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閑話 彼が抜けた後の彼ら

殿岡蒼真

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あれも、これも、どれもかも。
何度数え直しても結果は変わりはしないのに。
俺はいつも自分に関連した動画が更新される度に、時には過去の映像も見返しながら、ひたすらに自分の映ったカットの数を数えている。
何かに取り憑かれたように、病んだように。
それはデビューしてからの、寝る前の日課みたいなものにもなっていた。



「これも……アイツのカットの方が多い……」


スマホの画面には、ストイックな雰囲気を醸し出しながらも、色気を漂わせるアイツが映っている。鎖骨が見えるくらいに襟元を緩められている衣装はアイツの噛みつきたくなるような白い首を晒し、普段と違うアイツの魅力を最大限に引き出していた。


今回の激しめの新曲のテーマは大人の色気。
水面下の年だからこそ10周年を迎える前に印象を残す為、今までにない顔を、成長して大人になった新しい自分たちを見せていこうと社長から直々に提案されたテーマだった。


普段潔癖なまでに清潔感のあるアイツのイメージと対極近くに位置しそうなこのテーマ。
苦労しそうだと予想された撮影をアイツは事も無げに難無くこなし、王子と持て囃されている顔と掛け離れた今までにない色を滲ませ、情欲を掻き立てるような艷やかな表情や仕草をカメラの前で曝け出していた。
口元に手を遣り、そのまま不敵に、煽るように、とても綺麗に笑う。
顔の角度1つとっても全てに於いて煽情的だった。


サビへ差し掛かる前の盛り上がりどころが終わる瞬間、アイツは視線を外す為に音に合わせて顔を背ける。そこからサビへ突入して画面が切り替わり、メンバー全員のカットが映し出され、漸く自分のアップが出てきた。
それは今回の新曲のMVの完成映像だった。
この曲に限らず、サビの前のカットはいつもコイツが長々とアップに撮られている。歌の担当箇所じゃなくとも、だ。しかもサビで歌う俺や遥斗よりも長い秒数で。



何度も、何度も、何度も。
完成された映像や放送された番組を見返しながら数えても。
俺の方が画面に映っている回数も、秒数も少ないのだ。
結果として残るその事実や何回数え直しても変わることのない数字という結果をまざまざと見せつけられて、俺はいつも敗北感を味わうのだった。
そしてどうやっても勝てないのだと惨めな気分に陥れられる。
結局最後まで俺はアイツに勝つことができなかった。



何も初めからこんな風だったわけじゃない。確かに俺はデビュー前からアイツをライバルと見ていたので、幼いながらの対抗意識から素直に接することができず、アイツに対して決して褒められた態度では無かったが、まだ最初の内は仲間として接することができていたはずだ。


一体いつからそうなってしまったのか。アイツに酷く当たり散らすようになってしまった大きなきっかけはデビューしてから4年目の頃のことだった。


俺の顔が世間に広く知られる足掛けになった民放の連続ドラマ。それは元々アイツにオファーが来ていた仕事だったらしい。しかし、その時のアイツはスケジュール的に引き受けるのは無理だった。そしてそれが運良く俺に回ってきた。
当時の俺はそんな事情を知らず、実力で勝ち取ったと思っていた。アイツと互角程度には並んでいる、と。
そこからの俺は少し天狗になっていたとも言える。


だがある日、偶然聞いてしまった社長と役員の誰かの会話で本当の経緯を知った。
思い上がって浮かれていた分、奈落の底より遥かに下の地獄に突き落とされた思いだった。そして屈辱的だった。
そこからだろう。俺はよりアイツに敵意を持って接するようになった。嫉妬や妬みも入り混じり、俺はお前のおこぼれに預かる代替品やベンチ要員なんかじゃない、と劣等感を抱きながら。
アイツを越えることでしか認めてもらえない気がした。
ならば越えればいい。そう思ってもアイツには全然届かなくて。そればかりか差が開いていく一方で。
ライバルどころかアイツの視界にすら映らない自分を自分自身が認められなかった。


だけどどんなに努力してもアイツには到底追いつけなかった。その事実は俺の心に良くない感情を植え付けて、俺をじわじわ追い込んでいく。
そして魔が差した俺は思い至るのだ。
どう頑張ってもアイツと同じ目線になれないのなら、俺の目線まで引き摺り落としてやればいい、と。
こんな思考に至った俺は落ちぶれていくアイツを見る度に満足感に満たされていった。
俺の言うことにいちいち傷付いて、俺の機嫌を取るかのようにへらりと笑う。それはとても気分のいいもので、支配しているような、征服しているような、快楽に近い愉しさと悦びがあった。


