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第三章 魔族領への旅立ち
第1話 あらたなる旅立ち
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「おはよう」
今日は、いつになく爽やかな朝、色々考えさせられることも多かったが、セシルの優しさに救われ、以前魔獣族との争いも各地で激しくなってきているようだが、ホリー達には、今この時、柔らかな温かい朝を感じていた。
転生前には、不自由な生活の中、エロチシズムをその吐口にしていたが、この世界に来て、家族、友人、とりわけセシルの出会いがホリーの世界を一変させた。
そんな気持ちが、ホリーに特に爽やかな気持ちを抱かせたということかもしれない。
「おはよう」
みんな食卓に揃っていた。
「これからどうする?」
ナディアが声をかけた。
(この後、父に会って更に真意を確かめるつもりだったが、それはもうどうでもいいかな。セシルはセシルだし、問いただすことより、今を大切にすること、これからどうするかが重要だからなあ)
「セシルの出生のことはわかったの?」
メディアが問いかけた。
「どうやらはっきりとしたことは、わからなかったんだよ。ただお母さんが、魔獣族領に囚われている可能性があることだけは、わかったんだよね」
「それじゃあ、奪還しにいくの?」
しばらく沈黙した空気が流れた。
「そうだね。でもこれから更に仲間を集めて、魔獣族、魔人、魔神と完全に対峙できるようにしないとだなあ。みんなはどうする?」
「なんだか楽しそうだし、私は一緒にいきたいなあ。もともと冒険に出ようと街を出たんだし」
メディアが答えた。
「私も魔獣に殺された仲間の仇を討ちたいし、そういう話なら一緒にいきたい。確かにホリーのいうとおり、私達だけでは!ホリーはなんとかなるにしても私は全然だもの。私としては、剣術を更に向上させなくては」
「私は、私のことでこうなったんだし、当然いくよ」
「みんなありがとう。方向性が決まったけど、次は具体的にどうするかだな。なんか思いつくことはある?」
「仲間、スキルアップかあ」
「メディア、魔術。ナディアは剣術だよなあ。あ!ピエールさんは、魔術の凄腕って言ってたなあ。剣術は、私の父が凄腕らしい。メディアは、ピエールさんに弟子入り、ナディアは、私の父に弟子入りを頼んでみるのはどう?」
「それは、いいね」
「うんうん。まずは、ピエールさんに頼んでみよう」
「ナディアは、私と私の実家にいこう」
「私は・・・?」
「うーむ。確かピエールさんは、私の父と母と3人でパーティ組んでたと言ってたなあ。
私の母の職種はなんだったんだろう?メディアのことを頼みつつ、聞いてみよう」
「よし!ひとまずピエールさんに話そう」
4人はピエールの部屋へ向かった。
「やあ!みんな!来るとは思っていたけど早いなあ。早いということは、やっぱりいくんだね。私に何か頼みたいことがあるんだよね」
「はい!これから私とセシル、ナディアは、実家に向かい、父にナディアの修行を頼むつもりです。メディアのことですが、ピエールさんのもとで修行させていただくことをお願いできないかと思っています。いかがでしょうか」
「そうだね。私は弟子をとるような柄ではないのだが、他でもない君の頼みであるし、これから困難を極めるだろうからその力に少しでもなれるのであれば是非やらせてもらうよ」
「ありがとうございます。メディア!頑張れ」
「はい!ありがとうございます。ピエール師匠!よろしくお願いします」
「師匠だなんて!ピエールでいいよ!君もホリー君のパーティの一員だね。懐かしいなあ。自分達を思い出すよ」
「もう出発するのかい?」
「はい!そのつもりです」
「ソラン貴族領についてだが、あの後も調査しているのだが、依然なんの手がかりもないんだよ。ソラン貴族領への街道については、安全にはなっているから安心して行くといい。あとは、馬車を用意したから使うといい」
「何から何までありがとうございます」
「魔獣の領域にいく際は、私の領地から入って行くといい」
「わかりました。メディアとの合流もありますので、訓練終えましたらこちらに参ります」
「わかった。あとお父上にこの手紙を渡してくれるかな」
「わかりました。では、我々は出発します。本当にありがとうございました」
「メディア!また迎えにくるね」
