学力だった。もとより記憶力のあるアリアは前回から成績は良かった。それでも、高い学力を持っていれば、今のリリーのように、何の後ろ盾もない状態でもある程度の保護を受けられる。
「貴方が昨日とけなかったところも一緒に確認するから。」
「げ、勘弁してくれよ。」
「何言ってるの。頭が悪くて困ることはあっても頭が良くて困ることはないわ。」
嫌そうな顔をするヴィノスを連れて行き図書館に向かう。図書館に入った時、最近では顔馴染となった司書に挨拶をすると、司書はどこか気まずそうな表情をして挨拶を返した。それに対して疑問を抱いたアリアが静かに図書館内を見渡す。すると、そこには二人で勉強をしているヴィルヘルムとリリーが見えた。
「お嬢…」
「別に、気にしないわ。」
少し席の離れたところに座り、ヴィノスに本を取ってこさせる。
アリアは静かに失敗したと思った。たしかに前回でも二人は度々一緒に勉強をしたり、出かけたりをして距離を縮めて行った。それを邪魔しようと画策をしていたけど、まさかこんな早くからしていたなんて思いもよらなかった。
「お嬢、顔色悪いぜ。」
「え、あぁ…いいえ、平気よ大丈夫。」
本を数冊持ってきて、席に戻ってきたヴィノスは、そのアリアの顔色の悪さにさすがに心配になって声をかける。
普段ならしない気遣いをするくらいに、アリアの顔色は悪かったのだ。
「リリー、ここはどうすればいいんだ?」
「そこはですね、この式をここに持ってきて…」
しかし、当事者である二人は、少し離れた席に座っているアリアに気づきすらしない。
静かな図書館では向こうの話は聞こえてくるのに、向こうはこちらを認識さえしないのだ。仮にもアリアは婚約者であるのに。
楽しげな二人に静かに視線を向けて、そしてアリアは確実に自分の胸中から
波が引くように何かが去っていくのを感じた。
「さぁ、勉強を始めるわよヴィノス。私達も負けてられないもの。」
「…あ、あぁ。わかった。」
切り替えるように声を上げ、ノートを開く。昨日のうちにまとめた国の歴史のページをヴィノスに渡し、アリアは自分が苦手な数学を解いていく。
所々つまづくところがあれば、それをヴィノスに持ってこさせた本を見て理解をする。
ヴィノスは数学が得意だから、隙を見て質問をしたりなど集中すれば、ヴィルヘルムとリリーの事など気にならなくなる。
「あらぁ、オズワルド殿下にリリーさんではありませんかぁ。こんなところでどうされたんですの?」
そんな静かな図書館に、似合わない声が響いた。
思わずノートから顔を上げてそちらを見ると、そこには1人の令嬢がヴィルヘルムたちのいる机の前に仁王立ちしている。
「誰っすか、あの令嬢。」
「……あの方はアムネジア様よ。一応、私が婚約者と決定する前は、同じ殿下の婚約者候補だったわ。」
遠慮のないヴィノスの無礼な態度に少し心配そうに辺りを見渡したアリアが、声を小さくしてヴィノスに伝える。
彼女、アムネジア・カトリーヌはアリアの記憶にも比較的強く残っていた。婚約者が決定したあとも、真摯にヴィルヘルムのことを愛し、想っていたからだ。
当時のアリアからしてみると冗談では無かったのだが、ことある事にアリアやリリーにも突っかかっていたのは今回も同じようである。
その証拠に、今だってこれみよがしにチラチラとアリアの方を伺っている。
「えっと…」
「カトリーヌ嬢、これはただ首席のリリーに勉強を教わっていただけで、特に深い意味もない。」
「あらそうでしたの。申し訳ございません殿下。少し気になってしまいまして。」
アムネジアの高圧的な態度に怖気付いていたリリーのフォローをヴィルヘルムは買って出た。
アリアは、何となく今目線の先で行われてるこのいざこざに既視感を感じて、過去の自分がしたことながらはしたないと後悔していた。
「あれ、止めなくていいのか?」
「知らないわよ。勝手にやってることでしょ。私には関係ないわ。」
その後悔のせいで関係の無いヴィノスにムキになって反応してしまう。しかし、ヴィノスはそんなアリアの反応よりも、王太子関連なのに、アリアが手を出そうとしないことに違和感を感じていた。
「え、お嬢マジで言ってんの?婚約者である王太子様が、お嬢の与り知らぬところで、お嬢じゃない女二人に取り合われてるのに?」
「しつこいわね。関係ないって言ってるでしょ?……でも、ここじゃもう落ち着いて勉強は出来ないわね。」
アムネジアの乱入により、完全に集中が途切れ、婚約者を差し置いた痴話喧嘩に周りの注目も集まってきている。
その上、いつアリアがそれに交じるのかと言う視線まで来ているのだ。
「ヴィノス、この本の貸出手続きしてきて頂戴。もう戻るわ。」
「……わかった。」
あまりに王太子に無関心なアリアの様子を訝しげに見ながらも、ヴィノスは本をカウンターに持っていく。
それを待たずに、好奇の眼差しを振り切るようにアリアは図書室を後にしようとする。
「あら、アリア様じゃありませんの。」
すると、それを許さないというかのように、アムネジアがアリアを呼び止める。
無視するわけにもいかず、出て行こうとしていた体制のままアムネジアの方を見る。アムネジアの表情はどこか勝気でいて、余裕が見える。まるで今気づきました、というようなその反応にアリアも微笑みのみを返す。
「…アリア?」
「どうかされました?アムネジア様。申し訳ないのだけれど、私もう行かなくてはならないの。」
「あらまぁ、もう行ってしまうの?せっかくなのだからもう少しお話しいたしましょう?」
逆に王太子は、本当に今アリアの存在に気が付いたらしい。それだけリリーとの勉強会に夢中になっていたのだろう。そして、アムネジアの返しにどうしようかとまた思考を巡らせていると、ちょうどいいところでヴィノスが本を持って隣に並んだ。ちょうどいいタイミングだった、とアイコンタクトをする。
「あら、ここは図書館だわ。本を読む場所でお話というのも無粋だわ。また今度、我が家でお茶会を開くので、ぜひいらしてくださいまし。」
「そ、そうですわね…ぜひ。」
王太子の方には視線を一回も送らず、アリアは微笑みを浮かべたまま図書室から出ていく。その反応に、何かを感じたヴィノスは王太子とアリアを見比べて立ち去った。
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