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第九話 事件の整理
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えりは、しばらく教室にいたあと、慶子の件の現場検証をしている警察官が多くいる場所で佐山刑事を待った。
しばらくすると学校に車両が入ってきた。
「えりちゃんお待たせ!」
「佐山刑事」
「えりちゃんの心配が当たったよ。理恵さん自宅で自ら命を絶ったよ。午前中に亡くなっていたみたい」
「え!そうなんですか?」
(やっぱりもう亡くなってたんだ)
「理恵さんについては、事件性なさそうだから。事件としては、えりちゃんと中山慶子さんの件だね。慶子さんとのやりとりを教えてくれるかなあ」
「はい。慶子と理恵は、仲が良く、実は2人に私はいじめられていたんです。今日ランチの時、慶子に指止められたんです。
その時、
○謝らなきゃいけない
○話したいことがある
○学校終わったら下駄箱出たところで待ち合わせしよう
と話してきたんです。
授業終わって行こうとした時に、既に慶子はいなく、この騒ぎです」
「なるほど。実は遺書もないから突発的ともいえるが、今の話を聞くと、えりちゃんいってたように、自らは考えにくいね」
「聞きにくいんだけど、えりちゃんが2人からいじめにあうことになったきっかけあったりするの?」
「2学期に入ってから突然なんです。強いて言えば、私が大人しく、暗いから単なるターゲットになったと思ってます。面白くないことがあったときの吐口、面白半分でじゃないでしょうか」
「えりちゃん辛かったね」
「最近2人に何かあったりする?」
「昨日、2人が朝、顔に髭を書いて私をいじりにきたと思うといきなり乳首を黒く塗って裸になったりしてましたよ。あとは、体育の時、慶子がボールにあたり気絶して保健室に運ばれたんだけど。ランチの時、慶子の彼氏と理恵が、慶子の隣のベッドでエッチしちゃって、今日から1週間、慶子の彼と理恵は、自宅謹慎になっています」
「それで山下理恵さんは、家にいたわけね」
「そうです」
「今のところえりちゃんは、どう思ってる?」
「まずなぜ2学期からいじめをし始めたのか?その理由を慶子は伝えようとしたのでは。その理由がすべての起点になっているように思います」
「また、それが、私の事件を生み出し、慶子を巻き込んで、理恵を誘発させたように思います。しかし、事件の真相は、2人の喪失により、リセットかかったといえます」
「しかし、慶子の事件は、下校時間すぐであることから外部犯行は考えにくいといえるかと。となると学校に犯人がいると思います。
さらに、慶子、理恵を動かした点から考えると、ターゲットは、教員だと思います」
「なるほど。なかなか素晴らしい推理だよ。筋も通ってるね。各先生の事情聴取も必要だね。所轄に指示しておくね」
「じゃあ家まで送るよ」
えりは、佐山の車に乗り込んだ。
「えりちゃんは、同じクラスの子が亡くなっても冷静だね」
「私は、この性格と見た目から昔から孤立すること多かったの。まあ、いじめにあわないようにできるだけみんなと距離を置き、空気に徹していたからだからとも言えるけど。だから周りのみんなに対して、感情がないんです」
「そうなんだあ。辛かったね」
「いやあ。慣れますよ」
「そういうものなんだあ」
「佐山さんは綺麗だし、スタイルもいいから」
「えりちゃんもだよ」
「え!」
「ほら!メガネ外して、髪の毛あげたら」
「ミラー見てみて」
「あ!」
「でしょ」
「さあ!お家に着くよ」
「ありがとう」
「ご両親はいるの?」
「もう帰ってると思います」
「よかった」
「このあとで歩かないでね」
「はい」
「じゃあ私はもどるね」
「ありがとうございました」
「何かわかったらまたメールしてね」
「はい」
しばらくすると学校に車両が入ってきた。
「えりちゃんお待たせ!」
「佐山刑事」
「えりちゃんの心配が当たったよ。理恵さん自宅で自ら命を絶ったよ。午前中に亡くなっていたみたい」
「え!そうなんですか?」
(やっぱりもう亡くなってたんだ)
「理恵さんについては、事件性なさそうだから。事件としては、えりちゃんと中山慶子さんの件だね。慶子さんとのやりとりを教えてくれるかなあ」
「はい。慶子と理恵は、仲が良く、実は2人に私はいじめられていたんです。今日ランチの時、慶子に指止められたんです。
その時、
○謝らなきゃいけない
○話したいことがある
○学校終わったら下駄箱出たところで待ち合わせしよう
と話してきたんです。
授業終わって行こうとした時に、既に慶子はいなく、この騒ぎです」
「なるほど。実は遺書もないから突発的ともいえるが、今の話を聞くと、えりちゃんいってたように、自らは考えにくいね」
「聞きにくいんだけど、えりちゃんが2人からいじめにあうことになったきっかけあったりするの?」
「2学期に入ってから突然なんです。強いて言えば、私が大人しく、暗いから単なるターゲットになったと思ってます。面白くないことがあったときの吐口、面白半分でじゃないでしょうか」
「えりちゃん辛かったね」
「最近2人に何かあったりする?」
「昨日、2人が朝、顔に髭を書いて私をいじりにきたと思うといきなり乳首を黒く塗って裸になったりしてましたよ。あとは、体育の時、慶子がボールにあたり気絶して保健室に運ばれたんだけど。ランチの時、慶子の彼氏と理恵が、慶子の隣のベッドでエッチしちゃって、今日から1週間、慶子の彼と理恵は、自宅謹慎になっています」
「それで山下理恵さんは、家にいたわけね」
「そうです」
「今のところえりちゃんは、どう思ってる?」
「まずなぜ2学期からいじめをし始めたのか?その理由を慶子は伝えようとしたのでは。その理由がすべての起点になっているように思います」
「また、それが、私の事件を生み出し、慶子を巻き込んで、理恵を誘発させたように思います。しかし、事件の真相は、2人の喪失により、リセットかかったといえます」
「しかし、慶子の事件は、下校時間すぐであることから外部犯行は考えにくいといえるかと。となると学校に犯人がいると思います。
さらに、慶子、理恵を動かした点から考えると、ターゲットは、教員だと思います」
「なるほど。なかなか素晴らしい推理だよ。筋も通ってるね。各先生の事情聴取も必要だね。所轄に指示しておくね」
「じゃあ家まで送るよ」
えりは、佐山の車に乗り込んだ。
「えりちゃんは、同じクラスの子が亡くなっても冷静だね」
「私は、この性格と見た目から昔から孤立すること多かったの。まあ、いじめにあわないようにできるだけみんなと距離を置き、空気に徹していたからだからとも言えるけど。だから周りのみんなに対して、感情がないんです」
「そうなんだあ。辛かったね」
「いやあ。慣れますよ」
「そういうものなんだあ」
「佐山さんは綺麗だし、スタイルもいいから」
「えりちゃんもだよ」
「え!」
「ほら!メガネ外して、髪の毛あげたら」
「ミラー見てみて」
「あ!」
「でしょ」
「さあ!お家に着くよ」
「ありがとう」
「ご両親はいるの?」
「もう帰ってると思います」
「よかった」
「このあとで歩かないでね」
「はい」
「じゃあ私はもどるね」
「ありがとうございました」
「何かわかったらまたメールしてね」
「はい」
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