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四十代、無職
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先日、仕事を辞めた。
前年の12月頃から転職活動をしていたが、次の仕事が見つかる前にパワハラに屈して退職届を叩きつけたのがGW明け。もう、『辞める』という意思表示をせずにこの職場には出社できない、と思い詰めての行動だった。
それでも、退職日は仕事の引継ぎ、有給消化を考えて約二か月後。自作のカウントダウンカレンダーを作成して、あと15日、あと14日、と出勤日を数えながらの出社だった。
約一か月で引継ぎを終え、有給もほぼ使い切り、あっけなく退職。
無職になり、約二週間がたった。
退職届を出してからも転職活動はしていたが、三回面接を受けたものの、見事お祈りされた。
自分の年齢を数え間違うようになったアラフォーの再就職は厳しい。
特に資格もなく、専門職でもなかった事務員。しかも経理とか人事とかでもない事務員。
再就職の希望も事務職。
東北の県庁所在地でもない田舎。希望する勤務体制、給料を満たす求人は一か月に一つあるかどうか。試験を受けに行くと、二十代三十代の女性ばかり。そりゃあ、なんの資格もないアラフォー雇わないよな、と納得する。するが、どうせ落ちたよな、と思っていても、不採用の連絡がくるとめちゃくちゃヘコむ。立て続けに落ちると、人格否定されている気分になる。あなたは必要ない、と不採用になった企業に言われている気持ちになる(いや、言われているのだが)。
会社を辞めると決めた後も、ほかの社員は頑張っているのに、自分は頑張れなかった。という自己嫌悪。どこに行っても頑張れないんじゃないか、という未来への不安。
そして、金銭的な不安。
貯金は、少しはある。しかし、無職になる予定で貯めていたお金ではない。定年まで、頑張ろうと思って働いていたのだ。
わたしには夫と子供がいる。実際には無職と言うか、夫の扶養に入れてもらい、専業主婦、というヤツなのかもしれない。
しかし、失業給付金(まだ手続きもしていないが)の給付が終わった後、わたしの収入が本当に0円になったら、我が家の家計は終わるだろう。
子供にお金はかかるし、わたしが家にいるだけで電気代もかかる、食事もする。ストレスで暴飲暴食を繰り返して増加した体重、アラフォーの崩れ始めた体形に、去年来ていた服も似合わない。服も欲しいし、白髪も染めねばならない。生きているだけでお金がかかる。
最低限、自分にかかるお金と、子供の費用は捻出しなければならない。いや、できれば子供の進学費、老後の貯えもしたい。
そう考えると、以前のフルタイム勤務でさえ足りなかった。田舎の事務職でそれ以上稼ぐのは難しいだろう。
しかし、今更なにを言ってもしょうがない。辞めてしまったのだ。
お金がない恐怖が大きいが、それでも、あの職場に戻りたいとは、思わない。
パワハラが最後の一押しだったが、辞めた原因はそれだけではなかった。
辞めてみて、上司も仕事内容も環境も嫌な事ばっかりだったな、と気が付く。ふとした日常で、ああ、もうこれに怯えなくていいんだ。怖がらなくていいんだ、と気が付きほっとする。
退職後、制服を返しに職場に行った時、仲良くしてもらっていた同僚の疲れた顔を見て、こんな顔で働いていたんだろうな、と彼女たちには悪いがぞっとした。
あの職場を辞めたことには一切悔いがない。しかも、わたしが辞めた後に、さらに職場環境は悪化しそうな様子。
しかし、次の仕事が決まらず、心が死にそうで、手を動かしてみよう、とエッセイの投稿を思いつき書いてみる。
いやいや違う、資格とるとか勉強しなよ、と思うが。特に取りたい資格も勉強したいこともない。
わたしの希望は精神的に無理をしないで、ある程度お給料がもらえる仕事、だ。そこに家族の希望で土日祝休み日中勤務、が加わる。
仕事を辞めて、有給消化期間中、何もやる気がでず、ぼんやりしていた。
最近やっと、やる気が少し出て来て、いくつか始めた。
太り過ぎたのでアプリを入れて食事管理、YouTubeでなかやまきんに君とビリー隊長にお世話になり、久しぶりに読書。
うん、一円も生み出さない。
今一番の心配は、焦って変な職場とか条件の悪いところに再就職すること。