けれど漸く同じところまで落としたと思っても、アイツはカメラや観客の前では完璧だった。ステージに上がる前までツラそうな、泣きそうな顔をしていても、壇上に上がって観客を前にすればアイツは完璧な笑顔で俺が追い込んだ感情を消し去り、何事も無かったかのように楽しそうに踊るのだ。
俺は段々とそれが面白くなくなっていく。


アイツの見たことのない顔や暗い部分を引き出したい。そう思いながら俺は毎日自分とアイツのカットの数や秒数を数えながら、同時に画面の中の完璧なアイツをずっと一方的に見つめ続ける。
それはアイツがレゾブンを辞めた今でも変わらずに続く、眠るまでの習慣だった。


アイツがグループを辞めて、これでやっと自分が1番になれると思った。
辞めると報告された時には急なこともあって戸惑ったり、自分の態度の悪さは自覚していたので罪悪感も感じ、笑顔であっさりと俺たちを捨ててしまうアイツにショックも受けた。だが、それと同時にどこかで喜んでいる自分も居た。
ああ、これでようやく惨めな思いをしなくて済む、と。


俺は念願だったグループ内のトップになれたと思っていた。俺が1番だと。
それなのに。
アイツは俺を歯牙にも掛けず、俺の先どころか手の届かないような遥か高みへと登っていく。
いとも簡単に、スランプや重圧なんかと無縁そうに実に容易く。
アイツはレゾブンと全く関係のないところに居ても敵わない実力の差を知らしめ、否応なしに惨めで烏滸がましいまでの敗北感を俺に噛み締めさせる。


何が、違うんだ。
アイツと俺。そんなに大した差はなかったはずだ。年の差は1つしか違わないし、系統は違えど、俺だって一般的には見た目だって劣ってはいない。
確かにアイツのダンスの実力は抜きん出ているが、俺はその分メインボーカルでセンターという強みがある。
本来ならば俺の方が有利のはず。
けれど着々と開いていくアイツとの差に俺は抑えきれない焦りを日々感じていた。
そして勝てない事実を自分にどうにか納得させる為に、『社長のお気に入りだから』という実力や才能以外の要素の部分で負けたのだと思い込むようにしていた。そう思い込んで自分に言い聞かせることで、ならば仕方ないのだと自分に言い訳していた。
それが自分の怠慢になっているとも気付きもせず、自らを貶めていた。


だがそうやって強がっていても本当はアイツが辞めた後、嫌という程にアイツの存在を思い知らされていた。
振付けの変更で毎日叱られ続け、それでも息の合わない全員に講師は気が重そうに溜息を落とす。それと共に小さく吐き出されるのだ。
リオンが居れば、と。
俺らから不評だったアイツは講師からは一目置かれた奴だった。
当時の俺は社長のお気に入りだから講師からも贔屓されているんだと思っていた。だけど、真実は違った。
それは講師がソロの仕事に加えて連日の練習で疲労困憊の俺達にいい加減にしろと、真剣にやれと激怒した時に判明したことだった。


「リオンが居ないこのグループは以前より下手になっている。リオンが抜けた分、余計にそう見られることをわかってるのか?リオンが君たちのレベルに合わせていただけじゃなく、君たちのフォローをしてそれなりに見せていたものがリオンが居ない今、もう無いんだと全員しっかり自覚しなさい」


無情にも冷酷にそう吐き捨てられた叱責に、俺たちは時が止まったかのように動けないまま理解に苦しんだ。

けれど俺たちは嫌でもその事実を痛感することになる。
何とか講師にギリギリ及第点をもらった俺たちは、アイツの脱退後初の収録に挑んだ。
結果は散々だった。
その番組のプロデューサーやディレクターからは渋い顔をされ、会話はリオンについてしか訊かれなかった。そして「正直、リオン君が居ないと華やかさが足りないんだよね~。下手になってるし。戻ってきてもらったら?」と平然と無神経なことも言われ、SNSでもこれでもかというほどに「下手」「パッとしない」「お遊戯」と扱き下ろされる。
収録を見た事務所や講師からも厳しい指摘を受けた。


