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第15話 帰路
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寝ているバルシュを横に
オレはゴロウと話をした。
「ゴロウ、君に会ったらお礼がしたかったんだ。
前の世界では本当にありがとう。君がいてくれたから色々頑張れたんだ」
「そうか?私は前の場所では寝てばかりで何もできていなかったけど・・・
タイガ、いや、この人にはダイと呼ばれていたかな。
君はこの世界では随分小さくなっちゃったんだね
前の場所で始めて会った時くらいの大きさだ」
「え?オレが初めて動物園に行ったときのこと覚えているの?」
「そりゃね、ほとんどの子供が私や他の子を見て怖がったりしている中で
君だけ楽しそうに私たちをずっと見ていたからね」
「そっか、初めて連れて行ってもらってゴロウを見たときは感動したな。」
・
・
・
それからゴロウとの話は続き気付けば日が落ち始めてた。
「父様、父様!起きてください!」
「んん~ は!? 私はどれくらい気を失っていた?」
「1時間くらいでしょうか」
「まずいな、このままだと日が暮れてしまう。
そうなると魔物も活発に動き始めてしまう。急いで帰ろう」
「はい、父様」
オレとバルシュは急いで鞄を持ちもと来た道を戻る
ゴロウはオレの肩に乗り快適そうだ。
ゴロウは見た目よりずっと軽く羽をもっているかのように
重さを感じない
もしかするとこれは何かの魔法が起因しているのかもしれない。
これは後で調べてみよう。
今は帰ることが最優先だ、
「ダイ、きをつけるのだぞ
この辺りはそこまで強い魔物はいないが
複数の魔物に囲まれると厄介だ。
数回は魔物との闘いになる事を覚悟しておいてほしい」
オレはコクりとうなずく。
真のとの実践経験のない俺は
バルシュの言葉を聞き今一度気を引き締めた。
・
・
・
あたりは真っ暗になっていた。
バルシュの生活魔法で弱めの光で進行方向を照らしているが、
3m先は何があるかもわからない。
数メートルごとにある道しるべを頼りにバルシュは進む
周りの魔物を警戒しながらの移動は想像以上にストレスだ。
バルシュにあとどれくらいかを聞こうとしたとき
「ついた・・・」
バルシュは立ち止まり 呟いた
え!?魔物は?
「まさか、一度も魔物と出くわすことが無いとは・・・」
バルシュも想定外だったのか少しキョトンとしている。
そうこうしていると遠くから声がする
「 ぁー ィー 」
声の方に目を向けると
「あなた― ダイ―」
と俺たちを呼びながらメリッサが駆け寄ってくる
そうして少し怒った感情と焦る感情が一緒になったような泣きそうな顔で
「どうしたのですか、遅いので本当に心配いたしました。。」
「すまんメリッサ 色々あってな、帰りの馬車で話そう」
「ごめんなさい、母様心配をかけてしまって」
「いえ、あなたたちが無事ならそれでいいの」
メリッサはオレに抱き着きながら涙声で話す。
その後ろに顔に引っかき傷と左目がはれ上がり痣になっているセバスチャンが見えて
メリッサを必死で止めてくれたセバスチャンの苦労が聞かなくても分かった。
オレとバルシュは馬車に乗り込む前にセバスチャンに謝った。
オレはゴロウと話をした。
「ゴロウ、君に会ったらお礼がしたかったんだ。
前の世界では本当にありがとう。君がいてくれたから色々頑張れたんだ」
「そうか?私は前の場所では寝てばかりで何もできていなかったけど・・・
タイガ、いや、この人にはダイと呼ばれていたかな。
君はこの世界では随分小さくなっちゃったんだね
前の場所で始めて会った時くらいの大きさだ」
「え?オレが初めて動物園に行ったときのこと覚えているの?」
「そりゃね、ほとんどの子供が私や他の子を見て怖がったりしている中で
君だけ楽しそうに私たちをずっと見ていたからね」
「そっか、初めて連れて行ってもらってゴロウを見たときは感動したな。」
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それからゴロウとの話は続き気付けば日が落ち始めてた。
「父様、父様!起きてください!」
「んん~ は!? 私はどれくらい気を失っていた?」
「1時間くらいでしょうか」
「まずいな、このままだと日が暮れてしまう。
そうなると魔物も活発に動き始めてしまう。急いで帰ろう」
「はい、父様」
オレとバルシュは急いで鞄を持ちもと来た道を戻る
ゴロウはオレの肩に乗り快適そうだ。
ゴロウは見た目よりずっと軽く羽をもっているかのように
重さを感じない
もしかするとこれは何かの魔法が起因しているのかもしれない。
これは後で調べてみよう。
今は帰ることが最優先だ、
「ダイ、きをつけるのだぞ
この辺りはそこまで強い魔物はいないが
複数の魔物に囲まれると厄介だ。
数回は魔物との闘いになる事を覚悟しておいてほしい」
オレはコクりとうなずく。
真のとの実践経験のない俺は
バルシュの言葉を聞き今一度気を引き締めた。
・
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あたりは真っ暗になっていた。
バルシュの生活魔法で弱めの光で進行方向を照らしているが、
3m先は何があるかもわからない。
数メートルごとにある道しるべを頼りにバルシュは進む
周りの魔物を警戒しながらの移動は想像以上にストレスだ。
バルシュにあとどれくらいかを聞こうとしたとき
「ついた・・・」
バルシュは立ち止まり 呟いた
え!?魔物は?
「まさか、一度も魔物と出くわすことが無いとは・・・」
バルシュも想定外だったのか少しキョトンとしている。
そうこうしていると遠くから声がする
「 ぁー ィー 」
声の方に目を向けると
「あなた― ダイ―」
と俺たちを呼びながらメリッサが駆け寄ってくる
そうして少し怒った感情と焦る感情が一緒になったような泣きそうな顔で
「どうしたのですか、遅いので本当に心配いたしました。。」
「すまんメリッサ 色々あってな、帰りの馬車で話そう」
「ごめんなさい、母様心配をかけてしまって」
「いえ、あなたたちが無事ならそれでいいの」
メリッサはオレに抱き着きながら涙声で話す。
その後ろに顔に引っかき傷と左目がはれ上がり痣になっているセバスチャンが見えて
メリッサを必死で止めてくれたセバスチャンの苦労が聞かなくても分かった。
オレとバルシュは馬車に乗り込む前にセバスチャンに謝った。
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