「皆さん気をつけて」
ホリー、セシル、ナディアは、ホリーの実家に向けて出発した。
今日は、いつになく爽やかな朝、色々考えさせられることも多かったが、セシルの優しさに救われ、以前魔獣族との争いも各地で激しくなってきているようだが、ホリー達には、今この時、柔らかな温かい朝を感じていた。
転生前には、不自由な生活の中、エロチシズムをその吐口にしていたが、この世界に来て、家族、友人、とりわけセシルの出会いがホリーの世界を一変させた。
そんな気持ちが、ホリーに特に爽やかな気持ちを抱かせたということかもしれない。
「おはよう」
みんな食卓に揃っていた。
「これからどうする?」
ナディアが声をかけた。
(この後、父に会って更に真意を確かめるつもりだったが、それはもうどうでもいいかな。セシルはセシルだし、問いただすことより、今を大切にすること、これからどうするかが重要だからなあ)
「セシルの出生のことはわかったの?」
メディアが問いかけた。
「どうやらはっきりとしたことは、わからなかったんだよ。ただお母さんが、魔獣族領に囚われている可能性があることだけは、わかったんだよね」
「それじゃあ、奪還しにいくの?」
しばらく沈黙した空気が流れた。
「そうだね。でもこれから更に仲間を集めて、魔獣族、魔人、魔神と完全に対峙できるようにしないとだなあ。みんなはどうする?」
「なんだか楽しそうだし、私は一緒にいきたいなあ。もともと冒険に出ようと街を出たんだし」
メディアが答えた。
「私も魔獣に殺された仲間の仇を討ちたいし、そういう話なら一緒にいきたい。確かにホリーのいうとおり、私達だけでは!ホリーはなんとかなるにしても私は全然だもの。私としては、剣術を更に向上させなくては」
「私は、私のことでこうなったんだし、当然いくよ」
「みんなありがとう。方向性が決まったけど、次は具体的にどうするかだな。なんか思いつくことはある?」
「仲間、スキルアップかあ」
「メディア、魔術。ナディアは剣術だよなあ。あ!ピエールさんは、魔術の凄腕って言ってたなあ。剣術は、私の父が凄腕らしい。メディアは、ピエールさんに弟子入り、ナディアは、私の父に弟子入りを頼んでみるのはどう?」
「それは、いいね」
「うんうん。まずは、ピエールさんに頼んでみよう」
「ナディアは、私と私の実家にいこう」
「私は・・・?」
「うーむ。確かピエールさんは、私の父と母と3人でパーティ組んでたと言ってたなあ。
私の母の職種はなんだったんだろう?メディアのことを頼みつつ、聞いてみよう」
「よし!ひとまずピエールさんに話そう」
4人はピエールの部屋へ向かった。
「やあ!みんな!来るとは思っていたけど早いなあ。早いということは、やっぱりいくんだね。私に何か頼みたいことがあるんだよね」
「はい!これから私とセシル、ナディアは、実家に向かい、父にナディアの修行を頼むつもりです。メディアのことですが、ピエールさんのもとで修行させていただくことをお願いできないかと思っています。いかがでしょうか」
「そうだね。私は弟子をとるような柄ではないのだが、他でもない君の頼みであるし、これから困難を極めるだろうからその力に少しでもなれるのであれば是非やらせてもらうよ」
「ありがとうございます。メディア!頑張れ」
「はい!ありがとうございます。ピエール師匠!よろしくお願いします」
「師匠だなんて!ピエールでいいよ!君もホリー君のパーティの一員だね。懐かしいなあ。自分達を思い出すよ」
「もう出発するのかい?」
「はい!そのつもりです」
「ソラン貴族領についてだが、あの後も調査しているのだが、依然なんの手がかりもないんだよ。ソラン貴族領への街道については、安全にはなっているから安心して行くといい。あとは、馬車を用意したから使うといい」
「何から何までありがとうございます」
「魔獣の領域にいく際は、私の領地から入って行くといい」
「わかりました。メディアとの合流もありますので、訓練終えましたらこちらに参ります」
「わかった。あとお父上にこの手紙を渡してくれるかな」
「わかりました。では、我々は出発します。本当にありがとうございました」
「メディア!また迎えにくるね」
「皆さん気をつけて」
ホリー、セシル、ナディアは、ホリーの実家に向けて出発した。
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