何が、違うと言うのだ。
俺はついにブチ切れて社長に言った。
センターでもある自分はアイツと実力の差はそんなにないはずだ、と。


「どんなに忙しくても毎日仕事終わりに練習してから帰るリオンに比べて、お前たちはいつ自主的に練習した?」

社長のその問い掛けに全員黙る他なかった。自主練など、ここ何年もしていなかった。振付けの練習日に全部完璧に覚えさえすれば問題無いと思っていたから。そして俺たちはそれを実力と経験から習得した技術だと誤認していた。1日で覚えられることをどこかで自分はできる奴なんだと思い上がっていた。


「そういえばお前たちはリオンをヒマ人と罵っていたそうだが、何故そんなことを思ったんだ」
「それは……いつ来ても練習室に居るからヒマなんだろうな、と……」
「私がリオンをヒマにさせるわけがないだろう。かといって無理はさせられないからある程度の休息日は設定したが、それでも森本や須美以上にはスケジュールを入れたからそれなりに忙しかったはずだ」

俺たちは全員嘘だ、と思って社長を見た後に横に控えていたマネージャーに目を遣った。視線に気付いたマネージャーは表情を変えず、控えめにコクリと頷く。


「リオンはほぼ毎日、どんなに忙しくても仕事終わりに練習してから帰るのを日課にしていた。休みの日にはもっと長く練習している。お前たちはそれ以上の努力をしていたか?」

社長からの質問に誰も何も答えられなかった。衝撃の事実を知っても後ろめたさから素直に現実として受け入れられない俺たちに、社長はハッと可笑しそうに冷笑を零す。


「誰よりも実力と才能を持って、誰よりも努力していたリオンと実力に差がないと?勘違いも甚だしいな。ああ、そういえばお荷物扱いもしていたそうだな?何をどうしたらそんな勘違いができるのやら。実に嘆かわしい」

社長は呆れたようにそう言いながら眼鏡を押し上げ、容赦の無い鋭い視線で俺たちを見下すように一瞥した。
そしてあまりにも残酷な真実を告げる。


「元々このグループはリオンをセンターにして作ろうと思った、リオンの為のグループだ」

社長は酷く冷え切った声で信じられないようなことを口にする。


「だがリオンがセンターだとお前らがお遊戯レベルに見えて、上手すぎるリオンはどうしても浮いてしまう。バックダンサーならそれでも問題無いがグループだ。だからバランスを取ってメインボーカルの殿岡をセンターに置いた」


信じたくない事実に最初にあった俺の威勢は見る影もなく萎んでいく。
わなわなと身体が震え、自分の意思で止められなかった。


これは、惨めとか、悔しいとか、そんな言葉で片付く生易しいものじゃない。
引き立て役どころか、俺らはアイツの為に用意されたセットの一部だったというのか。



「リオンの為に作ったグループなのにあの子にはツラい思いばかりさせてしまった 。実力すらセーブさせてしまって……」

社長は後悔してるように眼鏡を押し上げながら重い溜息を吐き出した。


「そん、な……」
「俺たちは……」


残酷すぎる真実に龍二さんと奏が顔色を悪くする。


「……だったら、何故アイツに対して何もしなかったんですか?」

苦し紛れだと自分でも理解していた。けれど言わずにはいられなかった。
俺は社長を真っ向から睨み上げる。
そんなに大事な奴なら何故助けてやらなかったのだ、という意味を込めて。


「私が介入することをリオンが望まなかった」


その言葉に俺と千景は片眉を上げ、龍二さんと奏は茫然とする。遥斗と紘孝はなんだか泣きそうな表情をしていた。


「リオンが望めばすぐにでも他のメンバーを用意したんだがな。あの子は優しいから、ずっと一緒にやってきたこのメンバーで頑張っていきたいと頑なで、泣き言や愚痴の1つも私に言わなかった。だから私はリオンの意思を尊重して見守るに留めたんだ。今ではこんなことになるなら早く次を用意するべきだったと後悔してるがね」


他を用意?
まるでアイツ以外、人を人と思っていないような非人道的な発言に俺は我慢の限界がきて、叫ぶように怒鳴った。



「アンタは俺たちを何だと思ってるんだ!」
「何って、代わりの利く存在でしかないが?」
「なっ…」
「誰と組ませてもリオンをセンターにするとリオン以外がお遊戯に見えてしまうから、バランスさえ取れれば別にお前たちでなくとも良かったんだよ」
「そ、んな……」


