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隠された本音
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しおりを挟む「…あ、また間違ってる」
「えぇっ、またぁ~?」
みなさん、こんにちは、辻本希子です。
あたしは今、絶賛勉強中だったりします。
机を挟むようにして向かいに座っている榛名くんは、あたしが今書いていた数式をトン、と軽く叩くように指差した。
「もうっ!いい加減にしてよ!」
「…どう考えてもそれ、俺の台詞だから」
もう片方の手で頬杖を突いた榛名くんはやれやれ顔でハァ…と小さく溜め息を零す。
あたし達が今居る場所はあたしの家…ではなくて、旧校舎にある図書室。
一番奥の机にルーズリーフと数学の教科書を広げたあたしは、榛名くんに次のテストに出る箇所をみっちりと教えてもらっていた。
どうしてそんな展開になったかというと、それは大よそ1時間前に遡る。
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