失業給付終了までは、収入0円になるまでは、妥協せずに転職活動をしよう。それ以降は、うん、その時にまた考えよう。
前年の12月頃から転職活動をしていたが、次の仕事が見つかる前にパワハラに屈して退職届を叩きつけたのがGW明け。もう、『辞める』という意思表示をせずにこの職場には出社できない、と思い詰めての行動だった。
それでも、退職日は仕事の引継ぎ、有給消化を考えて約二か月後。自作のカウントダウンカレンダーを作成して、あと15日、あと14日、と出勤日を数えながらの出社だった。
約一か月で引継ぎを終え、有給もほぼ使い切り、あっけなく退職。
無職になり、約二週間がたった。
退職届を出してからも転職活動はしていたが、三回面接を受けたものの、見事お祈りされた。
自分の年齢を数え間違うようになったアラフォーの再就職は厳しい。
特に資格もなく、専門職でもなかった事務員。しかも経理とか人事とかでもない事務員。
再就職の希望も事務職。
東北の県庁所在地でもない田舎。希望する勤務体制、給料を満たす求人は一か月に一つあるかどうか。試験を受けに行くと、二十代三十代の女性ばかり。そりゃあ、なんの資格もないアラフォー雇わないよな、と納得する。するが、どうせ落ちたよな、と思っていても、不採用の連絡がくるとめちゃくちゃヘコむ。立て続けに落ちると、人格否定されている気分になる。あなたは必要ない、と不採用になった企業に言われている気持ちになる(いや、言われているのだが)。
会社を辞めると決めた後も、ほかの社員は頑張っているのに、自分は頑張れなかった。という自己嫌悪。どこに行っても頑張れないんじゃないか、という未来への不安。
そして、金銭的な不安。
貯金は、少しはある。しかし、無職になる予定で貯めていたお金ではない。定年まで、頑張ろうと思って働いていたのだ。
わたしには夫と子供がいる。実際には無職と言うか、夫の扶養に入れてもらい、専業主婦、というヤツなのかもしれない。
しかし、失業給付金(まだ手続きもしていないが)の給付が終わった後、わたしの収入が本当に0円になったら、我が家の家計は終わるだろう。
子供にお金はかかるし、わたしが家にいるだけで電気代もかかる、食事もする。ストレスで暴飲暴食を繰り返して増加した体重、アラフォーの崩れ始めた体形に、去年来ていた服も似合わない。服も欲しいし、白髪も染めねばならない。生きているだけでお金がかかる。
最低限、自分にかかるお金と、子供の費用は捻出しなければならない。いや、できれば子供の進学費、老後の貯えもしたい。
そう考えると、以前のフルタイム勤務でさえ足りなかった。田舎の事務職でそれ以上稼ぐのは難しいだろう。
しかし、今更なにを言ってもしょうがない。辞めてしまったのだ。
お金がない恐怖が大きいが、それでも、あの職場に戻りたいとは、思わない。
パワハラが最後の一押しだったが、辞めた原因はそれだけではなかった。
辞めてみて、上司も仕事内容も環境も嫌な事ばっかりだったな、と気が付く。ふとした日常で、ああ、もうこれに怯えなくていいんだ。怖がらなくていいんだ、と気が付きほっとする。
退職後、制服を返しに職場に行った時、仲良くしてもらっていた同僚の疲れた顔を見て、こんな顔で働いていたんだろうな、と彼女たちには悪いがぞっとした。
あの職場を辞めたことには一切悔いがない。しかも、わたしが辞めた後に、さらに職場環境は悪化しそうな様子。
しかし、次の仕事が決まらず、心が死にそうで、手を動かしてみよう、とエッセイの投稿を思いつき書いてみる。
いやいや違う、資格とるとか勉強しなよ、と思うが。特に取りたい資格も勉強したいこともない。
わたしの希望は精神的に無理をしないで、ある程度お給料がもらえる仕事、だ。そこに家族の希望で土日祝休み日中勤務、が加わる。
仕事を辞めて、有給消化期間中、何もやる気がでず、ぼんやりしていた。
最近やっと、やる気が少し出て来て、いくつか始めた。
太り過ぎたのでアプリを入れて食事管理、YouTubeでなかやまきんに君とビリー隊長にお世話になり、久しぶりに読書。
うん、一円も生み出さない。
今一番の心配は、焦って変な職場とか条件の悪いところに再就職すること。
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