社長は何の感情も籠もっていない眼をして、淡々と非情なことを告げる。



「だからリオンが辞めた今、私はお前たちにそこまでの期待はしていない。10周年企画も何個か取り止めを検討している」
「そんな……!もう決まっていたことなのに…!」


千景が弾かれたように大声で問い掛ける。
それに社長は当然のように宣うのだ。


「お前たちだけで武道館が埋まるとでも?私としては寧ろ抑えてある武道館をリオンのソロ、もしくは伊月とのユニットのデビューライブ会場にしたいくらいだ」
「っ、社長は…リオン贔屓が過ぎませんか…?どうしてそこまで……」


龍二さんが震える声で恐る恐る訊ねた。
社長は意図がわからないとでも言いたげに首を傾げた。そして本当に不思議そうに言うのだ。



「私の会社で私が見たいものをどう作ろうが私の自由だろう?私はリオンを見たくて、リオンの為にここまで事務所を大きくしてきたのだから。リオンの為に使えるもの全て使って何が悪いんだ?」


それは思ってもみない答えだった。
小学校じゃないのだから贔屓はダメだとかそんな子供じみたことを言うつもりはなかった。だけど社長のリオン贔屓にはデビューが決まった時からこれまで、あまりにも思うことがあった。
確かに芸能事務所なんて社長に気に入られてナンボの世界だ。社長に気に入られているかどうかで宣伝や売り方、仕事の質も数も大いに違ってくる。
だが、そうできる力をアイツの為に大きくしてきたなんて誰が予想できるというのか。


そんな答えを望んでいたわけではなかった。
堂々と開き直られたことで、薄ら寒さすら感じる社長の私欲に塗れた理由はアイツへの途轍もない執着を感じた。
そのイカれ具合に俺はゾッとする。他のメンバーの様子を窺うようにチラリと視線を向けるとみんな俺と似たような表情を浮かべていた。特に遥斗はまるで怪物を目の当たりにしたみたいな表情で、顔色を真っ青にして震えながら立ち竦んでいた。


「そんな…独善的な理由が許されるのか……」


思わずそんな言葉を零していた。
俺は、俺たちが努力して積み上げてきたものが目の前に居る人から何1つ期待されていなかったことに絶望する。
今まで自分がやってきたことは何だったのか。
この人にとって俺たちはリオンの為に用意したただの背景でしかないのだと痛感させられる。


漏れ出た俺の言葉に、社長は何がいけないのか本気でわからないとばかりに再び首を傾げた。



「確かにきっかけは私個人の私的な理由だ。だけど遊びじゃないからな。やるからには徹底的に力を入れ、サポートして、御膳立てをしてきたつもりだ。それの何がいけない?程度の差はあれど、どこも似たようなものだろ。推す理由なんか些末なことだ」


確かにその通りだ。
どこの事務所だってイチオシの為に力を注ぐ。そのイチオシがどうして、どんな理由で事務所から推されているのかなんて世間の誰も気にしない。
俺たちは事務所の猛プッシュがあったおかげでここまで来れたというのも一理ある。
だけど納得できるか問われれば納得できないし、「そうなんですね、ありがとうございます」と感謝する気にもなれない。


一体、いつからこんなことになってしまったんだろう。
俺たちは今更後悔をする。
全てを間違えていたのだと。
そして俺はアイツと張り合うべきでも、陥れるべきでもなかったのだと。


社長がどういう人物で、どんな考えを持っていて、どれだけイカれてるのかを知っても。そして俺たちをどう思っていたのか無情で残酷な真実を知っても、俺たちは既に投げ出すことを許されはしない立場にいた。
契約の更新を数ヶ月前に終えてしまっていたから。


これから俺たちは期待すらされていない中でやっていかなければならない。
アイドルとしての寿命が終わっても生き残れるように将来に向けて動いてきたけれど、これからは見捨てられないように常にまず目先の結果を出していかなければならない。それも今まであったサポートが最低限すらあるかどうかわからない孤立に近い状態で、だ。


俺たちはやっていけるのだろうか。
アイツが抜けてグループ内の雰囲気が険悪である今、協力できる気がしない。
だけどやらなければそこで終わってしまうのだ。我儘や泣き言はもう許されない。
俺たちは死に物狂いでやっていくしかない立場に立たされた。





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